【九大よりすごい?】九州工業大学が就職最強なワケ
九州工業大学は軽量入試や推薦入試で対策しやすいのにも関わらず、就職も強いコスパ最強大学です。
この記事では、九工大に実際に在籍している人からの情報をもとに
・九工大の就職の強さ
・入試の対策が簡単な理由
・合格への詳しい戦略
などを中心に解説していきます。
九州工業大学の概要
九州工業大学は全国に6校ある工業系の単科大学のうちの一つで略称は九工大です。
北九州市に工学部のある戸畑キャンパスと生命体工学研究科のある若松キャンパス、飯塚市に情報工学部のある飯塚キャンパスと3つのキャンパスがあります。
工学部と情報工学部の2学部を有し、単科大学の特色を活かして早期から専門的な授業を受けることができます。
全国有数の就職力を誇り、2021年有名企業400社実就職率ランキングでは早稲田大学と並ぶ全国11位となっています。
また、推薦入試での入学率は約20%で難関国立大学の中では比較的高いのも魅力です。
九工大が就職に強い理由
九工大は圧倒的就職力を誇ります。2021年有名企業400社実就職率ランキングを見てみましょう。
このように九州工業大学は九大などの有名大学を抑えて全国11位にランクインしています。
また九州工業大学の就職事情を詳しく調べると
東証一部上場企業への就職率46.0%
パナソニック、京セラをはじめとする質の高い就職先
学生一人当たりの応募企業数1.18社
など明らかに就職に強いことがわかりますね。
詳しくは下記の公式情報をチェック!
https://www.kyutech.ac.jp/archives/001/202106/2021_recruit-reason.pdf
全国でもあまり知名度のない九州工業大学がこの順位を獲得したのには理由があります。
工学部の社会的ニーズの高さ
数多くの学部がある中、そもそも工学部自体が就職に強いです。上記のランキングで豊田工業大、名古屋工業大、電気通信大などの工学系単科大学が上位に多数ランクインしているのはこのためです。
工学部で学ぶ内容は他の学部より専門的かつ実用的なため、身につけた能力が仕事に直結しやすいです。
特に電気工学、電子工学、情報工学、機械工学に関する専門性は幅広い業界で必要とされており、数多くの企業が工学部の学生を欲しがります。
また、数学や物理などで培った論理的思考力や問題解決力も企業は評価します。
実際に専門分野以外の文系就職をする学生も珍しくありません。
専門性重視の教育方針
九工大では「くさび型教育」と呼ばれる教育システムがあり、1年次からプログラミングなどの専攻科目を履修します。
他大学では基礎教育を終えたのちに専門教育を行いますが、九工大は1年生から段階的に専攻科目の割合を増やしていくことで、
専門への関心・意欲を高めながら、学習できます。この教育カリキュラムにより、高度な専門性を身につけることができるのです。
企業推薦制度の活用
工学部などの学部は文系学部とは就活の流れが異なります。
工学部の多くの学生が学校推薦という制度を使って企業に就職します。
そのため、文系学部の就活のように何十社もの企業にエントリーするといった必要がありません。
九工大は学生1人あたり、5〜10社の企業に学校推薦で応募することができます。
そのため、就活で苦労することなく有名企業に就職することができるのです。
入試の攻略のしやすさ
九州工業大学は同じような偏差値の大学と比較しても比較的簡単に受験対策ができます。
その理由は以下の2点です
二次試験で英語がいらない & 情報工学部では理科1科目のみ
九工大では工学部、情報工学の前期後期入試ともに二次試験で英語が必要ありません。
英語を苦手とする理系受験生は多いですが、九工大なら共通テストレベルまでの対策で十分なので、対策が非常に楽になります。
また、情報工学部では二次試験で物理、化学、生物から1科目だけを選択するので、科目数がかなり絞れます。
共通テスト後の2次対策で2科目に絞って勉強できるのは大きなメリットです。
豊富な推薦入試制度
九工大では全体の約20%が推薦入試で合格しています。そのため九工大が第一志望の人は必ず推薦入試を視野に入れましょう。
推薦入試は主に、総合型選抜I(AO)、総合型選抜II(AO)、学校推薦型選抜などがあります。
総合型選抜は2回行われるので、1回目で不合格でも2回目にチャレンジすることができます。
学校推薦型選抜では工業高校などにも枠があるため、進学校の受験生でなくともチャンスがあるかもしれません。
合格への戦略
学科選びは慎重に
工学部は学科ごとに学習する内容や将来の進路は大きく異なります。志望学科を決定する前に十分に時間をとって考えることをお勧めします。また学科間でも難易度に大きな差があるので注意が必要です。
全体の傾向
九工大の入試の全体の傾向を見ていきましょう。
全体配点のうち 共通テスト:2次試験 の割合が 1:1になっているため、共通テスト対策だけでなく2次試験の勉強に集中しましょう。
二次試験のレベルは九州大学などと比較するとかなり標準的な部類になっており、基礎固めが重要になってきます。
そのため発展的な参考書はオーバーワークになってしまうため、標準的な参考書を完璧にすることを心がけましょう。
共通テストに向けた戦略
共通テストは近年傾向が変わり、多くの受験生が苦しんでいます。これまでは傾向や形式の理解に重点をおいた対策を進めていましたが、今年からは基礎学力そのものの向上が不可欠です。二次試験対策を通して基礎学力や基本的な問題の解法の流れを身につけ、直前の11月を過ぎたあたりから各予備校が出している予想問題で対策を行いましょう。
次に共通テストのボーダーと科目ごとの対策についてみていきます。
各学部のボーダーは以下のようになります(前期入試のみ)
学部 学科 | ボーダー |
工学部工学1類 | 65% |
工学部工学2類 | 67% |
工学部工学3類 | 65% |
工学部工学4類 | 62% |
工学部工学5類 | 62% |
情報工学部情工1類 | 65% |
情報工学部情工2類 | 66% |
情報工学部情工3類 | 64% |
また共通テストの配点は以下の通りです。
・英語(共通テスト)
九工大の傾斜配点では英語の得点が高く設定されています。
二次試験で英語がない分、共通テストの英語で高得点をとることが合格の鍵になります。
共通テストの英語で高得点を取るのに重要なのは速読力です。限られた時間で膨大な英文をよみとかなければならないため、単語力、文法力、読解力の基礎を身につけたのち、共通テスト形式の演習を大量に行ってください。各予備校が出している予想問題を有効活用しましょう。
また、多くの受験生に足りないのが単語力です。単語帳はターゲット1900と速読英熟語の二つを使用しましょう。ターゲット1900では最低でも1500番までの単語の意味を即答できるまで対策しましょう。
・数学 理科(共通テスト)
基本的に2次対策が優先です。直前期に予想問題をやり込みましょう。
・国語 社会(共通テスト)
上記の図をみてもらうとわかる通り、共通テストの配点のうち文系科目が30%を占めています。
理系だからといって絶対にあなどらずに早期から対策してください。
特に国語は漢文古文の暗記事項を早期から取り組み完璧に暗記しましょう。
社会は一問一答だけ対策しても意味がありません。必ず歴史の流れを意識した勉強を心がけましょう。
二次試験に向けた対策
・数学(2次試験)
出題レベルは標準的で難問は出題されません。網羅生の高い参考書で基本的な解法のパターンを暗記したのち、実践的な問題集で応用力を身につけ、過去問演習を行いましょう。
九工大レベルに合格するためには、基礎問題精講や黄色チャートで基本的な解法のパターンを身につけ国公立標準問題集CanPass数学を使って応用力を身につけるのがおすすめです。
・物理(2次試験)
数学と同じく、出題レベルは標準的で難問は出題されません。まず物理のエッセンスを使って物理現象の理解を深めつつ、リードライトノートで覚えた公式を使いこなせるようにしましょう。ある程度基本的な問題が解けるようになったら、良問の風を使って応用力を身につけ、過去問演習を行いましょう。重要問題集や名門の森はオーバーワークなのでお勧めはしません。
・化学(2次試験)
数学と同じく、出題レベルは標準的で難問は出題されません。鎌田の化学を講義書として併用しつつ、リードライト→セミナー化学と段階的に難しい参考書に取り組んでいきましょう。セミナー化学の発展問題までを完璧にすれば全く問題ありません。
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