こんにちは!
板橋区東武東上線ときわ台駅から徒歩1分の個別指導予備校、武田塾ときわ台校の高橋です。
新年度になって2か月が経とうとしています。
受験勉強を始めてきた人は、いよいよ勉強のペースが確立してきたところでしょうか。
一方、部活動に注力している生徒は、まだ受験に向けた勉強を本格的に始められていないことでしょう。
もしかしたら「部活を引退してから勉強を始めよう」と考えている人もいると思います。
そこで、今回は「夏から勉強して間に合うのか」ということについて議論していきます。
夏から勉強して間に合うのか
1学期はそこそこ勉強して、夏休み前半の大会で部活を引退してから勉強を始めようと思う人も少なからずいると思います。
部活引退してから勉強して、志望校に間に合うかどうかは人による、ということになります。
春から勉強をして受かる人もいれば落ちる人もいるわけで、
逆に夏から勉強を始めても受かることもあれば落ちることもあるでしょう。
身も蓋もない答えになりますが、それは個々の事情があるので一概にはいえない、ということでもあります。
次に、個々の事情を分ける部分についてみていきましょう。
志望している大学はどこ?
志望校のレベルが今の自分に比べて高いのか低いのか、という観点があります。
当然ですが、自分の学力が志望校に受かるレベルからはるかに低い場合、
夏から勉強を始めても合格は厳しいといえます。
例えば、偏差値が60未満の受験生が夏から早慶を目指しても、
逆転合格のためには相当な努力が必要です。
以前「MARCHは3か月」などという言説をインターネット上で見ることがありましたが、
それは、基礎学力がついているかついていないかだったり所属している学校のレベルによって左右されます。
志望校と、それに対して自分の学力がどれくらい離れているのか、
ということを認識していないと、勉強する動機も危機感もなかなか出てきにくいものです。
自分自身の今の学力は?
勉強習慣がついていないとはいえ、学校で課される単語や文法などの確認テストのためにコツコツ勉強し、
すでに基礎力が十分ついている生徒もいることでしょう。
一方、教科書レベルから逸脱しない授業+基礎単語の暗記しか課されてこなかった生徒もいます。
カリキュラムが手厚い私立高校とそうではない公立高校で、
このような学力の定着に大きな差が出てくる傾向があります。
また、暗記をするのが得意な人と不得意な人では
当然、定着するまでの時間の差は出てきます。
勉強する環境は整っているか?
勉強する環境が整っているか、ということは、受験合格に対して非常に重要です。
程度の差こそあれ、受験勉強に全力を向けられる環境が整っている人もいれば、
そうではない中で勉強せざるを得ない人もいます。
また、そもそも親が大学進学に対して快く思っていないご家庭もあるでしょう。
そのような中で折り合いをつけながら勉強を続けるというのは、思いの外大変なことでもあります。
一方、親御さんが受験に対して精一杯応援してくれるとした場合でも、
周りの友人らが目指す進学先のレベルというのが自分の勉強姿勢に大きく作用します。
専門学校や就職が多いとなると、四年制大学を目指すことさえ厳しい環境です。
また、身近な人間関係以外の環境も当然重要です。
例えば、
自分で集中して勉強できる空間はあるのか、
勉強でわからないことを気軽に質問できる人はいるのか、
など、勉強環境が良いのかどうかは、勉強を始めてみないと気づきにくいということも数多くあります。
夏から勉強を始めて間に合う人はこんな人だ!
ここまでいろいろな観点で考察してきましたが、
結局「どんな人が夏から勉強して間に合うの?」かというと、
「志望校合格に必要な基礎力がついていて、何時間も勉強するのが苦ではない人」
ということになるかと思います。
部活が一区切りついた後は、勉強に専念するのが大前提です。
ここからは、勉強習慣を確実につけるために必要なことを書いていきます。
勉強習慣をつけよう
夏から勉強を始めるとして、必ず念頭に置いてほしいことがあります。
勉強をすぐに習慣にすることはほぼ不可能、ということです。
これまで部活に力を入れてきた人が引退をきっかけに受験勉強にシフトしていく、というのは毎年見られる光景ですが、
何時間もの勉強を毎日毎日行う、という経験は多くの受験生にとって初めてのことです。
中学受験や高校受験を経験した人でも、
やらなければならない勉強量が大きく増えるということは間違いありません。
そのような受験生にとって、勉強習慣を一発でつけるというのは至難の業なのです。
勉強習慣をつけるためには、
・やるべき勉強が明確になっている
・集中して勉強する環境がある
・成果がすぐに上がらなくても継続する意思の強さがある
といったことが必要です。
すぐに目に見える成果が出なくとも、毎日コツコツと積み上げていくしかないのです。
それを途中で見切りをつけて勉強を中断してしまうと、さらに勉強が習慣化されるまで遠くなります。
志望校までの差を認識しよう
志望校までどれだけ足りていないのかを知らないで勉強するということは、
一面真っ白な雪山を地図も持たずに頂上へ向かって登っていくようなものです。
あとどれだけ学力を上げないといけないのか、を常に知っておくことで、
いまやっている勉強が受験につながっていることを実感できます。
志望校までの差を知るために、
まずは過去問を1年分解いてみましょう。
どのような問題が出題されるのか、
それに対して自分はどのような弱点があるのか、
その弱点をどう克服していくのか、
ということを分析するために、受験勉強のいちばん最初には過去問を解くことが大変重要です。
まとめ:夏から勉強を始めても受からなくはない…が、リスクは大きい
夏から受験勉強を始めても、志望校によっては間に合う人もいるでしょう。
しかし、難関大学であればあるほど合格可能性は厳しくなっていきます。
受験勉強を始めた当初はいろいろな勉強を試行錯誤しながら自分に合ったものを見つけていきます。
成果が上がる勉強もあれば、残念ながら成果が出ないような効率の悪い勉強もあることでしょう。
また、これまでやってこなかったことを習慣化させることにも時間が必要です。
勉強習慣がつくまではおよそ5~6週間は必要だと言われています。
以上のことから、勉強を始めてもすぐに成果が出るかは人によるし、
勉強に専念したとしてもすぐに勉強習慣がつくとは限らない、ということです。
受験当日まで全ての受験生がもっている残り時間は平等です。
勉強にあてるか、部活にあてるか、ここで差がついていきます。
部活が忙しい人もいると思いますが、なるべく早めに勉強を始めることを強くお勧めします。
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