皆さんは「良い復習」ができていますか?
こんにちは!武田塾八尾校講師のK(京都大学大学院工学研究科)です!
あっという間に8月も終わってしまいましたね!
おそらくかなりの時間勉強できたと思いますし、何段階もレベルアップした人も多いと思います。
ひとまずはお疲れさまでした!
さて、そうして蓄えた知識や、解けるようになった問題を忘れてしまわないために最も重要なことがありますね。
そう、復習です!
今回の記事では、初めに武田塾が推奨する「理想の復習法」を紹介した後に、受験生の皆さんがやりがちなあるあるの復習方法も併せて紹介してそれらを比較していきたいと思います!
ぜひ皆さんはこれまでの自分の復習方法が真に効果的なものであったのかを考え直すと同時に、もし改善の余地があった場合は本記事を参考により効果的な復習法を身に付けて行ってください!
それではいきましょう!
武田塾式復習法:「4日進んで2日復習」
ではまずは、武田塾が推奨している復習方法について解説していきます。
一言で言うと、「4日進んで2日復習」の復習法です!
では具体的な復習方法について解説していきますので、まずは「理想の1週間」という単位で考えていきましょう!
例えば、わかりやすく数学の問題を1日10問ずつ、1週間で4日進んで2日戻るのペースで40問進める場合を考えてみましょうか。
日数 | 問題数 | 目標 |
1日目 | 1~10 | 全問自力で正解できるまで |
2日目 | 11~20 | 全問自力で正解できるまで |
3日目 | 21~30 | 全問自力で正解できるまで |
4日目 | 31~40 | 全問自力で正解できるまで |
5日目 | 1~40(特に初見で間違えた問題) | 初見で間違えた問題が出来るようになっている |
6日目 | 1~40(特に初見で間違えた問題) | 初見で間違えた問題が出来るようになっている |
例えば上の表のように1日目で1~10番までの問題を解いたとしたとき、多くの場合で間違える問題が出てくると思います。
この間違えた問題に対して、解説を読んで一旦理解するまでは多くの人がやっていると思いますが、その後自分で0から解けるようになるまでやり直すのがポイントです。
多くの受験生が、解き直しをせずに赤ペンで答えを写すだけして放置してしまいがちなので、その日のうちに間違えた問題は全て一旦復習する、というのを意識していってほしいと思います。
さらに最後にダメ押しで、初見で解けなかった問題をもう1度解きなおすぐらいはしてもいいかもしれません。
今その瞬間に、今日取り組んだ10問の中からどの問題がテストされても絶対に満点を取れる!という状態にまで仕上がったら、その日の勉強は完璧です。これが武田塾の理想の1日目となります!
そして同様に、2日目も11~20、3日目も21~30、4日目も31~40の範囲でどこからテストされても絶対大丈夫!という状態にまで仕上げてください。
これで、4日目までの目標通り40問まで進めることが出来たら、ここで一旦進めるのはストップです。
ではここからの2日間はここまでの復習に入っていきましょう。
出来ることなら40問全ての問題をやり直して欲しいところですが、1日で全てやりきるのはかなりしんどいと思いますので最低でも「初見で解けなかった問題」をもう一度解きなおしてみましょう。
それぞれの1~4日目で1回と、5日目、6日目で計3回解きなおすことが出来たら、初見で間違えてしまった問題もほぼ確実に「できる」ようになっているはずです。
これが、武田塾流の理想の1週間の過ごし方であり、武田塾では7日目に1週間で学習した範囲の確認テストを行います。
この通りやっていれば100点がほぼ間違いなくとれるはずで、完全に「できなかった」問題を「できる」問題へと変えているので、これがまさに「復習」の目指すべきところですね。
では、ここからは受験生がやりがちなあるあるの復習法についても見ていきましょう。
①その日出来なかった問題を翌日に復習する
よくある復習法の1つ目が、「その日出来なかった問題を翌日に復習する」というやり方です。
復習意識もありますので、一見よさそうに見える復習法ですが、1点だけ問題があります。
それが、「その日出来ないものを、明日に回そうという精神」です。
例えば1~10の問題を解いて3問間違えてしまったとき、その日のうちに1度自力で解きなおしたうえで、再度翌日に復習するといった形であれば全く問題はありません。
しかし、その日のうちに復習しておけば済む話にもかかわらず、その日は一旦間違えた状態で放置して、次の日に復習しようと思っているならばそれはよくありません。
解説を読んだ直後だとその内容を覚えてしまっているからあえて1日寝かすといった言い分もあるようですが、結局次の日にやってみて昨日見た解説の内容を忘れてしまって、同じような間違いを繰り返してしまっては元も子もないですよね。
しかし、解き直しを翌日に繰り越すことが癖づいてしまっている方は、翌日取り組んでまた出来なかった場合、その場でしっかりと完璧にするのではなくまた翌日に繰り越してしまうのではないでしょうか。
2日目に11~20の問題に取り組んで解けない問題が出て、また翌日に繰り越してを繰り返していたら、どんどんどんどん分からない問題が積み重なっていって負の連鎖に陥ってしまいます。
つまり、「当日復習せずに翌日復習する」という復習法は、下手をすると出来ない問題がどんどん膨らんで積み重なっていってしまうという危険をはらんでいるわけです。
なので、「翌日に復習する」こと自体は否定しませんし、やってもいいと思いますが、もしやるのならば最低でも「当日に1度復習した上で、翌日もう1度復習する」という方法をオススメします。
(武田塾の場合は1日目に完璧に仕上げた上で、5,6日目で再度ちゃんと解けるかを確認するという形を取っていますね。この点は自分に合うやり方を見つけてもらえればと思います。)
②1周目はザーッと解いて2周目で復習する
よくある復習法の2つ目は「1周目をザーッと解いて2周目で復習していく」というやり方です。
これは、、、1周目の進め方次第ではかなり致命的ですね。
例えばある学生が数学の青チャートを使っているとしましょうか。
「1周目はどんどん解いていって、できなかった問題にチェックをつけていきます。2周目はチェックをつけた問題だけをもう一度解きなおしています」と言った場合、一見よさそうに聞こえますよね。
しかし、このやり方が「良い」か「悪い」かは、完全に1周目のやり方次第ということになってきます。
例えば1周目の段階でチェックをつけた問題にその場で取り組み、完璧に自力で解ける状態にしたうえで2周目に再度解きなおそうとしているパターン。これはめちゃめちゃ「良い」です。
しかし、多くの学生が1周目に間違えた問題に一旦チェックをつけるだけしてその場で解けるまでやり直そうとはせず、そのまま放置してとにかく全問題に取り組んでから2周目でチェック問題の解き直しに取り掛かろうとします。これはめちゃめちゃ「悪い」です。
これは厳しい言い方をすると、1周目に取り組んだ段階で「全く解ける問題が増えていない」んですよね。
この1周目はいわば「出来る問題と出来ない問題を振り分けただけ」で、ほぼほぼ時間の浪費と言っても過言ではありません。
勉強とは「出来なかった問題を出来るようにする」作業のはずなのに、ただ正解した問題に喜んで間違えた問題を先送りにしてしまうやり方では、「元から出来る問題を解いただけ」で知識としては何も増えていないというのが現実です。
青チャートで300問出来て200問出来なかったというのを分けただけでは、真の意味での勉強にはなっていないので1周目の時間がほぼ無駄になっているにも関らず、この分別のための1周目の作業に数か月も費やしてしまう学生が時折います。
そんな先送り癖のある学生が2周目にチェック問題に取り組んだとして、きっとまた同じことが起こりますよね。そもそも1周目の段階で「できるようにしていない」のだから、再度取り組んだところでほとんどまた解けないでしょうし、90%くらいはまた間違えると思います。
これをまたその場で復習せずに3周目にやり直して...を繰り返していたら、果たして青チャートの完成はいつになるのでしょうか?という話になってしまいます。
とにかく後に挙げた2つの復習法を通して1番伝えたかったことは、「わからなかった(できなかった)問題を先送りにするのはやめよう」という話です。
武田塾のスケジュールを完璧に真似しろ!というつもりはありませんが、少なくとも「出来ない問題をすぐに潰す癖をつける」という点だけでも、最低限意識するようにしていきましょうね!
まとめ
さて、今回は武田塾が推奨する理想の復習法と、学生がやりがちなあるあるの復習法との比較について述べていきましたがいかがだったでしょうか。
この記事を読んだ皆さんの中にも、悪いパターンの復習法をしてしまっている方はいませんでしたか?
とにかくこの記事で伝えたいことはただ一つ、「出来ない問題を先送りにする癖をやめて、その場で即座に出来るようにする癖をつけよう!」ということです。
重要な点をまとめると、
①復習では間違えた問題を当日中に自力で解きなおすことが重要!
②分からない問題をそのまま放置してしまうと何もできるようになっていないのでそれは勉強とは言わない!
③武田塾の復習法「4日進んで2日復習」を実践して、復習をルーティン化していこう!
の3点ですね!
受験生の方は2学期からは行事なども増えてかなり忙しくなってくると思いますので、是非とも効果的な復習法を身に付けて今後の勉強を加速させていってください!
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