【合格体験記】波乱万丈の浪人生活を経て、上智大学に見事合格！

武田塾は比較的浪人生の方が多い塾です。今年は現役の生徒の健闘が続いていますが、もちろん浪人生からも嬉しい報告が届いています。
今回紹介するのはO・Tくん。
私立の中高一貫校出身で、現役で立教・同志社に合格するも、より上を目指して浪人を決意。
そして、見事上智大学に合格！
第一志望の慶應は補欠で結果待ちのため、繰り上がりあればお知らせ致します。

現役でMARCHに受かっていて上智、というのは劇的とは言えないかもしれませんが、一般的には浪人してもワンランク上がらない受験生も多いなかで、意味のある一年を過ごしたＯくんの合格体験記は、きっとこれから浪人をお考えの方の参考になると思います！

Oくん

🌸合格大学🌸
上智大学　外国語学部
上智大学　総合人間学部
同志社大学　文化情報学部
立教大学　文学部

浪人スタート

元々現役では立教と同志社に合格しているため、春に入塾した時点で、一定の学力は持っている状況でした。
ところが、見通しが明るかったかといえば、実はそうとも言えません。
知識はある。
自頭も良い。
しかし、勉強がとにかく荒っぽい。
ノートの取り方や文字が雑、知識はあるが整理しきれていない、などなど、塾講師が経験的に「成績を伸ばしにくい」と感じる要素がたくさん。特に、早慶レベルでは記述があり、なにより第一志望の慶應は小論文があります。
担当講師・教務が入塾初期に心配をしていたのは、「果たして、浪人してMARCHが滑り止めになるだろうか？」ということ。現役で受かっているものの、取り組み方が悪ければ一年後に得点力が下がることは起こりうることです。
そのため、科目の指導というよりも、「丁寧に取り組む」ことを第一に伝えていた時間のほうが長かったかもしれません。

ぶれる併願校、ぶれる受験科目

現役では数学利用をしていたため、浪人では国立も視野に入れて英語・国語に加えて世界史・数学も並行していくことに。しかし、慶應以外は、将来やりたいことや勉強したい学科がぶれにぶれて、世界史に時間を割くため、数学はウェイトを下げることに。
科目はぶれましたが、夏前くらいからは取り組み方や文字の雑は残るものの、勉強の質はあまりぶれなくなってきていました。

一進一退の小論文

英語や世界史は紆余曲折しながらも勉強時間・期間に比例して上がっていくようすがありましたが、なかなか大変だったのが小論文です。
子どものころから難しい本を読んでいたり、高校生のときにニッチな映画を見まくっていたそうで、普通の高校生に比べて予備知識は非常に豊富でした。そのため、「背景知識がなくて困る」ということはほとんどなし。ところが、あまり一般的でないところまで知っているために、300～400字程度に収まるように論述ができない、という課題に直面。
「書こうとしていることは面白い」「けれども、指定の字数でわかるように書けていない」
こうしたことから、秋頃にはとにかく「主張内容が平凡でもいいので、小論文の体裁にする」ことを目標に切り替えていくことになります。

共通テストと一般入試

秋以降は細かい課題は残るものの、勉強の取り組み方のぶれはなく、進捗全体は安定。
ところが、今年の共通テストは、問題自体の難易度のぶれもありましたが、Ｏくんのスコアも極端なことに。
英語はリーディング94点,リスニング100点の快挙！
それに対して、普段から安定していたはずの国語が125/200。古文が難しかったとは言われていたものの、想定を下回る結果に。
とはいえ、国立は受験するものの、メインは私立大学だったため、それほど動じることもなく私立対策へ。
そして、共通テスト利用・併用でも、英語と世界史の高得点でカバーし、一部日程以外は軒並み合格という結果に。
また、志望校ややりたいことは浪人を通して紆余曲折あったものの、マイナーな外国語を専門に勉強したいという気持ちがあり、上智大学の外国語学科は関心に近い進学先のようです。