愛知の私立と言ったら南山大学！
志望校に設定している人も多いと思います。
今回は南山志望の皆さんのために【南山の国語】について
どういう問題が出て、どう勉強していけばいいのか
豊橋校の講師【酒井】が徹底的に解説していきたいと思います。
是非参考にしてください。
南山大学の国語の概要
・大問数
大問数は現代文が三問、古文・漢文のどちらか一問の計四問となります。
・概要
現代文に関しては、穴埋め・選択肢の中から適当・不適当な解答を選ぶもの・漢字問題、本文からの抜きだし問題など基本的な出題になっております。
ただ、本文の難易度が高く、全体的に筆者の考えや意見をベースにしている文章が多いので主観と客観を混同しないよう気をつけることが大切です。
古文に関しては、現代語訳や傍線部の理由問題、文法という基本的な出題となっております。
漢文に関しては、漢字の意味を問うものや穴埋め、傍線部の意味や書き下し文、返り点を振るものなど、基本的な出題となっております。
全体的に基本的な出題となっておりますが、本文や選択肢の難易度が高く、読解や解答の選択に時間を取られてしまうと考えられます。
・制限時間
制限時間は九十分です。
各大問の解説
大問一・二・三（現代文）
論文やエッセイが中心です。難易度としては三問とも平均的～やや難です。
主張等も突飛なものではないため、丁寧に読み進めると理解がしやすいと感じました。
少し難しい言葉や言い回しがあるので、テーマによって苦手がある方は読解に時間をしっかりとかけましょう。
特に読解により筆者の考えや意見の理解を深めることができると読みやすくなるかもしれません。
また、必ず解答の根拠を説明できるようにしておきましょう。
大問四（古文、大問五かこの問題を解く選択式）
この大問四は古文となります。
難易度としてはやや難である為、時間に余裕を持って辿り着きたいと感じました。
問題形式としては基本的な出題ですが、本文の難易度が高く、選択肢も少々ややこしいものもある為
読解や選択でかなり時間がかかってしまうと考えられます。
本文にこまめに書き込みをして何度も読み直すなどのタイムロスを起こさないような工夫をしましょう。
大問五（漢文、大問四かこの問題を解く選択式）
特徴としては、漢文の中でも長文であるということです。
しかしリード文や注の補足でかなり読みやすくなっていると感じました。
ここでも残り時間が少ないと焦ってしまい、リードミスに繋がってしまうので
時間に余裕をもって辿り着きたいと感じました。
返り点は振ってあるのですが、漢字の意味や漢文の文法などをしっかり押さえておくことが重要です。
また余裕があれば、白文でも読めるレベルに自身のレベルを高めておくことをおすすめします。
南山への対策
では南山の国語で合格点を獲るためにはどのような
勉強をしたらいいのでしょうか？
偏差値ごとの勉強法とおすすめの参考書を紹介します。
今偏差値50以下（大岩とかのレベル）の人の勉強
基礎を固め、分からないことを無くしていくことが目標です。
・言葉はチカラだ、キーワード読解
文章自体が難しいため、語彙力がかなり必要になってきます。模試で分からない単語0を目指して語彙力を高めよう。
・漢字マスター1800
難易度が高めです。書きと読みの分野を意味もセットで徹底的に覚え込もう。
・柳生好之の現代文ポラリス①
文章の読み方や問題文への正確なアプローチ方法を学び、自分に足りないものを補っていこう。正解不正解だけでなく、根拠もあっているか確認しよう。
・古文単語315、やさしくわかりやすい古典文法、漢文早覚え速答法
まずは基礎をしっかりと固め、古文は品詞分解を完璧に行える程度、漢文は返り点がある状態で完璧に書き下し文に直し、大まかな内容が分かるようになろう。
偏差値50～52くらい（日大レベル）
積み上げた知識を生かして、実践問題に挑戦していく段階です。実践と復習を必ずセットで勉強を行おう。
・長文読解、模試の見直し（語彙参考書+漢字参考書）
実践と復習を繰り返し、自分の足らないところを無くしていこう。必要に応じてよりレベルの高い参考書を使用しよう。
・古文読解多読トレーニング、ポラリス
各文章の主語を明確にして直訳できるようになろう。出てきている単語や文法は全てわかるようにしておこう。
・マーク式基礎問題集（漢文）
文章を白文でも書き下し文に出来るようにしておこう。書き下し文をもとに訳せるようにしておこう。
偏差値55以上の人（MARCHレベル）
全問正解を目指すとともに、時間に余裕を持って解き終わることが目標です。
・志望校レベルの参考書を使用し、演習を行う
最終的には十分ほど余裕を持って解くことを目指そう。実践と復習をセットで行い速度と正確性を高めよう。
・和歌や古典常識をマスターする。志望校レベルの参考書を使用し、演習を行う
苦手なものを中心に進めていこう。時代ごとに違う部分があるので、全ての時代を万遍なく触れられると良いです。
・志望校レベルの参考書を使用し、演習を行う。
苦手なものを中心に行うと良いです。漢詩が直訳では意味が分からない場合が多いので、漢詩を中心に進めることをおススメします。
いつまでに過去問に入るのが理想か
11月には過去問に入っていることが理想です。
出題形式は特殊なものでないにしろ、制限時間内に解けるのか
今の実力でどのくらい通用するのかを見る必要があります。
そして、分かった問題点から対策を実施していく必要がありますが
対策が身を結ぶまで3ヶ月くらいかかります。
なので早めに取り組むめるようにがんばりましょう。
まとめ
南山の国語はMARCHや関関同立と比べるとかなりオーソドックスな
癖のない問題で構成されています。
難易度を無視して考えればかなり解きやすい部類に入ると思います。
しかし、そんな問題しか出ないのにも関わらず愛知の私立文系のトップということは
それだけごまかしがきかないということでもあります。
高い基礎力と知識が要求されるので、一番初めの参考書をいかにやり込めるかが
合否の分かれ道になるでしょう。
簡単だから、得意だからと疎かにせずにもう一度現代文の読み方や古典文法を見直しましょう。
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