こんにちは、武田塾逗子校です!
高校3年生春になり、いよいよ本格的に受験勉強を始めた人が多いと思います。
志望校に関して、国公立か私立かをそろそろ決めなきゃいけない時期に差し掛かり、私立に決めた人は、多くの人がMARCHを志望校にすることが多いと思います。
しかし、MARCHの合格は、思っている以上に難しい時代になっています。
これから勉強していく中で、どのように勉強をすればいいか、ということを今日はお話していきたいと思います。
MARCH受験の基本情報を知ろう!
私自身、大学受験において重要だと考えていることがたくさんある中で、一番最初に意識してほしいことは、
「受験情報」
だと考えています。
現在、大学入試は、一般選抜試験と、推薦試験(指定校、総合型、公募全て含む)の多様化が進み、
同じ受験科目で受験できる場合でも入試方式が異なる
ということもよくあります。
MARCHの全体的な特徴、そして、各大学の特徴について、確認していきましょう。
1. 全体的に
2024年度入試に関し、2月2日時点での出願状況を見てみましょう。
大学グループ別の志願者数は、以下の通りです。
大学グループ | 志願者数 | 前年度比 |
早慶上理(早稲田・慶應義塾・上智・東京理科) | 203,394人 | 101% |
MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政) | 281,814人 | 101% |
成成明國武(成蹊・成城・明治学院・國學院・武蔵) | 86,897人 | 109% |
日東駒専(日本・東洋・駒澤・専修) | 51,817人 | 109% |
このように、MARCHの志願者数は関東方面の有名私大の中で、群を抜いて多いことが分かります。
また、減少の傾向はなく、むしろ、増加の傾向にあります。
実際の合格倍率はどうでしょうか?
各大学、各学部によってだいぶ異なります。
低いところは2倍くらいですが、平均すると、3-4倍くらいになります。
=3人~4人に1人しか合格しない計算です。
自分のクラスが40人だとしたら、10-13人くらいが合格できる、残りの30名弱は不合格になる、という計算です。
次に、入試方式について確認していきましょう。
ここでは、「一般選抜方式」で使用される、代表的な方式4つについて紹介します。
1. 一般個別試験
こちらの試験は、一番オーソドックスな試験形式になっています。
基本的に3科目受験で、各学部、それぞれ独自の試験を用意しています。
また、定員数も一番多いため、一番合格者数が多い試験になります。
2. 全学部試験
よく、「一般個別試験」と「全学部試験」の違いは何ですか、という質問をされます。
この試験は、同日に全員が同じ試験を受験し、その中で合否を決める試験となっています。
一部大学は例外ですが、例えば、同じ試験を受けて、複数学部を出願することができる仕組みを採用しているのも、この試験の特徴です。
気をつけたいのは、一般個別試験よりも定員数は少ないため、倍率は高くなる傾向にあります。
3. 共通テスト利用試験
共通テストの点数で合否を判断する試験方式です。
共通テストで点数が取れる人にオススメできます。
しかし、注意したいのは、高得点勝負という点です。
一般個別試験の合格ボーダーが約7割と言われているのに対し、MARCHの共通テスト利用試験は、80%以上が基本です。
(それでも合格できない年もあります)
全学部試験同様、定員数はそこまで多くありませんので、おまけくらいの感覚でいるのがいいでしょう。
4. 共通テスト併用試験
3の共通テスト利用試験との違いは、共通テストの点数に加え、大学の個別試験の点数の合計で合否を判断します。
要は、国公立型の試験と似ている、と考えてください。
後に紹介しますが、青山学院大学や立教大学は、この試験形式を近年取り入れています。
共通テスト利用試験とは、異なりますので、注意しましょう。
なお、上記に内包される形で、英検利用の試験があります。
これは、自分の持っているスコアに応じて、点数化されたり、出願資格を得ることができたりするものになります。
英検を持っていれば、受験できるチャンスは増えます。
MARCH合格のための、英検の合格基準は、準1級相当です。
英検を活用するつもりの人は、そのつもりで勉強しなければいけません。
英語が苦手な人は、英検対策に時間かけるよりも、一般個別や全学部試験の対策に時間をかけたほうがいいので、そちらに注力するようにしましょう。
2. MARCH各大学の入試方式の特徴
では、各大学の特徴をざっくり紹介していきます。
※実際の入試方式については、必ず、各大学のHPで入試要項並びにお知らせを確認するようにしましょう。
1. 明治大学
オーソドックスな3科目受験方式が多いです。
中央大学、法政大学が受験形式という点では似ています。
MARCHの中では、難易度が一番高いと言われており、基礎問題~応用問題まで幅広く出題されます。
問題の難易度が易しくなったときは、合格のためには高得点必須です。
2. 青山学院大学
まず、一般個別方式は、共通テスト併用型の受験になっています。
よって、青山学院大学を志望する際は、共通テスト対策を含めて対策することが求められます。
その一方で、全学部試験は、従来の3科目型受験で且つマーク式の試験。
難易度は、教科書レベルの基本的なところからの出題が多く、対策しやすいです。
ただし、その分、高得点が求められますので、注意しましょう。
3. 立教大学
立教と言えば、英検を併用した受験、というのが定着してきました。
英語の独自試験を、2月11日に実施する文学部の個別試験以外廃止し、全学部日程の試験を受験する方式になっています。
なので、立教大学を受験する場合、英検がほぼ必須になってきます。
4. 中央大学
明治大学同様、オーソドックスなタイプの試験方式です。
また、選択肢が多いのも特徴で、共通テスト併用型の試験も近年採用する学部が増えてきました。
難易度は明治大学に比べると易しいと言われていますが、基本的な問題に加え、時間対策が必要なので、過去問演習による対策は必須です。
5. 法政大学
明治大学、中央大学同様、3科目の受験方式を採用しているケースがほとんどです。
特徴的な点は、全学部統一入試が2科目で受験できる点です。
これは、他の大学にはない特徴だと思います。
また、一般選抜においては、全学部で英検を活用した受験をすることができます。
MARCHに合格するための勉強時間の目安は?
武田塾のルートをベースに考えてみましょう。
各科目、合格のために必要とされる参考書問題集の冊数とそれにかかる時間を、書き出します。
オーソドックスな、英語・国語(現代文、古文)・歴史科目を想定して考えます。
英語は、単語・熟語帳1冊ずつ、文法~長文は1からスタートだと12冊、計14冊です。
1日3時間やる想定で、26週間かかる計算なので、21時間×26week = 546時間
現代文は、漢字1冊、語彙1冊、読解10冊、計12冊です。
1日1時間やる想定で、26週間かかる計算なので、7時間×26week = 182時間
古文は、単語帳1冊、文法~読解は1からスタートだと7冊、計8冊です。
1日1時間やる想定で、18週間かかる計算なので、7時間×18week = 126時間
社会(世界史or日本史)は、講義系参考書含め4-5冊です。
1日3時間やる想定で、25週間かかる計算なので、21時間×25week = 525時間
計1379時間必要という計算です。
これに加えて、過去問演習の時間が必要です。
1年分に関して、3時間+復習3時間、6時間。それを志望校10年分+実力相応校~安全校15年分は必要です。
計算すると、
6時間×25年分 = 150時間
過去問演習の時間を加えると、約1500時間必要、という時間が出ます。
現在4月なので、入試まで約300日と考えると、
1日最低でも5時間勉強することを続けないと合格に必要な勉強時間は確保できない
ということになります。
高3春からの勉強で意識するべきことは?
今回は、「部活動のある人」と「部活動のない人」で分けて話をしていきたいと思います。
なぜかというと、「時間の使い方」が大きく異なるからです。
部活動のある人
いかに効率よく勉強できるかが重要になります。
効率性を担保するものは、
①勉強方法②受験戦略③すきま時間の創出
以上3点が重要になります。
まず、勉強方法について。
とにかく、効率性を重視しましょう。
授業を受ける時間 VS 暗記の時間、という構図が考えられます。
特に、授業に関しては、集団授業だと間に合わない可能性が高いので、授業ベースで勉強する人は、映像授業をしっかり活用することをオススメします。
映像授業だと寝てしまう、という人は、参考書問題集学習に切り替えていきましょう。
次に、受験戦略について。
志望校に悩む時期かもしれませんが、受験情報を調べて、自分が目指せる受験方式を選択するようにしましょう。
特に、英検の取り扱いについては注意です。
英検準1級を取るためには、少なくとも半年間以上の勉強が必要になると思います。
英語が苦手な人が今から英検準1級を目指すのは、正直、厳しい部分があると思います。
ですので、今の時期から勉強する人は、英検を使わない選択に振り切ってしまった方が、上手くいくことも多いです。
もちろん、日東駒専などの実力相応校にしたい大学の受験を考えるなら、英検2級を取っていた方がお得ではありますので、それを目指すのはいいと思います。
そこは、バランスをしっかり考えるようにしましょう。
最後に、すきま時間の創出です。
すきま時間に何をやるか、机に向かっている時間に何をするか、しっかり区別することが重要です。
勉強量を増やす必要もあると思うので、すきま時間に単語や熟語などのインプットの勉強ができるようにしましょう。
それが習慣化できれば、机に向かっている時間で、読解系の問題集に取り組むといったことができるようになります。
部活動が無い人
MARCHは難しい、ということを言ってきましたが、問題のレベルに関しては、基礎基本の問題が半分以上を占めています。
ですので、「基礎基本を6月末までに受験科目固めきる」つもりで勉強することが重要です。
6月末という指標を設定している理由は2つあります。
まず、多くのMARCH合格者が、6月末までに日大レベルの問題に張り合うことができる状態になっているからです。
全科目できればベスト、難しそうであれば、英語をまずは日大レベルに仕上げましょう。
次に、6月末までにそのレベル感を目指すことによって、秋以降、過去問演習等アウトプット演習の時間が多く取れるようになります。
以上の理由から、6月末、を重視してほしいです。
そして、先ほど話した、各科目の勉強時間を意識して、日々取り組むようにしましょう。
MARCHの穴場方式はありますか?
現代文のみで受験できる
古文が苦手な人にオススメです。
①青山学院大学 全学部入試
②法政大学 全学部統一入試
③法政大学 経済学部/社会学部/現代福祉学部/スポーツ健康学部
④中央大学 総合政策学部/国際経営学部/国際情報学部
比較的倍率の低い学部学科
こちらの動画をご覧ください。
高3春からのMARCHに向けた勉強 まとめ
改めてお伝えしたいことは2点です。
①MARCHは難関大学!甘い気持ちで取り組むな!
②思い立ったが吉日、今日から1日5時間以上の勉強を心がけよう!
自学自習で京都大学に合格した森川が受験相談を担当します!
逗子校では、平日火曜日~土曜日の期間、毎日受験相談を実施しております。
私自身も、参考書問題集を使った自学自習で志望校に合格した経験を持っています。
その経験、そして武田塾が持っている合格のためのノウハウを惜しまず無料受験相談にてお伝えしています。
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