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【進路】医学部の学士編入制度って何? 一般入試との違いは? -予備校なら武田塾 塚口校へー

皆さん、こんにちは!

阪急塚口駅から徒歩3分、武田塾塚口校講師の岩渕です。

皆さんは医学部に入学する方法の一つとして、学士編入制度というものが存在する事は知っていますか?

高校を卒業してから大学の医学部に入学するといった一般的な方法と比べ、学士編入制度の知名度は低いかもしれません。

そこで、今回は医学部学士編入について紹介をしていきたいと思います。

 

 

学士編入制度について

医学部学士編入制度の概要

日本では、一般的に高校を卒業してから大学の医学部に入学し6年間勉強や実習を行い、医者になります。

しかし、アメリカでは4年制の大学を卒業して学士を取得したのちに、メディカルスクールに入学し4年間勉強や実習を行い、医者になります。

そして、日本の医学部学士編入制度は、このアメリカの方式を一部取り入れたものです。

 

医学部の学士編入制度では大学や専門学校を卒業した人2年次・3年次から医学部に編入する事が可能となります。

医学部学士編入制度には、多様な人材を確保するという目的があります。

そのため、資格を満たしていれば、年齢、性別、以前までの経歴、文理を問わずに挑戦することができます。

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2022年度において、医学部の学士編入制度を実施している大学は以下の通りです。

 

<国公立大学>

・旭川医科大学 

・北海道大学

・弘前大学

・秋田大学

・筑波大学 

・群馬大学 

・東京医科歯科大学 

・新潟大学 

・富山大学 

・金沢大学 

・福井大学 

・浜松医科大学 

・名古屋大学 

・滋賀医科大学 

・大阪大学 

・神戸大学 

・鳥取大学 

・島根大学 

・岡山大学 

・山口大学 

・香川大学 

・愛媛大学 

・高知大学 

・鹿児島大学 

・大分大学 

・琉球大学

 

<私立大学>

・岩手医科大学 

・東海大学 

・北里大学

 

再受験と学士編入の違い

<試験日程の違い>

国公立の医学部の一般入試では、二次試験の前期・後期日程が定められています。

そのため、前期・後期それぞれで1つの大学しか受験をすることができません。

 

しかし、学士編入試験の日程は大学ごとに異なっています。

そのため日程が重ならない限りは国公立の大学を複数校受験する事が可能となっています。

そのことから、学士編入試験は一般試験に比べて入学辞退者が多く、その分補欠合格者、繰り上げ合格者がでる可能性が高いと言えます。

 

<共通テストの受験の有無>

再受験で国公立の医学部を受験する場合、共通テストを受験する事は必須です。

しかし、学士編入試験では共通テストを受験する必要がありません。

 

<学費の違い>

医学部学士編入では、ほとんどの場合2年次・3年次からの編入となっています。

そのことから再受験を経て1年次から通うよりも、大学の学費を節約する事が出来ます。

 

医学部学士編入の難易度・倍率

医学部学士編入試験の難易度や倍率は大学ごとに異なります。

出題される問題は大学の教養レベルとなっており、大学受験の知識のみでは対応できません。

 

また、募集人数は5名から10名程度と非常に少ないことから、倍率は20~40倍と一般的な大学入試に比べて高くなっています

そしてその中でも、試験の科目数が少ないことから文系出身の受験生に人気である大学

(山口大学、琉球大学、富山大学など)

の倍率はさらに高くなっています。

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医学部学士編入をする人の特徴

医学部学士編入が可能となる条件は大学ごとに異なります。

多くの大学は、学士を取得している(または取得見込がある)ことを条件と課しています。

しかし、群馬大学、筑波大学、大分大学などは修業年限が4年以上である大学に2年以上在学し、特定の単位を取得すれば受験が可能となっています。

 

また、東海大学は短期大学や高等専門学校を卒業した者でも受験が可能となっています。

 

医学部学士編入の合格者には、

 

・看護師、薬剤師、獣医師などの医療系の仕事を前職としていた人

・理系の大学を卒業した人

・文系出身の人

 

など様々な経歴を持った方がいます。

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合格者の年齢層は20代が最も多く、30代以降は年齢が高くなるにつれて少なくなっています。

 

医学部学士編入には年齢制限はないとされていますが、大学によっては年齢に対する寛容さが異なっています

そのため比較的年齢が高い方は受験する大学をしっかり選ぶ必要があります。

 

 

試験を受けてから入学をするまでの流れ

医学部編入制度の選考の流れは大学によって異なりますが、概ね以下のようになっています。

①書類審査

書類審査では、応募者の年齢、経歴、自己PR、志望動機が見られます。

ほとんどの大学では応募者を通過させますが、一部の大学では審査基準を設けており書類審査の段階で人数が絞られる事があります。

 

②学科試験

学科試験の科目は主に英語、生命科学、物理、化学、数学であり、この科目の中からいくつか出題されます。

学科試験の内容は大学によって異なり、英語と生命科学のみを出題する大学や英語に加えて化学、物理、数学を出題する大学もあります。

 

試験科目数が少ない大学を選ぶことで、文系学部を卒業された方や勉強時間が取れにくい社会人であっても、一般入試と比べて軽い負担で受験する事が出来ます。

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③集団討論・面接

医学部学士編入における面接は、医学部の一般入試における面接と比べて厳しいというのも特徴です。

コミュニケーション能力、倫理観に加えて、大学が求めている人物像にマッチしているかを見定めるためです。

また、大学での生活や社会人としての経験を経て得られた能力をどのようにして医療分野に活かすのかも判断材料となります。

これは進路変更をして医者を志望する理由が重要視されているためです。

 

 

最後に……

今回は医学部の学士編入制度について紹介しました。

この制度は科目数が一般的な医学部の入試に比べて少ないという特徴があります。

とはいえ、倍率が高いことや、勉強に充てる時間が取りにくいことなどの理由から受験対策が困難と予想されます。

 

それでもなお、多くの人の命を助けるために、大学を卒業した後に医学部へ入学する人の意志の強さにとても感心します。

この記事を読んでいる方の中には、

 

医者という職業に就きたいという思いがあるものの、医療以外にも関心があり他の分野についてもじっくり学びたい

 

という方がいるかもしれません。

 

そういった方は、一度大学でやりたい勉強をしてから医学部の学士編入をするという道を考えてみてはいかがでしょうか!

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