受験相談の声

【指定校推薦】決まるのはいつ?準備は何が必要?などお答えします!

こんにちは、逗子駅から徒歩4分、武田塾逗子校です!

いよいよ夏休みもあと2週間弱、9月から2学期が始まります。

 

9月になると、高校3年生は「指定校推薦」の話題で持ち切りになるかと思います。

近年、指定校推薦の需要は高まっています。

実態など含めご紹介し、今後の受験戦略の参考やお役に立てれば幸いです!

 

【目次】

1. 指定校推薦とは?

2. 指定校推薦入試の流れ

3. 指定校推薦のメリット

4. 指定校推薦の注意点

 

指定校推薦

 

指定校推薦とは?

まずは、指定校推薦の中身について、基本情報を確認していきましょう。

 

指定校推薦とは、推薦入学の方法の1つで、大学・短大・専門学校等が、指定した高校に対して推薦枠を与え、指定校では進学を希望する生徒に対して選抜を行い、大学等は選抜された生徒に対して面接等の試験を行って合否を判定する試験方式です。(ウィキペディア参照)

 

各高校に大学から推薦枠が割り振られ、条件を満たしていれば出願することができます。

評定や学校内活動、学校外活動等で、皆さんの評価が決定されます。

 

その実態として、近年、指定校推薦を希望する受験生が増加傾向にあります。

詳細について、2020年3月に週刊ダイアモンドで掲載された記事

『大学1年生の約半数が「AOか推薦」で入学するようになった理由』

が大変参考になります。

特に、私立大学においては、50%以上がAOもしくは推薦入試での入学者という現状です。

 

こうした背景には、以下にまとめるような状況があります。

【大学側の意見】

・多様性を求めるようになったため

・経営難を解消するため

 

【受験生側の意見】→安全志向強めの大学受験

・近年の私立大学の受験難易度の難化

・2020年度はセンター試験から共通テストに切り替わるタイミングだったため

・2021年度は共通テストが初年度だったため、またコロナウイルスの影響によりご家庭の経済状況に変化があったため

 

実際、指定校推薦志望者は増えているの?

データとしては増えていますが、具体的な実態はどうなのか。

これまで、映像授業系予備校で2年半、そして武田塾逗子校で約2年指導してきた私の所感を述べたいと思います。

 

まず、指定校推薦は昔に比べ、受験生の中でも一つの受験戦略や手段として活用されるようになったと感じています。

元々、指定校推薦を意識した受験戦略を考える方もいれば、9月になり一般選抜での受験を考えていても、指定校推薦の枠が公表された後、自分の希望する大学や学部があった場合、それを選択する受験生もいます。

実際、毎年9月にはそういった相談をよく受けます。

 

昨年、当校には指定校推薦で横浜市立大学に合格した生徒もおります。

合格体験記→【2021合格】自学自習を徹底して横浜市立大学国際商学部合格!

 

指定校推薦入試の流れ

次に、指定校推薦入試の流れについて説明します。

基本的に、入試要項は他入試と異なり、Web上には公表されず、推薦枠がある高校にのみ公開されます。

なので、HPで公開されている情報や昨年の様子をもとに、大まかな流れについてまとめます。

【図】 ※あくまでも大まかな流れなので、各学校によって期日があります。そちらを必ず確認するようにしてください。

指定校推薦流れ

 

上の図をご覧ください。

まず、9月は推薦枠の確認と、それに向けた準備になります。

各高校に割り当てられる推薦枠は限られています、1名~多くても10名いかない程度です。

 

複数名が志望する場合は、高校内において選抜が実施されます。それが志望動機書の提出です。

提出された志望動機書の中身と、これまでの成績状況等を加味して、最終的に9月後半~10月の間に誰を推薦枠として採用するか決定します。

そして、11月中旬から12月上旬にかけて試験が各大学で実施され、合否が決定される、という流れです。

 

【補足】志望動機書は何を見られるの?

志望動機書について、書く内容を悩む受験生が多いです。

「志望動機書の何を見られるのか」ということが不明瞭だからだと思います。

 

ひと先ず、9月に推薦枠の選考で学校の先生に出す際、何が重視されるのか、ということをお話しします。

 

重視されることは、「志望動機の内容が、他の人の納得いくものかどうか」というがまず挙げられます。

書いた自分が納得いく内容ではなく、それを見る人(=先生)が納得いくものなのか、ということが重要です。

 

次に、体裁です。分かりにくい構成だったり、一文が長かったりすると、読んでいる側の気分が下がってしまいます。

文章構成に気を配って、分かりやすい内容にすることがコツです。

 

指定校推薦のメリット

続いて、指定校推薦のメリットについてお話しします。

指定校推薦のメリットは主に2つあります。

 

①一般選抜で実施されるような学科試験をパスできる可能性が高い

一つ目は、学科試験が基本的には実施しないことが多い、ということです。

 

入試ということに限って言えば、一般選抜の学科試験に対して高いハードルを感じてしまう気持ちも分かります。

これまで学校の試験等で頑張ってきた成績を評価してもらえるので、これは指定校推薦の立派なメリットです!

 

勿論、大学に入学後、入試で勉強した内容をもとに、大学での授業が始まるので、きちんと勉強を続けたほうがいいです。

 

②受験の終了時期が早い

二つ目は、受験の終了時期が早い、ということです。年内には合格通知が出ます。

周りに比べ早く受験が終わり、残りの高校3年生の生活を自由に過ごすことができます。

 

代わりに、大学側から入学までの課題が出されます。

そちらは、一所懸命取り組みましょう。

 

大学に行くことがゴールではなく、大学に行って将来のための準備をすることが目的である、ということは肝に銘じてほしいです。

 

指定校推薦の注意点

最後に、指定校推薦における注意点をお伝えします。

指定校推薦は、高校3年間の努力が評価される入試方式なので、非常に良いものだと僕自身思っています。

 

その一方で、入試戦略面で注意してほしいこと、そして、入試が終わってから注意してほしいことがあります。

その2点に分けて、お伝えします。

 

入試戦略面での注意点

まずは、入試戦略面での注意点です。これは4つあります。

①自分が志望する学校や学部が無い

指定校推薦の枠は、各大学が毎年決定します。

その決定基準は、これまで該当の高校から進学した先輩の様子に関係します。

あまりいい表現ではありませんが、先輩の成績が不振だったり普段の過ごし方が良くなかったりすると、枠が減らされたり、消滅したりします。

 

大学が指定校推薦を実施するのは、「その高校で真面目に努力して自分の大学でも引き続き頑張ってくれる学生を探す」という目的ありきです。

なので、もし入学した高校生が期待していたような人ではなかったら、その高校の印象が下がる結果に繋がってしまうのです。

 

特に、指定校推薦狙いでこれまで対策していた高校3年生は、もし、今状況が把握できていない、担任の先生や進路指導の先生から何も言われていないという状況であれば、速やかに確認するようにしましょう。

 

②人気大学や人気学部は競争率が高いので、結果が確定するまでは一般選抜に向けた対策を継続するべきです

例えば、MARCHクラスの大学は非常に人気が高いです。

国公立であれば、横浜市立大学や横浜国立大学の枠がある高校もあると思います。

 

こうした大学群は非常に競争率が高くなります。枠も1学部学科につき、1~2名が相場です。

もし、そうした大学を志望する場合、志望動機書の準備を徹底すること、そして結果が出るまで一般選抜に向けた対策を継続しましょう。9月末に採用されなかった、希望の大学に通らなかったというケースは近年増えています。

 

③元々一般選抜を考えていた同級生が指定校推薦に流れてきて、自分の枠が無くなるケース

一般選抜で対策をしていた同級生が、9月になって突然、指定校推薦を考え始めるケースがあります。

 

指定校推薦を考えて対策している高校3年生は、これまで担任の先生と意見を共有して準備をしていることがほとんどだと思います。

しかし、9月頭に指定校推薦の枠が発表され、それを見た他の同級生が自分の志望していた大学や学部を選択し、自分の枠が無くなってしまうというような状況です。

正直、残酷な話ではあります。もし、そういう状況になってしまった場合、冷静になって一般選抜の対策にすぐ切り替えましょう。

 

④自分の望まない学部や学科を選んだり、安易にレベルを下げたりする選択はオススメしません

最後に、指定校推薦の枠を見た時、もし通るならこの大学でもいいやとか、そういったように考えてしまうかもしれません。

夏休みを経て、思ったような成績を模試で取ることができず、不安になってしまうのはよく分かります。

 

ですが、そういった選択は、私個人としてはオススメしません。

理由は、「大学に入学した後、絶対後悔するから」です。

 

もう少し頑張っておけばよかった、そういったことを思う日が来ます。

入ってすぐなのか、あるいは就職してからなのか、あるいは40歳を超えてからなのかは分からないです。

しかし、自分が本当は行けたかもしれない大学よりも1ランク下のレベルに指定校で進学したら、そう考えてしまうと思います。

 

成績が振るわなかったら不安になると思います。

でも、現役生が伸びるのは10月以降なんです、ぐっとこらえてほしいなと思います。

 

合格通知が出て入試が終わってからの注意点

続いて、合格通知が出てからの話です。2つあります。

①勉強しなくなる→やらなければならないことをやらない

受験が終わったら、誰しも勉強のモチベーションは下がります。

長い人だったら約3年、自分が好きなことを犠牲にして勉強に打ち込んで頑張ってきた。好きなことをやりたいのは当然です。

しっかりオンオフをつけ、やらなければいけないことはやりましょう。

 

例えば、近年、大学入学直後に、TOEICの試験を受験するよう促す大学が増えています。

その結果によってクラス分けが決まったり、必要スコア以上取らないと入学ができないケースもあります。

やらなければいけないことはやりましょう。

 

②同級生との接し方

非常にデリケートな話題になってしまいますが、同級生との接し方に悩んでしまうかもしれません。

周りはまだ受験勉強しているのに、自分だけ終わってしまった、どう接すればいいのか。

指定校推薦後、よくある悩みの1つなのかなと思います。

 

大事なのは、「応援する気持ち」です。

「一緒に大学生になろうぜ」という感じで応援しましょう。

 

もしくは、自分が指定校推薦で合格していることを言わないことです。

周りの同級生と同じように勉強を続け、これまで通り接しましょう。

 

まとめ

以上が、指定校推薦にまつわるお話でした。

お役に立てるような情報があれば、幸いです。

 

指定校推薦入試は、途中で書きましたが、「これまでの自分の高校3年間の努力を評価してくれる」素晴らしい入試方式だと思います。

ですが、受験をゴールにしてしまうと、その価値が一気に下がります。

これからのよりよい人生のために、指定校推薦を活用してほしいなと思います!

 

 

自学自習で京都大学に合格した森川が受験相談を担当します!



逗子校では、平日火曜日~土曜日の期間、毎日受験相談を実施しております。
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