みなさんお久しぶりです。
武田塾鶴見校 副校舎長の阿部です。
さて、今回は武田塾鶴見校の校舎長である武田の受験時代についてお話を聞いて行きたいと思います。
武田校舎長は浪人していますが、実は仮面浪人(大学に通いながら他の大学を受験すること)の経験者だったんです。
そこで、武田はどうやって武田塾の勉強法で偏差値30台、E判定から1年で早稲田大学と慶應義塾大学に受かったのか。
さらに、仮面浪人をしながらどうやって乗り越えたのかを聞いて行きたいと思います。
実際に武田塾の勉強法で逆転合格した武田先生の生の声なので、浪人や受験を考えている人はぜひ参考にして下さい!!
現役時代の受験の話
阿部:こうして対談形式で話すのは2回目ですね。
受験のことはあまり詳しく聞いたことなかったので仮面浪人していたと聞いて驚きました。(笑)
武田:驚いてください(笑)。
阿部:とりあえず、まずは現役時代の話について聞いて行きましょう。現役時代は受験したんですか?
武田:はい。早稲田大学のスポーツ科学、人間科学、教育、商を受けました。
阿部:結果はどうだったんですか?
武田:全落ちしました(笑)。
阿部:ではなぜ仮面浪人なんですか?また、大学にはどうやって入ったんですか?
武田:実は法政大学第二高校に通っていました。
その高校はソコソコのレベルだったんですけど、僕の場合は野球を使って推薦で入ったので、その高校のレベルに全くついて行くことができませんでした。
阿部:なるほど。中学生の時は全然勉強できなかったんですか?
武田:はい。内申オール3程度しかなかったと思います。
阿部:そこまでいい方だとは言えないかもしれませんね(笑)。
武田:野球のクラブチームの全国大会出場経験と、学級委員をずっとやっていたのが功を奏しました(笑)。
頭は全然良くなかったんですけど、提出物とか授業中の発言で内申点を稼ぐのが得意だったんですよね。
今では共学化して難易度が上がっているので絶対に入れません。
阿部:なるほど。中学の成績はノートをとったりプリント提出で評価されたりしますもんね。
武田:それでなんとか成績をとっていました。(笑)
阿部:高校に入ってからは勉強に苦労しましたか?
武田:めちゃくちゃしました(笑)。
高校入学時に学力テストがあるんですけど、そのテストでほぼ学年最下位をとってしまいました。
中学生の時には集団授業塾に加えて個別指導塾に通っていたので、「よし、高校に入ってからは頑張るぞ!」と意気込んで学力テストを受けましたが、見事に惨敗でした。特に英語と数学がひどかったです。
阿部:学校の定期テストでも苦労しましたか?
武田:はい。大学に上がるための内申の基準があるんですけど、それを取るために必死でした。
もちろん提出物は欠かさずに出しました。
一応臨海セミナー大学受験科には三年間通っていたんですけど、その塾でも一番下のクラスだったということもあり、勉強には苦労していました、、
阿部:結果的に大学に行けたんですか?
武田:はい。付属から大学に行く人の中で最下位の成績だったので、推薦枠が余っていた多摩キャンパスの社会学部に行きました。
阿部:ギリギリだったんですね。
武田:はい、、
阿部:受験の方は手応えありましたか?
武田:全然ありませんでした。
担任の先生からは「武田の学力じゃどこも受からない。今の時代、一般受験で日体大に行くのも難しいんだから、必死で成績をとって大人しく内部進学しろ!」って言われてましたし、誰がどう見ても実力不足でした。(笑)
阿部:でも塾に通ってたんですよね?
武田:1、2年までは臨海セミナーに通っていましたが、結果が出ずに3年からは英語と国語は映像授業にしました。
でも、結局塾では一番下のクラス(大東亜帝国レベル)だったのででどうやって早稲田を狙ったらいいかわかりませんでした。
というか、そもそもその塾から早稲田に行く人が毎年超トップ層の中のさらに2、3人程度だったので、受かるビジョンや勉強の計画が浮かびませんでした。
阿部:それでも早稲田を受けたんですね。
武田:はい。とにかく早稲田大学に行きたかったので。ほぼ記念受験でした。(笑)
阿部:早稲田愛が強いですね。(笑)
仮面浪人時代
春から夏にかけて
阿部:大学に進学した後、すぐに浪人しようって思ったんですか?
武田:いえ、せっかく進学したから大学生活を楽しみたいと思いました。
阿部:では、いつから浪人を考え始めたんですか?
武田:大学に通い始めてから1ヶ月くらい立ったあたりですね。
それまでは「浪人してどうしても早稲田大学に行きたい」という思いはあったものの、春先の模試で偏差値38.2をとってしまっていたので、やっぱり法政大学にいようと思ってました。
阿部:模試で偏差値38.2はなかなか落ち込みますね…。
でも、何がきっかけで受験して早稲田を再受験しようと思ったんですか?
武田:それは同じゼミの一般受験の人たちに火をつけてもらったのがきっかけでした。(笑)
新学期始まってすぐに色々言われてしまって、、。
元々内部進学生というのは受験勉強をしていないので外部生の方が勉強ができます。
(実際、僕より成績が良く、法学部に進学した友達はmightが何かわかりませんでした。)
その中でも僕は下の方の成績だったんで、バカにされても仕方なかったです。(笑)
ただ、現役の時に学力が伸びた実感が全くなかったので、やっぱり自分もしっかり受験して大学に入りたいという思いが強くなりました。
他にも、「受験のために必死で勉強した」という感覚がないまま学生生活を終わらせたくなかったというのもありました。
阿部:具体的にどんなことを言われたんですか?
武田:同じゼミの人だったんですけど、「内部なのに調子にのるな」「言うこと聞かないとグループラインに入れないぞ」みたいなことを言われました(笑)(笑)
阿部:……調子に乗っていたんですか?(笑)
武田:いや全然乗っていないです。
むしろ慣れない大学生活でおとなしくしていましたよ。(笑)
試験を乗り切るためには友達が大事ですから。
阿部:そうなんですね。(笑)
その外部の人たちに対してはどう思っていますか?
武田:「人生で一度は受験をして、憧れの早稲田大学に入りたい!」という思いがやっぱり心の何処かにはあったので、それを引き出してくれたので今では感謝しています!
中には「もう一度頑張れよ!!」みたいなエールをくれた人もいました。
阿部:でもこれをきっかけに受験に火がついたんですね。
武田:はい。一度は受験を諦めたんですけど、どこか心の中でモヤモヤしていたので、吹っ切れるいいきっかけになったと思っています!
受験しようと決めてからは大学の図書館でちょくちょく勉強するようにはなりました。
阿部:本腰を入れて勉強しなかったんですか?
武田:フランス語、英語、哲学、ゼミなどの大学の授業や、教習所の講習などがあったので、1日3〜4時間程度しか勉強には時間が避けませんでした。
阿部:車の免許もとったんですか?
武田:はい。もう入学式後に大学生活エンジョイするつもりで教習所の申し込みをしてしまっていたので、通うしかなかったですね。(笑)
阿部:なるほど、そんな感じで毎日4時間勉強していたんですね。
武田:はい、土日などはもっと勉強時間が取れていましたが、夏前まではそんな感じでした。
夏から秋にかけて
阿部:では夏からはどんな感じで勉強を進めていったんですか?
武田:春先からずっと基礎学力を固めていたので、夏からは基本的に演習問題をひたすら解きまくりました。
英語でいうと、単語・文法・熟語を固め、夏くらいから構文と長文をやっていました。
阿部:勉強のペースやなにをすればいいかは困らなかったですか?
武田:ネットで勉強法を探していたんですけど、その時に林塾長の「予備校に通っている人は絶対に読まないでください:という本に出会って武田塾の勉強法を参考にするようになりました。
具体的には武田塾のブログやユーチューブで勉強の仕方を学んでいて、それを元に勉強法など試行錯誤していたので困らなかったです。
阿部:順調だったんですか?
武田:わからないところの解説や、確認テスト、1日の勉強量などのペース配分がなかったので、そこの部分が独学をして行く中で、物凄く苦労しました。
特に記述の添削には困りました。あとは受験のアドバイスをしてくれる人がいなかったので、今思えば武田塾に通っていた方がもっと効率よく勉強できたかなと思います。
阿部:武田塾には入らなかったんですか?
武田:せっかく入学金と学費を払って大学に入ったので、親に申し訳なくて入りたいとは言えませんでした。
夏ころに一回話はしてみたんですが、当時は今ほど校舎数も多くなくて認知度もなかったので、親が「授業をしない武田塾」への理解をあまり示してくれなかったです。(笑)あとは「武田塾!武田塾!」騒いでいたので、何か変なものにハマったのかと心配されました。
母親は「あの武田塾への異常なハマり方は宗教のようだった」とのちに語っていました。
阿部:なるほど。なんでそんなにハマっていたんですか?
武田:一番は勉強の成果が出ていたことが大きかったです。
人生で初めて成績が劇的に上がったので、そこにすごい興奮していました。
「やっと解決策が見つかった!」「これで早稲田にいけるかもしれない!」と言うのが大きかったですね。
阿部:勉強場所はどんなところを使っていましたか?
武田:大学の図書館や、教習所の控え室、地域の図書館を使っていました。
阿部:教習所でも勉強していたんですね。
武田:はい。実技講習の合間に勉強していました。
阿部:夏に模試は受けましたか?
武田:はい。ただ、まだ早稲田大学に入れるようなレベルの問題を解いておらず、当然早稲田大学のすべての学部でE判定でした。
阿部:なるほど。ここから追い上げていったんですね。
武田:はい。
秋から冬
阿部:秋にはどんな勉強をしていたんですか?
武田:大分基礎が固まってきたと思ったので、応用の参考書をやりつつ、過去問を解き始めていました。
「自分がいきたいのは早稲田だ」と決めていたので、夏前から法政に通っていませんでした。だから勉強時間は1日7〜8時間は取ることができていました。
阿部:なるほど、大学に行かなくなって勉強時間が増えたんですね。過去問は解けましたか?
武田:いえ、全く解けませんでした。基本的にインプットの学習は解説の詳しい参考書で行っていたため、過去問は自分が到達すべき最終目標を知るために解いていました。
阿部:なるほど、だいたい夏までに日東駒専、秋からMARCH、冬に早稲田のレベルまで持っていったわけですね。
武田:はい。全然まだまだ入れるレベルにまではいけませんでしたが解いていました。(笑)
阿部:勉強でわからない部分はどうしていたんですか?
武田:基本的には参考書でなんとかしていましたが、解説を読んでもわからないところや、記述の添削をしてもらうために、秋からは大手予備校に頼み込んで、1講座のみとる代わりに自習室だけ使っていました。
阿部:通常浪人生は浪人のコースなんでしたっけ?
武田:はい。浪人の場合はほとんどの予備校が浪人コースを取らないといけないシステムだったので、なんとか頼み込みました。
阿部:そんなことできるんですね。
武田:はい。現役生と一緒に受けていたので、「いつも私服の人いるよ」って思われていたと思います…(笑)
阿部:授業は受けていたんですか?
武田:最初は古典を受けていましたが、途中で受けるのをやめました。
早慶志望なのに入学の時のクラス分けテストで力及ばず、MARCHコースに振り分けられてしまい、『このまま授業のペースで受けていたらまずい!』と思いました。
阿部:なるほど。
武田:それに、先生が「このクラスで授業を受けている人は良くて明治にいけます。早稲田大学、特に法学部や政治経済学部に行ける人は元々超進学校でしっかり勉強していて、知識がものすごくある人です。彼らはレベルが違います。」っていっているのを聞いて、「あれ、これ早稲田いけるのかな?」「大丈夫かな?」って思って古典も武田塾の勉強法にしました。
阿部:そのクラスで頑張っても早稲田にいけないと思ったんですね。
武田:はい。
それに元々高校三年間臨海セミナーの集団授業に通ったり、代々木ゼミナールの講師の映像授業を受けていて全く成績が上がらなかったので、「授業を受けてもなあ」みたいなことは思っていました。
阿部:なるほど。秋ごろの模試はどうだったんですか?
武田:社会が思ったより伸びてきて、やっと駿台ベネッセ記述模試で早稲田大学教育学部がD判定出たのを覚えています。
阿部:そこでもD判定だったんですね。
武田:はい。マーク模試もD判定が1回出たか出ていないかだったような気がします。模試の対策とかセンター試験の対策とか全くやらずに早稲田大学のことだけ考えて勉強していたので、あまり結果は気になりませんでした。
阿部:早稲田の対策をずっとしていた感じなんですね。
武田:はい。
阿部:早稲田、慶應志望の多くの人が受ける、11月の河合塾早慶模試は受けましたか?
武田:はい。
阿部:どうでしたか?
武田:すこぶる悪かったです。(笑)
早慶模試の記事はこちら↓
11月の早慶模試D判定でもそこからの徹底的な対策で早慶に受かった話
阿部:そこからどうやって立て直したんですか?
武田:ひたすら赤本を解いて早稲田大学のための対策をしました。
英語だと、時間内に解けるように速読力を鍛えたり、難しい文章を理解できるように、そのテーマの知識を入れたりもしつつ、文法、構文などの文を読む上での必要な学習をしていました。
(詳しいことは直前期の勉強法の記事で↓)
偏差値30台から早慶に受かった武田の入試直前の勉強法
阿部:なるほど、早稲田大学に受かるためにやるべきことを自分で見つけてやっていったんですね。模試の結果に少しは落ち込まなかったんですか?
武田:全然落ち込まなかったですね。もともと模試の結果が良くなかったのでそこに関しては大丈夫でした。
むしろゴリゴリの逆転合格を狙っていたので、順当な結果かなくらいに思っていました。
阿部:それはすごいですね。(笑)
武田:偏差値38.2からスタートして、夏までに基礎(日東駒専)秋からMARCH、冬に早稲田という計画を立てていたので、「ここから気合いを入れて頑張っていくぞ」くらいの感じでした。
流石にちょっと焦りましたが(笑)
阿部:それでなんとかなったのがすごいですね。(笑)
武田:もう武田塾のルートを見よう見まねで必死に計画を立てたおかげでした。
阿部:この逆転劇まさにビリギャルですね。
武田:そうなんですよ。ビリギャルの話には自分も共感するものがありました。ここだけの話、映画を見て泣きました。(笑)
阿部:これほどの逆転合格劇、すごい嬉しかったんじゃないですか?
武田:はい。もう必死に頑張ってきてよかったなって思いました。
これからはこの経験を生かして、勉強で困っている受験生を逆転合格へ導きたいと思っています。
めちゃくちゃ成績が悪かった自分が逆転合格を果たしたので、「誰にでも逆転合格できる可能性はある!」と心の底から思っています。
阿部:それも武田塾の勉強法に出会えたからですね。
武田:はい!本当にそう思います。武田塾には感謝しても仕切れません。
また、僕自身武田塾の勉強法でこれほどの逆転合格を果たしたので、しっかりと自信を持って指導することができています!
どうやれば成績が上がるかはもちろん、勉強ができない生徒の気持ちが痛いほどわかるので、しっかりと寄り添って指導して行きたいですね。
もちろん、武田塾鶴見校には自学自習で受かった超優秀な先生がたくさんいるので、勉強ができる人もその先生にどんどん指導してもらいます!
阿部:何か浪人もしくは仮面浪人する生徒に向けてアドバイスとかありますか?
仮面浪人
武田:仮面浪人は正直大学との両立によほど自信がある人でないと難しいと思います。
特に、サークルやバイト、友達と遊んだりと誘惑が何かと多いので、そこをしっかりメリハリをつけて勉強をする必要があります。
大学の授業以外ほぼ勉強に費やすつもりでいた方がいいです。
あとは期末試験と入試の時期が被るので、自分は休学していました。そこの両立はなかなか難しいと思います。
浪人
浪人に対してですが、僕は賛成派です。
学力の面も含めて、絶対プラスになることが多いので経験しておくとのちに財産になります。
ただ、制約があまりないのも浪人なので、だらけてしまわないようにしっかりと学習状況を管理する必要があると思います。
背水の陣で徹底的に勉強する。
この一年が自分への投資だと思って頑張って欲しいです。
阿部:ためになるアドバイスですね。まだまだ話し足りないですが、ここら辺にしておきます。本日はどうもありがとうございました。
武田:ありがとうございました!
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