実践力を身につけよう!
こんにちは!武田塾八尾校講師のK(京都大学工学部)です!
10月に入ったということで、順調に勉強を進めてこれている人はそろそろ基礎固めも終わり、応用的な問題、ひいては過去問演習にも取り掛かり始めているころでしょうか。
さすがにそれはまだだよ!って人も、各科目の基礎的な問題集を1~2周は終わったし、そろそろもう一段階上のレベルの勉強に入っていこうと考えている人も多いはずです。
というわけで今回の記事では、基礎固めがあらかた終わった人に向けて、応用的問題への取り組み方と、実践力を身につけるための勉強の仕方について科目ごとに紹介していこうと思います!
(※先に注意ですがかなり長い記事になってしまったので自分が読みたい部分以外は読み飛ばすことをおすすめします)
①そもそも「基礎固めが終わった」と言える基準って?
とはいえ自分では「基礎が固まった」と思っていても、いざ応用問題に取り掛かってみると手も足も出ない…なんてことになるのも悲しいので、まずは応用問題に入っていけるだけの「基礎が固まった基準」を科目ごとに関単に紹介していきます!(完全に基礎を固めないと応用に入っていけないわけではないのでその辺りは個人で判断してください!)
1.数学
数学が一番「基礎」と「応用」の難易度の差が激しいかもしれませんね。
つまりこの科目が一番基礎がおろそかだと応用に太刀打ちできないと言っても過言ではありません。
公式の暗記と適切な運用ができるのは前提条件として、やはり「学校市販の教材の基礎~標準レベルの問題を見た瞬間解法が浮かび、スラスラと書き進めていける」というのが基礎が固まっているかどうかの一つの目安になると思います。
問題を見た時に初動に入るまでのスピードや、正確に早く解き切れるだけの計算力、足がかりがつかめない問題でも実験してみる癖などが身についているかどうかを意識してみてください!
これらの基礎能力が身についていれば、応用問題はそれらの組み合わせで対応できることが多いので、どんどんレベルの高い問題にチャレンジしていきましょう!
2.英語
英語は「基礎」が英単語や英文法、イディオムなどの知識分野、「応用」は長文読解や英作文などの実践力分野で分かりやすくていいですね。
「単語」に関しては、多くの人が使っているであろう「システム英単語」の1章~2章の単語は全て見た瞬間訳が言える(複数の訳や派生語も暗記できているとなお良し)かつ、英作文でも使う機会がありそうな単語などは書けるようにできていれば、ある程度のレベルの長文や英作文の問題にも対応できると思います。余裕がある人は3章や4章レベルの単語もどんどん覚えていってください!
また、「文法」や「イディオム」は単語とは違い(たまに出ることもありますが)それがそのまま入試問題として出題されることも多いので、vintageやNextstageなどの文法書には一通り目を通し、2周くらいできていれば一旦は応用に入っていってもいいと思います。さすがにvintageなどのレベルに行くと、全てを完全に覚えきるのはなかなか厳しいと思うので、単語も同様ですが長文問題や文法問題、入試問題などに触れていく中で分からない問題に出会えばその都度確認して知識を定着させていく、という流れで進めていきましょう!
3.国語
国語は現代文、古文、漢文にわけて見ていきましょう。
とはいえ現代文は基礎や応用と言われてもあまりピンと来ないですね(笑)
強いて言うなら「基礎」は現代文単語や漢字、接続詞を正確に把握し文章の流れを捉える力、重要な部分にチェックを入れていくなど自分が読み進めていく上で問題を解きやすい方法を確立できているかどうか、後は単純に読むスピードなどですかね。
自分はわりと現代文は感覚派でそれなりに出来た人間だったので詳しいアドバイスは難しいですが、上に書いたような要素で不安がある人は学校の先生に質問してアドバイスをもらうなどしましょう!
「応用」というと単純に文章としての難易度が高く、読解が苦しいような問題になるかと思いますが、やはり文系は特に二次試験でも国語が大きなウェイトを占めるので、記述問題でも自分なりの表現で筋の通った文章を作れるようにしていきたいですね!
古文はわりと基礎や応用の分け方は英語と似ているような気がしますね。
「基礎」は古文単語や文法、「応用」は読解問題でいいと思います。
使っている単語帳は英語に比べて人によってかなり様々だと思うので例を挙げるのが難しいですが、単語帳の重要度や頻出度が★5~★4(余裕があれば★3まで)は完璧に訳を言えるようにしていきたいです。
さらに言えば、古文は単語の「品詞」や、敬語の「種類」、「敬意の方向」などが非常に重要になって来るので、そのあたりも正確に見分けられるようしっかりと知識を定着させていきましょう!
文法は品詞の活用形や助動詞のそれぞれの意味、禁止を表す表現や譲歩を表す表現など、様々な重要な表現が一通り頭に入っているか確認してみてください!
この辺りが十分に身についていれば、あとは英語同様読解問題に取り組むなかで分からない部分をその都度確認していく形で進めていきましょう!
漢文も古文と同様です!
基礎の単語(各漢字の意味など)や文法(返り点や句形など)をしっかり暗記しつつ、古文と並行して進めていきましょう!(自分は学校の授業でやった漢文を白文のまま読んでみて自分で読み方や返り点を補いつつ訳せるかどうかなどをしていました。授業でやった内容を深く突っ込んでいくのはどの教科でも非常に大切なのでやってみてください!)
4.理科
理科は自分が物理・化学選択だったので、生物や地学についてはあまり詳しいことはわかりませんが、基礎が固まった基準というのは数学の場合と似ている気がします。
分野ごとの基本的な用語や現象、公式などはしっかり暗記した上で、学校教材の基礎~標準レベルの問題がスラスラ解けるかどうかを目安にしていきましょう!
物理は応用問題になってくると、問題の状況設定を正確に把握する力と、なぜこの公式をそういう条件下で使うのか、と言った本質的な理解を求められることが多くなるので、普段から問題を解くときに「なぜ」、「何のために」、「問題文のどういう条件から判断して」その解き方をしていくのか、などを意識して解答を確認するようにしましょう!
化学も物理と同様の部分が多いですが、物理よりはセンスなどはなく誰でも努力次第で難しい問題でも立ち向かっていける教科かなと思います。理論分野は特にすでに習い終わっている人がほとんどだと思うので、しっかりと教科書を読み込んで現象を理解し、無機分野は定期的に復習しつつ定着させていき、有機分野は時間的にかなり苦しいので習うと同時にしっかりと復習して時には予習も交えつつ進めていくのがよいと思います!
5.社会
もはや社会に関しては割とただ必死で暗記するだけ、みたいな部分はありますが、文系にとってはなかなか応用問題(大論述など)がしんどい教科でもありますよね。
日本史や世界史などの歴史系の科目は、ただ単語の名前や意味、年号などを覚えるだけではなく、どの出来事がきっかけで何に繋がったのか、誰がどういう思惑でどういう行動をとった結果、どんな出来事に繋がったのか、などの全体としての流れを意識して学習していくようにしましょう!
倫政や現代社会はほとんど分からないので申し訳ないですが、やはり論述で問われそうだな、と感じる部分は特に意識して暗記していけば良いのではないかと思います!
②教科別応用問題への取り組み方!
はい、①が自分が想像していた以上にかなり長くなってしまいました、すいません。
ここからは、各教科で応用問題に対してどのように取り組んでいけばいいのかについて”出来るだけ簡潔に”述べていきたいと思います(上で述べた内容に被る部分もありますが…)
1.数学
1つ言っておくと、数学の応用問題(レベルにもよりますが)に初見で取り組んだときは、10月段階では多くの人が1発で解けるなんてことはないので安心して大丈夫です。
それよりも、しっかりと考え抜いて実験して何か書いてみて、どうしてもわからなくなったら解答を確認する→そして自分が出せなかった発想は何なのか、どうすればその発想に至るのかということを自分なりに考えてみて、次に似たような発想を必要とする問題をしっかり解けることが大事です。
数学ができる人と言うのは一部の天才を除いてそもそもの経験値が違います。何度も何度もいろんな問題を解いていく中で、いろんな発想を吸収して、解法の引き出しを増やしていくようにしましょう!
2.英語
基本的には自分が鍛えたい能力に合わせて取り組み方を変えていくのがおススメです。
例えば、読解のスピードを鍛えたかったら、あえて少し厳しめの時間を測ってやってみたり、
知識の確認と定着のためにやるときは、分からない単語や表現が出てきたときは、少し考えても分からなかったらすぐにシス単やvintageに戻って確認し、見たこともないような単語や表現が出てきたときは考えても浮かんでくるはずがないので、速攻で調べてしまう、みたいな感じです。
英語に関しては勉強法についてのいろんな記事が出ていますので、時間があるときに是非目を通してみてください!(↓の記事など)
https://www.takeda.tv/yao/blog/post-189963/
https://www.takeda.tv/yao/blog/post-198638/
3.国語
現代文はやはり多くの人が読解スピードがネックになる部分だと思うので、極力時間を測って取り組んでいくようにしましょう!
持っている人であればセンター試験の過去問などは読解の演習として最適だと思いますよ!
また、文系の人で記述力を鍛えたい人は、過去の記述模試などの問題と解答を参考にしたり、どの要素を解答に含めれば部分点がもらえそうか、またそれらの要素をどのような文章で繋ぐかなどを意識しつつ、解答と見比べてどのくらい点がもらえるか分からないときは学校の先生に添削を頼んでみるとよいでしょう。
古文と漢文に関しては英語と同様とにかくいろんな文章を読んでは抜けている知識を確認して定着させていく、という進め方で大丈夫です!
4.理科
理科は数学に比べて応用問題になると条件が複雑になって、問題文がかなり長くなりがちです。
まずはいろんな問題に取り組んでみて、問題を見て怯んでしまう、ということをなくさなければなりません。
そして、それが出来るようになったら、長い問題文に対して、各小問を解くにはどの部分に注目すればいいのか、などを判断する力も養ってほしいと思います。
理科の応用問題は基本的な知識をあたかも難しそうに出題しているだけのことも多いので、まずは冷静に自分の知っている知識へと問題文を分解、変換できるように特訓していきましょう!
5.社会
社会に関してはこれと言って言うことはないです(笑)
とにかく暗記を頑張って、流れを意識しつつ、記述はなるべく要素の抜けがないように詰め込みつつ、字数制限以内に収める力などを養っていきましょう。
まとめ
今回は教科別に「基礎」と「応用」に焦点を当てて話していきましたがいかがだったでしょうか。
基礎が"完全に"固まっていなくても応用問題に入るのは全然OKですが、あまりにもつまずくようでしたら今回の基準を参考にしつつもう一度しっかりと基礎能力を身につけてもらえればと思います!
応用問題の演習に入りだしたらなかなか分からない問題も多く出てきて心が折れそうになることもあるかもしれませんが、しっかりと乗り越えることができれば合格はもう目の前まで来ています。
ここからの5か月で、一気に力をつけていきましょう!
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