こんにちは、武田塾豊川校です!
そろそろ夏休みが終わり、学校が始まる時期です。
これまでインプットの学習を進めてきた人もいるかと思いますが、過去問や演習問題をたくさん解き進めていく段階に移っていくかと思います。
そこで、今回は効果的に力をつけることができる、学習の復習法について紹介したいと思います!
間違った復習の仕方
復習するとは
復習とは、「できなかった問題を解答解説を読んで、もう一度解くこと」ではありません。
「正しい解答を実際に手を使って解きなおして理解したうえで、その後再び解答を再現すること」です。
次に例として挙げる3つの間違った復習の仕方を、どこが間違えているかを注意しながらご覧ください!
間違えた問題を翌日に復習する
間違えた問題をその場で解き直しせずに翌日や翌朝まで放置してしまう人がいます!
これは、その日できなかったものを明日やろう、という考え方で、これを繰り返していると、どんどん復習すべき問題が積み重なっていき、
徐々に辛い状態に追い込まれてしまいます。
この復習法の最も重大なミスは、「間違えた時にやり直していない」ことです。
多くの生徒さんは「すぐにやり直しをしても、答えを覚えてしまっている」と答えてくれます。
しかし、翌日になったときに結局正解の解答を再現することができず、一向に問題を解けるようにならないことが多いです。
そして、ここで再び間違えた問題もその場ではやり直すことはしないので、翌日、翌々日と解き方が分からない問題が増え、悪循環を生みだしてしまいます。
間違えてすぐに解き直しをすることもに加えて、寝る前など、一日の最後に解き直しをすることで、
「時間をおいて翌朝にやる」という危険なことをしなくてすみます!
もちろん、問題を解いた翌日に、丁寧に理解して自分の力で解けるまで復習できます!という人もいるかとは思いますが、
ほとんどの人はそれは最初のモチベーションが高い時期のみで、その後は毎回できなかったりと、だんだんと質が落ちていってしまいます。
復習はルーティーン化して、毎日行うことが重要ですので、バラつきがあってはいけません。
間違えた問題を翌日に解くという復習をして、復習をしていると思っている人は、
これからは一日のうちに解き直しをして、実際に自分の力で解けるようになるまで復習をしましょう!
1周目を解いた後に2周目で復習する
青チャートや基礎問題精講などをやっている生徒によくある復習の仕方で、
「1周目はどんどん問題を解いていき、できなかった問題にチェックをつけ、2周目はチェックのついた問題をやっている」というものです。
このやり方の、チェックをつけることはとてもよいことです。
しかし、1週目のやり方がどうなっているかによって良し悪しが変わってきます。
一つ目でも話しましたが、1周目でチェックをつけた問題を自力で出来るようになってから2周目に進んでいたら、とても効率の良い勉強と言えます。
ところが、ほとんどの生徒さんは、1周目でできなかった問題をできないままに放置して、2周目で挑戦しよう、という勉強法になっています。
ですが、1周目で出来ないままに放置しているわけですから、解ける問題は全く増えていません。
つまり、実力や知識をつけることなく、できる問題とできない問題を分けることだけに時間を使ってしまったことになります。
1周目で出来た問題はもとからできた問題を確かめただけであって、新しい問題を解くことにはつながりません。
勉強とはできなかった問題をできるようにすることです。
ここでも繰り返しにはなりますが、一日のうちに、できるようになるまで解き直して復習すること、
参考書の1周目を進める際に、できなかった問題を自力で解けるようになるまで復習することがとても重要です。
できない問題は先送りせずに、すぐに潰す癖をつけましょう!
定期テストごとに復習する
最後に紹介するのは、「定期テストがくる度に復習する」というやり方です。
このやり方の間違っている点は、根本的には、前二つに紹介したものと変わりません。
解いてできなかった問題を放置しても、知識は増えません。
定期テストという期限に合わせて、最終的に自分で出来るまで仕上げるかもしれませんが、
そもそも、毎回の学習で、解き直しと自分でできるまで復習をしていればそんな必要はありません。
また、テスト前に集中して広い範囲を復習しようとしても詰め込み学習になったり、抜けが起きたりと質の低下にもつながります。
間違えた問題は当日中に解きなおし、自力で解答できるようになるまで復習をしましょう!
正しい復習の方法
武田塾では「4日2日」という4日進んで2日復習という学習法を推奨しています。
1~4日目に問題を解いて、その日のうちにできなかった問題を自力で出来るようになるまで復習します。
そして5日目に、1~4日目に間違えた問題などチェックをつけたものを中心に再び解きます。
ここでも、完璧に全ての問題を解くことは難しいでしょう。
間違えた問題は、1~4日目と同じように自力で問題を解けるようになるまで復習をし、6日目にのぞみます。
6日目にはこれまで出来なかった問題を再び解いて、1週間学習した範囲のどこからテストされても100点を取れるレベルにまで仕上げます。
実際に、武田塾では7日目にテストを行います。
このように4日2日を実践して復習をルーティーン化することで、効率良く1週間の学習を進めることができます。
そして、間違えた問題を当日中に自力で解きなおすことを忘れないことが、毎日勉強することで成績を上げることに繋がります!
まとめ
間違えた問題を赤ペンで写して放置するような勉強や、解説を読んでできた気持ちになって自力で出来るようになるまでやらない勉強は正しい復習方法とは言えないことが分かりました?
復習とは、解いたその日に問題の解き直しをその場で済ませて、もう一度、1から自分で解いてみることが最も重要です。
分からない問題を翌日や参考書の2周目に繰り越すと解き方を忘れてしまうのでやらないように注意しましょう。
そして、4日2日を実践して復習をルーティーン化させることで、学習の内容が充実したものになります。
今後問題演習をする機会が増えていくと思いますが、できない問題をできるようにすることが勉強です。
今回紹介した正しい復習法で、ぐんぐん力をつけ、志望校合格への階段を歩みましょう!