国公立と私立の対策はどう違う!?
こんにちは!武田塾八尾校講師のK(京都大学大学院工学研究科)です!
今回は高1・2生に向けた記事となっています!
まだ本格的に受験のことを考え始めている方はそれほど多くはないかもしれませんが、大学が大きく「国公立」と「私立」に分類されるということをご存じの方は多いと思います。
それぞれの違いを簡単に解説すると、国公立大学は国や地方自治体からの公共予算によって設けられる大学であるのに対し、私立大学は学校法人、あるいは株式会社によって設置される大学のことを指します。
それぞれの運営・収入構造も大きく異なっており、国立大学は収入の7割を国からの補助が占めるのに対し、私立大学の場合は収入の約8割を学生の納付金によって賄っています。つまり、私立大学に対する国からの資金面での補助はほとんどなく、これが「国立は学費が安く私立は学費が高い」と言われる所以ですね!(参考:wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%85%AC%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E5%AD%A6),(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%81%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E5%AD%A6))
さて、これで国公立大学と私立大学はそもそも何が違うのか、という点に関しては何となくわかったのではないかと思いますが、では「受験をする上で」どう違うのか、についてはまだ何もわからないというのが現状だと思います。
というわけで今回の記事では、「国公立大学と私立大学を受験する上での対策方法の違い」について、それぞれの出題形式なども踏まえて簡単に説明したいと思います!
早いうちから受験勉強を始めて行こうと考えている人は是非参考にしてください!
①科目数の違い
まず国公立と私立との受験上の大きな違いの1つ目は「科目数」ですね!
国公立はとにかく科目数が多く、様々な教科を満遍なく対策することが求められます。
一方で私立の場合は、主要3科目で戦う必要があるというのが受験対策で大きく異なってくるところです。
あるいは数学の有無なども大きいですね。
特に数学が苦手な文系の学生さんは、数学を選択しなくてもいいという理由で英語・国語・社会で勝負できる私立受験を選択するという方も非常によく見かけます。
このような違いがあることから、国公立志望の学生は私立志望の学生よりも早めのスタートが求められると思っておいたほうがよいです。
科目数がとにかく多いので、普通に受験勉強を進めていくだけではほぼ間違いなく時間が足りません。
自分も高1~2生時は定期テストにはしっかり取り組んでいたものの、本格的に受験勉強を始めたのは3年生になってから、と言うペースで進めてしまったのですが、受験本番の段階で完全に満足のいく完成度まで仕上がったと断言できる科目は1つもなかったような気がします。
すでに国公立を志望しようかと考えている方は、とにかく早め早めの対策が命運を分けることになります。
高1生の方も高2生の方も、今がその瞬間だと思って早速小さなことでも構いませんので受験対策を始めていきましょう!
また、私立大学志望の方は余裕をかましていていいかと言うと全くそういうわけではありません!
確かに科目数の観点から見ると国公立志望の学生に比べて時間的な余裕はあるように感じられますが、その分1つ1つの教科に求められるレベルも非常に高いものとなってきます。
案外私立大学の問題の難易度を舐めている学生さんも多いように見受けられますが、普通に難しいのでちゃんと対策しないと普通に落ちます。
国公立志望も私立志望も関係なく、とにかくできることなら早いうちから受験対策を始めて高3は演習に時間をさけるような進め方をしていきましょうね!
②共通テストの有無
そして2つ目の大きな違いが、「共通テストの有無」です!
国公立受験の場合は基本的には共通テストは必須となります。
一方で私立志望の学生にとっては多くの人が共通テストそのものが必須であることは少ないので、またまた対策に使える時間配分なども変わってきますね!
共通テストはかなり難易度も高く、センター試験の時代よりもより思考力を問われるような問題構成になってきているため、対策にもかなりの時間を要します。
このせいで時期ごとの戦略もかなり変わってきてしまいますよね。
私立の場合は11~1月もがっつり私立受験の対策ができるのに対し、国公立の場合は一旦二次試験の対策は離れてその時期は共通テストの対策にも追われていくことでしょう。
先ほども述べましたが、特に国公立志望の方は本当に時間がないので、早め早めの動き出しを心掛けてください!
③問題傾向の違い
そして最後の大きな違いが、「問題傾向の違い」です!
一言で言うと、国公立の場合は記述の問題が多くなります。
4択の問題を解けばいい、などという問題はほとんど存在せず、しっかりと問われた内容に対して自分なりの言葉で解答を作成する力が求められます。
英作文などは私立の場合でも出題されることはありますが、やはり国公立の方がハードな内容になりがちです。
しかし、記述式の答案と言うのは案外悪い点ばかりではなく、途中までの考え方が正しければ完全な正解には至っていなくとも部分点がもらえる場合も多いです。
最後の解答が合うか合わないかのマーク1発勝負の解答よりも、自分のこれまでの勉強をしっかり評価してもらえる可能性が高いというのはメリットだと捉えるべきかもしれませんね!
一方で私立大学の場合は、それほど記述式の答案は求められない一方で、また違ったベクトルの難しさがあります。
それは、少し問われる知識がマイナーであることが多いという点です。
特に社会科目などでは、重箱の隅をつつくような細かくて他の人があまり知らないような知識まで出題されたりします。
私立受験一本でいこうと考えている学生は、決して油断したりすることなく、各科目のマニアになるんだ!くらいの意気込みで細かい知識までしっかりと対策していくようにしましょうね!
まとめ
さて、今回は国公立と私立の違いについて、そもそもの成り立ちの部分から受験対策に至るまで簡単に解説していきましたがいかがだったでしょうか。
全体を通して国公立はめちゃめちゃ難しそうだけど私立ならまだいけそうかも?といった印象を抱いた方もいるかもしれませんが、問題の難易度もかなり高いのに加え高得点での戦いを求められるので、私立受験には私立受験の難しさというものがあります。
結局国公立と私立のどっちを選べばいいのか、という点については完全に個人にお任せするのですが、やはりマルチタスクが得意で幅広い学問に興味を持てる人にとっては国公立がオススメですし、1つ1つの科目を突き詰めてマニアの様になれる人にとっては私立を目指す方が向いているかもしれません。
国公立を選ぶか私立を選ぶかというのは自分だけの問題ではないと思いますので、しっかりと親御さんとも相談しつつ後悔のない選択をするようにしましょう!
というわけで今回の内容を簡単にまとめると、国公立と私立の受験対策の違いは
①科目数が違う!(国公立はほぼ全科目の対策が必要だが私立は大抵3科目で十分)
②国公立では共通テストは必須だが私立の場合は必要ない場合も多い!
③問題傾向は、国公立は記述メインなのに対し私立はマーク式が多い! の3点です!
何度も言いますが国公立には国公立の、私立には私立の違った難しさがありますので、とにかく早めの動き出しが肝心です。
受験直前になって焦ってしまわないためにも、今日から少しづつ出来ることを始めていきましょう!
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