自己満足の勉強から脱却しましょう!
こんにちは!武田塾八尾校講師のK(京都大学大学院工学研究科)です!
皆さん、新年度はいいスタートをきれましたか?
受験生、浪人生の方はこれから1年間近く入試に向けて勉強する日々が始まると思いますが、今回は「努力の仕方」について一緒に確認していきましょう!
浪人生の方は該当する方もいるかもしれませんが、大学受験は目指す場所によってはかなり厳しい戦いになりますので、「自分ではかなり頑張ったつもりだったのに合格できなかった」ということも往々にして起こりえます。
”努力しなかった結果”落ちたならば自業自得で片づけられますが、出来るだけの努力をしたはずなのに不合格になってしまうとやりきれませんよね。
しかし!「努力をしたかどうか」というのは得てして自己評価による部分も大きく、「本当に合格できるだけの努力ができていたのか?」と今一度思い返してみると、実は正しい努力が出来ていなかった…という人も毎年見かけます。
例えば、自習室への「滞在時間」で自分の努力を評価してしまっていて。「8時間自習室にいた」ことを努力だと思い込んでしまう人もいますが、重要なのはその8時間でどれだけ成長できたかです。
あまり集中力が続かず途中で携帯を触ったり居眠りしてしまったりしていた場合は実質の努力時間はせいぜいその半分といったところでしょう。
今回の記事では、新年度が始まったこのタイミングで、皆さんに「正しい努力の仕方」を覚えていってほしいと思います。
今後は自身の努力を振り返る際に、「成果につながる努力」が出来ていたかどうかを意識するようにしてくださいね!
それではいきましょう!
①相対的に質の高い努力をしよう!
まずは1点目、「相対的に質の高い努力をする」です。
先ほど自分が努力できたかどうかは自己評価によるところが大きい、と述べましたが、受験本番は他の受験生より1点でも多くの得点を取って合格最低点を越えなければなりません。
つまり、「自分がどれだけ頑張ったと思っているか」は重要ではなく、「他の人と比べてどれだけ頑張れたのか」を考える方が遥かに重要というわけです。
もう少し具体的な話をすると、例えば多くの受験生が使用する参考書として、「システム英単語」や「Next Stage」などがありますよね。
努力の質の差というのは、そういった参考書1つとってもその「完成度」に大きな差が生まれています。
すなわち、システム英単語を「終わらせた」と一口に言っても、その基準は人によって大きく異なるというわけです。
1周全ページに目を通して終わったとする人もいれば、全ての単語の意味とスペル、発音、その派生語の意味まで全て完璧に覚えて初めて終わったとする人もいるでしょう。
今は極端な例を挙げましたが、皆さんの努力は果たしてどちらに近いものでしょうか。
自分では合格した人と同じような参考書を使って同じような努力が出来ていると思い込んでいても、実は合格する人は想像よりはるかに高い質の努力を行っていることが多いです。
皆さんもこれから努力していく上で、例えば「ただ問題が解けるだけ」から「なぜその解答なのか根拠を説明できる」まで、過去問演習一つとっても「1周解いて答え合わせをして終わり」から「間違えた問題を分野単位で復習して徹底的に仕上げる」まで、とにかく自分の努力に満足することなく、高い基準に合わせた「質の高さ」を追求していきましょう!
②相対的に量の多い努力をしよう!
次に2点目が、「相対的に量の多い努力をする」です。
先ほどは「質」の話をしましたが、もちろん「量」も大事です。
そもそも受験生の皆さんは高校3年生から本格的に受験勉強を始める人がほとんどだと思いますが、進学校の生徒にいたっては高1~2年生から、あるいは中学生のころから大学受験を見据えた勉強をしている、と言う人も珍しくはありません。
そのような、圧倒的な「勉強量」をすでに積み上げてきているような人と同じ土俵で戦うためには、少しでも追いつけるようにこの1年間最大限勉強量を確保する努力をする必要があります。
先ほど「完成度」の話をしましたが、「量」を確保すれば「質の高さ」は自ずとついてきます。
常に自分は他の人よりも1歩遅れてるんだという自覚を持ちつつ、その差を埋めるようなイメージを持ちながら毎日コンスタントに勉強に取り組むようにしていってください!
③期限内に間に合う努力をしよう!
そして3点目、「期限内に間に合う努力をする」です。
これが今回紹介する中で最も重要だと言っても過言ではありません。
一言で要点を言ってしまえば、いくら勉強量を確保して質の高い勉強をしていたとしても、「本番に間に合わなければ意味がない」ということです。
どうしても1冊の完成度を高めようと勉強時間を局所的に詰め込んでしまうと、全体の教科の学力バランスというのが偏ってしまいがちです。
科目数の少ない私立受験の場合はまだしも、例えば理系で国公立志望の人は本番までに5教科7科目をなるべくバランスよく仕上げなければいけませんよね。
「自分の今のペースで本当に間に合うのか」というのは常に考えていて欲しいところですが、それを考えた上で雑な勉強に走らず「質の高さ」も両立するというのは容易ではありません。
そのためには、模試などの結果から常に自分が全受験生の中でどのくらいの立ち位置にいるのかを意識しつつ、本番までの日数を逆算しながら緻密な計画を立てる必要があります。
配点や傾斜、出題傾向なども考えた上で、確実に間に合うような計画を受験生の皆さん1人で立てるというのは至難の業でしょうし、そもそも初めて受験を経験する皆さんでは計画を立てても途中で破綻してしまうことも考えられるでしょう。
「入試本番に間に合わせること」を目指すのなら、絶対に自分一人の力で乗り切ろうとするのではなく、他人を頼ることも選択肢にいれてください。
学校の先生でも、塾の先生でも、とにかくその道に詳しいひとにアドバイスを受けるべきですし、それもまた正しい努力の在り方です。
やみくもに質と量だけを追い求めてがむしゃらな努力をするのではなく、常に目標までの距離を逆算して間に合わせられるように、計画的な努力をすることも心掛けてください!
④主体的な努力をしよう!
これも当然の話ですが、皆さんは「主体的な努力」をする必要があります。
先ほどはこの道に詳しい人にアドバイスをもらうことは大事だと言いましたが、それで自分の勉強が受け身な姿勢になってしまってはいけません。
例えば塾に行っている人は、先生にこれをいつまでにやっておいてね、などと言われると思いますが、それを「やらされている」などと感じてしまっている人はいませんか?
時には納得のいかないこともあるかもしれませんが、教育者の人たちは、皆さん自身よりも皆さんに必要なことを見抜いている場合が多いです。
そこで与えられた課題をただこなすのではなく、なぜそれをやらなければならないのか、自分には何が足らないのかをしっかりと考えた上で、+αの主体的な勉強を出来る人こそが、どんどん成績を伸ばす傾向が強いです。
やはり自分でよく考えた上でやるべきことを決めていくと、納得感を持って取り組めるのでその勉強にも身が入りますし、楽しく効率よく学習を進めていけると思いますよ!
⑤楽しめる努力をしよう!
ではこれが最後です。
できるだけ、「楽しみながら努力」をしてください!
多くの人にとって受験勉強はつらくてやりたくないものだと思いますし、もちろん自分にとってもそうでした。
しかし、そんなネガティブな気持ちで勉強に取り組んでいても何もいいことはありません。
大学に行くと決めたならば、どんな感情で取り組もうが受験勉強はしなければならないのですから、それならばもっと前向きな気持ちで取り組んだ方が絶対にいいです。
得点を伸ばすことでもいいし、合格する未来を想像することでもいいし、クラスのライバルに勝つことでもいいです。
受験をゲームみたいなものだと考えてしまえば、そのレベルアップの過程にも楽しさを見いだせるはずです。
「好きこそ物の上手なれ」ということわざもあるように、やはりその行為に楽しさを見いだせる人は強いです。
勉強に取り組むモチベーションさえ高めていけば、この記事で述べた①~④までの全ての努力に活かしていけるはずです。
何事も楽しんだもん勝ちです!頑張っていきましょう!
まとめ
さて、今回の記事では「正しい努力の仕方」について述べていきましたがいかがだったでしょうか。
「努力」といっても人によって基準が違いますので、今回述べた内容だけが必ずしも「正しい」ものとは断言できません。
しかし、得てして大学受験において報われる努力をしている人というのは、
①常に他の受験生よりも高い完成度を目指し、
②常に他の受験生よりも1歩遅れているという自覚を持ってその差を埋めるために最大限の時間を費やし、
③時には他人にアドバイスをもらいながら、本番に間に合わせられるような計画を立て、
④自分が何をやるべきかをよく考えて主体的に取り組み、
⑤受験勉強を「嫌なもの」ではなく「楽しむもの」として捉える
ことが出来ていることが多いです。
逆に「報われない努力」というのは多くの場合が「自分本位で、自己中心的な努力」である場合が多いです。
もう一度言いますが、受験というのは相対評価で決まります。
自分の頑張りを認めてあげることも大事ですが、その努力は果たして他の人を超えて合格できる努力になっているか?
というのは時折思い返してみてくださいね!
それでは、皆さんの努力が報われることを祈っています!
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