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その結果、数々の逆転合格者を輩出してきました!
今回は大阪大学文系を志望する方向け
最新2022年度の文系数学の分析と講評
阪大の文系数学の対策の仕方
についてお伝えしていきます。
阪大を目指す人は是非最後までご覧ください!
全体講評
試験時間
90分
解答問題数
3題
解答形式
記述式
分量・難易(前年比較)
分量:変化なし
難易:やや難化
難化といっても昨年が易化したため、今年がそれほど難しいというわけではないでしょう。取れる問題をしっかり得点しましょう。
その他トピックス
理系との共通問題が1問。
外国語学部と文学部に関しては数学を使わず受験することができます。
また、学部によって数学の配点が異なるので注意しておきましょう。
学部名 |
共通テスト | 国語 | 地歴 | 数学 | 英語 | 満点 |
文 | 250 | 150 | (100) | (100) | 150 | 400 |
人間科学 | 600 | 200 | 200 | 200 | 600 | |
外国語学部 | 150 | 100 | (100) | (100) | 300 | 500 |
法学部 | 450 | 150 | 150 | 150 | 450 | |
経済A | 540 | 20 | 20 | 20 | 60 | |
経済B | 60 | 180 | 180 | 180 | 540 | |
経済C | 300 | 100 | 100 | 100 | 300 |
https://passnavi.evidus.com/search_univ/0590/ippan.html
参照「大学受験パスナビ」
第1問 ★★ 三角関数 実数解が存在するような(a,b)の存在範囲を図示する問題
三角関数が含まれているので、一見面倒くさそうな問題だが、実際はそうでもなく標準的な問題。
cosとsinが混在する等式では、三角比の相互関係を利用してどちらかに統一するまたはどちらもtanに統一する方針で考えましょう。
今回はsinθ=t(-1≤t≤1)とおき、あとは二次関数の最大最小に関する典型的な問題に帰着し求めることが出来きます。
確実に得点したいところです。
第2問 ★★(指数対数・微分)yの最大値を求める問題
(1)が誘導になっているが、自力で底の変換公式を利用する方針にたどりつきたい。
対数が含まれているので面倒くさそうな問であるが、1と同様これも標準的な問題です。
log=tとおけば、これも典型的な3次関数の問題となります。
文字定数が含まれるという点で場合分けがやや煩雑であるので、注意しながらといていきましょう。
この問題も確実に得点していきたいところです。
第3問 ★★★ ベクトル
理系と共通の問題です。
今年の文系数学の中ではこれが一番難しい問題でしょう。
理系の講評にあるように(1)の解法を思いつかなければ、なかなか解けません。
ただ(1)が解ければ(2)は(1)の考え方を再度利用し、解くことが出来るので、
まずは部分点狙いできちんと解けるようにしていきましょう。
阪大理系数学の講評はこちらから
総評
3は理系との共通問題であり、やや難。
1,2は標準的。確実に得点したい所です。
場合分けが必要であるため注意しましょう。
阪大文系の2次では6割は確実にほしいので、3で部分点をとり、1,2を落とさないようにしましょう。
すべての問題で図を描いて考えることが大事。
今年の問題は証明問題がなく、計算力が必要であるが、適切な場合分けが出来ることや図を描いて説明をする力も必要です。
過去問分析
ここ数年、1問は証明問題が出ていたが、今年は完全に無くなりました。
出題範囲に偏りはあまりないので、まんべんなく勉強しておく必要があります。
三角関数・指数対数と関数、確立と数列など複合問題が多いので、単元別の問題を解くだけでなく、応用問題を解いて練習しておきましょう。
解答が記述式であるため、記述力はもちろん、素早く正確な計算力も必要となってきます。
具体的な勉強方法
阪大の文系数学の分析ができた所で
これからは必要な勉強法についてお伝えしていきます。
基礎編
まずは、基礎となる部分です。おすすめの参考書は『基礎問題精講』です
教科書レベルの知識はどの知識も落としてはいけません。
また、基礎問題精講に関しても同様です。
基礎問題精講にある問題、例題の範囲だけでも良いですが
記述問題や計算問題に関わらずどこから出されても100%書ける、解けるようにする必要があります。
100%書ける、解けるというのは
問題文を見て、基礎問題精講と同じ解法ができるようになるということ
公式の使い方や使う場所を理解していること
です。
ここまで追求してみましょう。
これができないとこれからの応用問題に取り組むことができません。
基礎発展編
『基礎問題精講』がどこから出されても解答できるようになったら次の参考書です。
おすすめの参考書は『文系の数学 重要事項完全習得編』と『文系の数学 実戦力向上編』です
順番もこの通りです。
基礎問から発展し実際の入試の問題をこの参考書で扱います。
学校のレベルは日東駒専や産近甲龍~地方国公立2次、旧帝大2次までです。
基礎問ができた人は変わらずこの参考書も完璧に進めてみてください。
記述の練習もできるようになっていますので、この参考書もどれも落としてはいけない問題が詰まっています。
何周も繰り返し解き、同じ問題を暗記するぐらい繰り返しやっていきましょう。
計算力向上編
阪大の文系数学の実際の入試時間は90分、大問数は3問と
1問にかけれる時間は30分前後あるので、時間に余裕があると思われるかもしれませんが、
大半の人は時間内に解き切ること自身がそもそも難しくなります。
そのため、正確で迅速な計算力が阪大の文系数学を受けるには必要不可欠です。
ケアレスミスが無いように進められるようこの参考書を使って計算力向上を図っていきましょう。
応用編
基礎発展までできるようになった後は
『国公立標準問題集 CanPass 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』
がおすすめです。
国公立で出題される記述式の問題や証明問題をカバーしている参考書です。
記述や証明問題を含めた数Ⅰ・A・Ⅱ・Bの演習ができる優良な一冊です。
解説を熟読し、なぜその理論が成り立つか、
その証明が使えるのは何故か、きちんと確認してください。
★1つ、★2つの問題は他の人に説明できるところまでやりましょう。
★3つの問題はかなり尖っている問題があるので、部分点を狙う練習に使ってください。
阪大の2次試験は100点満点を狙うテストではありません。
しかし、大問1つでも落とすと3割から4割の点数が落ちてしまします。
難しい問題がでた場合は部分点を狙う必要があります。そこに向かって点数を取る練習をしておきましょう。
また、CanPassができるようになったタイミングで
『阪大の文系数学 20カ年』
にも取り組みましょう。
阪大の文系数学は毎年単元が満遍なく出ます。
様々な分野の問題が出るので、苦手分野があると確実に足を引っ張ってしまいます。
苦手科目こそ優先的に学習できるよう、
分野ごとにまとめられているこの参考書を使って、
どこから出されても得点に繋げられるように持っていきましょう。
応用究極編
CanPassが完璧にできるようになった人、
過去問を始めなければいけない11月までに
応用までやり切れた人は、『文系数学の良問プラチカ』にも取り組んでみましょう。
要注意なのは、
上記6冊の参考書にどこかしら穴がある状態ではこの参考書に取り組んではいけない
ということです。
本当に余力のある人で数学がかなり得意な人がこちらに取り組んでも良いかと思います。
良問プラチカに取り組むための素地がCanPassまでで身についていないと
手も足も出ない問題集です。
良問が多いことには変わらないですが、
解説が東大・京大・早慶・旧帝大を狙っている人が問題が解ける人向けに作られています。
解説に対する読解力が低いと読み切ることができません。
無理にここを取り組むのではなく、まずはCanPassまでの参考書に穴が無いように進めて行きましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は、最新版阪大の文系数学についてお伝えしていきました。
問題数は少ないものの、1問1問の重みがかなりあります。
皆が解ける問題はもちろん完答が必須ですが、
難しい問題は完答しきるイメージではなく部分点でも狙えるように
基礎となる部分は夏になるまでに完璧にしておきましょう。
参考書の進め方をより詳しく聞きたい。
阪大の文系数学については分かったけど他の科目はどうなの?
自分一人でこれだけの問題を進めるイメージが沸かない!
といった方は是非、武田塾の無料受験相談にお越しください!