公式を使わずに解くべき問題3選
こんにちは!センター物理満点講師のKです!
いきなりですが、問題です!
正解は『40m』。
全員正解です。
では質問!
『公式』は使いましたか?
『きはじ』を習いたての小学生なら
「えーと、距離=速さ×時間だから・・・」
というように『公式』を使って解くと思います。
しかし、おそらく皆さんは
「1秒あたり8m進むヤツが5秒進んだんやから40mや!」
という様に解いたのではないでしょうか?
公式を使わず解ける
=理屈が分かっている
とも言えます。
例えば電流[A(アンペア)]の定義は
『1秒あたりに流れる電気量[C(クーロン)]』
ですので
この問題を解くときは
「毎秒2Cで5秒間流すんやけそら10C流れるやろ!」
という感じで解いたうえで
「こんなん当たり前やん」
とドヤ顔で言えれば完璧です。
ということで今回は
物理が得意な人は
そんな公式使ってないよ!!
という問題を3つ用意したので
さっそく見ていきましょう!
加速度って何?
正解は
『1秒あたりの速度(m/s)の変化量』
単位は[m/s^2]。
きちんと答えられましたか?
では例題です。
正解は『16m/s^2』
考え方としては
「最初の速度が10で、1秒で2ずつ速くなるのが3秒間続くから10+2×3=16」
この考え方、できていますか!?
一応、
v=v0+at
なんていう公式は存在しますが、
物理強者なら、このぐらいは
公式を使わずに解きます。
応用例題です。
条件:空気抵抗なし。重力加速度は9.8m/s^2。
答えは『9.8m/s』です。
実はこの問題、
計算せずに答え出ます!
意外にも理解していない人が多いのが
「重力加速度=9.8とは、1秒で速さが9.8ずつ増えるということ」
この事実です。
初速度が0であれば、
1秒後の速さは当然9.8になります。
自分の中の「当たり前」を
少しずつ増やしていくことで、
着実に物理が得意になります。
圧力って何?
正解は
『1m^2あたりにはたらく力の大きさ[N]』
単位は[Pa(パスカル)]
きちんと答えられましたか?
では例題です。
正解は『2.0Pa』。
先ほどの[A(アンペア)]もそうですが、
こういう単位って分かりにくいですよね。
[A(アンペア)]=[C(クーロン)/s(秒)]
これで覚えちゃいましょう。
I=Q/tを覚えるのと同じように見えますが、
単位を覚えるほうが本質的だと思います。
圧力の場合は
[Pa]=[N/m^2]
これでイメージを掴んでおきましょう!
角速度って何?
次は円運動のお話ですね。
正解は
『1秒あたりに物体が何rad回転したか』
単位は[rad(ラジアン)/s(秒)]
ちなみに[rad(ラジアン)]とは角度の単位で
2π[rad]=360°です。
例えば、
物体が3秒間でπ/4[rad](=45°)回転した場合
1秒間でπ/12[rad](=15°)回転しているので、
角速度はπ/12[rad/s]になります。
では例題です。
正解は『4.0秒』。考え方は
「1秒でπ/2[rad](=90°)回転するから、1周(=2π[rad]=360°)回転するには2π÷(π/2)=4秒かかる」
これが皆覚えている有名な公式
『T=2π/ω』
の正体です。
わかりやすく『ωT=2π』と書き換えると
『1秒で回転する角度ω』×『1周するのにかかる時間T』=『1週分の角度2π』
を意味しています。
気づきましたか?
これってほぼ
『速さ』×『時間』=『距離』
なんです!
同じタイプの公式として『T=2πr/v』
つまり『vT=2πr』があります。
もうわかりますよね。
『vT=2πr』というのは
『1秒で進む距離v』×『1周するのにかかる時間T』=『1週分の距離2πr』
という至極当然の式なんです。
暗記したら忘れます。
しかし、理解して導けるようになれば
ほぼ忘れません。
こういうものは
暗記に時間をかけるのではなく、
理解に時間をかけるようにしましょう。
公式を1つも覚えずに定期テストで満点を取った話
数学と物理に特に言えることですが、
得意な人ほど、
公式の暗記を面倒臭がります。
例えばみんな大嫌いな単振動。
私は単振動において
公式を1つも覚えずに定期テストで満点
を取ったことがあります。
そのカラクリはこうです。
まず単振動って円運動の正射影だから
変位xはsinで表せるはずなので
x=Asinθ
となるのは当たり前ですよね。
(振幅Aがsinの前に付いているのは、振幅って変位xの最大値、つまりsinθ=1のときだからです。数学で習うやつ。)
定義からθ=ωtとなるのも当たり前なので
x=Asinθ=Asinωt
が導出できました。
これをtについて微分(数学Ⅲで習うやつ)すると
v=dx/dt=Aωcosωt
が導出できます。
xを微分してvになるのも当たり前。
さらにtについて微分すると加速度aが導出でき
あとは運動方程式F=maやら
なんやらと組み合わせれば、
簡単にすべての公式が導出できちゃいます。
『当たり前』が多く必要になりますが、
めちゃくちゃオススメです。
公式の暗記を『当たり前』とするよりは
よっぽど健全だと思います。
ちなみに公式の導出は1分もあれば終るので
大学入試本番も公式を導出して解いてもいいんですが、
何回もやってるとさすがに覚えます。
まとめ
今回は
『公式を使わずに解くべき問題3選』
を紹介していきました。
要するに
暗記せず理解して解け
というメッセージ、伝わりましたか?
武田塾の指導においても
筆記のテストで解けるだけでなく、
・定義を正しく押さえられているか
・公式の意味を説明できるか
・解法を自分の言葉で説明できるか
などを口頭確認して、
『ただ解けるだけ』の状態になっていないか
厳しくチェックしていきます。
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