こんにちは!
今回は音読とシャドーイングの重要性について語っていきたいと思います!
長文問題に限らず、
単語力、
文法力、
構文力、
速読力、
英文構成力、
リスニング力、
スピーキング力、、、、、ナドナド
英語に関する全ての力を向上させてくれるもの、それが「音読」です!!
僕は帰国子女でも無ければ、異国の地を踏み入れたことすら無い純日本人ですが、
大阪大学外国語学部で英語専攻をやらせていただいています。
阪大外語に求められる英語力は、ひとえに「音読」で培ったと言っても過言ではありません!
今回は、そんな音読廚の僕が、音読の正しいやり方やその効果を解説していきたいと思います。
良ければ最後まで声にでも出しながらお付き合いください。
なぜ音読をしなければいけないのか
ではまず、「なぜ音読をしなければいけないのか」について話していこうと思います。
高校生の皆さんの中でも、先生に言われてなんとなく音読している人は多いかと思います。
確かになんとなく英文を声に出すだけでも効果は表れてしまうくらい、
どうしようもなく素晴らしい勉強法ではありますが、
その効果を分かって取り組む方が確実にモチベーションが上がるので、
いかに音読が最強なのか一緒に確認していきましょう!
その1 長文を読むスピードが劇的に速くなる
音読をする最大のメリットは「長文を読むスピードが劇的に速くなる」ではないでしょうか。
英文を声に出すことで、英語特有のリズムを掴むことが出来ます。
主語の後は動詞が来て、動詞の後には補語や目的語が来て、
その後には前置詞句が来たり来なかったり、、、、、
真面目にやってきた受験生たちは、このようなことは、「頭では」余裕で分かっています。
血気盛んな高校生たちの「そんなん分かってるしぃ」の声が聞こえてきちゃいそうです。
けれど、その英語のリズムが「体に」沁みついていますか?
こう聞かれると「ウッ アセアセ(;'∀')」となってしまう受験生も多いと思います。
そうなんです。英語は知識を身に着けているだけでは不十分なんです。
英語の試験の得点の大半は「長文問題」です。
その長文問題において、いかに内容を見失わずに冷静に読み進められるかは、
「それまでにどれだけ英語を体に沁みつかせられたか」の勝負になってきます。
そこで、英語を体に沁みつかせる最高の方法が「音読」です。
僕が受験生のころ、長文の勉強を始めてしばらくは内容が全く入ってこず、
1文目からチンプンカンプンでああ阪大無理じゃねって思いました。
単語や文法はわかるけど、文となるとなぜか読めないし、
制限時間にもとても間に合わない……
しかし、問題を解いて、解説を受けて、
1つの長文を2日に分けて20回音読するというルーティーンを2か月ほどこなしたところ、
突然、初見の長文が怖いくらいスラスラと読めてしまう日が訪れました。
あの日のことは今でも忘れません。
このように英語を体に沁みつけさせられる「音読」をやらない手はないですね!
だまされたと思って、とりあえず声に出してみてください。
ちなみに学校の定期テストでは授業で扱った長文しか出題されないため、
その全文を10回なり20回なり音読して文章を覚えた状態で挑めば、
びっくりするほど点数が伸びます。責任は取れませんので、クレームはどうかやめてくださいね笑
その2 英語の表現を覚えられる
第二に、「英語の表現を覚えられる」ということが挙げられます。
長文というのは、表現の宝庫です。
1つの長文に400語ほどの単語が使われており、
熟語やイディオム、更には倒置法や分詞構文といった複雑な文法事項も当たり前に登場します。
当たり前ですよね。
単語帳や文法書、構文解釈の参考書などはすべて、
長文に立ち向かうために、文章をばらして学びやすくしたものですから。
それらの表現が詰め込まれた1つの長文を、20回なり30回なり声に出してみたら、どうなるでしょうか。
当然、そこに登場する表現は全て覚えます。
覚えるどころか、7,8回を超えた辺りから、
弟にかまちょをされ続けるお兄ちゃんのように「もうええって」とうざったく感じ始めます。
こうなったら勝ちです。読む作業自体が面倒に感じてしまうくらい英語を覚えているのです。
単語帳では覚えにくかった単語も、
1つの長文に帳出てきたら数十回も声に出して読むことになるため、
絶対に覚えられます。
僕は熟語帳に取り組む前に音読を始めたのですが、
よし熟語帳やろうと思って初めて開いてみたら、
ほとんどそれまでの音読した長文に出てきたことのあるものばかりだったため、
熟語帳いらないなと思ってやめてひたすら音読してました。
その後も受験期を通して熟語力で困ったことは無かったような気がします。
(とはいっても、いきなり長文に手を出して絶望することのないように、
単語帳や熟語帳で地力を作っておくことは大切です笑)
それほどまでに、音読の効果は恐るべきものです。
その3 英語表現を盗める
第三に、「英語表現を盗める」というものがあります。
これは先ほどの効果と重複する話ですが、
音読をすることで英語の表現を大量に覚えられます。
例えば、今パッと長文の参考書を開いて、
"That is why there is great virtue in keeping extinct species extinct."
という目についた1文を取り上げてみます。
・that is why~: それ以前の内容が理由となり、「こういうわけで~だ」という意味になる。"that is because~" (それはなぜなら~からだ)とよく混同する表現である。
・virtue:美徳 には"in"が相性が良い。冠詞がついていないので、不可算名詞で使う。
・keep extinct species extinct: 「keep O C 構文」が用いられている。
・extinct species:絶滅危惧種 生態系関連の長文においてテーマとなる頻出単語。
どうでしょう。
1文からこれほどの情報を抽出できます。
それらを「自分の表現」として使えるようになってしまうのが音読の力です。
今回でいうと、"That is why~"は英作文で非常に便利な表現であり、
単語だけ変えたら、"keep my room clean"という表現を言えるようになります。
このように、音読は英語を「発信する」力も培ってくれます。
発信する力とは、英作文やスピーキングといった、自分で文を構成する力です。
英作文は「英借文」と呼ばれるほど、
自分で覚えた表現をそのまま使いまくる作業なので、
音読して表現を蓄えておけば、そのままアウトプットするだけの作業に代わります!
こう考えれば少しは怖くなくなるのではないでしょうか。
その4 リスニング力
最後に、「リスニング力」が上がります。
これは、リスニングがリーディングと同じ得点分見られる共通テスト受験生の皆さまにとっては、
極めて大きなメリットではないでしょうか。
基本的に受験生は、自習室にこもり、音のない空間で英語を勉強しがちですよね。
それではリスニングの得点を上げることは難しいと思います。
というのも、言語には「自分で発音できない単語は聞き取れない」というセオリーが存在するからです。
リスニングで「聞いたことある」程度の単語って、
即座に意味を掴めないものなんです。
だからテストが終わって、音声のスクリプトを見てみたら「こんな簡単な単語でこんな簡単な話をしてたんかい」って現象が起こるのです。
そこで、音読、さらには音声を使ったシャドーイングでリスニング力を鍛えましょう。
聞くだけより、自分でも声に出した方が絶対にリスニングの感覚をつかみやすいですよ。
最後に
長々と書いてしまいましたが、要は考えるよりもまず音読しようぜってことです。
言語って単純作業を嫌がらずに続けられる脳筋が最強ですから。
こーんなにメリットの多い音読をやらない手はないですよね????(圧力)
音読の重要性を語っていたらついつい長くなりすぎたため、
実際のやり方は次のブログにしたいと思います。
良ければ引き続きお付き合いのほどお願いいたします!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!
具体的な「音読」の仕方はこちらから