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【理系】文転のメリットとは?タイムリミットはいつ?

文転は早めの決断を!

こんにちは!武田塾八尾校講師のI(神戸大工学部)です!

 

夏休みももうすぐ終わりですが、計画通り勉強は進んでいますか?

上手くいった人はこれからも気を抜かずにこの調子で、あまり出来なかった人はここから巻き返す勢いで頑張っていきましょう。

 

突然ですが、勉強していて

「何となく理系に来ちゃったけど理系科目が何も分からない...」

「やっぱり文系の学部が気になる...」

と思ったことはありませんか?

 

そういったときに多くの人が考えるであろう「文転」について、今回は話していきたいと思います。

 

まず前提として

そもそも文転(理転)はしなくて良いなら最初からしない方が良いです。

 

当たり前ですが、途中から文系科目の勉強を始めるよりも、最初からやっている方がより実力を伸ばすことができます。

 

なので、もしこれを読んでいてまだ文理選択をしていない人がいるなら、自分が本当にやりたいこと、得意・不得意な科目などしっかりと考えて決めましょう

 

しかし、いざ理系の勉強を始めると、想像以上に難しく、やっぱり変えたいと思ってしまう人が多数いるのも事実なので、そういった場合は出来るだけ早く文転するか否かを決断しましょう。

 

文転した方が良い人

文転を決断する理由は人それぞれありますが、主な例で言うと

・数学、理科が難しい

・文系の学部、学科に進学したくなった

・文系科目の方が得意

といった感じでしょうか。

 

理系科目が難しくて文系に行きたいという人は文転して逆転を狙うのも確かに一つの手です。

理系科目が原因で伸び悩んでいたが、文転して成績が急に伸びたという人もいます。

 

文系の学部・学科に行きたくなったから文転したいという人は、まだ決断するには早いかもしれません。

理系科目で受験できる文系学部はたくさんある上に、今では「文理融合型」といって文系理系どちらともから募集している場合もあります。

例えば、神戸大学経済学部は数学受験、英数受験、総合受験の3つの募集区分から選択でき、数学受験と英数受験では2次試験で国語を使わなくて良いので、理系でも受験することができます。

もう一度よく調べてみて、自分の行きたいところが文系科目でしか受験できないなら文転しましょう。

 

文系科目の方が得意だから文転したいという人は一度自分の成績をよく見返してみて、このまま理系で受験をするのと、文転して受験をする場合を考えて、文転した方が本当に有利になるのかを考えましょう。

例えば、数学は普通、理科が苦手で国語が得意という人が志望を国立理系から国立文系に変える場合、苦手な理科は使わず、得意な国語を使うことができるので、より上位の大学を狙える可能性が出てきます。

 

文転のメリット

先ほども少し述べましたが、やはり一番大きいのは理系科目を切り捨てられることです。

 

大体の私立の受験科目は国語、英語、数学or社会であり、社会を勉強すれば数学は使わなくてよくなります。

国公立を受験する場合は共通テストでは数学が必要ですが、2次試験では選ばなくて良い場合があります。

そして発展理科はほぼ不必要になります。

 

数学を使う場合にしても、負担の大きい数Ⅲを使わずに受験できるようになります。その上、もともと理系だったため、数学を武器に出来る可能性が高く、文系の多くが苦手としている数学で優位に立てるという大きなアドバンテージを得ることができます。

 

つまり、国立理系から国立文系に変更する場合は数Ⅲと発展理科を捨てて、国語の記述と共通テスト社会1科目を追加でやることになります。

捨てたものの負担に比べれば新しく勉強しなければならない内容は軽く、大逆転できる可能性があります。

 

文転のデメリット

メリットがたくさんある一方、もちろんデメリットも存在します。

 

まず、自分が受験で使わない科目の授業を受けなければならなくなります

・もう理科は使わないのに授業はあるので定期テストの勉強もしないといけない

・数Ⅲは使わないけど数Ⅲの範囲を含めた演習をさせられる

という状況が起こります。

 

高2から高3、もしくは浪人決定時などはコースの変更によってこういう事態は防ぐこともできますが、年度の途中ではそういったことも難しいです。

特に、定期テストの勉強は大変で、赤点を回避するのにかなりの労力が必要かもしれません。

 

不必要な授業を受けなければならなくなると同時に、社会や国語の勉強は自分でやっていかなければなりません。

参考書を使って独学で勉強していく必要があります。

しかし、国語と社会は理系科目に比べると比較的独学しやすい科目なので、これはそこまでの負担ではないと思います。

 

また、新しく日本史や世界史を始める場合はとても大変になります。

この2科目は分量がかなり多く、2次試験で使えるレベルにもっていくまでにはかなりの時間がかかります。

 

文転するタイミング

デメリットのところで軽く触れましたが、やはり年度の変わり目にするのが一番スムーズだと思います。

 

学校のクラスを理系コースから文系コースに変更することができたり、浪人が決まった時も文系として予備校に入学したりできるからです。

 

しかし、文転を決定してもそれまで何もせず待っていては時間が勿体ないので、文転を決めたのならば即座に自分で勉強を始めましょう。

とにかく決定は早い方が良いです。あとからになってしまうと勉強が間に合わないといったことが起こります。

 

また、文転のタイムリミットですが、国公立を志望する場合、共通テスト受験科目の変更が認められるのが11月2日までなので、理論上はそれがタイムリミットとなります。

 

しかし、現実的に考えてその時点での文転は時間的に厳しく、相当な努力が求められます

なので、私個人の考えとしては、遅くとも夏休み中には決断すべきではないかと思います。

 

まとめ

今回は文転について話しましたが、いかがだったでしょうか。

 

文転は大学受験の有効な戦略の1つですが、安易に決めてよいものではありません。

 

今文転を考えている人は、今回述べた内容を参考にして、じっくりと考えた上で速めに決断するようにしましょう!

 

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