こんにちは!武田塾土浦校です。
今回は東京の理工系大学・四工大のひとつである工学院大学について紹介します!
工学院大学にある学部・学科一覧
先進工学部 偏差値50.0~57.5
生命科学科(定員70名)、応用科学科(定員95名)、環境科学科(定員70名)、応用物理学科(定員65名)、機械工学科(定員65名)
工学部 偏差値52.5~55.0
機械工学科(定員154名)、機械システム工学科(定員105名)、電気電子工学科(定員120名)
建築学部 偏差値55.0~60.0
まちづくり学科(定員85名)、建築学科(定員145名)、建築デザイン学科(定員115名)
情報学部 偏差値52.5~55.0
情報通信工学科(定員90名)、コンピュータ科学科(定員90名)、情報デザイン学科(定員70名)、システム数理学科(定員60名)
※偏差値は河合塾のデータを参照しています
工学院大学のキャンパス
工学院大学のキャンパスは新宿と八王子に2つあります。
1・2年次は八王子キャンパス、3年次からは新宿キャンパスで学びます。
新宿キャンパス
所在地:〒163-8677 東京都新宿区西新宿1-24-2
地上28階、地下6階建ての高層ビルです。多目的ホールや吹き抜けのあるアトリウム、約14万冊の蔵書を持つ「図書館」や実験・演習を行う「実験室」、「就職支援センター」などがあります。
JR「新宿駅」西口より徒歩5分の立地です。
八王子キャンパス
所在地:〒192-0015 東京都八王子市中野町2665-1
キャンパスの動線の中心に位置する「1号館」を皮切りに、教育・研究環境の充実を図るべく、キャンパスのリニューアルに取り組んできたとのことです。2017年3月、八王子キャンパスの再開発プロジェクトの最後を締めくくる「2号館」が完成。
設計には建築学部の教員も参画したそうです。
HPで写真をみたらとてもお洒落な建物でした!
工学院大学の特徴
工学院大学は、1887(明治20)年に開学し、2017年で130周年を迎えました。
150周年に向けて、「社会・産業と最先端の学問を幅広くつなぐ「工」の精神の発信とグローバル展開」をビジョンに掲げています。
全国トップクラス(4年連続東日本の私立大学1位)の研究成果採択数
工学院大学は全国の大学でトップクラス(4年連続東日本の私立大学1位)の研究成果採択数を誇ります。
また、建築学部は、日本初の建築学部として有名です。
少人数制研究室
工学院大学には、幅広い分野をカバーする164の研究室が揃い、多彩な研究が行われています。
研究室は学生ひとりひとりにまで目が行き届くよう少人数制を採用(1研究室当たり、約8.5人)。
教員との距離が近いため、豊富な経験に基づく的確な指導が受けられます。
大学院接続型教育研究(先進工学部)
先進工学部では、学部と大学院を一体的にとらえる6年一貫教育プログラムを導入しています。
従来の専門分野(メジャー)に加えて副専門分野(マイナー)を履修する分野横断型教育を行っています。
また、早期(3年次)より研究室に配属され、高度な研究実践力が養成できます。
2020年度就職内定率95.1%
多数の求人が集まる工学院大学では、毎年安定した就職率を維持しています。
上場企業をはじめとする優良企業や、ものづくりをリードする創造力ある企業への内定率においても高い実績をあげています。
上場企業への就職内定率35.6%、就職満足度86.4%です。
キャリア支援プログラムは1年次よりスタート。3年次からは就職準備ガイダンスが始まり、インターシップ参加への積極的な支援と徹底した個別相談を実施します。
大学院進学率は22.8%です。およそ1/5の卒業生が大学院へ進学します。
工学院大学の入試
入試日程
一般個別入試は例年1月末にS日程入試、2月頭にA日程入試と英語外部検定利用入試があります。
2月後半にB日程入試、3月にM日程入試があります。
入試科目、配点
基本的にS日程、A日程は英、数、理の私大理系型3科目300点の配点です。
学部学科により、選択できる科目が異なります。
建築学部は国語選択も可能。数3なしで受験可能な学部学科もあります!
生物受験は先進工学部の一部学科と建築学部で可能(S・A・B日程)です。
先進工学部 S日程・A日程 科目
生命科学科、応用科学科、環境化学科、大学院接続型コース:英、数(3なし選択可)、理(物、化、生)
応用物理科、機械理工学科(機械理工学専攻):英、数、理(物)
機械理工学科(航空理工学専攻):英、数、理(物) ※英語外部検定試験のスコア出願用件あり。(出願用件参考:英検CSEスコアだと1800以上)
工学部 S日程・A日程 科目
英、数、理(物、化)から3科目
建築学部 S日程・A日程 科目
S日程
英と数(3なし選択可)必須、国(現)or理(物、化、生)から1科目
A日程
英、数(3なし選択可)、国(現)、理(物、化、生)から3科目
情報学部 S日程・A日程 科目
英、数、理(物、化)から3科目
英語外部検定試験
A日程と同時に行われる英語外部検定試験は、一定のスコア以上で出願でき、英語試験が免除になります。
(出願用件参考:英検CSEスコアだと1750以上)
英語以外の他科目は、A日程と同一問題です。
B日程 科目・配点
B日程はほとんどの学部学科でS、A日程と同様の科目・配点ですが、以下の学部学科で変更点があります。
先進工学部応用物理学科、機械理工学科(機械理工学専攻):S、A日程の理科選択は物理のみ→物理のほか化学も選択可能。
建築学部:2科目200点に変更。国(現)、数(3なし選択可)、理(物、化、生)、英より2科目選択。
M日程 科目・配点
M日程は、すべての学部学科で2科目200点の試験です。
数学に関してはすべての学部学科で1A2Bまでの範囲の出題です。
理科に関しては物化のみ選択可、どの学部も生物での受験はできません。
科目選択については以下です。
先進理工学部、工学部、情報学部:数学必須、英or理(物、化)の1科目選択の計2科目
建築学部:英、数、理(物、化)、国(現のみ)から2科目選択
※入試方式、科目については2021年データを参照しています
合格最低点(得点率)
各学部ごとに合格最低点をまとました。
入試形式によって配点が異なりますので、得点率でまとめています。
次第個別入試はS日程・A日程・英語外部検定利用入試のみです。(B日程・M日程は最低点の公表がないため)
(※データは2020年度入試のものです。)
先進工学部
応用化学科:69~70%
環境化学科:67~69%
応用物理学科:69~70%
機械理工学科(機械理工学専攻):69~72%
機械理工学科(航空理工学専攻):72~76%
大学院接続型コース:66~76%
すべての学科・コースにおいてS日程の合格最低点がいちばん高くなっています。
定員がS日程に比べ、A日程が多い(おおよそ2倍)影響が考えられます。
大学院接続型コースについては、S日程の得点率が76%、A日程と英語外部検定利用入試については合格点が66~69%と、差がありました。
工学部
機械工学科:68~74%
機械システム工学科:69~74%
電気電子工学科:66~76%
こちらもすべての学科においてS日程の合格最低点がいちばん高くなっています。
建築学部
まちづくり学科:70~75%
建築学科:71~75%
建築デザイン学科:71~75%
建築学部総合:70~75%
建築学部においては、合格最低点が一番高いのはすべての学科において英語外部検定利用入試でした。
情報学部
情報通信工学科:69~71%
コンピュータ科学科:69~71%
情報デザイン学科:69~70%
システム数理学科:69~70%
情報学部総合:69~73%
情報学部も、S日程の合格最低点がいちばん高いです。
共通テスト利用入試のボーダー
共通テスト利用入試の得点率は、以下の通りです。
先進工学部:56~76% (環境化学が56%、機械-航空理工学が76%)
工学部:62~64% (電気電子工学が62%、機械工が64%)
建築学部:75~76% (まちづくり、建築デザイン、建築が75%、建築学部総合が76%)
情報学部:71~74% (情報デザイン、システム数理が71%、コンピュータ科学が74%)
工学院大学の奨学金制度・学費等
奨学金
工学院大学にはさまざまな奨学金制度があります。
入試の成績上位者が受けられる奨学金制度について下記にまとめました。
種類 | 区分 | 出願資格 | 金額 | 備考 |
入学試験成績優秀者奨学金S日程 | 給付 | 入学試験「S日程」において上位の成績で合格した者 | 1年次授業料の全学相当額 | 合格者の成績上位者 |
入学試験成績優秀者奨学金S日程 | 給付 (減免) |
入学試験「A日程」において上位の成績で合格した者 | 年間授業料の半額相当額(年間2回の納付額を減額) | ・合格者の成績上位者 ・2年次以降、各学科上位30%以内の成績を収めることで、最大4年間の減免を受けることができる |
入学試験成績優秀者奨学金 大学入学共通テスト利用前期日程 |
給付 (減免) |
入学試験「大学共通テスト利用前期日程」において上位の成績で合格した者 | 年間授業料の半額相当額(年間2回の納付額を減額) | ・合格者の成績上位者 ・2年次以降、各学科上位30%以内の成績を収めることで、最大4年間の減免を受けることができる |
入学試験成績優秀者奨学金 研究成果活用型 |
給付 (減免) |
入学試験「研究成果活用型」において上位の成績で合格した者 | 年間授業料の半額相当額(年間2回の納付額を減額) | ・合格者の成績上位者 ・2年次以降、各学科上位30%以内の成績を収めることで、最大4年間の減免を受けることができる |
ほかにも大学後援会給付奨学金や大学成績優秀学生奨励奨学金など様々な奨学金制度が利用できます。
学費・諸経費
工学院大学の学費は以下の通りです。
先進工学部は、4年で約620万(入学金25万、諸経費込み)
工学部・建築学部・情報学部は4年で約612万(入学金25万、諸経費込み)
工学院大学の問題傾向と合格する勉強法
英語の問題傾向と勉強法
工学院の英語は時間70分で大問5題です。
長文が2題、文法が1題、会話が1題、英作文が1題です。
英作文は1行程度の短い英作なので、コスパ的に考えるとがっつり英作の対策をする必要はなく、書ける人は文法・解釈が頭に入っていればいけるかなという難易度です。
長文は、長めのものも出るが、難易度としては日大レベルができていれば十分です。
和訳や内容説明問題の記述が出るので(そんなに長いものではない)、「英文和訳演習(基礎篇)」をやっておくと良いです。
文法・会話も日大レベルを仕上げればOK。
配分としては、長文がいちばん重いので重要になります。その長文は、しっかり読めていればとくに苦戦するところはないはず。
逆に読めない場合、解釈や長文系の参考書、基礎的な部分で足りないところがあるのでしっかり仕上げましょう!
注意としては、記述や英作が出てくるなど対策が増える部分があるので、どこまでやるかの見極めです。
仕上がらないまま中途半端に手を出して手間だけ増えることにならないように、手を出したところはきちんと仕上げるのが大事です!
▼動画はこちらをチェック!
おすすめの参考書(日大レベルの参考書)
英単語帳は「システム英単語」、文法は「Next Stage」や「Vintage」、長文は「関正生の英語長文ポラリス(1 標準レベル)」などがおすすめとなります!
和訳や記述対策には「英文和訳演習(基礎篇)」をやりましょう。
日大レベルのカリキュラムについてもっと詳しく知りたい方は、「√武田」アプリや「逆転合格.com」を参照してください。
▼参考書動画
数学の問題傾向と勉強法
工学院の数学は90分で大問4題。うち、3題が1A2Bで共通の問題。1問が1A2Bか3の選択。
大問1は答えのみ記述、2~4は途中式も記述。
分野としては、数列と微分積分が頻出。微積に関しては2Bまで選択でも3選択でもよく出ます。
小問集合で複素数、図形と方程式、三角関数などが出題されます。
難易度は基本的なものが多いです。
見た瞬間、解き方がわからないものはあまりないかと思います。
しかし、4つで記述問題90分は、ちゃんと解けるなら終わるが、書きなれていないと時間が足りなくなる恐れがあります。
日大レベルの参考書(基礎問題精講)をしっかり固めてください!!
余裕があれば、日大レベル以上の参考書をやってもいいですが、満点狙いでなければ、日大レベルで十分対応できます。
数3を使うのであれば、特に微分積分を優先で仕上げましょう!
大問で毎年、微分積分は出題されています。
▼動画はこちらをチェック!
おすすめの参考書(日大レベルの参考書)
上で紹介した「基礎問題精講」シリーズは中堅私大レベルや共通テストを解くための基礎固めをしたい人におすすめの教材です。
基本的な公式があやしかったり、あやふやな部分が多い場合、「入門問題精講」シリーズから始めるのがおすすめです。
▼参考書動画
(上記動画では紹介されていませんが、入門問題精講シリーズは数学3も発売されました!)
以上、工学院大学の紹介でした~!!
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