文系でも理系でもない？多様な学びの山口大学国際総合科学部をご紹介！

こんにちは！

JR山口駅より徒歩7分、

武田塾山口校

講師の前田です。

今回は、私が通う山口大学国際総合科学部についてご紹介したいとおもいます！

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山口大学　国際総合科学部について
1. 国際総合科学部について
国際総合科学部　一般入試について
1. 受験科目(令和4年度入試参考)
2. オススメの勉強法
まとめ

山口大学　国際総合科学部について

国際総合科学部について

国際総合科学部は、2015年に新設された山口大学で最も新しい学部です。国際総合科学部は国際総合科学科の1学科のみで、学部(学科)人数は100人程度と、経済学部や教育学部ほど規模は大きくありません。学部棟も大きくはありませんが、2022年度で創立8年目なので建物や設備がとてもきれいです！

何を学ぶの？

国際総合科学部では、名前の通り様々な科目の授業を履修することになります！文系分野の科目では、英語・歴史学・経済学・宗教学・デザインなどの授業があります。理系分野の科目では、生物学・物理学・統計学・プログラミングなどの授業があります。ここに挙げたのは一例なので、詳しく知りたい方は国際総合科学部HPに載っている「授業科目」を見てみてください。

また、国際総合科学部では原則1年間の留学を行うことになっていますが、留学先大学では希望の学部を選び好きなことが学べるようになっています。

学部の特徴は？

１．1年間(2年秋～3年夏)の留学がある！

2年秋～3年春の1年間、協定を結ぶ大学に留学できる制度があります。多くの学生が1年間の留学を目当てに入学していると感じます。2021年度はコロナウイルスの影響で一部の地域のみに留学が可能でした。コロナ禍では必ずしも留学に行けるわけでは無いので、この学部に入って留学以外に何をしたいのか予め考えておくといいですね。また、ここ2年間はコロナ禍で行けていませんが、1年生の夏に1か月フィリピン研修に行くプログラムもあります。

２．色んな科目の授業が受けられる！

先程も挙げたように、とにかく幅広い分野の科目の授業があります。苦手な科目を履修することにもなる場合もありますが、その分新たな発見もできます。私は小学生の頃から美術や図工の時間が一番嫌いだったのですが、国際総合科学部に入ってからデザインの授業が好きになりました。このように興味を持っていなかった分野にも出会えるかもしれません！

興味深い授業がたくさんある国際総合科学部ですが、1年間留学するカリキュラムが組まれているため、その分留学期間外の授業数は少し多めです。1年生の間は、一部の英語の授業を除いて全て必修です。授業数やレポート課題、試験科目が少なくありません。他の学部と比べると忙しい学部ですが、その分留学期間(2年秋～3年夏)に好きなことができます！また、普通に授業に出て勉強していれば単位とれるので授業の難易度や単位について心配する必要はありません。

３．グループワークやプレゼンが多い！

国際総合科学部の授業はグループワークやプレゼンの機会が多くあるのが特徴です。また、卒業論文が無く、その代わりとしてPBL(プロジェクト型課題解決研究)という活動を行います。企業と提携し1年間を掛けて企画立案・実施・発表を行う活動です。グループワークが沢山あるおかげで友達を作りやすいです。また、グループワークやプレゼンテーションの経験は就職や社会に出てから役立ちます！

プレゼン

どんな学生が多いの？

「国際」という名前が付く学部であるため、周りの友達を見ていると英語や留学に興味のある学生がとても多いです。文系出身の人が多いですが、文理融合の学部なので理系出身も一定数います。

卒業後の進路は？

卒業生の就職先の内訳を見てみると、民間企業への就職が多いですが、公務員になる人もいます。設立されたばかりの学部で卒業生が多くないものの、国際総合科学部生の為だけに開かれる企業説明会・公務員説明会も多数開催されており、就職活動の支援は手厚いです。

国際総合科学部　一般入試について

受験科目(令和4年度入試参考)

国際総合科学部は他の国立大学と同様に、共通テスト＋二次試験の合計点で合否が決まります。ただし、文系・理系どちらの科目選択肢でも受験が可能です！

前期日程は、共通テスト900点：個別試験(二次試験)600点の３：２の点数比率。後期日程は、共通テスト900点：個別試験(二次試験)900点の１：１の点数比率。

共通テスト

大学入学共通テストでは、文系選択・理系選択の2パターンがあり、5~6教科7~8科目のいずれかを選ぶことになります。例えば文系であれば英国数＋理科基礎2科目＋社会2科目、理系であれば英国数＋理科2科目＋社会1科目のような基礎パターンで受験できます。

山口大学では、全ての学部において英語（※リスニングの圧縮）の配点調整をされます。出願前に必ずこの換算をチェックしておきましょう。

リーディング（大学入試センターの配点）100 点→（山口大学）200 点に換算
リスニング（大学入試センターの配点）100 点→（山口大学） 50 点に換算
合計 250 点を 200 点満点に換算し、その後各学部学科の配点に換算されます。国際総合科学部では共通テスト英語の配点は200点なので、リーディング：リスニングの比率が160点：40点（4：1）になるということです。英語長文の読解に重点を置いているということになりますね。

※外国語検定試験の活用については下記参照。

個別学力試験

【前期日程】

科目・・・英語(400点)が必須、数学または国語(200点)を選択、の計2科目(600点)（問題は他学部と共通）

私が受験した際は、国語選択者と数学選択者の人数比は大体半々でした。選択科目によって有利・不利になることはないので、自分の得意な科目を選択しましょう。

英語・・・記述式の大問が３題。第一問・第二問は長文問題だが、単語の訳が各20個程度、問題の後ろに記載されており読解の難易度は高くない。第三問の会話文の穴埋め（会話文の流れに合わせて記述する）問題が特徴的。難易度は高くないものの、他の参考書には似たような問題がほとんどないため、過去問での演習が必須。外国語検定試験で一定の級またはスコアを取得している人については、この個別学力試験(二次試験)の英語に一定の点が加点される。※外国語検定試験の活用については下記参照。

数学・・・記述式の大問が４題。数学ⅠAⅡB(Bは数列・ベクトルのみ)から出題される全ての問題に解答する必要がある。難易度はそれほど高くないため、共通テストレベルの問題で記述解答ができたらよい。出来るだけ多く部分点がもらえるよう、過去問や参考書を使って記述式の問題に慣れることが一番のポイント。

国語・・・記述式の大問が３題。第一問が現代文、第二問が古文、第三問が漢文の構成。現代文では100字前後の記述が求められるものの、古文漢文では字数の多い記述は必要ない。国語も過去問や参考書を使って記述式の問題に慣れることが一番のポイント。

私は約10年分の過去問を集めました。10年分も集める必要はないと思いますが、過去問は集められるだけ多く集めて演習量を積むのが良いと思います。

【後期日程】

科目・・・小論文(600点)と面接(300点)（小論文では課題が英語の可能性あり）の計2科目(900点)

問われる内容等については過去問を入手して確認しておきましょう。前期日程同様、外国語検定試験で一定の級またはスコアを取得している人については、この個別学力試験(二次試験)後期日程の小論文に一定の点が加点されます。

※外国語検定試験については下記参照。

総合選抜

第1次選抜と第2次選抜

第1次選抜→書類選考（英検・TOEIC・部活動及び14日以上の海外留学・海外研修も評価の対象）

第2次選抜→面接と講義等理解力試験（講義等理解力試験は講義に基づくレポートが課される）

ちなみに、国際総合科学部HPに総合型選抜で求める学生が書かれています。

総合型選抜で求める学生

積極的に海外に出て、多様な背景を持つ人たちと交流し、国際的な視野を得ようという意欲を持つ人
高い英語能力を持つ人で、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能すべてに優れている人
さまざまな人と協力しながら、社会が抱える課題を解決しようとする志を持つ人

総合選抜で受験をする際は、どの大学であっても必ず大学や学部のHPでアドミッションポリシー、ディプロマポリシー等を確認しておきましょう。

外国語検定試験の活用

英検やTOEIC、GTECなどで一定の級またはスコアを持っていれば、前期日程では英語（400点満点）の得点として、後期日程では小論文（600点満点）の得点として、それぞれ満点を上限に加算されます。換算対象となる受験回や、その他スコアの提出方法などについては山口大学HPをチェックしてください。

（出典：山口大学）

英検は従来型の英検に加えて、英検S-CBT、英検S-Interviewも対象。GTEC、TOEICL&R及びTOEFL iBTはOFIICIAL SCOREのみ有効。

※点数換算がされるのは一般試験の前期日程と後期日程のみ。総合選抜での配点は公表されていません。

オススメの勉強法

合格するには、まず共通テストでおよそ6割以上の点数が必要です。

二次試験では記述力が求められますが、共通テストに必要な知識があればそれほど難しい問題ではありません。過去問を沢山集めて演習量を積んで対策しておくと良いです。共通テストレベルの問題が解けるようになれば、後は山口大学の過去問や同レベルの他大学の過去問、記述式問題が掲載されている参考書などを使って記述式の問題に慣れましょう。共通テストでどれだけ点が取れるかがカギとなるので、まずは共通テストで6~7割以上の点数が取れるよう勉強してみてください。