こんにちは。武田塾横須賀中央校・北久里浜校の講師をしている椙山昭吾です。
今回は、私の受験経験や、予備校時代、海外留学について紹介します。
医学部受験、海外留学について知りたい方、興味がある方はぜひご覧いただけると嬉しいです!
僕は元々海外志向があり、いずれのタイミングで留学しようかと検討していたのですが、
この度いっそ海外の大学に進学しようと考え、決心しました。
進学先は国立セゲド大学という、ヨーロッパのハンガリーに位置する国際交流に積極的な大学です。
セゲド大学は多岐にわたる学術分野をカバーしており、
医学、理学、工学、社会科学、人文科学など、さまざまな専攻があります。
中でも僕は医学部に進学予定なのですが、学部や研究施設は高い教育水準を維持しており、
学生にとって実際の研究プロジェクトに参加するチャンスが多く、今から楽しみです。
なにより海外での学習経験は、就職やキャリアの選択肢を広げることができます。
なぜハンガリーなのか 海外留学と聞くと、
余りにも選択肢が多すぎて途方もないと感じるかもしれません。
よって、僕が留学先を決めた要素を紹介します。
まず、僕の英語スキルですが、少しだけアメリカに住んでいたことがある程度で、
英語で日常会話レベル以上のことはできないし、帰国子女を名乗れる経歴もありません。
(もちろん進学を決めた現在は英語に関して努力しています)
そんな僕にとって、ハンガリーはむしろ、医学を学ぶ環境として適していました。
ハンガリー国内において、英語は第二言語だからです。
ハンガリーの医学教育プログラムに集まってきている学生は、全世界50~60か国ぐらいで、
そのほとんどが英語を第二言語としている学生です。
教える側の教授にとっても英語は母国語ではありません。
つまり、英語の国ではない国で英語の授業をするという環境です。
この点、僕くらいの英語スキルの学生は講義に付いていくのが、比較的楽です。
これがアメリカやイギリスでの授業であったら、
ネイティブで繰り広げられる講義についていくのは大変で、
ほとんどの日本人学生は理解できないまま圧倒されてしまうでしょう。
お互い流暢に喋れる必要が無いという点で気楽だし、
コミュニティに入っていきやすいことに僕は大きな恩恵を感じています。
卒業生の中には渡航前の語学は受験英語だけという人もいたくらいです。
格別に英語が得意である必要はない、ハードルの低さが魅力の一つです。
もう一つは現地で事務局による日本人学生のバックアップ体制が整っており、
学生支援があるということです。
HMUという日本の財団で、
ハンガリー国立医科大学の各地にスタディールームと
チューター(家庭教師)が10人ほど設置されており、
日本人学生が独占契約により使える施設の管理と、
移民の手続きやトラブル対応といった現地の生活のサポートを行っています。
ハンガリーは世界的に見て治安の良い国ではありますが、
当然アジアとヨーロッパでは文化の違いがあります。
日本人学生同士のコミュニティもあり、現地ガイドがついている安心感から、
生活面でも大学の勉強に集中できる環境が整えられているのです。
また、僕は数学がとても不得意なため、
数学を使わない試験であったことも受験の決め手になりました。
ハンガリー国立医科大学は4校とも数学が試験科目になく、
当然進学後も数学の授業科目は扱いません。
僕は医学部医学科専願で、他の学科の受検はしなかったので、
数学を試験科目にしていない国内の大学というと選択肢が限られていたため、
海外に目を向けるきっかけになりました。
以上から、僕はヨーロッパで6ヵ年の留学プログラムが十分に可能であると考え、進学を決めました。
先ほど少し試験科目について触れましたが、次項は詳しい試験方式を紹介します!
HMUで受験した試験形式 出願方法や試験形式は国や学部によって様々な為、
各自が敏感に情報収集することが大切です!
今回はあくまで例の一つとして僕が受験した試験形式の紹介です。
試験科目と対策 必須科目は化学と英語です。
選択科目としては生物と物理がありますが、生物は事実上必須科目です。
生物と化学の対策 生物と化学の試験対策には、高校の基礎知識を復習することが重要です。
試験範囲は生物基礎、生物、化学基礎、化学。また、植物に関する知識は問われません。
試験形式は筆記と面接があります。
筆記試験では、知識の確認が行われますが、記述式の問題はありません。
面接では、志望動機や生物と化学に関する質問に対して、英語で回答する必要があります。
質問は知識に関するものだけでなく、受験生の回答を深掘りする形で、
より詳細な内容を求められることもあります。
試験では、モチベーション、知識、論理的思考力、コミュニケーション能力、人間性などが
総合的に審査され、医学科への適性が判断されます。
どのような切り口の聞かれ方をされても答えられるくらい、
知識が自分のものとして定着しているかどうかが肝心です。
まず日本語で身に付いたら、生物化学用語の英単語バージョンも併せて調べておきましょう。
椙山流の勉強法
まずは授業を受けたその日にノートを見返して、
授業内容を反芻するようにしていました。
演習問題に取り掛かる前に、授業ノート(あるいは講義系の参考書!)をよく読んでおくことが
効果的な学習に繋がります。
僕は予備校で、授業をどれだけ理解しているかの指標として、
ノートを見て、先生の授業を再現できるようになれと言われていました。
授業の再現をやってみる過程で、授業内容が自分の力になるように定着していきます。
(武田塾の特訓も、自分が説明できるようになろう、と指導していますよね!)
回りくどい方法と思われるかもしれませんが、是非一度試してみて下さい。
試験は事前準備がモノを言います。
特に医学部受験に関しては、
試験中に解き方をいちいち悩んでいるだけの時間的余裕がない場合が多いです。
本番中の機転で解答することは現実的ではありませんし、
そういったアドリブの能力を求める試験ではありません。
地道に力を付けていきましょう!
また、疑問を解決しやすいというメリットもあります。
授業を担当した先生本人に質問することで、
他の参考書の話をするときよりも円滑にコミュニケーションが進みやすいです。
僕はつい面倒がって浮かんだ疑問を後回しにして、
家に帰ってからオンライン個別指導アプリの質問対応サービスを利用して
疑問を解決することがあったのですが、
普段教わっていない人にいきなり質問する事は結果的にむしろ手間が多く時間がかかる悪手でした。
次に演習問題です。
使う参考書はなるべく絞って、
一冊の完成度を上げる事を目標にしていました。
同じ問題を一か月後に解き直したり、夏休みに一冊丸ごと解き直す期間を設けたりと、
その参考書が扱うスタイルを身に付けました。
以上から分かる通り、選ぶ参考書が重要です。
自分の進路、今の学力、入試までの残り時間、先生の指導方針などの要素から、
どの参考書が一番合っているかを考えるべきです。
特に、身の丈に合わない難しい参考書にこだわり過ぎていたり、
意気込んで多すぎる分量に取り掛かったりして中途半端に挫折しまうと、
年単位で学習計画が崩れてしまうでしょう。
学校の先生など複数人からアドバイスを聞いた上で、
自分で決断することが学習を長期的に継続するコツです。
最後に
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行以来の近年になって、
日本の留学制度は更に選択肢を増やしていきます。
進路選択の制限がなくなっていくことは自由であり、
素晴らしいことである一方、どれか一つを選ぶという難しさもあり、リスクが背中合わせです。
特に親元を離れて一人暮らしをする、海外に住むということは厳しい自己管理が求められます。
僕はまさに自分の進路を決めようという時期、
パンデミックに翻弄されるばかりの社会を見て、いつも将来に不安を感じている受験生でした。
しかし、だからこそ社会にどのような変化が起こっても選択肢が多く残されている、
今の進路を決心することができました。
皆さんも自分の可能性を広げるために、
留学や受験に限らず、様々な困難に沢山挑戦して、
失敗を恐れずにチャンスを狙ってみて下さい。
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