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【漢文攻略法】漢文ができるようになる3つのポイント!

 

こんにちは!

武田塾 宇治校です。

さて今回は漢文の勉強法についてご紹介します!

【漢文攻略法】漢文ができるようになる3つのポイント!

漢文の勉強は何から始めたらいいかわからない方も多くいると思います。

今回は漢文の勉強法をご紹介します!

以下の3つのポイントを中心にご紹介したいと思います。

①句法を覚える

②漢字を覚える

③語順を考える

句法を覚える

句法を学ぶためにおすすめの参考書は、
『漢文早覚え速答法』です。

漢文の句法は何かというと、漢文の文法です。

句法を覚えないと漢文を読むことはできません。

いがよみ

漢文早覚え速答法には「いがよみ」というテクニックが紹介されています。

漢文は漢字以外の書いていない部分を、
補って読まなければなりません。

その「漢字以外の読み」を略して「いがよみ」です。

漢文早覚え速答法にはよく出る10パターンの句法が紹介されています。

その10パターンの句法を覚えて、
正しい順番、意味、訳し方を覚えることで、ある程度句法で困ることはなくなります。

この部分をしっかり頭に入れておかなければ始まりません。

漢字を覚える

漢字を覚えるのにも、漢文早覚え速答法が使えます。

漢文早覚え速答法には「これだけ漢字91」という形で紹介されています。

共通テストやセンター試験では漢字に線が引いてあり、
それの意味について答える問題があります。

もちろん状況から考えてある程度推測しないといけない問題もありますが、
これを知っていたら一発で解けるというものもあります。

「これだけ漢字91」はあらかじめ出そうな漢字を収録しています。

ここに収録している漢字は、実際によく出題されています!

「これだけ漢字91」に収録されている漢字を知っているか知らないかで差がつきます!

もちろん学校の授業で教科書に載っている重要な感じは教えてくれたりはすると思いますが、
漢文の覚えないといけない漢字集は配られることはないと思います。

「漢文早覚え速答法」の「これだけ漢字91」は、
貴重な漢字集なので絶対に覚えておきましょう!

語順を考える

漢文の勉強で誰もが躓くのが語句の順番です。

例年のセンター試験では「返り点の付け方と書き下し文の組み合わせとして適切な~」

という問が良く出題されます。

「ここで上に戻って…それから…」 誰もが経験したことではないでしょうか。

これが厄介なのは、「この参考書をやれば完璧」というようなものではないことです。

複雑な文では研究者の間でも解釈が分かれることすらあります。

それでは参考までに研究者の先生方が漢文の語順に関してどのように

考えられているか紹介しましょう。

皆さんのモチベーションアップに繋がればと思います。

 

 

・明星大学 人文学部日本文化学科 古田島洋介教授

どぎつく言えば、漢文の語順は文法そのものであり、

漢文の文法は語順しかありません。

「一に語順、二に語順、三四がなくて、五も語順」こそ漢文に臨むさいの心得なのです。

もちろん、「そんなこと日本語でも英語でも同じではないか」との声も上がるでしょう。

けれども、何かと助詞や助動詞がまとわりついてくる「膠着語」の日本語や

動詞が時制や人称で変化する「屈折語」の英語とは異なり、

単語が一切の語形変化を起こさず、常に一定の形を保って配置される

「孤立語」の漢文すなわち古典中国語は、それだけ語順の占める比重が大きいのです。」

 

 

・大阪大学 加地伸行名誉教授

「われわれは英文法の骨格を優先させるために、どうしても、

語順的に、主語とは、とそれを探すような気分になりやすい。

のみならず漢文法を習い始めのころ、漢文は、英文に似ている、

などという説明をする先生がいる。これはさらに困る教えかたである。

この先生の言っていることが適用されるのは、中国は十九世紀末ごろ清朝末期

あたりの西洋近代語の影響を受けた梁 啓超といった人物の文章などの場合であろう。

それ以前の漢文は英文とは似ているかもしれないが、本質的には、まったく異なるものである。

 

 

・東京大学 前野直彬名誉教授

「中国語を理解するのに、語順だけでは、まだ決め手とはならない。

なぜかといえば、月があかるい 月のあかるさ この二つは、

意味も違うし、文法的な構造も違う。(中略)中国語では、

どちらの場合も―月明―と、同じ表現になってしまう。

したがってこの二字だけはいくらながめても「月があかるい」か

「月のあかるさ」か判定のつけようがない。判定をつける鍵は

この二字自体にはなくて、前後のことばにある。

(中略)

中国語を文法的に理解するためには、常に全体の文章とにらみあわせたうえで、

判断をくださなければならない。これはかなりめんどうなことで、

日本語のように「が」の上にあるから主語だとか、英語のようにaやtheが前にあれば名詞で、

語尾にedがあれば原則として動詞の過去形だというような、

機械的に判定できる部分がほとんどないのだから、非常に読み違いをおこしやすい。

昔から中国語の文章に習熟するためには、たくさん読むほかはないといわれてきたが、

現在でもそれ以上の近道は、たぶんないだろう。」 

 

 

・明治大学 法学部 加藤徹教授

「漢文の語順は一応の原則はあるものの、実際はかなり自由である。

意味上の主語が目的語の位置に来ることもあれば、

意味上の目的語が主語の位置に来ることもある。

でたらめに語順が転倒するわけではない。

漢文の語順が比較的自由である理由は、達意の重視、

簡潔の美学、音読した時のリズムなど、それなりの根拠がある。

(中略)

個々の「文型」を学ぶ前に、まず、漢文の「単語の並べ方の哲学」を理解する必要がある。

① 生起順の原則。 物事が発生する、あるいは登場する順番に単語を並べる(日本語の語順と違う場合もある)。

② 目的語後置の原則。 目的語は動詞の後ろに来る(日本語と逆)。

③ 修飾語前置の原則。 形容詞や副詞などの修飾語は、被修飾語の前に置く(日本語と同じ)。

④ 否定詞前置の原則。 打消しの言葉は、打ち消す単語の前に置く(日本語と逆)。」 

 

まとめ

以上で紹介した3つのポイントを意識して勉強すれば、
漢文の点数は上がります!

苦手意識はあると思いますがそれほど時間をかけることなく成績をあげられる科目でもあります!

しかし、漢文というものがが決して簡単なわけではありません。上で紹介した前野先生がおっしゃるように

習熟するためには多読、つまり問題演習が不可欠です。

しっかりと対策をして苦手意識をなくしましょう!

 

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