浪人生必見！　浪人生の強みと弱み。良い再スタートを切るために｜武田塾豊中校

【浪人生必見！】浪人生の強みと弱み。良い再スタートを切るために

こんにちは！大学受験専門の武田塾豊中校です。

武田塾は授業をせず、一人ひとりに合ったカリキュラムで自学自習をサポートする予備校です。
その結果、数々の逆転合格者を輩出してきました！

さて、すでに受験競争を経験し受験勉強の仕方や、戦い方を身につけている人が多い浪人生。しかし、今年が1年目の浪人生には1年間を最大効率で戦い抜くために理解しておくべき「浪人生という立場の強みと弱み」が存在します。

今回のブログのではそんな浪人生の強みと弱みを分析し、良い再スタートを切るために何をすべきなのかについて述べていきます。（この記事の内容は執筆者の周囲の浪人経験のある大学生等や生徒の経験談に基づいていますが、当然全ての人に例外なく当てはまるわけではありません。武田塾では受験相談も行っていますので、本記事では解決できない悩みや相談がある方はお気軽に近くの校舎までご連絡ください）

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浪人生の強み

まずは浪人生の強みです。最大限に有利に立ち回るには当然自身の武器を知っておく必要があります。

浪人生の強み①：これまで積み重ねてきた総勉強時間が長い。

当然ながらこれから本格的な受験勉強を始める現役生よりすでに1年間受験勉強をしてきた浪人生には、勉強時間の面で大きなアドバンテージがあります。そして、いかにこのアドバンテージを保ったままこれまで以上に能力を伸ばせるか、というのが浪人生の受験勉強における絶対的な問題となります。

浪人生の強み②：自分の勉強スタイルを知っている。

浪人生は受験勉強の経験がある分、自分の勉強スタイルを良く把握しています。また、その分失敗経験も積んできているはずです（ある分野を徹底的に習得しようと根を詰めて勉強したらすぐに忘れてしまった……等）

これらの経験や自分への理解は、今後の勉強計画を練るのに必ず役に立ちます。

浪人生の強み③：すでに高校で習う全範囲を習っている。

特殊な進学校を除き、現役生は三年生になった段階では受験出題範囲の全てを習っていません。一般に全範囲を網羅している浪人生は分野間の繋がりや、なぜその分野を習わなければならないかを知っているという点で見通しが良く、勉強がしやすくなります。特に理系分野や社会系科目ではこの傾向が顕著です。

浪人生の強み④：勉強時間が多く取れる

現役生は受験勉強の他に、学校行事や受験科目以外の勉強等に時間を割かなければなりません。今となってはそういった行事や他科目の勉強も必要だったと理解できますが、当時は「どうして受験で忙しいのにこんなことをしなければならないんだ！」とストレスをためていたものです。一方で、浪人生はそれらに時間を割く必要がありません。理屈上は寝食以外の時間の全てを勉強に回すことが出来ます。この豊富な勉強時間も浪人生の強みです。

浪人生の強み⑤：志望校の受験本番を経験している。

ここまでの強みは例えば受験勉強を1年生の頃から始めている現役生に対しては、必ずしも勝っているとは言えない部分もありました。ですが、志望校の受験経験は確実に浪人生にしか得られない強みです。本番の緊張感で公式が飛んでしまった！　とか、焦って英語が全然頭に入ってこなかった！　などの経験はより具体的な対策を立てるための絶好の材料です。今一度受験本番の時を思い出し、今後に繋げていきましょう。

浪人生の弱みとその対策

浪人生弱み①：「受験まで1年」という期限に対する感覚が狂う

現役生の頃、学校の先生や保護者の方に「受験まであと1年だよ！」と言われた時、あなたはどう感じましたか？「もうあと１年しかないのか……」と思いましたか？　「まだ一年あるんでしょ？　大袈裟だなぁ」と思いましたか？　どちらにせよ、浪人生は現役生とくらべて無自覚の内に1年間という期限に対して抱く切迫感や緊張感が薄れる傾向にあります。

「たるんでる！」とか「もっと根性を出せ！」と言いたいわけではありません。これは、いわば仕方ない事なのです。浪人生はつい数か月前まで、センターまであと〇日！　とか、二次試験・個別試験まであと〇日！　とか言われてきたわけです。サウナから出た直後本当は暑いはずの浴室が涼しく感じるように、週刻み、分刻みで追い立てられてきた浪人生が、突然「あと一年です」と言われて正しく焦れないのは当然の反応とも言えるのです。

だからと言って、「よし、もっと焦ろう！」と自分に言い聞かせる必要はありません。むしろ、無駄で過剰な焦りは正常な判断の妨げになります。では、どうすれば良いのか。私が皆さんに進めるのは「自分は正しく焦れていない」ということに自覚的になることです。学校の先生が「もっと焦りなさい！」とか「緊張感を持って……」というのはどうしてでしょう。それは、焦りが「サボり」のストッパーになることを期待しているからです。裏を返せば、「ちょっとくらい遊んでもまだ余裕あるしいいよね……」と思ってしまったときに「ちょっと待てよ。自分は正しく焦れていないんだった。今感じている余裕は偽物の余裕なんだ」と踏みとどまることが出来さえすれば、本当に心の底から焦っている必要は無いのです。

浪人生弱み②：勉強時間が多く取れる→多く取りすぎてしんどくなる→燃え尽きる

先ほど浪人生の強みとして、浪人生は現役生に比べ受験勉強以外に費やさなければならない時間が少なく、勉強時間が豊富であるという点を挙げました。しかし、勉強時間が豊富に用意されているだけでは学力は伸びないのは明白です。当然確保した時間の分だけ勉強する必要があります。人間いつまでも集中し続けることは難しく、豊富すぎる勉強時間は毒になることもあります。

ここで、浪人生Aさんの燃え尽きパターンを紹介します。

① 浪人生になる。心機一転頑張ろうとやる気がみなぎっている。

② 寝食以外を勉強に充てる勉強漬け生活開始。学力が急上昇。嬉しくなり更に勉強時間を増やす。

③ 壁に当たり、学力が伸び悩む。ここでこれまでの疲れが一気に噴出。ここまで頑張ったしちょっとくらい羽を伸ばしてもいいよね……？

④ 気が付けば羽を伸ばして１ヶ月。ここまで勉強したことはほとんど抜け落ちた。１ヶ月前に解いたテストを試しに解きなおすと予想以上の大幅ダウン。今更勉強漬け生活への戻り方もわからない。もうどうにでもなれ！！

さて、Aさんの受験は①～④のどの段階で失敗への道へ舵を切ってしまったのでしょう。一時の気の緩みに負けた③でしょうか。それともすぐに気持ちを切り替えることのできなかった④でしょうか。

実は、Aさんは①の段階で既に失敗街道まっしぐらだったのです。体の疲れやこころの疲れはある程度はごまかすことが出来ます。体の疲れをごまかす方法はエナジードリンクが好例です。エナジードリンクは大量のカフェインで眠気を吹き飛ばし、たまっていたつかれが嘘のように取り除かれます。また、心の疲れはテンションや達成感、やりがい等で取り除くことが出来ます。

ですが、それらはあくまで一時的なものです。確実に体の疲れや心労は蓄積され、いつの日か爆発を起こします。受験勉強で一番大切なのは毎日勉強を続けることです。疲れた日には少しぐらい勉強量を減らしてもかまいません。自分が一年間続けられる量を、着実にこなしていきましょう。