残り時間と現在の実力を照らし合わせよう!
こんにちは!武田塾八尾校講師のK(京都大学工学部)です!
さてさて、少しずつ涼しくなって秋めいてきて、いよいよ受験勉強も佳境に入ってきましたね…。
皆さんは自分の思っていたように勉強を進めてこれているでしょうか?
おそらく、多くの受験生の答えは「No」だと思います。
今まで何度も口酸っぱく言ってきた、「時間が全く足らない」というのをそろそろ痛感してきた頃かと思いますが、なかなか計画を立ててもその通りに体は動いてくれないし、理解に時間がかかることもあって設定した時間で設定した範囲を進め切ることも難しいですよね。
しかし無情にも時間はどんどん過ぎていき、この時期にまだ基礎固めをしているのはやばい!と自分の実力以上の問題に取り組んで玉砕して自信喪失…なんてことはよくある話です。
実際自分もこの時期は成績も思うように伸びず、自分が何をしたらいいのかがわからなくなってしまいました。
が、これは受験本番までに「全科目を完璧に間に合わせたい!」という目標のはき違えによって勝手に苦しめられていたような気がします。
あくまでも受験生の目標は「大学に合格すること」であり、「全教科完璧じゃなくても大学に合格することは可能である」、ということを忘れてはいけないのです。
というわけで今回の記事では、限られた残り時間の中で、自分が本当にしなければならないことは何なのか、そして、それをどのように判断すればよいかについての一例を紹介していきたいと思います!
状況は個人によって違いますし、明確な答えのある問いかけでもないので、あくまで参考程度にしてください!
①"得意を伸ばす"より"苦手をつぶす"を優先しよう!
まずは一つ目。「できる教科をもっとできるようにする!」よりも、「できない教科をちょっとでもできるようにする!」という意識を持つことが非常に大事です。
基本的には、自分に得意なジャンルというものがあるのなら、そこに磨きをかけた方がわざわざ苦手なジャンルの克服に時間を費やすよりも将来的に成功する見込みも高いように思われますが、「受験勉強」の場合は少し話が違ってきます。
大学受験をする!と決めた以上は、たとえ苦手な科目があっても多くの人がそこから逃げることは出来ないし、逃げるわけにもいかない、というのがなかなかにしんどいところですよね。(志望校にそれほどこだわりがない人は得意教科だけで受験することのできる大学を見つけることができることもあるかもしれませんが…)
一般に大学入試と言えば、まずは共通テストを受けた後、各大学の二次試験を受ける、ということになっています。そして、日本の大学入試は、「特定の教科(特に英語や数学など差のつきやすい科目)がえげつないほどずばぬけてできる」か、「ほとんどの教科で大学側の求める水準を満遍なく突破している」学生が合格しやすい仕組みになっています。
例えば共通テストであれば、文系であれ数学を受けないといけないし、理系であれ国語を受けないといけません。しかし、難易度的には十分に対策した学生であれば、たとえ得意教科でなくても7~8割、場合によっては9割近く取れてもおかしくないレベルになっています。
つまり、共通テストを見ても、得意教科で周りに大きく差をつけるよりも、苦手な教科でも最低限得点して、周りに大きく離されないようにするのが大事だと分かります。(よく言われることですが、80点の教科を100点にするより50点の教科を70点にもっていく方が楽だよって話でもあります)
さて、二次試験の場合はどうでしょうか。
一般的には6割~7割程度得点できれば問題なく合格できる大学が多いと思いますが、こちらは問題が難しく、しかも1問の配点がとても大きかったりするんですよね。
共通テストの場合はあらゆる分野から満遍なく出題されるので、苦手のまま来てしまってもそこまで痛手になることは少ないかもしれませんが、二次試験では分野で大問一つなんてザラなので、苦手分野が来ればその瞬間大量失点しておしまいなんてこともあります。
先ほど述べた「特定の教科がずばぬけてできる学生」であれば多少のリカバリーは聞くかもしれませんが、少し得意程度では二次試験レベルの問題で高得点を獲得するのはなかなかに厳しいです。
こちらに関しても、苦手な分野を残したまま来てしまうのはリスキーすぎるし、やはり全体的に満遍なく得点するのが一番現実的だと言えます。
さて、長々と話してきましたが、とにかくまだまだ時間のあるうちに、早く苦手をつぶしにかかりましょう!ということです。
苦手の克服に割く時間はなかなかに苦痛かもしれませんが、そもそも「苦手」って単に勉強不足なだけで、いざやってみて一度理解し始めるとみるみる伸びていくことも多いです。
手遅れになる前にまずは苦手を克服していきましょう!
②教科単位ではなく分野単位で何を勉強するか決定しよう!
さて、ではそんな苦手をどうやって正確に把握するのか、という話に入っていきます。
漠然と自分は「数学が苦手だ」、「物理が苦手だ」、「国語が苦手だ」などと思っている人が多いと思いますが、教科単位で苦手と思ってしまうのではなく、分野単位でどこが一番できないのか、というのを把握してもらいたいと思います。
数学が苦手と言っても、二次関数や図形などはそこそこできるけど、確率や数列が全くできない…みたいな感じです。物理なら力学はまだできるけど電磁気は…、国語なら現代文はまだできるけど古文は…ってパターンも多いんじゃないかと思います。(どの分野も全然できないなんて教科がある人はその教科最優先で頑張ってください)
苦手分野さえ把握できれば、その分野に特化した参考書なども数多くありますし、しっかりと学習すれば案外すぐに克服できたりします。
まずは直近の模試の結果などを見てみて、各大問の得点率と全国平均点の差などを見比べつつ、自分が弱いな、と感じる分野を各教科で書き出していきましょう!
10月までにはすべての教科の全ての分野をある程度の水準までには引き上げて、11月以降の過去問演習でより高い水準を目指していってもらえればと思います!
まとめ
今回は勉強の取捨選択について話していきましたがいかがだったでしょうか。
「得意な教科を伸ばす」ことを「捨てる」必要はないですが、やはりまだ苦手な分野が残っている、という場合はそちらを最優先で克服していくことをおすすめします。
まとまった時間が取れる夏休みも終わってしまい、少し焦り始めている方もいるかもしれませんが、そうは言ってもまだ10月。時間はたくさん残されています。
今回の記事も参考にしつつ、自分に必要なことは何なのかを一人一人が考えて実践していってもらえればと思います。
ここからまだまだ伸びます、頑張ろう!
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