こんにちは!武田塾蕨校です!
今回はタイトルからもわかる通り、「過去問の意義とその具体的な使い方」をご紹介してまいりたいと思います!
この記事を読んでいる皆さんの中には、こんなセリフを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
『早めに志望校の過去問を解きましょう。』
『過去問を解いて、自分の志望校との距離を確かめましょう。』
受験生ならば一度は聞いたことのあるこのセリフ。
『いやいやそんなこと言われても、まだ基礎が完璧じゃないし。。。』
『やってもどうせまだ点数取れないよ。。。』
と、ついつい思ってしまいますよね。
気持ちはとてもよくわかります。
ただこの過去問演習、早めに取り組むことが本当に大切なのです。
今回はそんな過去問に関して、取り組む意味と具体的な使い方をご説明していきます。
受験生にはぜひともこの記事を最後まで読んでもらい、より効果的な受験勉強の参考にしてもらえたら幸いです。
それではいってみましょう!!
そもそも過去問って、、、なんのために使うの?
そもそもなんのために過去問を使用するのかについて一緒に確認していきましょう。
過去問は以下の目的で使用します。
⒈志望校の問題レベルを体感する。
⒉志望校の出題傾向を把握する。
⒊自分の苦手な単元や範囲を確認する。
これより順番にご説明していきますが、先にとても大切なことをお伝えさせていただきます。
➀過去問は最後にやるもの、’’ではない!!’’
②実力が足りずどうせ解けないからと思い、’’ビビって取り組まないのは、ダメ!絶対。’’
③7割取れても油断するな!過去問では’’8割5分~9割’’を目指せ!
上記➀~③は本当に大切なことなので、後ほどご説明させていただきます。
⒈志望校の問題レベルを体感する。
皆さんの志望校はどのあたりですか?
東京一工? 旧帝国大学? 地方国公立大学?
早慶上理? GMARCH? 日東駒専? 大東亜帝国?
人それぞれ志望校は異なると思います。
では、志望校の問題レベルは自分にとってどのくらい難しいのでしょうか?
これをこの時期に一度、過去問を解くことで体感するのです。
・英語の長文はどれくらい難しく感じるのか
・本文自体が難しく内容がまったく頭に入ってこないのか
・本文自体は難しいが設問は簡単に感じるのか
・数学の計算はどれくらい複雑なのか
・証明問題はどこまで書けば正解になるのか
などなど、実際に自分が受験するであろう大学の問題は、’’自分にとってどのくらいの難易度であるのか’’を受験の折り返し地点であるこの時期に体感しておくのです。
『ヤバい!!少しは解けると思っていたけどこんなに難しいのか!!』
『あれ?意外と解きやすいぞ?案外イケるかも!!』
・ヤバいと感じたらそれはまだまだ課題が残るということ。(…しかし別の見方をすれば伸びしろがある証拠。)
・意外と問題を解けてしまったらそれは力がついている証拠。
実際に問題を解いてみるからこそ、偏差値や世間のイメージにとらわれず次に自分が取るべき行動がハッキリとわかるのです。
⒉志望校の出題傾向を把握する。
当たり前ですが、自分が受験する大学の出題傾向は知っておかなければなりません。
・大問はいくつあり、その中に小問はいくつあるのか
・制限時間はどれくらいか
・何年にも渡って出題されている単元はあるのか
・英語ならNextStageのように独立した文法問題は出題されるのか
・それとも基本的に長文読解だけの出題形式なのか
・英作文は出題されるのか
・現代文では漢字の出題があるのか
・文学史の知識系問題は出題されるのか
・本文自体はどのくらいの長さなのか
・日本史では写真問題や史料問題は出題されるのか
などなど、これらは過去問を解いてみないと得られない情報です。
志望校の出題傾向を知り、「今後の自分はなにをしていかなければならないのか」を考えましょう。
稀に過去問を一度も解かずに入試本番に臨む猛者がいますが、、、
冷静に考えて、なにが出題されるかわからない状態でそのまま受験しにいくって、、、それ、ヤバくないですか?
と、当方は思ってしまいます。
行き当たりばったりで太刀打ちできるほど大学受験は甘くないです。
早めに過去問を解くことで「相手を知り、攻略する方法を考える。」ことが大切です。
⒊自分の苦手な単元や範囲を確認する。
過去問を解いてみると、必ずできなかった問題が出てきます。
できなかった問題は解説をしっかり読み込み、その科目のどの単元や範囲なのかを分析しましょう。
「失点箇所=自分の弱点」です。
自分の弱点箇所が判明すれば、あとはその箇所をできるように穴埋めしていきます。
大学受験ではこの自分に足りない単元を穴埋めしていく感覚が大切です。
例えば、数学の過去問で間違えた問題があるとします。
解説を読み込むと、ミスした問題は単元としては「確率」であることがわかる。
自分の日々の勉強には、確率の単元に穴があったことが判明します。
<次にとるべき行動>
・普段使用している教科書や参考書で確立の単元に戻る
・もう一度例題を解き直しきちんと理解し直す
・上記2つを行った上で再度過去問のミスした問題を解き直してみる
どこかに理解しきれていない部分があったからミスをしたのです。
他人に説明できるくらいに理解し直し、自分の穴を埋めていくことが大切です。
<中間まとめ>
ここでいったん中間まとめをさせていただきます。
過去問を解く意味は以下となります。
⒈志望校の問題レベルを体感する。
→自分の受験し得る大学の問題レベルを体感しましょう。
→『ヤバい!難しい!』となれば、さらなる勉強時間の確保と勉強法を見直しましょう。
→『あれ?意外とイケるかも?』となれば、実力がついている証拠。
⒉志望校の出題傾向を把握する。
→大問数や小問数、制限時間、出題されやすい単元など受験校の過去の出題傾向を知りましょう。
→入試本番で戦えるように、相手を知り今後の戦略作りに役立てましょう。
⒊自分の苦手な単元や範囲を確認する。
→自分の苦手な単元を明らかにして、そこを穴埋めする意識を持ちましょう。
→普段使用している教科書や参考書に戻り、他人に説明できるくらい再度理解し直しましょう。
この時点で自分の勉強に不安を抱いたあなたは、蕨校の「無料受験相談」にぜひお越しください。
これまでの取り組みを一緒に分析し、受験勉強の方向性や弱点補強の方法を一緒に考えましょう。
間違えることは恥ずかしいことではありません。
これから何をしていくかを考え、実行に移すことが大切です。
具体的な過去問の使い方
ここからは具体的な過去問の使い方を提示していきます。
夏の終わりまでに各科目の全単元を一通り終えられていることがベストです。
ただ実際にそうなれている受験生は少ないと思います。
そんな方々に向けて、ご説明していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
過去問演習は’’つまみ食い的に’’取り組もう!
この時期に過去問に取り組むなら、志望校の過去問は大問1からラストまで一気に解き切る必要はありません。
「大問1だけ3年分解いてみる。」「進められた単元まで解いてみる。」といった具合に、’’つまみ食い的に’’過去問演習に取り組みましょう。
以下日本史を例にご説明していきます。
➀教科書や参考書で学習を進める。
上の写真は日本史学習の王道、山川出版社の「詳説日本史B」です。
まずはこちらを自分のいまできる範囲まで読み進めましょう。
教科書の太字はチェックペンで隠し、赤シートで隠し用語だけ先に覚えるも良し。
太字だけでなく歴史のストーリーを理解しながら読み進めるも良し。
②学習を進めた範囲までで、志望校の過去問内に解ける箇所はないか確認する。
上記のようにこちらの教科書を軸に原始~鎌倉まで学習できたと仮定します。(赤矢印→の箇所)
鎌倉時代までの出来事を理解し暗記できたと思ったら、早速志望校の過去問を開きましょう。
教科書や参考書を全単元全て1周してから取り組む必要はありません。
進んだ範囲までで早速過去問に取り組んでみるのです。
③志望校の過去問を開き、大問数や出題される単元に変化がないかをザッと確認する。
パラパラとページをめくり大問数や制限時間に違い(問題数の変化)がなければ、早速問題に取り掛かりましょう。
(※直前期のリハーサル用として最新年度1~2年度分は残しておくことをお勧めします。)
問題にザッと目を通し、上記の学習できた鎌倉時代の範囲までを解きます。
問題を解き終えたら丸付けを行い、教科書のどの箇所に戻れば得点できたのかを確認します。
年度を遡り、取り組める箇所はどんどん解いていく。
これを繰り返すのです。
【※超重要※】絶対に陥ってはいけない事態。
過去問の意味や具体的な使い方を見てきた後で、ここからは冒頭で述べた①~③に関して述べていきます。
正直、このパートが最も重要です。
当方が『受験生には絶対に陥ってほしくない!!』と日々心から願っている事項です。
少々厳しめに述べていきますが、ぜひとも読んでいただけたら幸いです。
➀過去問は最後にやるもの、’’ではない!!’’
「過去問は最後にやるもの」といった認識の方は多いと思います。
人それぞれ意見は異なりますが、個人的にはこの認識は非常に危険だと捉えています。
「最後にやる」の’’最後’’っていつですか?
もしその「最後=1月~2月」と捉えているのなら、過去問に取り組むタイミングとしては遅すぎます。
「合格」を勝ち取るには出題傾向を把握し、自分に足りない箇所を埋め、対策を立てていくことが必要です。
仮に1月~2月の期間で志望校の問題レベルを体感しながら、出題傾向を探るとします。
ではそのスケジュールで、入試本番までに自分に足りない箇所の穴埋めはできますか?
過去問だって1年分解くのにもそれなりに時間を要します。
例えば英語の過去問なら、1年分解くにしても、平均60~90分かかります。
受験直前期の時間は、普段使用している教科書や参考書に戻り、知識の再インプットや定着など自分に足りない箇所の穴埋めに使いましょう。
これが「対策を立てる」ということなのです。
入試直前期に過去問を解いていては、本番までに対策を立てる時間を十分にとることができません。
直前期になって初めて過去問に取り組み、『ヤバい、実際の入試問題ってこんなに難しいのか・・・!!』とならないよう、過去問は早めに取り組みましょう。
②実力が足りずどうせ解けないからと思い、’’ビビって取り組まないのは、ダメ!絶対。’’
正直このパートは精神論であり、マインドセットのためのパートです。
実力をしっかりとつけてから過去問に取り組みたい気持ちはとってもよくわかります。
ただ実力が伴ってなかったとしても、まずは取り組んでみましょう。
現時点では解けなくても良いのです。合格ボーダーに乗らなくて良いのです。
大切なのは、合格するために志望校との距離を埋めていくこと。
ビビって取り組まなかった場合、後々痛い目をみます。絶対に後悔します。
受験生たちにはそう感じてほしくないと心から願っています。
③7割取れても油断するな!過去問では’’8割5分~9割’’を目指せ!
受験生の中には『7割取れれば受かる。』と思っている方が非常に多いです。
個人的には、このマインドもとても危険だと捉えています。
たしかに合格最低点は一般的に6.5割~7割なことが多く、入試本番で無事に7割出すことができれば合格できます。
しかしよく考えてみてください。
’’練習(過去問)で7割取れていたとして、入試本番で本当に7割取れますか?’’
’’本番当日に自分の力を100%出し切れる自信と確証がありますか?’’
圧倒的多くの受験生は入試本番でミスをします。
『あー、この問題取れたのに・・・!!』と言って、悔しがります。
厳しい現実をお伝えすると、入試会場では自分の力を100%発揮できないことの方が多いです。
緊張や不安、時計を忘れるなどの不測の事態は往々にして起こり得ます。
だからこそ、多少ミスしてもしっかりと合格できるように、日頃から高い水準で勉強をしていくことが大切なのです。
過去問で合格ボーダー(7割)取れていたとしても決して油断しないでください。
合格ボーダーギリギリを狙うような勉強水準では不合格を招きます。
勉強水準をしっかりと上げて、確実に合格を掴み取りに行きましょう。
<まとめ>
いかがでしたか?
今回はこの時期に過去問を解く意味やその使い方について記事を書いてまいりました。
受験生の皆さんにとってはこの秋が勝負です。
この時期にどれだけ戦略的に受験勉強に取り組めたかが来年の結果を左右します。
妥協せず自分と向き合い、残りの入試までの期間精一杯やり切りましょう。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
では!
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