「現代文読解力の開発講座」は、1周で終わらせる参考書ではありません。
最低3周し、1・2周目でレクチャーの読み方を真似できるようにし、3周目で要約を加えて読解力そのものを鍛えるのが正しい使い方です。
使い方の要点は次のとおりです。
- 始める時期:基本的な語彙と読解の型が身についた後(武田塾の日大ルートが終わったころ)
- 1周目:時間を気にせず解き、レクチャー通りに解けるまで復習する。要約はやらない
- 2周目:1周目の解答時間を制限時間にし、正解の根拠を言えるかで丸つけする
- 3周目:別の問題集を挟んでから、要約を加えて解く
- 期間の目安:2周目まで約1か月、3周目は約2週間
どの周でも、確認するのは「点数」ではなく「レクチャーの考え方が身についたか」です。
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この記事は、現代文の勉強法が分からない、点数にムラがある高校生に向けて、武田塾豊田校がまとめたものです。
現代文読解力の開発講座はいつから始めればいいですか?
この参考書は、文章の難易度が高めです。
さらに、周回の途中で要約にも取り組みます。
そのため、ある程度文章に慣れてから始める必要があります。
目安は、武田塾の日大ルートの参考書が終わったころです。
いきなり1冊目として使うのはおすすめしません。
レベルが足りないまま使うと、解説を読んでも何が大事なのか分からず、効果が出にくいからです。
最初の1冊には、「ゼロから覚醒 はじめよう現代文」や「田村のやさしく語る現代文」のような、読み方の基本を丁寧に説明している参考書を選んでください。
| 段階 | 参考書の例 | 身につけること |
|---|---|---|
| 1冊目 | ゼロから覚醒 はじめよう現代文、田村のやさしく語る現代文 | 文章の読み方の基本 |
| 2冊目 | 現代文読解力の開発講座 | 読解の型と要約の力 |
| 旧帝大・早稲田レベル | 現代文と格闘する、得点奪取 現代文 | 難しい文章での記述と読解 |
1周目と2周目は何を意識して解けばいいですか?
1周目:レクチャー通りに解けるようになる
1周目で大事なのは、解けたかどうかではありません。
レクチャー通りの解き方を真似できるようになったかどうかです。
- 問題を解く。時間の制限はなし。ただしかかった時間は測っておく
- 要約問題はやらない
- 自信がある人は丸つけ、自信がない人はすぐにレクチャーを読む
- 問題の解き方を100%真似できるまで、レクチャーを読み込んで復習する
- 1日の最後にもう一度解き直し、レクチャーの考え方ができているか確認する
1周目は復習の時間が一番大事です。
解く時間より、レクチャーを読み込む時間を長く取ってください。
2周目:学んだことを問題で確かめる
1周目が終わったら、すぐに2周目に入ります。
2周目では、レクチャーで学んだことが問題を解くときに使えているかを確かめます。
- 1周目で測った時間を制限時間にして解く(30分を超えていた人は30分)
- 時間内に余裕を持って終わったら、要約問題にも挑戦する
- 丸つけをする
- 解説を読む前に、自分で正解の根拠を探す
- レクチャーと解説を読み、自分の読み方とのずれを確認する
- 1日の最後にもう一度解き直す。要約は解き直さなくてよい
2周目の丸つけの基準は、正解の根拠をはっきり言えるかどうかです。
答えが合っていても、根拠を言えなければバツにしてください。
「なんとなく合っていた」を丸にすると、本番で同じ読み方ができません。
要約問題は、採点基準を満たしているかを確認する程度で構いません。
ここに時間をかけすぎないようにしましょう。
3周目以降で要約を加える理由
3周目:要約で読解力の底上げをする
2周目が完璧になったら、一度別の問題集を挟むのがおすすめです。
すぐ3周目に入ってもよいのですが、少し間を空けたほうが、身についたかどうかをはっきり確かめられます。
3周目で意識するのは要約です。
| 項目 | 3周目のやり方 |
|---|---|
| 制限時間 | 2周目と同じ。その中で要約問題も解く |
| 丸つけの基準 | 正解の根拠に加え、間違いの選択肢がなぜ違うかも言えるか |
| 復習 | 間違えた根拠を見つける、要約の模範解答とのずれを確認する |
| 重点 | 各段落の大事な箇所と、なぜ大事なのかを理解する |
| 仕上げ | 1日の最後に解き直す |
問題の根拠、要約のポイント、レクチャーの内容がすべて身についたら、3周目は終わりです。
なぜ要約を3周目まで待つのか
この参考書が他の読解問題集と違うのは、要約問題があることです。
要約をすると、設問を解く力だけでなく、文章全体を理解する力を鍛えられます。
ただ、初見の文章でいきなり要約をするのはかなり大変です。
1・2周目は設問とレクチャーに集中し、読んだことのある文章で3周目に要約をするほうが、負担を減らしながら読解力が身についたかを確かめられます。
要約の模範解答と採点基準がついている参考書は多くありません。
難しくない大学が志望校でも、この参考書を使うなら要約は省かずにやってください。
4周目以降:点数にかげりが見えたときに
4周目は、「現代文の点数が上がらなくなった」「点数にムラがある」と感じたときに行います。
- 解くのは要約問題だけでよい
- 制限時間は1周目の時間から10分引いたもの(1周目が30分を超えていた人は20分)
- やり方は1〜3周目と同じで、レクチャーが身についているかを確認する
この参考書で最初に身につけるべき2つのこと
この参考書を1回で身につけるのが難しい理由は、主に2つあります。
1つ目は、レクチャーのポイントが多いことです。
1問ごとの内容が重いため、新しいレクチャーを覚えている間に、前のレクチャーを忘れてしまいがちです。
2つ目は、自己流の読み方を取り除くのに時間がかかることです。
多くの高校生は、これまで何となく経験で現代文を解いてきています。
読解の型を身につけるには、その自己流をいったん外す必要があります。
だからこそ、最低3周が必要です。
覚えきれないと感じたら、レクチャーのまとめやポイントをノートに書き写してください。
他の参考書を解いているときも、そのノートやレクチャーを見返して構いません。
よくある質問
読解の参考書はこれ1冊だけでいいですか?
1冊目にはおすすめしません。
先に読み方の基本を身につける参考書を終わらせてから使ってください。
また、旧帝大や早稲田レベルを目指す場合は、この後に「現代文と格闘する」などに進むのがおすすめです。
この参考書でどのレベルの大学まで戦えますか?
旧記事では、私立ならMARCH、国公立なら準難関大学あたりを目安にしています。
ただし、志望校の出題形式によって必要な対策は変わります。
過去問を見て、記述が多いのか、選択式が中心なのかを確かめてください。
スケジュール通りに進める時間がありません
期間はあくまで目安なので、延ばしても大丈夫です。
ただ、現代文は他の教科に比べて、毎日長い時間をかけにくい教科です。
最初の1か月ほどで一気に仕上げ、その後は時間を減らしていくほうが、全体の計画を立てやすくなります。
他の参考書を解いているときにレクチャーを見てもいいですか?
問題ありません。
特に3周目以降は、考え方が身についているかを確かめるために、できるだけ見返してください。
現代文読解力の開発講座は「レクチャーの定着」がすべて
現代文読解力の開発講座で大事なのは、周回ごとに目的を変えることです。
- 1周目:レクチャー通りに解けるようにする
- 2周目:根拠を言えるかで丸つけし、自己流とのずれを直す
- 3周目:要約を加え、間違いの選択肢の根拠まで言えるようにする
この順番で進めれば、どの問題が出ても同じ読み方ができる力がついていきます。
今の自分がこの参考書に入ってよいレベルか分からないときは、校舎で一緒に確認しましょう。
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この記事は、武田塾豊田校(校舎長 小塚 滉太)が、受験相談と日々の指導で出る質問をもとにまとめました。
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志望校と今の学力を確認して、次の3つを一緒に整理します。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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