効率を意識した勉強を!!
こんにちは!武田塾八尾校講師のK(京都大学大学院工学研究科)です!
さて皆さん、夏休みの勉強は順調に進められていますか?
まだ始まったばかりではあるものの、夏休みというのは長いようで適当に過ごしているとあっという間に終わってしまいます。
前回の記事(https://www.takeda.tv/yao/blog/post-256774/)では夏休みの時間を無駄にしないために、長時間勉強をするコツについてお話しましたが、今回の記事はしっかりと勉強量を確保した上で、「いかに質の高い勉強をするか」にフォーカスした内容となっています!
本記事で紹介されているメソッドをしっかり実践すれば、偏差値を20あげることも夢ではありません!
夏休みは質×量の勉強を意識して、一気に成績を伸ばしていきましょう!
①無駄に書かない!
まずは1点目、「無駄に書かない」ことです。
例えば英単語を覚えようとするとき、ひたすら英単語を書きまくったり、あるいはどのような科目であっても、とりあえず何をやるか迷ったら教科書を写経してみる、といった勉強をしてしまっている方はいませんか?
確かに「書いた方が頭に残る」というイメージがあるのは理解できますし、実際そういった面もあるのかもしれません。
しかし、「効率」という観点で考えると、得られる成果に対して時間がかかり過ぎてしまう手法はあまり望ましくありません。
実際、一つのことにとにかく時間をかけて行うよりも、少しずつに区切って短時間で、何度も繰り返し復習した方がより効率的に記憶することができるという言説の方が最近は強くなってきています。
重要な部分の「まとめノート」などを作っている人は相当数いると思いますし、実際そういったすぐに参照できるものに特に大事だと思う部分をまとめておくのは非常に有効な方法だと思います。
しかし、まとめノート作成時にいろいろなことをまとめようとしすぎて、ほぼ参考書をそのまま移しただけの、情報量があまりにも多い「まとまっていないノート」になってしまうパターンも往々にして起こり得ます。
やはり、「とにかく書いて覚える」というのは少し非効率な勉強法になってしまいますので、イメージにとらわれずに色々な方法を模索してより効率のいい暗記方法がないかを見つけてみてください!
「まとめノート」などを作る際も、本当に複雑な部分や大事な部分、知識としてなかなか定着させづらい部分のみをピンポイントで抜き出してまとめておいたほうが、後々見返すときも不必要な情報がない分より効率的な復習に繋げていけると思いますよ!
②アウトプット重視!
そして2点目が「アウトプットを重視する」ことです。
基本的に受験は「暗記が全て」であり、より多くの知識を覚えている人が合格するものだと思っている方もいるかもしれません。
実際どれだけの知識や問題の解法を頭に入れているかが合格のために極めて重要であることは間違いないのですが、「知識を頭に入れる」ことを重視しすぎてインプットメインの勉強をしてしまっている人が多いように感じられます。
何度も教科書を読んだり、上で述べたようなまとめノートを作ってみるなどのいわゆる「インプット」学習よりも、ある程度の知識を何となく頭に入れた上でとりあえず問題を解いてみて、その知識がどんな使われ方をして答えに繋がるのかを理解する「アウトプット」型の学習の方が記憶への定着力が高いとされています。
要は「インプット」が「アウトプット」に先行して行われるべきなのではなく、覚えたい内容がある場合は先に「アウトプット」をした結果、より強烈に脳に「インプット」されるというわけですね。
数学や物理などがわかりやすいですが、ただ「公式」を暗記していても問題が解けるかどうかは別問題ですよね。その公式がどのように問題に使われるのかを見てみることで、結果的に公式そのものも活用できる場面もその意味もまとめて覚えることが出来るということです。
「先に完璧に覚えきってから問題に取り組む」(インプット学習)よりも、「ある程度の状態で問題に取り組み、思い出そうとしても思い出せない→答えを見る」(アウトプット学習)の方がより効率的に記憶の定着に繋がります。
ぜひ試してみてください!
③朝は演習・夜は暗記!
3つ目は「朝演習・夜暗記」の勉強法です。
内容はその名の通りで、朝に演習系の科目(数学や理科・読解など)を行い、夜には暗記系の科目(社会や単語、その他知識のインプット)を行うのが良いというものです。
脳科学的な話になるのですが、寝てる間に頭の中が整理されて、朝は脳がすっきりした状態になっているので、そういった時間帯に演習系の科目で頭をフル回転させ、ある程度疲れていても余力で取り組める暗記系科目は、夜の時間帯に行うのが望ましいというわけです。
さらに言うならば、暗記系が最も脳に定着するのは「寝る前」だと言われており、睡眠に近い時間帯に暗記を行って寝ている間に長期記憶へと変えていくという手法は非常に有効な暗記手段だと言えます。
もし何も考えず適当にやりたいタイミングでやりたい勉強をしていたという人は、このような時間帯による勉強効率の違いにも目を向けてみて、実際に頭への定着度合いがかなり異なるということを実感していただければと思います!
④スマホを物理的に離す!
4つ目は、「スマホを物理的に離す」ことです。
勉強の効率を語るうえではスマホは最大の敵と言っても過言ではありませんよね。
もちろん分からないことをパッと検索出来たり使いようによっては勉強に役立つ面もあるかもしれませんが、総合的に見れば集中力を削いでくる要素の方が多いと言ってよいでしょう。
通知が気になって数分に一度確認してしまったり、休憩と称してゲームやYouTubeを開いてかなり長い時間を浪費してしまったりなど、スマホの誘惑はすさまじいので基本的に勉強中は身の回りに置かないことをオススメします。
ただ見なければいいという問題ではなく、ほぼほぼスマホ依存の現代人にとっては、机の上やポケットの中にスマホがあるという状態のみでもう赤信号です。すぐに手の届く範囲にスマホがあるという事実のみで皆さんの集中は確実に阻害されています。
本気で勉強に取り組もうと思うなら、電源を切って別の部屋やカバンの中にしまっておくなり、絶対に自分の近くには置かないように気をつけましょう。
初めのうちは少し苦痛かもしれませんが、スマホ依存状態から脱却できれば、勉強の効率は飛躍的に向上すること間違いなしです。
「勉強の際はスマホの電源を切ってどこか手の届かない場所に置く」、夏休み中にこれを徹底できるようになりましょう!
⑤期限を設定する!
5つ目は、「期限を設定する」です。
例えば、「〇時までにこの内容を終わらせる」とか、「〇分以内にここまでのページを解き切る」みたいに自分で締め切りを設定するというものです。
もっと広い目で見れば、「いつまでに自分はどのような勉強をし、どうなっていなければならないのか」→「そのためには〇ヶ月後にはどの参考書を終わらせていなければならないのか」→「そのために今週は何をやらなければならないのか」→「なら今日やるべきことは何なのか」と言った具合に、まずは目標から逆算して直近でやらなければいけないことを洗い出すことが重要です。
あとはその内容を、いつまでに終わらせるという形で期限を設定することにより、集中力を高め、確実に遂行できるようにしようというのが狙いです。
期限がなければ、まあ明日でもいいか、と流してしまって結局進まないなんてことになりがちですが、自分で期限を決めてしまえば。終わらせようとする意識が働くので、集中力も上がり、効率も高まるというわけです。
このような「締め切り効果」を利用した方法は、勉強効率を高めるうえで本当に有効なので、ぜひ一度試してみてください!
⑥1冊を完璧にする!
6つ目は、「1冊を完璧にする」です。
武田塾が耳が痛くなるほどよく言っているセリフですが、実際これほど重要なことはなかなかありません。
時間に追われてくると、どうしても完成度が中途半端なままで次の参考書に手を出してしまい、基礎が固まり切っていないためかえってその参考書の効率が落ちてしまうという状況が考えられます。
急がなければいけない気持ちはわかりますし、先へ進もうと雑になってしまう気持ちもわかります。
しかしそういった気持ちをぐっとこらえて、とにかく何か一冊、自分でこれだけは絶対に完璧だ!と言い切れるような参考書を作って欲しいと思います。
いつまでも同じものに時間をかけ続けるのは中々勇気がいりますが、やりきったときには必ず自分の大きな自信になってくれますし、土台が固まれば次以降の参考書の効率がかなり向上することは間違いありません。
短期的な視野でみると停滞感があるかもしれませんが、長期的に考えれば、「1冊を完璧にしてから」次に進む方が、結果的に効率良くスムーズに進めることができます。
「急がば完璧に」を意識して頑張ってください!
⓻復習を徹底する!
最後に7つ目が、「復習を徹底する」ことです。
先ほどの内容と少し被りますが、やはり時間がなくなるとどんどん先に先に進みたいという思いが先行し、「復習」という過程はないがしろになっていきがちです。
しかし、定期的にしっかり復習を行わないと、終わらせたはずの参考書の知識までいつの間にか忘れてしまい、また再度0から覚えなおしということになりかねません。
急いでいる時こそ、こういった着実な姿勢が結果的に効率のいい勉強に繋がります。
「同じことを繰り返すよりも先に新しいことをやっていきたい」というように、復習を舐めてしまっている学生さんはちらほらいますが、それはあまりに勿体ない考え方です。
復習がちゃんとできていることによって知識が積みあがっていき、その結果、ちょっとのことでは倒れないような強固な土台ができあがっていくものなのです。
脆い知識で危ない状態で先に進み続けるよりも、まずは足元をしっかり固めることを意識して、復習には絶対に本気で取り組むようにしてください!
まとめ
さて、今回は勉強効率を高めるための方法を7つ紹介していきましたがいかがだったでしょうか。
偏差値20はさすがに少し難しいかもしれませんが、今回述べた内容をしっかり実践すれば、絶対に成績は飛躍的に向上していくはずです。
今回の重要な点をもう一度まとめると、
①とにかく書くよりも、小分けにして繰り返し復習を繰り返した方が記憶の定着率は高い!
②まずは問題に取り組んで、思い出そうとするアウトプット型の勉強が、結果的に最も効率よくインプットできる!
③脳がスッキリしている朝の時間帯には演習系の科目、記憶が定着しやすい寝る前には暗記系の科目に取り組むのがオススメ!
④スマホは誘惑の塊!必ず勉強中は手の届かない場所に置いておこう!
⑤毎日勉強の計画を立て、自分で期限を設定する!その結果、集中力が向上して勉強効率も高まる!
⑥どんどん先に進んでしまうよりも、「1冊を完璧に」する方がかえって土台が出来上がるので今後の勉強の効率が高まる!
⑦そのためにも、定期的に復習を行って学んだ内容を無駄にしてしまわないようにすることが大事!
の7点ですね!
どれもそれほど難しい内容ではありませんので、少しの意識と行動の変革で簡単に実践できるものばかりだと思います。
夏休みは受験期間の中でも最大のチャンスです。最高効率で駆け抜けましょう!
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