こんにちは! 武田塾豊中校講師の原田です!
夏休みが終わり、受験生にとっての「勝負の秋」がやってきました。
「いやいや、夏休み前も“勝負の夏”ゆうとったやん!?」
ってディスプレイの前で叫んだ人も多いでしょう。ですが、もう一度言いましょう。
秋こそ「勝負」の時期なんです!
何故かって、秋は「みんなが力尽きる時期」だから。
夏を一生懸命走り切ったそこのあなた! よく頑張りました! この夏であなたは合格というゴールに近づいたでしょう。
でもそういうあなたこそここからの勉強が大切!
秋というのはフルマラソンでいえば35キロ地点。夏の受験勉強の疲れから「夏頑張ったし、まあちょっとくらいなら・・・」と心が折れ、合格への道から脱落していく時期なのです。
この一番しんどい時期をどう乗り切るか。夏に身に着けた勉強の習慣を変わらず実行できるか。ここで勝負が決まります。
え? 夏もだらけちゃった??ネクステよりかき氷、基礎問精講義より花火大会だった??
そんなあなたにとっても、秋は挽回のチャンスです。
まずは夏サボってしまった自分をコツンと叩いてから、再スタートを切りましょう。
先ほども言ったように、一生懸命夏を走り切った彼らのペースが落ちだす時期なのです。
今ならまだ間に合う!全力ダッシュで差を縮めろー!!
ケアレスミスについて。
さて、本題に入りましょう。
今回のテーマはケアレスミスについてです。
数学、物理、化学・・・計算を必要とするあらゆる科目で多発するケアレスミス。皆さんはケアレスミスについてどう向き合っていますか? 少し考えてみて下さい。
・・・・・・考えました??
まずは
「この間の模試でもケアレスミスやらかしたし・・・なくさないといけないと思ってるんですけど、なかなかね・・・」
という人。この記事があなたのケアレスミスを失くす助けになるでしょう。
「ケアレスミスを失くす方法」の項へ!
その一方で、
「なーんだケアレスミスかー。まあ内容は理解できてるしオッケー!」
とスルーしている人。あなたは大ピンチ!
ケアレスミスというと、なんだかどうでもよさそうなミスに思えてしまうのですが、実はケアレスミスが
「受験勉強における最凶最悪な間違え方」なんです!
こんな例を考えてみましょう。
センター試験数IAの大問二の(ア)(イ)のところで小さなケアレスミスをして数値が1だけずれてしまった
するとどうでしょう。
小さなミスで大問二はほとんど0点になってしまうのです。
これはつまり
一生懸命勉強したあなたの答案が、全く勉強してこなかった人の答案と同じ扱いをされてしまうということです。
勉強していないならまだしも(よくないけど)勉強して、なおかつ0点って・・・・・・
そんなの絶対嫌だ!!
そう思った画面の前のあなた。今ならまだ間に合う!
ケアレスミスをなくすための一歩をこのブログをきっかけに踏みだしましょう!
ケアレスミスをなくすには
黒歴史ノートをつくろう!
本記事では主に理系科目でのケアレスミスについて対策法を考えていきます。
問題解決の為の手段として、一般的には下のようなプロセスを踏む必要があると言われています。
ケアレスミスの無くならない生徒さんに共通する点として、上のプロセスの中でも特に「問題の認識」と「原因調査と分析」が出来ていない、というのが挙げられます。
ケアレスミスにはたくさんの種類があります。例えば、
・単なる計算ミス
・カッコを展開するときの符号ミス
・三角比の計算ミス(cos60°=1/2のところを√3 /2と間違えてしまう。など)
・四則演算の順序ミス(a÷b×c を早とちりしてa÷bcと勘違いする。など)
などなど、挙げればきりがないくらいのケアレスミスパターンがあります。これらすべてに対しがむしゃらに対策するというのは合理的でありません。ここで、黒歴史ノートの出番です。
黒歴史ノートとは、中学生時代のはずかしい思い出の記録・・・ではなくて、自分の犯したケアレスミスが「どの問題で起こり」「どのようなミスをしたか」の記録です。
例えば一例として先ほど挙げた4つのケアレスミスのなかでも一つ目以外はその時々で強く意識して計算に臨めば起こさないミスです。(カッコの展開だ! 前回符号ミスをしたから、しっかり確認しながら展開しよう! といった感じに身構えて計算していたなら間違えませんよね)
また、今回の記事では主に理系科目の計算ミスを取り扱いますが、黒歴史ノートに関しては英語やその他の科目についても役に立ち、例えば英語では似た英単語の取り違え(conservation(保護)をconversation(会話)と取り違えた! など)を記録しておけば、次からはその読み違えをしないように、と意識できます。
黒歴史ノートの役割は「自分は以前どこで間違えたのか」を記録し、「どこに注意して計算すればケアレスミスをなくせるか」を導き出すことです。
実際の使い方はこんな感じ👇
1.黒歴史ノートに犯してしまったケアレスミスを書き込む。
2.黒歴史ノートに書き込んだケアレスミスパターンを覚え、戒めておく
3.テスト時にケアレスミスパターンに該当する問題を見つけたら、過去の自分の間違いを思い出し、二度と間違えないように強く意識し問題を解く。
黒歴史ノートについてさらに詳しく知りたい方は武田塾チャンネルの「黒歴史ノートでケアレスミスが減る!成績が上がる人はミスを許さない!!|受験相談SOS vol.1640」も見てみよう。
では、次の項からは黒歴史ノートだけでは原因が特定しにくくやっかい・・・。でも、「意識を変えるだけでその瞬間からケアレスミスを減らせる」対策ついて話していきます。
数字を丁寧に書こう!
いきなりしょーもなっ! と思った人もいるでしょう。でもこれ、非常に大切なんです。
下の計算を見て下さい。この計算、実は間違っています。どこが間違えているでしょうか?
・・・正解は、問題が実は306×2で、答えは612になるでした!(しっかり探してくれた人、ごめんなさい・・・)
この人は6が汚くて、0との区別がついてないんですよね。
「自分で書いた文字くらいわかるわっ」
と思った人もいるかもしれませんが案外気付けないもので、僕が見かけるケアレスミスの約5%は「自分で書いた数字の見間違い」によるものです。(「6と0」の他には、「3と5」、「2とz」などの区別がつかない人をよく見かけます)
さらに記述式の試験がある人はもっと要注意です。
入試の世界では採点者がすべて。6と書いたつもりでも、採点者が0と読めば間違いということです。
それじゃ、しっかりと区別できる字を書くにはどうすればいいのか? 毎日10個づつ数字を書きなさい!・・・という訳ではないんです。
大切なのは「一画ずつ丁寧に書くこと」
たいてい区別のつかない数字というのは、素早さを重視して、一筆書きの様に書いてしまったときに生じます。
じゃあ試験の時だけきれいに書けばいいよね~、と思いがちですが、人間の癖とはすぐには消えないものなのです。
矯正するなら今のうちから。「素早く・丁寧に」の秋の段階から意識しておきましょう。
途中式、途中計算をしっかり書く。
僕の見かけるケアレスミスの約50%はこの途中式、途中計算の省略によるものです。
途中式、途中計算の省略は二つの危険性を孕んでいます。一つ目はもちろん「計算式を省略することで計算の精度が落ちること」です。文字に起こせば気付けた間違いを見落としてしまったり、別のことを一瞬考えたりしたことで覚えていた数値が変わってしまったり。
もう一つは「見直し不可能」という点です。途中式が残っていなければ、時間があまっても省略した部分の計算の見直しは出来ません。
これについても今のうちから矯正を。というのもこれは一番最初に言った、黒歴史ノートの作成にまで響いてしまうからです。途中式を省略しその部分で計算ミスをした場合、そもそもどこで計算ミスをしたか分からないのですから、黒歴史ノートに記録しようがありません。
するとどうなるか。同じところを省略し、同じところで間違えるという生産性のない勉強を繰り返すことになり、最悪の場合同じミスを本番で起こすということになりかねません。
問題を解いた後、問題文を見返す。
これは主に記述式試験におけるケアレスミス対策です。
なんでこんなことが必要なのかというと、聞かれていることと答えが対応していない解答をよく見るからです。例えばこんな感じ。
二次関数を聞かれているのに、a,b,cという自分で設定した文字について答えてしまっています。
おそらく0点にはなりませんが、多少の減点は確実にあります。
(このほかにも「整数値で答えなさい」と言われているのに小数で答えたり、「正の範囲で答えを求めなさい」と言われているのに負の値の答えも含めてしまっている、などのミスをよく見かけます)
このケアレスミスの対策として、「答え下線引き法」(僕が今名付けました)があります。
解答を書いたら、問題文で聞かれていることを答えてるか確認して、それから線を引きます。
すると、この癖付けが問題文の確認を習慣にし、さらに問題を全て解き終わった後に、解答全てに線が引いてあることを確認できれば、聞かれていることと答えていることが一致しているかの確認は済んでいるということになります(ここで線の引かれていない問題を見つけたら、すぐに見直すべし!)
まずは意識から!
いかがだったでしょうか?
今回はロングスパンで行う黒歴史ノートから、今この瞬間から実行できる計算ミス対策まで幅広く紹介しました。
ですが、何よりもまず「ケアレスミスは超危険!」ということを意識し、今この瞬間から対策を立て、実行していこうとする意識が大切です。
この記事が皆さんのケアレスミスに対する向き合い方を少しでも良いものにすることを願い、今回の記事はここまでとします。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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