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総合型選抜入試は受験で活用できる?メリットとデメリットについて!

こんにちは、武田塾逗子校です!

本日は、受験関連のお話で、
「総合型選抜について」
こちらのテーマで話をしていこうと思います。

共通テストへの切り替えを筆頭に、実は、ここ1,2年で入試制度は大きく変わっています。
各大学、それぞれの特色を出した入試形式を採用しているのですが、実際、
「総合型選抜ってなんだ?」
ってなっている方が多い、というのが印象です。

今回は、「総合型選抜」について、知っていれば得することを話していければと思います!
一般受験だけで考えている人も、参考になることがあると思うので、ぜひ参考にしてください!

 

総合型選抜入試とは?

総合型選抜とは、旧AO入試のことである

まず、知っておくべきことは、総合型選抜入試とは、旧AO入試のことを指します。

こちら、学校推薦型の入試とは別区分に該当する入試になりますので、注意してください。

 

cf. 学校推薦型選抜との違いについて

総合型選抜と学校推薦型選抜の大きな違いについてですが、
「学校長等の推薦が必要かどうか」
という点が大きな違いです。

学校推薦型選抜は学校長の推薦が必要であるのに対し、総合型選抜の場合、多くの大学で学校長の推薦を必要としていません。
※必要な場合もありますので、受験大学の入試要項は必ずチェックしてください。

また、選抜方法についても違いがあります。
それは、評価される部分が異なる、ということです。

2022 0506 参考資料

学校推薦型選抜は、高校内での生活状況といった「過去の実績」を評価されるのに対し、総合型選抜は、「各大学の学部・学科との適性やそれに対する意欲」を評価対象としています。

すなわち、仮に、学校の評定が良くない状況であっても、活用することができる試験、ということです。

ただし、誤解のないように補足をすると、学力が必要ない、ということではありません。
近年の入試改革において、「学力の三要素」を重視し、且つ、基礎学力を量る試験をあらゆる入試において採用することが方針として打ち出されています。
ですので、面接試験以外に学科試験が用意されている場合もあります。また、共通テストの点数で最終的な合否を判断するケースもあります。

一番伝えたいことは、
「推薦入試と総合型選抜入試をひとくくりに考えてはいけない」
ということです。

 

入試スケジュールについて

次に、入試スケジュールについてです。

一般入試と異なり、総合型選抜入試は、年内に実施されます。
ですので、入試要項については、多くの大学が6月頃にHP上にアップします。

出願時期は、9月以降と定められており、10月~11月中に試験を実施、合格発表は11月以降としています。

 

実施方式や試験について

※大学新聞社刊行『進路アドバイザーのための基礎知識 2021』を参照・一部引用しています。

大きく分けて3種類あります。
先に共通点を話すと、「志望理由書等の書類の事前提出」「小論文の試験・面接試験がほぼ必須」という2点が挙げられます。

論文重視タイプ

国公立大学や難関私立大学に多く見られる形式です。
論文を通して、基礎学力や自己表現力を確認します。
その試験が第1次審査にあたり、第2次審査では、グループディスカッションなどを実施するケースもあります。

自己推薦タイプ
自己推薦型選抜や特別推薦選抜の形を変えたタイプ。
面接を重視する傾向にあり、最終的には総合評価を通して合否を決定します。
また、受験するためには説明会やオープンキャンパス等に参加し、エントリーする必要があります。

対話重視・予備面談タイプ
受験生と大学の相互理解を重視する形式。
つまり、双方がアドミッションポリシーと将来の目標について面接で確認します。
受験生は自己アピールがしやすく、大学は学部・学科への適合性を判断しやすい、という利点があります。

 

一般選抜と比較した時に、倍率が低い!?

総合型選抜入試は、一般選抜入試に比べると、倍率が低い傾向にあります!
例えば、令和3年度の國學院大學 経済学部 経済学科の入試結果を見てみましょう。

一般選抜A日程が4.0~4.3倍であるのに対し、自己推薦型入試の倍率は1.5~2.6倍です!

また、大学・学部によっては、倍率が2倍を切っているような穴場の試験があることもあります!

 

総合型選抜入試を受験するメリット

希望の大学の受験チャンスが増える

何よりも大きいメリットは、「受験チャンスが増える」ということです。

特に、難関大学は、受験回数が基本1回であることが多いです。
一度の試験ですべてが決まってしまう、ということも考えられます。

チャンスを最大限拡大するためにも、総合型選抜入試を受験する価値があると考えられます。

 

年内での合格を確保できる

次に、年内での合格を確保できる点です。

これに関してメリットは2つあります。
まず、合格した大学に進学が決定する場合、一般選抜受験生よりも3-4カ月早く大学生になる準備を行えます。
次に、一般選抜との併願が可能な試験の場合、安心した状態で本命の大学受験に専念することができます。

それぞれ生徒さんによってメリットの意味合いが違いますが、この2点が考えられます。

 

逆転合格の可能性

学力ももちろん評価対象に入りますが、総合型選抜の最大の特徴は、「大学との適性を評価する」という点です。

従って、一般選抜の試験では学力的に苦しい状況にある場合でも、総合型選抜入試に合格できる可能性は十分考えられます。
一か八か、総合型選抜が設けられている場合は、受験をしてみるというのも戦略の1つと言えます。

 

総合型選抜入試を受験するデメリット

一般選抜の試験対策の時間を減らす必要がある

これまで総合型選抜入試の受験を考えている多くの生徒さんを指導して参りましたが、
全員が不安だと口にすることは「一般選抜の試験対策の時間が減る」ということです。

9月から出願が始まるため、小論文対策や志望理由書の準備は、7-8月頃をメインに実施していきます。
そうすると、どうしても一般選抜の試験の対策が、相対的に薄くなります。
万が一、総合型選抜入試に不合格になってしまった場合、一般受験へ切り替えることになりますが、
その際のリスクを心配するケースが非常に多いです。

実際、これは総合型選抜入試を受験する上でのデメリットと言えると思います。

 

一般選抜と両立するだけの時間と労力を必要とする

先ほどの話の続きになりますが、総合型選抜入試であっても不合格になるケースはあります。
ですので、受験生はその両方に時間を割く、ということが定石になります。

総合型選抜入試の場合、面接試験や小論文だけでなく、レポート発表やプレゼン発表を求められる場合もあります。
こういった試験については、一般選抜同様、1-2週間といった短期間でどうにかなるものではありません。
練習を繰り返し、その中で見えてきた課題や弱点を克服していかなければなりません。

 

 

総合型選抜入試に対する総評

以上、総合型選抜入試のメリット・デメリットについてお話しました。
こちら参考に、自分が受験したい大学の入試情報を調べ、受験するかどうか検討してみるといいと思います!

最後に、「総合型選抜入試の受験に向いている人・そうでない人」ということに関して、まとめて終わりにしたいと思います。

 

総合型選抜入試を受験に向いている人の特徴

・志望大学に対して、どうしてもそこでなければいけない確固とした理由を持っている
・面接試験など、人と話す試験について抵抗感が無い
・受験するチャンスを1回でも多く増やしたいと思っている
・部活動や課外活動など、勉強以外でもアピールできる経験を持っている
・学力だけの試験は自信がない
・年内に合格を確保して、さらに上の大学にチャレンジしたいと考えている

 

総合型選抜入試を受験することに向いていないかもしれない人の特徴

・絶対に行きたいと思う大学が特にない
・面接試験に対して、強く苦手意識がある
・筆記試験のほうが得意だと考えている
・自分の行きたい大学において、総合型選抜入試が充実していない
・志望校を考えた時、面接試験や小論文対策などに時間を割くことが難しい

 

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