英単語を完璧にしたい!
こんにちは!武田塾八尾校講師のS(大阪大学理学部)です。
今回は、多くの受験生が最初に通るであろう関門・英単語暗記について話していきます!
「単語の勉強始めたてだけど、全然覚えられない!」という方が多いのではないでしょうか?
また、もう単語の勉強を進めている人もいると思いますが、80~90%の出来から100%に限りなく近い精度へ持っている労力も相当高いですよね。
英単語に限らず、暗記に関わるもの全般に対して応用の効く内容も多くあるので、「暗記が苦手だ!」という人の一助になれば幸いです!
意味のある「まとまり」に着目!!
今回話す内容に大きく共通しているテーマは、意味のある「まとまり」に着目することです。
よくある勘違いとして、「情報は量が少ない方が覚えやすい」ということがありますが、これは、人間の記憶の仕組みから考えると、必ずしもそうとは限りません。
しかし、「情報は数が少ない方が覚えやすい」です。今言ったことと矛盾してるじゃん!と思うかもしれませんが、よく見てください。「量」ではなく「数」です。
有名な話ですが、人間の脳は、意味論的な「まとまり」(これを脳科学用語では「チャンク」と言うそうです)を1つの情報として認識して記憶する傾向にあります。
つまり、色々な情報を秩序なく詰め込む暗記法では、この「まとまり」の数が多くなり、記憶するのが大変になります。
逆に、暗記する情報を整理して、意味のある「まとまり」を持った情報として覚えると、同じ情報の量でも「まとまり」の数が減るので、その分記憶への負担が小さくなります!
この説明だけじゃいまいちピンと来ないと思うので、具体例をいくつか説明しましょう。
1.コロケーション(連語)
まずは、コロケーションで覚えることです。システム英単語のミニマルフレーズというとピンとくる方が多いのではないでしょうか。
例えば"due"という単語を覚えるとします。
このままでは単語としての意味がとっつきにくいので、"due to~"のようなイディオムや、さらに言えば"due to the weather"のような例文のようにして覚えると、イディオムとしての意味や、既知の単語の意味と結びついてより覚えやすくなります。
このように、「意味」に色が付くような暗記を意識することで、考えなしに覚えるよりも圧倒的に記憶に残ります!
2.語源
次に語源を調べることです。これを楽しんで覚えている人は相当いい成績を残せているのではないでしょうか。
例えば、"pre"の三文字から始まる単語を多く見かけたと思います。("preserve"や"prevent"など…)
この"pre"というのは、実はラテン語の"prae"=英語の"before"が語源だそうです。多くの単語が「過去」を含んだ意味として共通していることに気づきましたでしょうか?
これ1つでも、相当多くの語の「まとまり」が作れたと思います。
このように、言葉の語源について調べることで、他の語の関連が見えたり、そうでなくとも少なくとも「意味」との「まとまり」が単体でできるので、やはり覚えやすくなります。この語源は、接頭語や接尾語など、語を分割していることが多いです。
これは英単語勉強以外にも使えます。例えば、僕は化学の勉強で、誰も教えてくれないような用語の語源を調べることで、「ドヤ顔できる!」とか考えながら覚えていました。(笑)
「豆知識」のようなものは無駄かと思いきや、実は付随する情報の記憶を強固にすることがしばしばあるので、おすすめです!
3.言い換え表現
これはかなり露骨な「まとまり」ですね。
簡単な例では、"purchace"は「購入する」という意味ですが、これは誰もが覚えているであろう"buy"とほぼ同じ意味ですね。
既存の知識と「まとまり」を作ると相当覚えやすくなるはずです!
4.イラスト暗記
これは「まとまり」という観点からは少々外れていそうに見えますが、それでも「意味付けする」という視点で見ると、れっきとした「まとまり」が出来ています。
例えば有名な参考書・鉄壁には、語にまつわるイラストが描かれているものが多くあります。このような単語帳を活用することで、イラストで印象付いて単語が覚えやすくなることがあります。
覚えたい単語にイラストが無かったり、あるいはそのような単語帳を使っていない場合は、自分の単語帳に落書きしてみるのも手です。
ちょっと変わった印象というのは当然記憶に残りやすいです。人間の脳の仕組みを突いたよい方法ですね。
5.カタカナ語
これも既存の知識と「まとまり」を作るものです。
"initiation"という単語は、そのまま「イニシエーション」というカタカナ語で使用されることもありますし、それを知らなくとも派生語の"initial"はカタカナ語で「イニシャル」、つまり頭文字という意味なので、「始め」のような意味が含まれることが想像できます。
実際、"initiation"には「開始」という意味がありますね。
このように、各情報に「意味の橋」を作るイメージで覚えると記憶にかかる負担が減ります!
6.発音
これは特に重要な項目です!
単語の発音を聞いてみると、間違った発音で返してくる生徒がよくいます。そういう人は、たいてい単語テストの成績が伸び悩んでいます。
正しい発音をできるようにすることで、単に音声情報との意味のある「まとまり」が出来ますし、他の単語との類似点や相違点があればそれだけでも「まとまり」になって覚えやすくなりますし、さらに言えばリスニング対策にもなるので、一石三鳥以上です!
そのためにも、発音記号は面倒くさがらずに読めるようになっておきましょう!
全ての単語に発音アリ、最も大きな「まとまり」の1つです!発音は絶対確認!!
7.似ている単語
誰しもテストで似ている単語と間違えた!という経験があると思います。
例えば"adopt"と"adapt"は相当似ていますね…
でもこんな時はピンチをチャンスに、これも「まとまり」として意識してしまおうというわけです!
しかもこういう単語は、「間違われやすい単語」として出題者はきっちりリストに入れている可能性が高いです。対策のし甲斐があるいうことですね。
「うわ、間違えた…今度から気を付けよう…」と思っているだけでは、たいてい次回も「あれ?どっちだっけ?」となってしまいます。
これまで説明した技を駆使するなどして、混同しないようにきっちり整理しましょう!
まとめ
英単語暗記について具体例とともに紹介してきました。
もっとも重要なのは、意味のある「まとまり」です!具体的には、
1.コロケーション(連語)として暗記
2.語源を調べてみる
3.言い換え表現で整理する
4.イラストで印象を強める
5.カタカナ語から暗記や類推をする
6.発音は絶対確認!
7.似ている単語同士を「要注意リスト」へ登録
などを紹介しました。そのためには、ただがむしゃらに勉強するだけではなく、このような「まとまり」に気付く洞察力を澄ませると効率が上がります!
皆さんの勉強に貢献できれば幸いです!
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