皆さんこんにちは!
阪急塚口駅から徒歩3分、武田塾塚口校の校舎長の西村です。
皆さんの中には【大学に通いたいけれど、学費が払えない……】という悩みを抱えている人はいませんか?
もし、学費が無料で更に在学中に給料も貰えるという大学があるとしたら、どうでしょうか?
そんな上手い話があるわけない! と思った人、実はあります!
それは【防衛大学校】です!
今回はそんな防衛大学校についてどういうところなのか、元自衛官の経歴を持つ校舎長が紹介していきます。
学費無料どころか給料も出る!? 防衛大学校ってどういうところ?
防衛大学校について
防衛大学校は戦前に設立された士官学校に端を発します。
その後、戦後の自衛隊の設立に伴い、防衛大学が設立されて今に至ります。
他国でいう士官学校と同等の位置づけに当たると考えると分かりやすいかもしれません。
防衛大学は同じく国が運営する国立大学とは違い、所属が防衛省に所属しています。
そのため、教育機関としての面以外に訓練施設という側面を合わせて持っているというのが特徴です。
防衛大学に入学した場合、身分は一般の大学生とは違い、国家公務員として扱われます。
扱いが学生ではなく国家公務員であるため、4年間の学費は無料であり、毎月給与も支給されるというわけです。
さらに、食事も3食タダで食べる事が出来ます。
(※味はお世辞にも美味しいとは言えないそうです)
ただし、公務員であるためアルバイトなどの副業は出来ません。
防衛大学の教育は通常の学科教育に加えて軍事的な教育を主とする防衛学を学びます。
さらに、座学のみならず、実際に野外に出て行う戦闘訓練を行うことも特徴です。
所属学生は理系学生が多く、また女性も男性に比べてほとんどいないというのも特徴といえます。
防衛大学校に入学するにはどういう手段があるの?
防衛大学の入試には大きく2つの特徴があります。
1点目は応募資格に年齢制限があるという点です。
一昨年から自衛官候補生の採用年齢が30才までに引き上げられたというニュースがありました。
しかし、防衛大学では変わらず応募資格に年齢制限があります。
入試の方法は推薦と一般があり、年齢は21歳未満でなければいけません。
2点目は試験時期が早いという点です。
国公立、私立大学は推薦が9月~12月、一般入試が1月以降に行われます。
しかし、防衛大学は推薦入試と一般入試の時期にそれほど差はありません。
ちなみに令和3年度の受付期間、試験日程は以下のようになります。
【受付期間】
推 薦:令和3年9月5日(日)~10日(金)
総合選抜:令和3年9月5日(日)~10日(金)
一般入試:令和3年7月1日(木)~10月27日(水)
【試験日】
推 薦:令和3年9月25日(土)・26日(日)
総合選抜1次:令和3年9月25日(土)
総合選抜2次:令和3年10月30日(土)・10月31日(日)
一般1次:令和3年11月6日(土)・7日(日)
一般2次:令和3年12月7日(火)~11日(土)までの間の指定された日
見てわかるように、推薦、一般共に年内に試験が行われます。
試験内容は学力試験の他に身体検査や口述試験、いわゆる面接が行われます。
偏差値は理系が偏差値が50と日大レベル、文系がMARCHレベルと文系の方が高い傾向にあります。
そのため、ある程度の学力が無ければ難しいと考えた方が良いでしょう。
面接では主に志望理由や団体生活が出来るかどうか、入隊後の覚悟を問われる質問がされるため、ある程度の対策が必要です。
オススメは近くの自衛隊地方協力本部に連絡を入れてみる事です。
ここは自衛隊の地方ごとの広報組織ですので、防衛大学を受験したいと言えば非常に親身になって相談に乗ってくれると思います。
面接対策についてもしてくれるはずなので、志望する場合は是非、連絡を入れてみて下さい。
防衛大学校の生活ってどんな感じ?
大学生活にも大きな特徴があります。
防衛大学に入学すると全員が大学内の寮で生活を送る事になります。
その際、同室には学年ごと2名ずつ、計8人で共同生活を送ります。
これは入隊後の上下関係を大学生活から意識されることを目的とした制度です。
4年生を部屋長として、その下の学年が更にその下の面倒をみたり、指導をしています。
1年生は非常に忙しく、自分の勉強以外にも先輩の食事の準備や量や施設の掃除も全て行わなければいけません。
その際に、ミスや不手際があると上の学年の先輩から指導を受けるというシステムです。
そのため、生活に馴染めなくて退学をするのもこの1年生のときが大半を占めると聞きます。
また、寮生活以外にも、入隊後の団体行動、いわゆる部隊行動を身に付けるため、4個の学生隊のいずれかに所属する事になります。
この学生隊ごとで野外訓練を行う事になります。
この学生隊の長は最高学年のうち一番優秀な生徒が務めるのが習わしです。
加えて防衛大学では任官後の体力向上を目的として、必ず運動部に所属しなければならないという決まりがあります。
内容は様々で、よくある陸上などの運動部のほかに、剣道に似た銃剣道部、ヨット部、グライダー部といった任官後を意識したものもあるのも特徴です。
部活動ごとの伝統や特色もあり、特にラグビー部は上下の繋がりが強く、レベルも他大学に引けを取らないほどと言われているほどです。
(※ちなみに、陸上自衛隊にいた時はラグビー部所属というだけで上司の覚えが良かった同期が多かった記憶があります)
防衛大学校卒業後の進路
2学年に進級した際に、自分の特性に合わせて陸上、海上、航空とそれぞれ振り分けられます。
振り分けの条件は本人の希望の他に、成績や身体検査により決まります。
特に人気の航空は視力、平衡感覚といった個人差によって決まる要素もあるため、どんなに望んでもどうにもならないときがあります。
そこで振り分けられた所属に卒業後は進みます。
陸上自衛隊なら福岡県久留米市にある陸上自衛隊幹部候補生学校
海上自衛隊なら広島県江田島市にある海上自衛隊幹部候補生学校
航空自衛隊なら奈良県奈良市にある航空自衛隊幹部候補生学校
とそれぞれ異動になり、ここでまた1年間の専門的な教育をうけます。
都合、5年間の教育を受けたのち、正式に任官という運びになるわけです。
ちなみに、防衛大学校を卒業後に幹部候補生学校に行かず、民間に就職することも出来なくはありません。
しかし、その場合、任官拒否という扱いになるため防衛大学の学費や給与も返納する義務があります。
卒業時点で幹部候補生学校に入校を拒否した場合、4年間の学費の250万円、幹部候補生学校卒業後、1年以内に退職した場合も勤務期間に応じた返金義務が発生します。
そのため、この金額を払えるなら民間に就職するという手もなくはありません。
実際、同期から聞いた話では、日頃から集団生活で上下関係を叩きこまれているだけあり、企業での面接でも好印象を持たれるという話も聞きます。
それなら「返還義務が発生しない年数を働いてから退職をしよう」そう考える人は甘いです。
幹部自衛官の退職は任命権者が防衛大臣になるため、退職願を出してから受理、承認までに長ければ何か月もかかります。
意思の強い人なら大丈夫ですが、そうでないなら心身共に非常に大変と思っておいた方が良いでしょう。
最後に……
今回は皆さんになじみの薄い防衛大学について話をしてきました。
防衛大学は将来、日本の国防を担う防衛面でのリーダーを育成する組織のため、知識面のみならず肉体面でも鍛えられる教育機関です。
その分、日々の生活は非常に濃いものとなり、皆さんの思い描くキャンパスライフとは程遠いものになることは間違いありません。
しかし、在職中にみてきた同期を見る限り、苦楽を共にしただけに上下や仲間との絆は強く、人間的に成長できる場所という点では間違いないと思います。
学費がタダ、給料もでるという面で魅力に映るかもしれません。
しかし、在学中の忙しさ、そして任官後の忙しさは皆さんの考える何倍も大変なものになると思います。
その上で、本当に自分の住む国を守りたい、平和を守る一員でありたいなら防衛大学ほどいい教育機関は無いと思います。
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