「古文上達 基礎編 読解と演習45」(古文上達基礎45)は、1周で全部を身につけようとせず、1周目で文法、2周目で読解と、目的を分けて2周するのが正しい使い方です。
結論として、使い方の要点は次のとおりです。
- 始めるタイミング:古文単語帳を8割ほど覚え、古典文法の参考書が完璧になった後
- 1周目:文法問題に集中し、用法を完璧に説明できるかで丸つけする
- 2周目:制限時間を設けて全問を解き、読解問題は根拠を言えるかで丸つけする
- 仕上げ:全体でおよそ1か月半、文法問題は最低5回解く想定
入試問題を使って「本当の文法」に触れられるのが、この参考書の一番の強みです。
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この記事は、古文の点数が安定しない高校生に向けて、武田塾豊田校が参考書の使い方をまとめたものです。
古文上達基礎45の1周目と2周目の違い
まず、2周の目的の違いを表で確認してください。
| 1周目 | 2周目 | |
|---|---|---|
| 目的 | 古典文法の知識を完璧にする | 覚えた文法を読解に活かせるか確かめる |
| 解く問題 | 練習問題と実戦問題の文法問題が中心 | 実戦問題を全問 |
| 時間 | 制限なし | 1題15分 |
| 脚注 | 見てよい | 見ない |
| 丸つけの基準 | 用法を完璧に説明できるか | 読解問題は根拠を言えるか |
| 1日の最後の解き直し | 文法問題のみ | 文法問題のみ(読解はやらない) |
1周目の進め方:文法知識を完璧にする
1周目の目標は、古典文法の知識を完璧にすることです。
- 最初に文法事項の基礎を確認する
- 練習問題を解き、答え合わせをする
- 「集中講義」を読み、重要な箇所を押さえる
- 練習問題を解き直す
- 次のページの実戦問題に進み、文法問題を中心に解く
- 答え合わせをして解説を読み、文法問題だけ解き直す
丸つけの基準は、その問題の用法を完璧に捉えているかです。
上の語の活用形は何か、その語自体はどう活用しているか、だから文法の意味はこうなる。
ここまで細かく確認し、1つでも説明できなければ×にしてください。
集中講義は、文法の用法を中心に、知識やアドバイスがまとまっている部分です。
一語一句覚える必要はありませんが、重要な箇所は押さえましょう。
実戦問題の訳や内容一致などの読解問題は、1周目では余裕があれば取り組む程度で大丈夫です。
本文はあらすじに目を通す程度で構いません。
その日の範囲が終わったら、1日の最後に練習問題と実戦問題の文法問題を解き直し、定着を確認します。
これを45題すべて終えたら2周目に入ります。
2周目の進め方:文法を読解に活かす
2周目で意識するのは、覚えた文法知識を読解に活かせているかどうかです。
最初の文法事項の確認は飛ばし、実戦問題から入ります。
制限時間を15分に設定し、脚注を見ずに全問を解いてください。
丸つけの基準は次のとおりです。
- 文法問題:1周目と同じく、用法を完璧に説明できるか
- 読解問題:なぜその答えになるのか、根拠を答えられるか
- 記述問題:同じ訳になったかではなく、なぜその訳になるのかを説明できるか
- 理由問題:本文との因果関係を説明できるか
分からなかった単語や思い出せなかった文法は、参考書で確認してください。
丸つけと根拠探しが終わったら、「読解へのアプローチ」を読みます。
文法が読解にどう絡んでいるかを意識しながら、本文と問題を見直してください。
文法の特徴を忘れていたら、その文法の集中講義に戻ります。
その日の範囲が終わったら、1日の最後に文法問題だけを解き直します。
全範囲が終わったら、別の問題集や過去問に進みましょう。
別の問題集に移ってからも、文法や読解で抜けが見つかったら「集中講義」「読解へのアプローチ」をその都度確認してください。
2周に分けて勉強する理由
古典文法には、大きな壁が2つあります。
1つ目は、文法や敬語の用法が分かりにくいことです。
単語は丸暗記でも対応でき、和歌が出ない大学もあります。
一方で文法や敬語は、実際の用法を理解していないと、文法問題にも訳にも敬意の対象の問題にも対応できません。
現代語に似ている部分があるため、用法を間違えて覚えるケースも多くあります。
2つ目は、なんとなく訳せてしまうことです。
現代語に似ているので感覚で正解してしまい、理由が分からないまま進みがちです。
これが、古文の点数が安定しない原因になります。
文法ドリルだけでは、テーマに沿った問題しか出ないため、入試で使われる実際の用法に触れられません。
古文上達基礎45は実際の入試問題を扱っているので、本文の中での文法の使われ方を学べます。
ただし学べる要素が多いため、1周目で文法、2周目で読解と分けることで定着度を上げています。
古文上達基礎45のよくある質問
1周で全部できませんか?
できる人もいますが、多くはありません。
学べる要素が多い分、1周で全部やると抜けが出る可能性が高いです。
学校の授業だけで単語と文法を完璧に理解しているなら、1周でも対応できます。
少しでも不安があれば、2周に分けてください。
2周目で1日の最後に読解の解き直しをしないのはなぜですか?
一度読んだ文章は、内容をぼんやり覚えているからです。
その日のうちに解き直すと、読解力ではなく記憶で解けてしまいます。
文法を活かした読解ができているかは、別の問題集や過去問で確かめます。
多読トレーニングとの違いは何ですか?
最も大きな違いは、参考書のテーマです。
古文上達基礎45は、文法を中心に問題が構成されています。
一方、「古文読解 多読トレーニング」は、竹取物語や方丈記などの作品を中心に読んでいく構成です。
| こんな人は | 向いている参考書 |
|---|---|
| 文法知識に自信がない、考えるのが好き、演習量を稼ぎたい | 古文上達基礎45 |
| 文法知識に自信がある、解説は動画の方が分かりやすい、隅々まで解説してほしい | 多読トレーニング |
読解力が身についた気がしません。どうすればいいですか?
読解へのアプローチや集中講義の理解が足りていない可能性があります。
簡潔に書かれている部分も多いので、それでも身についた気がしない場合は「富井の古文読解をはじめからていねいに」などの講義系参考書を挟んでください。
この1冊で古文を完璧にできますか?
単語・文法・古文常識は、それぞれ専用の参考書を使いましょう。
古文常識は、長文問題に当たりながら、分からなかった部分を補う形で覚えるのがおすすめです。
まとめ:古文上達基礎45は目的を分けて2周する
古文上達基礎45のポイントは次の3つです。
- 単語帳と古典文法の参考書を終えてから始める
- 1周目は文法、2周目は読解と、目的を分けて取り組む
- 別の問題集に移っても、集中講義と読解へのアプローチに何度も戻る
文字だけでは手順がイメージしにくい場合は、武田塾豊田校で実際の参考書を見ながら確認しましょう。
この記事は、武田塾豊田校(校舎長 小塚 滉太)が、受験相談と日々の指導で出る質問をもとにまとめました。
※2026年10月時点の内容です
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志望校と今の学力を確認して、次の3つを一緒に整理します。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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