挽回を狙うなら選択と集中を!
こんにちは!武田塾八尾校講師のK(京都大学工学部)です!
今年も残すところあとわずかとなりましたね!
もう共通テスト本番まで1ヶ月を切っていますが、ここから本番までの限られた時間をどのように使っていくかの計画は立てられていますか?
なかなか自信を持って自分は大丈夫!と言い切れる人はいないでしょうが、もう時間もなくてどうしたらいいのか分からないという人は多いですよね。
そこで今回の記事では、特に成績の伸び悩んでいる方に向けて、「最後の」共通テスト逆転戦略についてお話していきたいと思います!
当然皆さんもお分かりの通り、わずか2~3週間で劇的に成績を伸ばす方法など存在しません。
が、「得点の期待値」を向上させるくらいは今からの取り組み次第で全然可能だということをお伝えしたいと思います。
自分はいったいどこで得点を狙いに行くべきで、逆にどの部分はある程度諦めるべきなのか、今一度最後の戦略を練り直すべきときです。
年末年始の気の緩みがちな時期にこそ、逆転のチャンスは眠っているものです。
受験生としての今年一年くらいは休み返上!くらいの心持ちで、正真正銘のラストスパート、少しでも合格の可能性をあげられるような行動をしていきましょう!
①伸びしろのある科目をやろう!
一発逆転のための戦略、1つ目は「伸びしろのある科目をやる!」です。
言葉の意味通り取れば、満点が安定している科目以外は伸びしろがあるということになってしまいますが、ここで言う伸びしろのある科目とは、「わずかな時間の勉強でも上げられる得点の期待値が高い科目」となります。
特に、理科基礎・公民・地理歴史などの科目は、共通テスト科目の中でも特に得点を伸ばしやすい科目だと思います。
数学や英語などは、今までの演習量と積み重ねがモノを言いますが、上記の科目は問題演習をして間違えたところをインプットしてのサイクルで、記憶に定着させていくだけで十分高得点を狙っていくことができます。
もちろん数学や英語の勉強を全くしなくていいと言っているわけではありませんが、5教科7科目の全体の点数を見た時に、どこに時間を割いていけば最終的な合計得点が上がるかを考えながら、これからやるべき内容を考えていきましょう。
「逆転のための戦略」とは、「得点を捨てる部分と獲りに行く部分を選別すること」です。
タイムリミットが決まっている以上、無理に全体に手をつけようとせず、特定の科目を重点的にやることこそが、最短で合格に持っていく方法だということです!
②捨てるところを決めよう!
そして2点目、上でも述べた通り、1点目と同時にやるべきことが「捨てるところを決める」ということです。
先ほどは教科単位で、まずは理社などの得点を伸ばしやすい科目への取捨選択を行うべきと言いましたが、さらに全ての教科で「分野単位」で稼ぐべきところ・捨てるべきところを決めていってほしいと思います。
例えば数学を例に挙げるならば、「整数」の範囲は捨てる代わりに「確率」と「図形」に関してはその分の労力を注ぎ込むであったり、「数列」では群数列の分野は諦めて、基本の変形を素早く完璧に行える特訓をしたり、「ベクトル」の範囲でも空間ベクトルなどは一旦置いておいて、とにかく平面ベクトルの問題を完答できるように注力する、といった形です。
無理に焦って各分野全問題対応しようとしてしまうと、さらに時間に追い詰められて余裕がなくなってしまい、精神的な負担や理解にかかる時間がさらに増えてしまうことも考えられます。
「勉強中」ではなく、実際の「試験中」を想定して捨てる分野を選ぶとするならば、例えば「国語」なら、「古文」の勉強が追い付いていない人にとってはここから仕上げにかかるのはなかなか苦しいかもしれませんが、むしろ古文はほとんど捨ててしまう代わりに、そこに使うはずだった時間全てを現代文に注ぎ込んで満点近く取れれば、古文を付け焼刃で勉強して、全問題に慌てて手をつけた時よりもよい点数が取れるかもしれません。
共通テストはかなり時間の厳しい試験ですので、特に英語・国語においては、時間の活用方法が命運を分ける戦いになってきます。
「ある分野を捨てる代わりに他の分野に使えるだけの時間を手に入れる」→「その時間をもとに、自分のできる分野を正確に、確実に得点していく」という戦略は、今からでもできる戦略としては非常に合理的なものだと思います。
大慌てで読んで適当に解答して間違えるくらいなら、最初からある程度捨てる部分を作る代わりに、手をつける問題は確実に正解していく、というやり方の方が高得点を取れることもあるかもしれませんよ!
③演習ベースで詰め込もう!
そして逆転のための戦略3点目は「演習ベースで詰め込む!」です。
もう残された時間が少ない皆さんにとっては、すでに分かっている内容に時間を費やすことが一番のムダだと言えます。
どういうことかというと、まさにこれから社会の最後の詰込みを始めるとして「まず教科書を読む」ことから始めようとしている人はいませんか?
もう今年も終わりということで、今まで何度も模試なども経験してきており、固まり切っていないとはいってもある程度の大枠や、重要事項はすでに頭に入っていることの方が多いはずです。
そんなすでに知っているような範囲にもしっかりと目を通していくのは、この時期の勉強としてはあまりおススメしません。
皆さんがやるべきは、とにかくまずは問題演習(共通テスト予想問題など)を行い、そこで間違えた問題、分からなかった問題に対して、教科書や参考書で補填的にインプットしていくことなのです。
「演習ベース」とはつまり、自分の分かっていない部分をまず洗い出し、そこを埋めていくという順番で勉強を進めるということです。
これは社会に限らず全ての科目で行うべき戦略です。
自分の主観では本当にやるべきところが見えていないことも多々あります。
アウトプットを通して本当に自分が今特にやるべき部分はどこなのかを可視化していってください!
④演習量を抑えよう!
そして4つ目は「演習量を抑える」です!
いきなり3点目で言ったことと矛盾しているような気もしますが、そういうわけではありません。
ここでは、特に英語や国語の演習量をあえて抑えるという戦略を提案しています。
毎日英語のリーディングの演習を行い、1週間で6~7年分手をつけるとして、果たしてそこまで英語の得点は伸びるでしょうか?
1回あたり80分も使って英語や国語の共通テスト演習をひたすらするよりは、理科や社会のインプットに時間を割いた方がおそらく得点の伸び幅は大きいはずです。
もちろん英国の演習を全くしなくていいと言っているわけではないので、1週間に1~2回の演習は最低限確保しつつ、後は1~3点目で述べたように、理科社会を重点的に、分野を絞ることも考えつつ抜けている部分を詰めていくようにしましょう。
現在、理科・社会で5~6割程度しか取れていない人は、そもそも抜けている部分が圧倒的に多いのでこちらの演習についても週に1~2回で十分です。とにかくここからは「抜けを把握」→「全力で埋めに行く」のサイクルが重要になってきます。
演習を「ベース」を根本に添えて、かつ演習に時間を使いすぎてしまうことのないように、うまく計画を立てていくようにしましょうね!
⑤諦めの姿勢を持とう!
そして最後はメンタル面のお話になりますが、「諦めの姿勢をもつ」ということも覚えましょう。
これは先ほどの「捨てる部分を決める」というのと同じようなことですが、そもそも「100点満点の受験をすることなんて無理」なんです。
これに関しては現在追い込まれている皆さんだけでなく、上位層の人たちにとってもそうです。
そんな受験に対して、完全に自分の思い描いた通りの理想形を追い求めるのはナンセンスです。
合格最低点ギリギリでもいいから掴み取るんだ、という意気込みで、泥臭く受かりに行く覚悟を持つしかありません。
現役で合格できないと〇ぬ!くらい自分にプレッシャーをかけて追い込んでしまう人もたまに見かけますが、それもあまりおススメしません。
あまり自分自身を追い込みすぎていると、本番分からない問題に出会ったときのパニック具合はものすごいことになります。
本番はある程度のアクシデントは起こるもんだ、くらいの冷静な気持ちで、「完璧を目指すことを諦める」ことは、案外重要な戦略になってきます。
本番の精神状態というのは入試の合否に直結します。
やることさえやってきたなら、結果がどうなろうと後は受験を乗り切るだけです。
「やりきって、それでもダメならしょうがない」
このくらいのメンタルで、ギリギリまで合格の可能性をあげる努力を続けられれば、逆転合格の芽はきっと見えてきますよ!
まとめ
さて、今回は現在共通テストに向けた成績が伸び悩む方たちに向けて、「一発逆転のための戦略」を5つ提案していきましたがいかがだったでしょうか。
今は精神的にも体力的にもかなり苦しい時期だとは思いますが、泣いても笑ってもあと数ヶ月で受験はいったん終了します。
後悔だけはすることのないように、最後の最後まで泥臭くあがいてくださいね!
というわけで今回の話をまとめると、
「一発逆転のための戦略」
その①:伸びしろのある科目(理科基礎や地歴公民など)を重点的に!
その②:捨てる分野を明確に、その分稼ぐ分野は全力で!
その③:「演習」でやるべきことを洗い出し、それを補填する形でインプット!
その④:「演習」に時間を使いすぎるのも危険!
その⑤:「理想の受験」は諦めよう!安定した精神状態こそが合格のカギ! の5点です!
ここからの皆さんの急成長に期待しています。
それではよいお年を!
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