"やった気になる"勉強は危険!?
こんにちは!武田塾八尾校講師のK(京都大学工学部)です!
気づいたら11月ということで、時間が過ぎる速さには本当に驚かされますね…
研究生活が始まってからというもの、思うように結果が出ない日々がひたすら続く日常が嫌になってきました。
まぁそういうものなんでしょうが(笑)
さて、個人的な話は一旦置いておくとして、受験生の皆さんにかかるプレッシャーはきっと自分の比ではないと思います。
成績が順調に伸びている人もそうでない人も、「もうほとんど時間がない」という現実は強烈な不安感となって襲い掛かってきますよね。
ここから先は「時間の使い方」というのが本当に命運を分ける戦いになってくると言っても過言ではありません。
というわけで今回の記事では、(本当に今更ではありますが)勉強に対する時間の使い方というのをもう一度見直してもらうための内容を書いていこうと思います。
自分もそんな時期がありましたが、案外やる必要のないことに無駄な体力を使ってしまっている受験生というのは多いものです。
そんなありがちな「無駄行動」をいくつか紹介していきますので、
もし当てはまってるなと感じる方は、ここからはどんどん無駄をそぎ落として、最高効率で学力を伸ばせるように意識と行動を改革していきましょう!
①無駄に書き写す作業が多い
まずは1つ目、「無駄な書き写し作業」です。
これは自分も高校1年生くらいまでやってしまっていましたが、とにかく「書くこと」が勉強における「最適解」だと思い込んでいたんですよね。
中学時代の定期テストはとにかくテスト範囲の内容を全てノートにまとめ、何もかも完璧に覚え込んでからテストに臨み、その結果としてほぼ満点近い点数を取っていたという経験がありましたので、これが自分に合った方法なんだとずっと思っていました。
(もちろんめちゃくちゃに手は痛くなるし疲れるしすさまじい時間が溶けていきますが。。。)
しかし、高校に入り教科数もテスト範囲も莫大に増え、今までと同じようにはやっていられなくなりました。
特に世界史などはそれが顕著で、初めは今まで通り授業プリントを全部書き写して覚える気満々だったのですが、明らかに無理だということに気づきます。
そして、思い切って一切書かずにとにかく教科書を3周ほど読み込み、頭の中で流れを反芻し、特に名前の長いものや漢字の難しいもの、重要なポイントのみをノートにまとめるだけにとどめてテストを受けた結果、普通に90点を超える点数を取れたことがありました。
この方法でも今までと同じような得点を狙っていけるんだと気付いた瞬間、一気に今まで無駄に手と体が疲れていた「書く作業」に費やす時間が無くなり、他の教科の暗記などにも時間を使えるようになっていきました。
皆さんの中にも僕と同じように「とにかく書けばいい」と思って勉強に取り組んでしまっている人はいませんか?
確かに経験上書くことによる記憶の定着率は高いとは感じていますが、今思うとあんなに時間と体力を使ってまでやることではなかったと感じています。
数学の演習であったり英作文など、「当然書くべきもの」についてはもちろん手を動かすべきですが、大きな目的や意味もなくとにかく膨大な量をノートにまとめたり、英文を何から何まで書いた後に構文などを書き加えるなどの行為は無駄が多い作業ではないでしょうか。
コピーを利用して線を引いた後、何度も眺めて頭の中で反芻するだけでもずいぶん楽に記憶に定着させることもできたりします。
「書かなくても同じ目的を達成できる」ならば、より楽な方法を模索していくこともおススメします。
この話に限ったことではないですが、1つの方法に盲目的にとらわれてしまうと自分の成長のチャンスを見逃してしまう危険がありますよ!
②ひたすら人の話を聞くだけ
そして2点目は、「ただ聞いているだけ」の時間です。
もう何度も言ってきていますが、予備校や学校の授業で先生の話を聞いている時間というのは、その瞬間は分かった気になっていても結局真の実力として身についてはいません。
自分で能動的に、もう一度教科書を読み直したり、問題演習に取り組んだ時こそ、「本番に活かせる力」として皆さんの頭に定着します。(それが武田塾が授業をしない理由でもあります!)
YouTubeなどでも最近はたくさんの教育系チャンネルが出てきており、眺めているだけでも勉強になる動画はたくさんありますよね。
しかし、「勉強になったな」と感じるのは見た瞬間だけで、自分で実際に手を動かしてその問題に取り組んでいないとあっという間に忘れてしまいます。
人間は人から一方的な情報を受け取るときにはほとんど頭が働いておらず、アウトプットする過程で頭が働き出すと言われています。
何も考えずに授業を受けているだけの時間は、「ただ疲れるだけ」の無駄な時間になってしまうことも多いです。
どんなときも「自発的」な学習を意識して、どんどんアウトプットして知識を定着させていきましょう!
③講義系参考書・教科書をずっと読む
3つ目も2つ目の延長みたいなものですが、「ひたすら講義系の参考書を読む」のも案外知識は身についていません。
こういった参考書を読むことは非常に疲れますし、読んでる最中はよく理解した気になれるのでまさに「やった気になれる」勉強だと思います。
しかし、いくら理屈ややり方を理解したところで、実際の問題を解けなければ意味がありません。
講義系の参考書を最初から最後まで一気に読んで、「よし読み切った!疲れた!」で寝てしまっていたら、明日起きる頃にはその内容なんてほとんど覚えていないでしょう。
基本的には、自分が本気で伸ばす必要があるという分野に絞って講義系の参考書を読み、1章分読めたら本当に理解できているかを確認するために即座に問題演習に移ることをオススメします。
「講義系参考書を読み切る」ことを目的としてしまい、「問題を解けるようになる」という本来の目的を忘れてしまうと、「疲れてやった気になる無駄な勉強」の出来上がりです。
結局知識の定着には問題演習が命です。それを忘れないでくださいね!
④参考書をいちいち変えたり、迷ったりする
4つ目は、「やることが全く明確になっておらず、闇雲に複数の参考書に手を出そうとしてしまう状態」です。
例えば机の上に複数の参考書を準備して、さぁどれをやろうかと迷いながら毎日勉強に取り組んでいる人はいないでしょうか。
しかし、人間は何かに関して迷ったり、意思決定を行う時に非常に疲れてしまう生き物だと言われています。
やることが定まらずに悩んでしまう状態は、時間も体力も無駄にしてしまっているというわけです。
常に自分が今何をするべきかの優先順位であったり、時間配分の計画などを立ててから勉強に取り掛かることを心がければ、無駄な時間というのは無くしていけます。
その時の気分に合わせて何を勉強するか決めていたら、自分の好きな教科だけに偏ったり、嫌いな教科は気分が乗らずに後回しにしてしまうなんてこともあり得ます。
科目ごとの進捗を意識しつつ、自分がやるべきことを整理したうえで、事前に決めた枠内の勉強に取り組んでいくことを心掛けましょう!
⑤大量の参考書を持って通学・通塾する
そして最後の5つ目は、「大量の参考書を持っての通学・通塾」です。
とにかく学校の自習時間などで"やる可能性のある"参考書は全部持っていっておかないと気が済まず、大量の参考書をカバンに詰め込んでしまう人はいないでしょうか。
しかし、実際に手をつけるものなんてそれだけ持っていってもせいぜい1つか2つです。
これは単純に体力的な問題になりますが、重いものを持って移動するのは疲れますよね。
そのように負う必要のない疲労を無駄にため込んでしまうことによって、もっと勉強に使えたかもしれないエネルギーを浪費してしまっているという見方もできます。
こちらも4つ目と全く同じ結論になりますが、こうなってしまう原因は自分がその日やる内容の「計画を立てられていないから」です。
しっかりとその時その時でやるべきことを明確にしておき、持ち運ぶ参考書も必要最低限の量に絞ることで、無駄な疲れを負う必要もなくなります。
もしどのように計画を立てればいいのか分からないという人は、関連記事欄の過去記事もチェックしてみてください!
まとめ
さて、今回はよくある「無駄な時間と体力を使ってしまう勉強」を5つ紹介していきましたが、当てはまってしまっているものはありませんでしたか?
別にこれをやっているからダメだとまでは言いませんが、できることなら極力無駄を省いた学習をした方がただでさえ時間のない皆さんにとっては効率的に成績を伸ばせると思います。
今回のポイントをもう一度まとめると、
①「書く」ことにこだわりすぎず、楽な学習法も模索してみる!
②ただ受動的に話を聞き続けたり、講義系の参考書を読んで満足してしまうのではなく、問題演習でアウトプットして知識を定着させる!
③計画をしっかり組んでやるべきことを明確にすることで、学習中や移動中の無駄な時間と体力の消費を抑える!
の3点です!
何度も言いますがもう本当に時間は残されていません。
今一度勉強法を見直してみて、少しでも無駄を省いて効率的に成績を伸ばすことを目指しましょう!!
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