何を言っても子どもが言うことを聞かない…とお悩みではないですか?
こんにちは。
武田塾米子校の石﨑です。
私も教育業界に入った当初は皆様と同じ理由で悩みました。
実は、子どもがやる気になったり、言うことを聞いてくれるようになるには少しだけコツがあるんです。
このコツを知ってからは生徒の機嫌を損ねることなくこちらの要望を伝えることができ、生徒もお願いしたことをやってきてくれるようになりました。
ご家庭内での円滑なコミュニケーションのお役に立てれば幸いです!
気持ちの伝わらないメッセージだとどうなるの?
もしかしてですが「言えば伝わる」と思っていませんか?
はい、教育業界に身を置いて最初の頃は私もそう思っていました笑。
してほしいこと、やめてほしいことをただ伝えただけで言うことを聞いてくれるなら、こんなに楽な仕事はありません笑。
「勉強して!」とさんざん言ってきて無理だったから塾や予備校に通っているんですよね。
ここでは、保護者の方が気持ちの伝わらないメッセージを送り続けるとどうなるか説明しますね。
親に反抗的になる
「親は自分のことをわかってくれない」。
そういう気持ちから、生徒は親へ反発を始めます。
ただ親に反発したいから、という理由で、保護者の方が望まない方向へ進路の舵を切り、大学も勝手に決めたりしてしまいます。
勉強のモチベーションが下がる
民間の教育業界に身を置いている我々には、昔から言い伝えられている言葉があります。
「生徒のやる気を一番削ぐのは学校の先生と保護者」。
ドキッとした保護者様もいらっしゃるかもしれませんね。
私たちが校舎でどんなに生徒のやる気を上げても、ご自宅内でかけられる言葉一つでそのやる気が無かったことになってしまいます。
もちろん、そうならないように保護者と密にコミュニケーションを行いますが、正しい伝え方を知っているだけで防ぐことができます。
第一志望校が不合格に
受験直前期での声掛けは特に重要になります。
保護者の方が気持ちの伝わるメッセージの作り方を知らないと、受験日当日まで効果的な声掛けができません。
それだけが原因というわけではありませんが、結果的に第一志望校に不合格になるかもしれません。
毎年保護者の方から「子どもが悩んでいたときにメッセージは伝えたけど、もっと違う云い方ができたはず」と後悔の声を聞くこともあります。
気持ちが伝わる「ペップトーク」
では、保護者から受験生に向けて効果的なメッセージとはどのように作るのでしょうか。
おすすめは、ペップトークという手法です。
ペップトークとは?
一般社団法人日本ペップトーク普及協会によると
ペップトークは、もともとアメリカでスポーツの試合前に監督やコーチが選手を励ますために行っている短い激励のスピーチです。
「PEP」は英語で、元気・活気・活力という意味があります。
日本を代表するアスレチックトレーナー岩﨑由純がアメリカのスポーツ現場で学んだ「勇気を与える感動のスピーチ」を、自分、家族、仲間に伝えるコミュニケーションスキルとして確立いたしました。
スポーツ現場はもちろん、家庭で、職場で、教育現場ですぐに実践できるシンプルでポジティブな言葉を使ったコミュニケーションです。
(引用元:ペップトークとは)
保護者へペップトークをおすすめする理由
世の中にはたくさんのコミュニケーション術がありますが、受験生の保護者の方にペップトークをおすすめする理由は2つあります。
すぐ実践できる
ペップトークは知ったその日からすぐに実践できます。
細かい知識は必要ありません。
たった4つのポイントを押さえ、順番通りに話すだけで、子どものモチベーションを上げ、やる気を高めることができます。
短い
ポイントは4つありますが、全部合わせて1分で喋り終わります。
特に反抗期の子どもは親の話を長くは聞きませんよね(もちろん時と場合によってはちゃんと話し合う必要もありますが)。
ペップトークを使いこなせるようになれば、たった1分で生徒のやる気を引き上げることができます。
ペップトークの4つのポイント
これから紹介する4つのポイントを、例を用いてお伝えしていきます。
①受容(事実の受け入れ)
子どもの感情や、置かれている状況を”いったん”そのまま受け止めましょう。
ついつい我々大人からすると「甘い!」と一喝してしまいそうになりますが(私もかつてはそうでした笑)、ここはグッと我慢してください。
人はいったん悩みや不安、緊張を他人に受入れられると、安心する性質があります。
安心すると、親の言うことを受入れる余裕が出てきます。
「前回の模試では志望校の判定がE判定だったもんね、明日の模試は緊張するよね」
「明日受ける大学はこれまでずっと判定がよくなかったから不安だよね」
「緊張していると眠れないよね」
このように、相手の置かれている事実(状況や子どもの感情)をいったんは引き受けてください。
②承認(とらえかた変換)
この段階では、相手の置かれている事実への捉え方を変え、前向きな表現をします。
「前回の模試では志望校の判定がE判定だったもんね、明日の模試は緊張するよね。その緊張は、あなたが判定を上げようとこれまで頑張った証だよ」。
「明日受ける大学はこれまでずっと判定がよくなかったから不安だよね。その不安は逆転合格しようと勉強を頑張ってきたからこそだよ」。
「緊張していると眠れないよね。眠れないってことは戦闘態勢で身体が興奮しているってことだから、準備はばっちりだね。」
前向きな表現を伝え、前向きな感情へと変えていきます。
③行動(してほしい変換)
ここで、子どもにしてほしいことを伝えます。
「点数なんて気にせず、自分の実力を出すことだけを考えて」
「始まったらまずは深呼吸、あたりを軽く見まわして」
「すぐに問題を解くんじゃなくて、問題全体をまずは確認しよう」
「わかんない問題はすぐに飛ばそう」
「解けそう問題から解いていこう」
④激励(背中のひと押し)
最後は激励の言葉です。
「行ってきなさい!」
「頑張って!」
「信じてる」
「あなたならできる!」
等々...
子どもの性格を考えて、ふさわしい言葉を投げかけてあげてください。
ペップトークの例
ここからは、よくあるシチュエーションで、ペップトークの実践例を紹介します。
これから受験勉強を始める子どもに向けて
受容「これまで全く勉強をしてこなかったから、今から間に合うかどうか不安だよね。」
承認「でもそれって、やればやるほど上がるっていうことだよ」
行動「先生から言われたことをしっかり守って、がむしゃらに勉強しなさい」
激励「部活を最後までやり切ったあなたならできる!」
子どもの勉強のやる気が出てこない場合
受容「やらなきゃいけないってわかっていても、やる気が起きないときってあるよね」
承認「やる気が起きないからやらないってことは、やる気があればやるってことだよね」
行動「1分でいいから参考書を開いてみなさい。やりだせば勝手にやる気が出てくるから。1分やってもやる気にならなきゃやめていいよ」
激励「だまされたと思ってやってみよう!」
受験直前
受容「いよいよ明日から受験だね。緊張するよね」
承認「緊張しているのは、これまで絶対に合格するんだって勉強をしてきたからだよ。」
行動「今までやってきた参考書や問題集、塾のテキストやノートを並べて見てご覧。あなたはこんだけやってきたんだよ。」
激励「他の人なんて関係ない。自分の実力を全部出し切ってきなさい!」
保護者から受験生に送るメッセージまとめ
①子どもの言ったことや状況や感情を受入れる
②受け入れたことを前向きにとらえる
③これからしてほしいことを伝える
④子どもの性格にあった応援の言葉を投げかける
これから子ども接するときは、是非上記の4つを意識してください。
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