やること、多すぎますよね。。。
こんにちは!武田塾八尾校講師のK(京都大学工学部)です!
さて、夏休みがついに終わってしまいましたが、納得のいく時間を過ごすことはできたでしょうか。
こうしていざ夏休みが終わってみると、一気に受験というものが迫ってきた感覚に襲われますよね。
こんなにまとまった時間を取れることはもうほとんどないことも踏まえた上で、しっかり頑張れた人も、ちょっと頑張り切れなかった人も、多くの人がこう思ったんじゃないでしょうか。
「あれ?これ、間に合わなくない?」と。
特に国立志望の理系受験生にとっては、5教科7科目をかなり高い水準で仕上げなければならず、こういった不安は今後常に脳裏をよぎり続けると思います。
安心してくださいというつもりはないですが、圧倒的最上位層を除いてこれは本当にみんな感じていることなので、そういうものだと思わないといけません。
さらに言うならば、「全く間に合わない」であろうことにすらまだ気づいていない人もたくさんいる時期ですので、こうして早い段階で危機的状況に気付いて自分を鼓舞できる人は、ここからの成長は大いに期待できるでしょう。
そうはいっても、「間に合わないかもしれない」という不安が払拭されたわけではないと思いますので、私の受験生活での経験や感じたことも踏まえつつ、「精神面」と「戦略面」の両方で、国立理系志望受験生向けにアドバイスしていきたいと思います!
それではいきましょう!
「間に合わない」をどう捉える?
まずは精神的な部分のお話です。
「このままじゃ間に合わない」と焦っている受験生、今後焦りだす受験生様々だとは思いますが、まずは念頭に置いておいてほしい3つの事柄があります。
それは、
①受験は基本「間に合わない」!
②「完璧」じゃなくても「合格」はできる!
③本当に必要なことを見定めるのが大事!
ということです。
それぞれ詳しく説明していきますね。
①受験は基本「間に合わない」!
まずは前提として、受験勉強には「きりがない」ので、どの水準まで到達出来たら「間に合った」ととるかは人それぞれです。
例えば、「本番までにやりたかった参考書をやりきれた」とか、「過去問演習で合格ラインに届くようになった」を間に合ったと取る人もいれば、「全科目の全範囲どんな問題が来ても大丈夫」という段階まで仕上げてこそ間に合ったと考える人もいるでしょう。
しかし、前者に関しては、個人の勉強目標は達成できていても、「初見・新傾向・想定外の出題内容」など全く未知数の受験問題に対して、確実に対応できる保証はありませんし、後者に至ってはそもそもそんなこと不可能に等しいです。
そんなこと言い出したら...と感じたと思いますが、つまるところ受験ってそういうもんなんです。
そもそも「完全に間に合う」ようにはできていません。
受験は結局、「分かる問題が出れば得点できる」し、「分からない問題が出れば得点できない」の2択でありながら、「分かる問題が出るか出ないか」という点に関して大きく運の要素が絡んでいると感じています。
つまり、「受験勉強」とは本番で「分かる問題」を引く確率を最大限高めるための(=運の要素を最大限排除するための)作業であり、「受験」とは、分かる問題を全体の内6割強引くことができれば勝てるゲームみたいなものです。
何が言いたいかと言うと、「このままじゃ間に合わないかもしれない」などと考えて焦ってしまうのではなく、「どうせ間に合わないなら間に合わないなりに」、「それでも何とか間に合わせよう」というメンタルで、毎日の勉強は合格の確率をわずかにでも上げているんだという暗示を持って勉強に取り組んでいってほしいと言うことです。
②「完璧」じゃなくても「合格」はできる!
もう①の方でも言いましたが、受験はだいたい6~7割取れば合格するようになっています。
つまり、「完璧」じゃなくてもいいんですよね。
もちろん間に合いそうになくて不安だとは思いますが、「不安」は「焦り」を呼びますし、「焦り」は「雑さ」に繋がります。
早くこの参考書を何とか終わらせよう!と思って爆速で答えを見ながら終わらせても、本来身につくはずの実力が身につかずに結局その時間が無駄に終わってしまうことも考えられます。
「間に合わない」のは自分だけではないことをしっかりと理解した上で、冷静に、着実に毎日の勉強を積み重ねるようにしなければなりません。
1つ1つの科目を漏れなく学習しようと思ってしまうと、途方もなく果てしない道のりに感じてしまいますが、「完璧」を目指す必要はないし、残された時間も少ないのであれば、自ずと勉強の方向性は定まってきますよね。つまり…
③本当に必要なことを見定めるのが大事!
というわけです。
ここからは戦略的な話になってきます。
では本当に必要なことってなんなんでしょうか。
間違いなく最も大事なのが、「自分の苦手・弱点である分野の補強」になります。
例えば数学や理科を想像してもらえるとわかりやすいと思いますが、1つの大問が1つの分野で構成されていることは多いですよね。
もし弱点を放置してしまっていると、それが出題された瞬間大問1つ弾け飛ぶなんてことになりかねません。
それなりに出来る教科や出来る分野を完璧に持っていこうとするのは、時間に対する得点の伸び幅の期待値があまり高くありません。
それに対し、苦手分野をそれなりにできるようにすることは、得点の安定に大きく繋がります。
安定して40/50は取れる分野を安定して45~50/50取れるように持っていこうとすると、額面上の数字以上に時間も労力もかかってしまいますが、0~10/50しか取れないような分野を40/50近く安定して取れるようにするのは、かかる時間も労力も上の場合と大差ない上に、得点の期待値も大幅にあがりますよね。
ただでさえ時間の限られた皆さんにとっては、弱点分野の克服は最優先で取り組むべき課題であると言えます。
そのうえで、次点で大事なのが「過去の出題頻度の高い分野」になります。
過去問を見ればわかると思いますが、例えば数学では「確率」と「整数」は毎年出題されているな、とか、数Ⅲの範囲からは複素数平面か微積からしかほとんど聞かれていないな、みたいに大学特有の傾向みたいなものはある程度あると思います。
「数学」や「物理」などの「教科」というくくりで見たらとてつもなく強大な敵ですが、「確率」や「電磁気」みたいに「分野」だけで見たら、しっかり取り組めばつぶせそうな気がしてきますよね。
まずはしっかりと出題傾向の分析を行い、残された時間と照らし合わせながら弱点→出題傾向の順に優先順位をつけて、「分野」ごとにつぶしていけば、気づいたときには絶望的な教科というのはなくなっており、「全く間に合う気がしない」という不安は払拭されているかもしれませんよ!
まとめ
さて、今回は多くの理系国公立志望の悩みであろう「全く間に合う気がしない」について、少し私の考えを述べていきましたがいかがだったでしょうか。
結局その悩みは解決しなかったと思いますが、「解決しない」、それが答えだということです。
だって受験に間に合う人なんてほんの一握りなんですから。
しかし、間に合わせようと努力していく上での心の持ちようであったり、勉強の進め方の方針であったりは一例を提示できたかなという風には感じています。
もう一度大事な点をまとめると、
精神面:間に合わないことは承知の上で、雑な勉強に走るのではなく着実に得点源を増やしていくという意識
戦略面:弱点克服最優先、その後傾向を見ながら分野ごとにつぶしていく ですね!
僕の場合もやれることはやったものの、全く間に合った気はしていませんでしたが、なんとか合格することができました。
完全に「運」がよかったのもあると思いますが、確かに「運」を引き寄せるだけの実力も身についていたんだろうとは思います。
どれだけ間に合わなくても、受験は待ってくれないので、結局入試段階の実力で挑むしかありません。
本番でなるべくわかる問題をたくさん引けるように、「間に合わないかも」と悩む暇があったら1分1秒を惜しんで着実に知識を増やしていきましょう!
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