こんにちは。
JR山口駅より徒歩7分、
武田塾山口校の田中です。
今回は、国公立大学受験の入試科目の中から、共通テストの社会科目についてのお話をしようと思います。
社会科目で何を受験に使おうか迷っている方、そもそも自分の志望校に必要な受験科目についてまだ知らない方向けの記事になります。
武田塾山口校の合格実績を一部ご紹介!
国公立受験の科目数
まず、国公立受験の仕組みについて簡単にお話をします。
国公立は2回の試験がある
国公立大学は2回の試験の合計点で一般選抜の合否が出ます。
倍率の高い場合、共通テストの点数で一定に満たない時点で不合格が決まり、2次試験が受けれない場合も。いわゆる足切りですね。(2段階選抜と呼びます)
2段階選抜が行われる場合は、基準となる倍率が定められているので、難関大学や、人気の高い大学・学部を受験する際はこの辺りも注目しておきましょう。
共通テスト(1回目の試験)
マーク式の試験。全国のどこで受験しても同じ問題です。
国公立受験を考える方は、まずこの共通テストで志望校の合格ラインに乗る得点率を目指しましょう。
近年の問題は情報量も増え、単純暗記した知識だけでは解きにくいですが、解くために必要な知識自体は基礎レベルです。まずは各教科の基礎固めをしましょう。
2次試験(2回目の試験)
大学毎の独自試験です。多くは記述式の試験問題です。面接や小論文を課す大学もあります。
学部や学科によって出題範囲や、科目数が異なります。旧帝大レベルであれば多くの場合3教科必要になります。
また、2次試験の配点が大きい、1次試験の配点が大きい、1次と2次の配点が半々、というように配点の比率も大学毎に異なります。
大学や学部によって使用できる科目が違う
いくつかの大学・学部の受験科目ご紹介いたします。
山口大学経済学部 前期
共通テスト(1次試験) 計900点
【国語】国語(200)
【数学】数IA必須、数IIB・簿記・情報から1科目の計2科目(200)
【理科】物基・化基・生基・地学基から2教科もしくは物・化・生・地学から1教科(100)
【社会】世界史A・日本史A・地理A・世界史B・日本史B・地理B・現代社会・倫理・政経・倫理、政経から2教科選択(200)※公民から2科目は不可
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](200[40])
大学独自試験(2次試験) 計300点
【数学or英語】数学(ⅠAⅡB)もしくは英語から1教科(300)
※数Bの範囲はベクトル・数列
共通テストの配点が非常に大きいことと、2次試験が1教科というところが特徴です。
九州大学経済学部経済・経営学科 前期
共通テスト(1次試験) 計450点
【国語】国語(50)
【数学】数IA必須、数IIB・簿記・情報から1科目の計2科目(50)
【理科】物基・化基・生基・地学基から2科目(50) ※発展2科目でもOK
【社会】世界史B・日本史B・地理B・倫理、政治経済から2科目(200)
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](100[50])
大学独自試験(2次試験) 計600点
【国語】現古漢(200)
【数学】数I・数A(場合の数と確率・図形の性質・整数の性質)・数II・数B(数列・ベクトル)(200)
【外国語】コミュ英語I・コミュ英語II・コミュ英語III・英語表現I・英語表現II(独・仏の選択可)(200)
山口大学経済学部との大きな受験科目の違いは、共通テストの社会で選択できる科目が少ない事、2次試験が3教科必要となることでしょう。また、2次試験の方が配点の比重が大きいですね。
九州大学理学部 前期
共通テスト(1次試験) 計450点
【国語】国語(100)
【数学】IA必須、ⅡB・簿記・情報から1科目の計2科目(100)
【理科】物理・化学・生物・地学から2科目(100)
【社会】世界史B・日本史B・地理B・倫理、政治経済から1科目(50)
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](100[50])
大学独自問題(2次試験) 計700点
【数学】数I・数A(場合の数と確率・図形の性質・整数の性質)・数II・数B(数列・ベクトル)・数III(250)
【理科】「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」・「地学基・地学」から2教科(250)
【外国語】コミュ英語I・コミュ英語II・コミュ英語III・英語表現I・英語表現II(独・仏の選択可)(200)
同じ九州大学でも理系学部では共通テストの社会は1科目で済みます。代わりに理科は2科目、しかも理科基礎は使用できません。
まずは志望校の受験科目をチェックしよう
ご覧いただいたように、同じ大学でも学部によって異なり、同じ学部でも大学によって異なります。
自分の志望する大学・学部の入試選抜要項を必ず確認しよう。
各科目の配点や、1次試験と2次試験の配点比率なども要チェックです。
共通テストの社会科目のパターン
文系のパターン
国公立大学の主に文系学部の社会科目の選択パターンをまとめました。
歴史・地理+公民で2教科(公民は倫理、政治経済のみ)
旧帝大・難関国公立レベルはほとんどこのパターンです。
このパターンの大学の中では2教科のうちに1教科は歴史を必須にする場合もあります。
・日本史+世界史
・日本史+地理
・世界史+地理
・日本史+倫理、政治経済
・世界史+倫理、政治経済
・地理+倫理、政治経済
組み合わせは6通り。
学校で履修する科目や、科目の負担感も加味して歴史1教科+倫理、政治経済の2教科にする受験生が多いように思います。
東京大学・大阪大学・九州大学・神戸大学・千葉大学・熊本大学などの文系学部は大抵このパターンです。
歴史・地理・公民から2教科(現代社会・倫理・政治経済も選択可能)
地方国公立大学レベルの標準パターンです。
歴史と地理の科目では、世界史A・日本史A・地理Aまでを使える大学と、世界史B・日本史B・地理Bのみに分かれます。公民科目の選択幅が多い代わりに、ほとんどの大学で公民科目で2教科は選択できません。
多くの場合は歴史1教科+公民1教科となりますが、前述のパターンとの大きな違いは公民科目の選択幅です。倫理や現代社会は「倫理、政治経済」よりも科目の負担は少なくなります。
広島大学・山口大学・長崎大学・埼玉大学など文系学部はこちらのパターンが多いです。
理系のパターン
歴史・地理・公民(倫理、政治経済のみ)から1教科
理系学部では社会はほとんどの場合1教科です。
単純に、日本史・世界史・地理・倫理、政治経済の中から1教科を選ぶことになります。
旧帝大・難関国公立レベルはほとんどこのパターンです。
歴史・地理・公民から1教科
同様に社会は1教科ですが、公民科目に「現代社会」、「倫理」、「政治経済」も利用することができます。
難関校は公民が『倫理、政治経済』のみ!
ここまでの話を簡単に言えば、難関校は基本的に公民科目で「倫理、政治経済」しか使用できない、という事です。
また、今回ご紹介したのはよくあるパターンを分けてみたものです。上記以外の社会の受験科目の国公立大学もありますので、あくまで参考に、一番は自分の志望校、志望学部の入試要項を確認しましょう。
倫理、政治経済についてはこちらの記事でも詳しくお話しています。
↓
【国公立受験者必見】勉強量が多い!?受験科目「倫理・政経」選択のポイント!
各教科の特徴
歴史
歴史科目は情報量が多く、暗記の負担は大きめです。基礎を固めるのに苦労はしますが、固められれば点数は安定しやすい科目です。
共通テストでは、単純暗記だけでは対応しにくく、出来事の前後関係や、資料集などにもよく目を通しておきましょう。難しい知識をたくさん覚えるよりも、丁寧に基礎を固めましょう。私立大学の歴史試験はさらに知識を増やしておく必要があります。細かい知識までを覚えていきましょう。
日本史は一つの国の歴史に絞られる分、深い知識までを覚えていく必要があります。世界史は暗記量が日本史よりも多いですが、日本史ほど細かく聞かれはしません。世界史は横のつながりを意識しておくことが重要です。(その国で何が起こっていた時、どの国はどうなっていたのか)
日本史→狭く深く
世界史→浅く広く
というイメージです。
最初にもお伝えした通り、歴史は完成度を上げられると点数の安定しやすい科目です。8割後半から9割を社会科目で取るのであれば、地理よりは安定しやすいでしょう。
地理
歴史と同様に社会科目として受験に使用できる範囲の広い科目です。基本的な知識の暗記量は少なくはありませんが、歴史よりは負担は少なく感じやすいと思います。その代わり、地理は単純な知識を問う問題よりも、データや資料を読み解く問題が多く出ます(特に共通テスト)。
基礎知識を覚えてからしっかり演習量を積むことで7割~8割までは比較的伸ばしやすい科目ですが、8割以上を安定させるためにはさらに知識を深めること、データや資料を読み解くことに強くなることが求められてきます。データブックや地図帳といった知識を補完する参考書も用いたり、日頃から見ておくことも要求されます。
理系が地理を選択するイメージが多いかと思いますが、おそらく暗記量の少なさが理由でしょう。
私立大学でも地理を使用できることは多いですが非常に難易度が高くなりやすいので、よほど地理が好きだったり、得意科目でない場合は、勉強した分が結果に反映されやすい歴史を選んだ方が無難と言えます。
公民
『倫理、政治経済』『倫理』『政治経済』『現代社会』の4つがあります。
「倫理、政治経済」
前述のとおり、難関大学の共通テストではこの科目しか選択できないことがほとんどです。
単純に「倫理」+「政治経済」の暗記量と捉えてください。歴史ほどではないですが暗記量は非常に多くなります。
「倫理」・「政治経済」・「現代社会」
この中では現代社会が科目の負担として一番少ないです。政治経済は暗記だけでなく、計算問題やデータ・資料の読み取りもあるので、暗記した知識だけでなく、情報を読み取って考える力も必要とします。(これは近年の共通テストの科目全般に言えることですが)
政治経済は私立大学でも社会科目として使用できることがありますが、地理と同様に、共通テストと同じ知識量で勝負するのは危険です。さらに踏み込んだ細かい知識だけでなく、時事問題や記述・論述力も鍛えていく必要があります。
受験科目の選び方
では、ここから先は社会科目を選ぶ際の判断材料を紹介していきます。
自分の高校で履修できる科目は何か?
自分の通う高校で履修できる社会科目が何かは重要です。もちろん参考書を使えば独学でも勉強していくことはできますが、現役生の場合は特に、学校で学べることをどれだけ無駄にしないかも重要です。
高校で履修でき、自分の志望校で利用できる科目の場合、授業はしっかり聞いておきましょう。
『倫理、政治経済』しか使用できない大学を志望していて、高校では倫理か政治経済のどちらかしか学べないというパターンも多くありますが、この際は参考書を用いて補っていきましょう。
私立大学でも使うのか?共通テストまでなのか?
MARCH・関関同立、日東駒専レベルなどの私立大学と、共通テストでは同じ社会科目でも出題の形式や、扱われる知識量はかなり差異があります。
知識量だけで言えば、難関私立大学>共通テストとなります。
最終的に自身の入試でどこまで使う科目なのかによって、対策や、積んでおきたい演習量、ひいては参考書も変わる場合があります。
興味の持てる分野か?相性の良さそうな科目か?
やはり勉強をする上で、興味を持てたり、好きや得意であることは非常に大事です。
特に政治経済、地理はただの暗記と捉えると非常に苦戦します。ここに関しては興味の有無や勉強したor授業を受けた際の感触も加味して、相性も考えてみましょう。
志望校の社会科目の配点比率
これも重要な視点です。
そもそも志望校に合格する為に、社会で何点を取る必要があるのか、そして、社会にかけられる時間的余裕がどの程度あるのか。
受験は社会1教科で決まるわけではなく、英語や数学など、さらに時間のかかる配点比重の大きな科目もあります。そもそも社会科目にどの程度の比重をおくのかも含めて、受験勉強の計画を立てましょう。
例えば、
理系で社会1教科必要、共通テストで社会8割を取る必要があり、今までほとんど勉強したことがない状態から、部活や他の科目とのバランスも考えると夏からでないと本格的に勉強をスタートできない中で歴史をスタートするのはかなりの労力となります。一概にこれだけで決められはしませんが、暗記が得意ではないなら地理、もしくは使用できるなら「倫理、政治経済」以外の公民科目を選択するのがオススメです。
受験勉強は計画的に!
今回は社会科目についてのお話でしたが、まず考えなければいけないのは、志望校の受験で何点取る必要があるのか?その試験はどんな難易度なのか?各教科で何割を目標とするのか、などのように到達すべきゴールを定めることです。
いつまでにはどの状態になっておくのか、いつから社会科目をスタートするのか、常にゴールから逆算して考えていきましょう!
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