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英検2級と英検準1級、大学入試でお得なのはどっち?

こんにちは、逗子駅から徒歩4分、武田塾逗子校です!

 

本日は、英検関連のテーマです。

ズバリ、「英検2級と準1級、取るならどっちの方がいいの?」ということについて紹介しようと思います!

 

・レベルの高い準1級を取っていれば絶対的に有利なのかどうか?

・英検2級だけでも対応できるのか?

・難易度の違いはどのくらいなのか?

・どこの大学では使えるの?

 

などなど、疑問はたくさんあると思います。

これから、ひとつひとつ紹介していこうと思います。

全部見るのはめんどくさい、必要なところだけ確認したい方は、以下の目次のリンクから飛んでみてください!

 

英検2級と英検準1級の違い -難易度編-

まず、難易度の違いについて。

公式HPによれば、「英検2級は高校卒業程度の英語力」とされ、一方で「英検準1級は大学中級程度の英語力」とされています。

これだけでは、どのくらい違うのか、はっきりと分からないのでもう少し具体的に解説します。

 

問題の出題形式について

下の表をご覧ください。赤字で記しています。

全体的にアカデミックな内容だったり社会生活に沿った内容が増えたりしていることが特徴として挙げられます。

また、語彙力についても2級と準1級の間ではレベルの差があり、見たことのない語彙が増えたように感じる人が多いです。

 

【リーディング・ライティング】

英検違い(RW)

【リスニング・スピーキング】

英検違い(LS)

 

校舎長である森川から見た、英検2級/準1級の難易度の違いについて

これまで英検2級、英検準1級を志望してきた生徒を指導した立場である、校舎長の私から見た難易度の違いについても紹介できればと思います。

 

語彙のレベルが上がった故に苦戦する

2級と準1級の大きな違いとして、個人的には「語彙のレベル」を一番に上げたいと考えています。

語彙のレベルが上がったことによって、選択肢をうまく切れないというケースが多い、と感じています。

 

具体的にはリーディングの空所補充問題。

選択肢にある4つの単語のうち、2つは間違いの選択肢であることは分かるけど、残り2つが絞り切れない。

残りの選択肢のうち、1つは意味が分かるけど、もう一つは見たことがないため、自信をもって選ぶことができない。

こうした点で苦戦する人が多いです。

 

リスニングは普段からの慣れが大事

続いてリスニングについてです。

リスニングの場合、普段からの慣れが重要になってきます。

英検対策だけでなく、TEDといった英語による説明を普段から視聴していると、幾分楽に取り組めるのではないかと思います。

 

ただ、合格している生徒の点数を見ていると、リスニングで稼ぐというよりはリーディング・ライティングで点数を稼いでいることが多いように思われます。

絶対とは言い切れませんが、リスニングは合格点を超えるように対策して、他の部分で点数を取れるように対策した方がうまくいく人もいるのかもしれません。

 

ライティングは得点源にしたい、ただし字数が増えているので注意

英検の場合、稼ぎどころはライティングです。

 

これは、問題の特質を踏まえてもそのように言えると思います。

英検は4部門ありますが、全て同じ配点です。そして、ライティングは大問が一つのみです。

つまり、ライティングは点数を確保するという点では非常に効率のいい問題形式になっていると言えます。

 

また、2級と準1級と比較しても、テーマの内容の難易度の差が比較的小さいと思われます。

ただし、字数は違うので、時間との勝負と言えます。

2級は80字~100字であるのに対し、準1級は120字~150字書くことを求められます。

字数は増えてしまいますが、英検2級でも使える文体で十分対応できるので、コスパ的にもいいです。

 

なお、極端なケースでは合格できないように各部門に最低点が設定されているので、ライティングだけに集中してはいけません。

この点だけは注意しましょう。

 

英検2級と英検準1級の違い -大学の入試形式編-

次に、大学の入試形式という点で英検2級と英検準1級の違いについて検討しようと思います。

大前提として、

志望校の入試形式によって、英検2級の方がいいか、英検準1級の方がいいか、ということが変わってきます。

 

昨今、入試制度が各大学によって多様化しました。

特に、英検をはじめとする外部検定利用入試について、その採用のされ方は、多様化しかつ複雑化しているように思います。

各大学の入試制度をよく理解し、自分はどこまで取らなければいけないのか、ということを考えるようにしましょう。

 

今回は、上智大学+MARCHの大学群で、その入試制度の違い、それに基づいてどちらを取るべきか考えたいと思います。

※2022年度入試をもとに検証します。

※なお、MARCHの紹介順番が立教をトップバッターにしています。これは、MARCHの中で立教大学が外部検定試験のスコアがほぼ必須とする入試形式で、外部検定試験を最も重視していると考えたためです。

 

上智大学

上智大学の場合、英検を入試に活用できる場合は、「共通テスト併用型入試」または「共通テスト利用型入試」のいずれかです。

CEFRレベルを基準(図①参照)とし、「共通テスト併用型入試」では加点方式(図②参照)、「共通テスト利用型入試」ではみなし得点として活用(図③参照)となります。

詳細については、上智大学公式HPをご参照下さい。

 

C1レベルつまり英検1級レベルに相当する受験生は、ほとんどいないと考えていいと思います。

なので、B2レベルに相当する実力を持っている、すなわち英検準1級合格スコアを保持している受験生は、上智大学の受験において「共通テスト併用型入試」及び「共通テスト利用型入試」両方で有利になります。

 

【図①】 各外国語外部検定試験結果とCEFRとの対照表

上智 各外国語外部検定試験結果とCEFRとの対照表(英検枠)

【図②】 一般選抜 学部学科試験・共通テスト併用型

上智CEFR基準加点

【図③】 一般選抜 共通テスト利用型

上智CEFR基準みなし得点(共通テスト利用)

立教大学

続いて、2021年度入試より大きく入試制度改革を実施した立教大学についてです。

立教大学の一般選抜方式は、「共通テスト利用入試」と「一般入試」の2種類があります。

それぞれにおいて、英検の利用のされ方が変わってきます。詳細は、立教大学のHPをご確認ください。

 

共通テスト利用入試

共通テスト利用入試において、英検はCSE2.0スコアによって点数が決定される仕組み(図参照)です。

2,300点以上であれば200点満点扱い、2,265点以上であれば190点扱い・・・といったようになります。

 

ここで注目してほしいのは、英検2級においても2,300点以上取ることが可能、ということです。

英検2級は, 650点満点×4 = 2,600点満点の形式です。

従って、立教大学を共通テスト利用入試で受験する場合、準1級に比べ難易度が低い英検2級で高得点を取ることによって、他の受験生との差をつけることができます!そういった意味で、英検2級の対策をした方が得と考えることもできます。

 

※共通テスト利用入試は、英検等の外部検定試験のスコアを利用する場合でも英語の科目の受験は必須です。

【図】

立教大学 共通テスト利用入試

 

一般入試

続いて、一般入試についてです。

一般入試の場合、「英語資格・検定試験のスコア、もしくは大学入学共通テスト「外国語(『英語』)」のいずれか」を、立教大学の独自点数換算方式に則って点数化する仕組みになっています。

 

共通テスト利用入試とは異なり、CSE2.0のスコアでは判断しない形になります。

これは、2,300点以上の生徒と共通テスト受験者と差別化をするため、だそうです。

 

点数換算方式については公表されていないため、英検2級と準1級の差については厳格に言及することはできません。

立教大学の入試改革方針に基づくと、恐らくは、英検準1級取得者の方が優位になると思われます。

 

まとめ

共通テスト利用だけを考えるのであれば、英検2級に特化した対策の方がやりやすいと思います!

また、立教大学に行きたいけど部活動等で準1級の勉強に十分な時間を割けない人は活用できるかもしれません。

 

その他の大学や立教大学の一般入試も考慮するのであれば、英検準1級を取っていればあらゆる場合で対応することができます。

 

明治大学

英検を活用できる形式は、「学部別入学試験」と「全学部統一入学試験」において異なります。

両方ともに共通する考え方は、「受験回数/チャンスを増やすこと」です!

詳細は明治大学HP 2022年度入試ガイドから確認をお願いします。

 

「学部別入学試験」の場合

学部別入学試験の場合、「商学部」「経営学部」「国際日本学部」において活用することができます。(図①参照)

全学部とも、同一試験日に学部内方式と併願することが可能なので、片方しか受験できないということがありません。

 

各学部の特徴を簡潔にまとめます。

商学部は、「2級を取得していれば、英語の配点が大きい方式の試験を受験できる」

経営学部は、「必要CSE2.0スコアを超えていれば点数に加算される」

国際日本学部は、「準1級以上を取得していれば、国語社会の2科目の総合点で合否を決める受験方式を受験できる」

という特徴です。

【図①】

明治大学2022年度 英検

 

「全学部統一入学試験」の場合

続いて、全学部統一入学試験についてです。図②を参照してください。

全学部統一入学試験の場合、「農学部」「経営学部」「国際日本学部」そして「総合数理学部」で活用できます。

活用方法は、各学部で受験する予定の英語の試験を免除し、取得スコアによってみなし得点を与える、というものです。

2級合格で1,980点以上スコアを取得していれば、8割のみなし得点になります。

入試本番では8割を取ることはなかなか至難の業です、よって他の受験生に比べ優位に立つことができる入試方式です!

 

【図②】

 

まとめ 志望学部で英検利用が採用されているのであれば活用したほうがお得!

明治大学の場合、国際日本学部以外は英検2級で対応できる入試形式になっています。

受験のチャンスを増やすために、英検を受験するのは十分ありだと思います!

 

青山学院大学

青山学院大学の場合、

・国際政治経済学部 国際政治学科

・国際政治経済学部 国際コミュニケーション学科

・総合文化政策学部 総合文化政策学科

の2学部3学科で「出願資格として利用」することができます。(下図参照)(詳細は青山学院大学HPから)

 

出願資格として利用できるので、合否は他科目の共通テスト試験+独自試験の点数によって決定されます。

国際政治経済学部を志望するなら準1級、総合文化政策学部を志望するなら2級で高得点を狙う、というのがいいでしょう。

 

【図】

 

中央大学

得点換算型と資格利用型があります。(図参照)

各学部によって級やスコアの基準が様々なので、受験を検討する際はよく確認しましょう。

詳細は中央大学HPをご確認ください。

 

得点換算型

経済学部/総合政策学部/国際経営学部/国際情報学部の4学部にて実施されます。

英検2級で高スコアを取得している人は有利に出願することができます。

 

資格利用型

文学部と理工学部の2学部が対象学部です。

理工学部の場合、学科によって出願要件が変わりますので、よく確認しましょう。

 

【図】

中央大学2022年度

 

法政大学

法政大学は出願資格型が13学部、換算型が1学部で英検を活用できます。(図参照)

MARCHの中では、立教大学を除けば採用学部数は最多です。詳細は法政大学HPをご確認ください。

 

【2級以上で出願できる学部】

社会学部/人間環境学部/キャリアデザイン学部/スポーツ健康学部/生命科学部/情報科学部/デザイン工学部/理工学部

現代福祉学部は、「2級以上かつCSE2.0 スコア2150点以上」

【準1級以上で出願できる学部】

法学部(国際政治/法律/政治)/国際文化学部/文学部 英文学科/経済学部 国際経済学科

GISは「準1級以上かつCSE2.0 スコア2500点以上」

 

【図】

法政大学 2022年度入試

 

まとめ

英検2級を取ったほうがお得な大学・学部

・立教大学 共通テスト利用入試(2級で2300点以上取っている場合)

・明治大学 商学部 英語4技能試験利用入試 

・明治大学 農学部/経営学部/国際日本学部/総合数理学部 全学部統一入試

・青山学院大学 総合政策学部 A方式

・中央大学 経済学部/国際経営学部

・法政大学 社会学部/人間環境学部/キャリアデザイン学部/スポーツ健康学部/生命科学部/情報科学部/デザイン工学部/理工学部

現代福祉学部は、「2級以上かつCSE2.0 スコア2150点以上」

 

英検準1級を取ったほうがお得な大学・学部

・上智大学

・立教大学(一般入試/共通テスト利用入試)

・明治大学 経営学部/国際日本学部 英語4技能試験利用入試

・青山学院大学 国際政治経済学部(国際政治学科/国際コミュニケーション学科) B方式

・中央大学 文学部/理工学部/総合政策学部/国際情報学部

・法政大学 法学部(国際政治/法律/政治)/国際文化学部/文学部 英文学科/経済学部 国際経済学科

GISは「準1級以上かつCSE2.0 スコア2500点以上」

 

英検対策について

最後に、武田塾Englishチャンネルで英検対策について紹介している動画があります。

抜粋して紹介します、良かったら参考にしてみてください!

 

【リスニング対策】

【ライティング対策】

【準1級 オススメ参考書】

 

また、逗子校では受験相談にて英検を含めた英語全般の勉強法をお伝えしています。

・英検を勉強する際のオススメの参考書

・効率のいい英語の勉強法

などを無料でお伝えしています!

 

英語の点数を上げたい、英検を取りたいという方は、一度受験相談へお越しください!

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