志望校は早めに決めよう！
こんにちは！武田塾八尾校講師のＩ（神戸大工学部）です！
そろそろ３月も終わり、新受験生は本気で受験勉強に取り組まないといけない時期になってきました。
そこで皆さんに質問ですが、志望校は決まっていますか？
もっと大雑把に言うなら、国公立か私立、どちらを第一志望にするかは決まっていますか？
以前、志望校の決め方についての記事を書きましたが、今回は対象を理系に絞って、より詳しく話していきたいと思います。
理系は国公立に行くべき
国公立か私立かは以前も書きましたが、本当によく考えて決めなければなりません。
あくまで個人的な意見ですが、理系ならば、国公立大に行った方が良いと思います。
それには理由が３つあります。
①学費が圧倒的に安い
②教員一人当たりの学生数が少ない
③研究費が多い
①は皆さん当たり前に知っているかと思いますが、文系の場合の年間学費は、国公立大は私立大学の約半分で通うことができます。
しかも、理系は私立大はさらに学費が高いので、なおさら国公立の方が安く通えます。
そして大学院に関しても、国公立の学費だと進学しやすいです。
②は理系にとって重要な部分です。
理系では大体４年生から研究室に配属されて研究をしていくことになるのですが、一般的に国公立大は私立大よりも学生数が少なく、教員が学生一人一人を見ることができます。
③は表で見ると分かりやすいと思います。
| １位 | 東京大学 | 国立 |
| ２位 | 京都大学 | 国立 |
| ３位 | 大阪大学 | 国立 |
| ４位 | 東北大学 | 国立 |
| ５位 | 九州大学 | 国立 |
| ６位 | 名古屋大学 | 国立 |
| ７位 | 北海道大学 | 国立 |
| ８位 | 広島大学 | 国立 |
| ９位 | 神戸大学 | 国立 |
| １０位 | 慶應義塾大学 | 私立 |
文部科学省「令和3年度科学研究費助成事業の配分について」より
上の表は、簡単に言うとどれだけ国から研究費をもらっているかのランキングだと思ってください。
見てもらえれば分かる通り、１位～９位までを国立大学が占めています。
今回は１０位までしか載せていませんが、以降も同じような傾向が続きます。
ここから何が言えるのかというと、偏差値が同じくらいの大学を比較したときに、国公立大の方が研究費が多いということが言えます。
他にも細かい理由はありますが、国公立をおすすめする理由はこんな感じでしょうか。
理系の人は是非国公立を目指して欲しいと思います。
もちろん私立大学にもいいところはたくさんあるので、何が何でも国公立に行けと言っているわけではありません。
行きたい私立大学がある人はそこを目指して頑張りましょう。
国公立大は難しい
一般的に、国公立大学への逆転合格は少し厳しいです。
科目が多い分やることが多く、例えば高３になるまで勉強を一個もしてこなかったという人は最初から私立に狙いを定めて勉強するほうが、よい結果が出やすいのではないかと思います。
逆に、今までコツコツと勉強を続けてきた人はその調子で勉強を続けて国公立大を目指しましょう。
よくあるのが、最初は国公立大を目指していて、秋ごろに私立大へと志望を変えるパターンです。
これは、それまでやってきた国公立用の勉強（共通テストのみの科目など）が無駄になってしまうので、志望を変えるならば早めに決断した方が良いと思います。
大阪公立大を目指していたけど、途中で私立志望に変更、関関同立を狙うも結局は産近甲龍に進学。
よくある話です。
現役生は頑張りにもよりますが、伸びが期待できるので少し高めの目標設定でも大丈夫ですが、後がない上に、成績を大幅に伸ばすことが難しい浪人生はよく考えて志望校を決めましょう。
志望校が決まったら受験校も考えていく
ここからは具体的にどう受験校を決めていくか紹介します。
国公立大学は一般受験では３回受験することができるのを知っていましたか？
国公立大学の受験日は前期、公立中期、後期の３つに分かれています。
前期が主な受験日で、中期は公立大学のみ、後期は行っていない大学もあります。
例えば、僕の場合前期は神戸大学に出願し、中期、後期は大阪府立大学に出願しました。
様々な出願パターンが考えられると思いますが、やはり多いのは前期は第一志望を受けて、中期後期は少しレベルを下げて取りに行くといったパターンでしょうか。
京都大と大阪大は一部の学部を除いて後期入試を行っていないので注意してください。
また、中期入試は理系で言うと、近畿圏では行っている大学が大阪公立大と兵庫県立大のみなので、よく考えて決める必要があります。
私立大志望の人も自分の学力と相談しながら、第一志望の他にどこを併願するのか、何校受けるかなどを考えていきましょう。
まとめ
今回は志望校の決定について書きましたが、どうだったでしょうか。
早めに決めておくに越したことはないので、色々な大学についてよく調べて、決めていきましょう。
★参考動画★
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