2023年共通テスト1日目の難易度・変更点・総評を紹介します!
共通テストが終了し
思うように点数が取れた人
本番の緊張に負けて思うように点数が振るわなかった人
など様々な人がいるかと思います。
2022年の共通テストでは主に理系科目が難化し
平均点が大幅に下がるという現象が見られました。
現在はまだ平均点は公表されていませんが
この記事の作成者も1月14日、
1月15日に共通テストを受験しましたので
その総評を紹介します。
現在高校2年生で来年共通テストを受験する方
現在高校1年生だけど少しでもいいから
受験に向けて勉強を頑張ろうと思っている方は
ぜひ参考にしてください。
【共通テスト2023】共通テスト1日目の科目はどうだった?
共通テスト1日目の科目①:社会科目
この記事の作成者は理系であるため
1日目の最初の科目は地理を受験しました。
武田塾四日市校に通ってくれている生徒の声も含めて紹介します。
・世界史Bが問題文がやや煩雑になり、難しく感じました。
・日本史Bは大きく変更点はなく、解きにくさも感じなかったです。
・政治経済がかなりめんどくさかったです。
現在いただいているのは
【日本史B】【世界史B】【政治経済】のみになりますが
どうやら世界史Bがやや難化したようです。
難化の要因は問題の単純な難しさというよりは
問題文がやや煩雑になった点が影響していそうでした。
また政治経済に関しては昨年も平均点が低かったですが
今年も同様の平均点ほどになりそうです。
そして、地理Bに関しては
特に大きな変更点もなく、きちんと地理的思考を用いて考えれば
答えにたどり着ける問題が多かったように思います。
また、多くの方が苦手とする系統地理の問題に関しては
そこまで複雑な問題もなかったため、
迷ってしまい時間を費やしてしまうという場面もありませんでした。
今回地誌に関しては
インド、中国がメインになりましたが
出題される地誌に関しては
特定の地域に絞って学習することは危険であるため
現在高校2年生の方は幅広くきちんと学習しておくことが必要でしょう。
共通テストに変わり
グラフやデータの読み取り問題が増えたため
知識をインプットしたら、どんどん演習問題を行なうことをオススメします。
ただ理系の場合は
地理に関しては特段今から急いで行わなければいけない科目でもないため
主要科目の国語、数学、英語が固まってから取り組むのが良いでしょう。
地理に関しても平均点は昨年と比べて
大きく変動することはなさそうだと感じました。
共通テスト1日目の科目②:国語
共通テストの国語では
大問1がル・コルビュジエの建築物における窓についてという文章から出題
大問2が終戦直後の東京を舞台にした小説か分から出題
大問3が俊頼髄脳からの連歌に関する出題
大問4が白居易が官吏登用試験に備えて自作した予想問題と模擬答案が問題文として出題
という形式でした。
大問1に関しては、設問の大きな変化はなく
特に去年と比較して大きく変化は感じられませんでした。
しかし、大問1のル・コルジュビエの問題では
設問の中に本文中に記載されているものが多く
きちんと問題文に対する解答となっている設問を選択する必要があり
細かな表現の違いに着目しながら適切に設問を切る必要があったため
きちんと文章を読解したうえで考えなければ
意外と間違えてしまうような問題に感じました。
大問2の小説文に関しては
終戦後の舞台がテーマとなっているため
現代の小説文とは若干テイストが異なり
多少読み取り辛いと感じた方も多かったかと思います。
設問に関してはそこまで煩雑なものはないため
読解に関する設問は
きちんと文章を読解すれば正解を選ぶことは出来たでしょう。
突出すべき点は問7の問題です。
本文の内容を読み取った上で
マツダランプの広告を引用し
推察する問題が出ましたが
この問いに関しては出題意図を汲み取ったうえで
適切な選択肢を選ぶことが正解不正解の分かれ目だったかと思います。
特に問7のⅠに関しては
基本的な読解を行なう上で重要な
細かな表現の違いを見て設問の正誤を判断する
という事が出来たかが重要になるかと感じました。
現代文は総じて難易度は昨年並みかと思いますが
大問1の評論文に関しては
演習量が足りない方に関しては
やや難易度が高く感じられた方もいたのではないかと思います。
そして大問3では『連歌』をテーマとして
俊頼髄脳から引用された文章が出題されました。
まず、この古文では
『連歌』に関してきちんと知識があったかどうかで
問題が難しかったか簡単だったかを分けるかと思います。
連歌とは最初に詠まれた5・7・5に対して
最初に詠んだ方とは別の方が7・7を詠むものになります。
詠まれた上の句に対して、いかに上手い下の句をつなげられるかが重要になり
平安時代など和歌が楽しまれていた時代には
この返歌や連歌の下の句を如何に素早く返せるかが
優秀かどうかの1つのポイントとなりました。
そういった知識を踏まえたうえで文章を読解すると
内容をつかむことはさほど難しくはなかったかと思います。
また問4では共通テストになってから
長らく問われている『掛詞』に関する問題も出題されており
きちんと和歌に対して対策を行なったかどうかが試される問題だったかと思います。
きちんと昨年までの過去問を行ない
掛詞や歌枕など和歌の知識を深めていれば
正直簡単に感じた方もいらっしゃるでしょう。
逆にそういった知識に乏しい場合難しく感じる問題だったのではないでしょうか。
難易度は昨年並みかと思いますが
文章の内容を読み取るという意味合いでは昨年よりも易化したかと感じました。
大問4の漢文では
今年は漢詩が出題されず
予想問題と模擬答案というカタチで2つの文章が出題されました。
問題文の内容を読み取る点に関しては
漢詩よりも読み取りやすいと感じた方もいるでしょう。
設問に関しては句形の問題も出題されましたが
全体を通して少し読んだくらいでは
なかなか正解しにくい問題も出題され
私は去年よりもやや解きづらさを感じました。
しかし昨年と比べて2文章の読み比べなどはなかったため
文章を丁寧に読み込み
内容をいかに正確に把握できるかが
高得点を取るために重要であったかと思います。
文章中に使用されている句形に関しては
そこまで難解なものもなかったため
文章量がそこまで多くないぶん
精読を行なう必要がありました。
難易度は昨年並みかと思いますが
本文の内容を正確に読み取る必要のある設問も多かったため
難しかったと感じる方もいるかと思います。
共通テスト1日目の科目③:英語R&L
今年の共通テストの中で
最も受験生にとっては悪い意味で変化のあった科目だと感じました。
特に英語リーディングでは
大問1から英文に書かれている内容を正確に読み取り
なおかつ設問では言い換えられている表現に注意しながら
読解を行なっていく必要がありました。
例年の大問1とは異なり、
文章量はやや多かったため
そこで心が折れてしまった人も多かったかと思います。
設問の言いかえ表現や
正解箇所がそもそも文章の後半に存在するなど
かなり時間を要するような試験になったかと思います。
満点を狙うためには
非常にスピーディーな読解及び
言いかえ表現の理解が必要だったかと思います。
解き方、点数の取り方に注意しなければ
共通テストの過去問や模試よりも
点数が下がってしまったという人が多いのではないでしょうか?
特に大問6のBでは
・文章量が多い
・正解箇所が文章の中盤~後半にある
・推測問題が出題された
など様々な点で時間がかかる問題が多かったです。
そのため、時間が足りなかったという人が
多発したのではないかと思います。
こういったテストの場合は
全てに解答して点数を取りきるよりも
点数を取れるところできちんと取っていく
というスタンスが重要かと思います。
特に大問4や大問5は例年と比べて
簡単であったように感じましたので
そういった部分できちんと正解を重ねて
どこの問題で点数を取っていくか
という作戦が重要なテストになったように感じました。
英語リスニングでは
各予備校様が掲載している平均点からも見て取れるように
易化したように感じました。
易化の要因としては
・読まれる文章においてそこまで複雑な状況がなかった
・遠まわしな表現や言いかえ表現も複雑ではなく、まっすぐに解ける問題だった
上記2点かと思います。
共通テスト特有の
ややこしい言い回しがなかったため
その点だけでもかなり解きやすいと感じた方が多かったかと思います。
英語は総じて
リーディングが分量が重く
表現が複雑になった部分もあったため、やや難化
リスニングは逆に複雑な表現が少なく
まっすぐ解けるようになったため易化
というように感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
高校1年生や高校2年生にとっては
共通テストを実際に受験するのはまだ先ですが
共通テストは年々その傾向を変えています!
そのため逐一情報をチェックして
自分が受ける年になるまでに
ある程度対策を固めておくことが重要です!
成績を伸ばすためには
とにかく”自分の出来ていない部分”を分析することが重要です。
しかし!
自分の出来ていない部分を適切に分析出来たと言っても
やみくもに行なえば良いというわけではありません。
きちんと取り組むべきポイントを押さえたうえで
さらに効率的に行なっていくために
きちんと”正しい勉強法”で行なっていくことが大切です。
そのため、
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