こんにちは!講師の喜多です。
今回はなかなか普段聞くことができないであろう理系大学の研究室についてお話しします。
私の母校である東京理科大の研究室配属までの流れや、その後の院進学や就職についての情報になります。
研究室配属までの大まかな流れ
まずは全体の大まかな流れを紹介します。
東京理科大では4年生から研究室に配属されます。
10数の研究室があり、3年生の1月に希望表に全部の研究室の希望順位を書いて提出し、それまでの成績の優秀者順に各研究室の8割が埋まります。
残りの2割は下位枠と言って、成績の下位2割の人の中だけで優秀な順に決まっていきます。
研究室によっては面接枠を1,2名分設けているところもあるため、人気な研究室に行きたいけれど成績が足りず入れそうにない人のための救済枠になっています。
またごく数人ですが、東京理科大と連携している他大学や理系の専門機関に研修生としていくこともあります。
この場合はほとんど4年生卒業後もそこで研究を続けるため、学部3年の終わりまでに明確な進路が確立している人におすすめです。
東京理科大には大学院への内部推薦があり、成績上位7割までがこの資格をもらえます。
ここから漏れてしまった3割は、資格がある人が就職や外部院に行って枠が空かない限り、就職するか外部院を受けるか、あるいは自身が4年生で在籍している研究室でも外部院試験として受験し、入りなおす必要があります。
就職する人は3年生の9月頃から学科の就職担当の教授が指揮するグループに集められ、情報交換したり、教授から推薦状をもらったりすることが出来ます。
外部院を受ける人は、募集が一番多い1回目の試験が7、8月頃にあるため3年生の春休み2,3月あたりから院試の専門分野の勉強を始めます。
それと並行して行きたい研究室に何度か訪問して、その研究室の雰囲気を知ったり、院生や教授と打ち解けたり、院生から院試の過去問をもらったりします。
英語に関してはどこの大学でも必須なのと、成績を上げるのに時間がかかるため、多くの人は3年生のうちにある程度完成させています。
研究室での研究について
次に4年生の研究室で何をするかについて紹介します。
4月に配属されてからいきなり自分でテーマを見つけて研究するということはほとんどなく、教授や助教、院の先輩からテーマを与えられて研究していき、それをそのまま卒業論文にする場合もあれば、自分がやりたい研究を見つけてそちらに進む場合もあります。
研究室には、コアタイムという必ずいなければならない時間があり、ある研究室は週2の10時~17時だったり、週6でいなければならない研究室などいろいろあります。
コアタイム以外は自由時間です。
自分の研究をする以外は、週に1回など決まったペースで全員集まってのスライド発表をしたり、先輩主導でグループを募って文献を読み、それに関する先輩のプチ講義を受けたり仲間内で討論会をしたりします。
失敗しない進路選択について
最後に失敗しない進路選択について紹介します。
理系の研究はとても細分化されているため、自分の好きな研究がどこかには必ずありますが、見つけるまでに様々な勉強をしていく必要があります。
したがって基礎的な勉強しかしていない3年生終わりの時点でも、自分のやりたい分野が見つかっていない人がほとんどですし、それで大丈夫です。
ただ見つかったときにその最先端の研究室に行けるように、基本的には外部院試験を受けるつもりで学部1年生から過ごした方が良いです。
今回の話題は、理系大学での研究室配属全般に共通する部分もかなりあるので、東京理科大学志望でない人もぜひ今回の内容を参考にして、希望の研究室で研究できるように頑張ってみて下さい!
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