ブログ

【武田塾の独学法】化学を効率的に独学するための勉強法!

こんにちは!武田塾逗子校で講師をしています、東京工業大学 工学院機械系2年の川合です!

私大の試験や合格発表が続き、そしてついに国立入試まで残り5日となりました。受験生の皆さんはこれまでの成果を発揮できるよう頑張ってください!

 

そして・・・

「受験まであと1年かあ、そろそろ始めないとなあ」と思っているそこの高2のあなた!

「受験までまだあと2年あるから、大丈夫か」と思っている高1のあなた! 

全受験を終えた人を代表して言いますが受験生の1年はあっという間です!今のうちから勉強を始めるのをおすすめします!

 

そこで今回は理系のほとんどの人が使うであろう化学の勉強法についてお話していこうと思います!(物理と化学や生物と化学の選択はよくありますが物理と生物を選択している人はあまり見ない)

化学は計算が多いし、反応は複雑だし、その上覚えることもいっぱいあるしで一人で勉強するのはなかなか難しいですよね...

 

しかし、化学は取り扱われる話題は多いものの、数学とは違って出題される話題が限られています。

だからこそ、一通りの勉強を終え、その完成度を上げられると得点が安定し、入試において非常に強い武器となります。

そこで今回は、限られた時間の中で完成度を上げるために化学を勉強する上で意識すべきことを紹介しようと思います。

化学を独学で進めるポイント

アウトプット主体で暗記する!

化学は無機や有機の分野を中心にで暗記しなければならないことが数多くあります。皆さんも理論化学の反応式が覚えられない無機化学で色を覚えられない、などといった悩みを抱えていませんか?

 

僕自身、化学の勉強を始めたとき、覚えなければいけないことの膨大さに打ちひしがれ、何から手を付けていいかわかりませんでした。

そんな僕が初めにした勉強は教科書や参考書の解説のページを読み込むというものでした。

たしかに、読み込むことでその場で理解はできるのですが、時間がかかる上に、しばらくするとその内容を忘れてしまったのです...

そして僕が行き着いたおすすめの方法が、見出しにも書いた「アウトプット主体で暗記する」というものです。

 

具体的には?

具体的に説明すると、教科書や参考書でのインプットはほどほどにして、セミナーなどの基本的な参考書を例題から解いていく、という方法です。

もちろんインプットに時間をかけていない分、初めは分からない問題ばかりでしたが、実際に手を動かして何周もしていくうちに、自然と覚えていきました。

 

暗記事項はただ眺めていも点数には結び付きません。どれだけアウトプットしたかが点数に直結すると言っても過言ではありません!習うより慣れろ、の精神です!

 

注意点

ただしこの勉強法には注意点があります。それは分野によってインプットとアウトプットの割合を変えなければならないということです。というのも、無機化学はほとんどが暗記事項なのに対し、理論化学はただの暗記では解けない問題が数多くあるからです。

 

無機化学や有機化学では特にアウトプット主体を意識し、理論化学を勉強するときは講義系参考書を使いある程度インプットしてからアウトプットに移るのがおすすめです!

 

反応式を一般化して覚える!

化学では非常に多くの反応式を覚える必要があります。皆さんはこれらをどのように覚えていますか?

「塩化アンモニウム」と「水酸化カルシウム」を反応させたら「塩化カルシウム」と「アンモニア」と「水」ができる、「ヨウ素溶液」に「硫化水素」を加えたら「硫黄」と「ヨウ化水素」ができる、といったように丸暗記で覚えてはいませんか?

 

このように一つ一つの反応を丸暗記していったら、覚える反応式の数が膨大過ぎて、まず間違いなく受験までに全部覚えきれません!この覚え方の何がいけないかというとそれは一つ一つの反応式を切り離して個別に覚えてしまっている点です。

ではどのように覚えたらいいのかというと、それは見出しにも書いた「反応を一般化して覚える」という方法です!

 

具体的には?

初めに挙げた一つ目の反応は弱塩基の遊離反応、二つ目の反応は酸化還元反応です。

このように反応を種類別に分けて覚えていれば生成物まで暗記していなくても、反応物を見たときに何が生成されるか予想することが出来ます!

 

理論、無機化学で覚えなければならない、ややこしい反応の多くは中和反応、酸化還元反応、弱酸(弱塩基)遊離反応、揮発性酸遊離反応のいずれかに分類されます。(酸化物の反応など他の種類の反応もあります。詳しくは福間の無機化学の別冊を見てください)

 

また有機化学の反応も同様に、「酢酸」と「メタノール」で「酢酸メチル」と「水」ができる、といったような具体的な物質名で覚えるのではなく「カルボン酸」と「アルコール」「エステル」と「水」ができるといったように一般化した反応を覚えると効率的に反応を暗記することが出来ます!

 

まとめ

ここまで化学を勉強する上で意識すべきことを2つ挙げてきました。

これらの2つを意識するだけでも定着の効率はだいぶ上がってくると思います。ぜひこれらを意識して勉強してみてください!

 

しかし何よりも大切な勉強法(?)があります!それは「早めから始める」ということです!!!

1年間化学に時間を費やせるなら話は別ですが、ほとんどの場合、化学の他に、もう一方の理科、そして英語や数学などの勉強もしなければならないと思います!そうなるとスタートが遅れると受験に間に合わない可能性があります!

 

これを見ている高1、2生の皆さん、いいスタートダッシュを切って、周りと差をつけていきましょう!

 

物理の勉強法や数学の勉強法についてもブログを書いているので、そちらもよかったら参考にしてください!

関連記事

【武田塾式】独学で数学を得意にするための最短ルート

こんにちは、武田塾逗子校で講師をしている東京理科大学経営学部1年の小林です。 共通テストも終わり、新高3生の入試まで1年を切りましたね!そこで数学の勉強を始めようとしている方も多いでしょう。 &nbs ..

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる