古文の勉強方法【古文読解が苦手なあなたへ】
こんにちは!武田塾天王寺校です。
みなさん勉強は捗っていますか?
5~7月ってどうしても受験までの残り期間が長く感じてしまって、集中できなかったり、
学校行事があったりして勉強時間を上手く確保できないことって多いですよね😭
勉強や進路でお困りの場合はお問い合わせください。
さて、今回は、日頃から色々な相談が舞い込んできますが、文理問わず「古文がどうしようもなく苦手!!」という方の多いこと多いこと…ということで!
本日は、古文の勉強方法について、特に古文読解が苦手な人のためのお話をします!
具体的には、
1.古文読解が苦手になってしまう原因
2.古文読解が出来るようになる改善策
この2つを伝授したいと思います!
1.古文読解が苦手になってしまう原因
これには大きく分けて、2つの原因が考えられます。
①基礎知識が欠けていること
古文を読んでいて、ほとんど内容が分からないとしたらこれが原因でしょう。
英語の長文や、場合によっては現代文でも単語や文法などの基礎知識がなければ読み進めることができません。
これは古文でも同じです。例えば、英語なら単語・熟語・文法・構造把握が必要ですが、古文の場合は単語・慣用句・文法・古典常識が必要になります。
基礎知識をしっかりと覚え込んではじめて、読解のスタートラインに立ったといえるでしょう。
②主語を認識する能力が足りないこと
古文を読んでいて、書かれていることは何となく分かるのに場面が想像できないことはありませんか?
また、問題を解いているときに読み取れていた人物の動きがほとんど間違っていて、解説を読んで驚いたことはないですか?
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。
古文は現代の文章と異なり、幅広い層の読者を想定していません。さらに、それは時代を遡るほど顕著です。
だからこそ、最頻出であり後世のモデルとされた平安時代の文章は、特に読者に教養があることを前提に書かれており、端的に言えば非常に不親切なのです。
ただ、当時の文章が求める教養が非常に幅広いがゆえに、基本的な古典常識を除けば、試験であっても大抵は注釈が付けられています。
しかし、読解において当時と同じレベルを要求されるものがひとつだけあります。
それは省略されている主語の認識です。
もちろん、リード文であらすじが説明されている場合も多いのでそれを手掛かりにも出来ますが、本文から主語を読み取る作業は当時の人々と同じように自力で行わなければなりません。
主語の認識は非常に難しく、そのために場面が想像できなかったり、登場人物の動きを大きく取り違えたりして、文章が読めなくなってしまうのです。
だからこそ、主語を認識する能力が足りないと、古文読解が苦手になってしまいます。
2.古文読解が出来るようになる改善策
ここからは先述の原因①と②に沿って、それらを克服する方法をお話します。
その方法に適した参考書も紹介するので、ぜひ参考にして下さい!
①基礎知識が欠けていることについて
自学自習が対策の中心となるので、内容ごとの効率的な勉強法を紹介します。
古文単語
古文単語や慣用句の勉強法は英単語や熟語と共通する点が多いですが、古文単語だけに使える方法があります。
それは「漢字表記で覚えること」です。
古文単語は古文の中でひらがなで表記されることが多いですが、本来は漢字表記で存在しています。
例えば、「いらふ」という単語があります。近世には例外が多いですが、頻出の平安時代の文章においては、ほとんどがひらがなで表記されています。
「いらふ」という表記で見るとイメージは湧きにくいですが、「答ふ・応ふ」という漢字表記にすると分かりやすいですよね。
このように、古文単語は漢字表記でイメージ付けすることが重要です。
それを踏まえて、おすすめしたい参考書が『古文単語315』です。
古文読解に必須の315語と慣用句60語を収録したこの本の特徴は、なんといっても単語ごとに解説が掲載されていることです。
解説では、さきほどオススメした漢字表記をはじめ、語源などからイメージを得られるようになっています。
一語一訳の単純暗記はなかなかしんどいものですが、イメージ付けすることでインプットもアウトプットもやりやすくなるでしょう。
古典文法!
次に、古典文法の勉強法についてお話しします。
古典文法については、もちろん理解も重要ですが、忘れてはならないのが「文法は古文のルールの集約であり、知識の集積である」ということです。
だからこそ、何よりも暗記が重要になります。どれだけ文法の理解が深くても、助動詞の意味や接続、活用を、知識として持っていなければ古文は読めません。
そこで、暗記重視の学習におすすめしたい参考書が『やさしくわかりやすい古典文法』です。
動詞、形容詞、形容動詞、助動詞、助詞、敬語、識別という古文読解に不可欠な文法知識が赤字で書かれているので覚えやすく、
定着の具合を確認するための問題もあるので、基礎的な文法知識は完成させられるでしょう。
赤字をどの部分でも答えられるようになれば、読解でも困ることは少なくなるはずです。
最後に古典常識ですが、これについては②の内容と重なる部分が多いので、次項に譲ります。
②主語を認識する能力が足りないことについて
まず基本的な主語のパターンを覚え込むことが不可欠です。
助詞「を」の前後では主語が変わることが多い、「て」の前後は主語が同じであることが多いというようなことを聞いたことはありませんか?
これらはほんの一例ですが、このように主語の用法にはある程度のパターンがあります。
もちろん、言語ですから例外は多々あります。しかし、例外に対応するためにはまず主要なパターンを頭に入れなければならないということは言うまでもないでしょう。
また、主語を探す手がかりは敬語や古典常識、文章のジャンルや有名な作品ならば大体のあらすじを知る等々、多岐に渡ります。
主語の識別は例外が多いからこそ、攻略する方法をひとつでも多く持っておくことが重要です。
だからこそ、幅広く基礎的な古文の知識が必要になります。
そして、それらの幅広い知識をまとめて学習できる参考書が『富井の古文読解をはじめからていねいに』です。
富井の古文読解をはじめからていねいにの詳しい使い方はこちらから!
主語、心情語、敬語、ジャンルと古文読解で求められる知識を一冊にまとめてくれているだけでなく、
付属の冊子は本の内容をビジュアルで分かりやすくまとめたものに、
有名な作品の年代やジャンル、あらすじを加えた受験期全体を通じて非常に役立つものです。
途中に挟まれている習得問題を通して理解度も量れるので、ぜひ活用してください。
まとめ
今回は古文読解が苦手になってしまう原因と、その改善策についてまとめてみました。
上記の内容を踏まえて参考書を計画的に活用すれば、基礎的な古文読解の実力をつけることができるでしょう。
しかし、注意してほしいのはあくまで基礎的な実力のみであり、大学受験の問題に対応する実力をつけるためには
基礎的な知識を踏まえた演習と、それに付随する丁寧な復習が不可欠であるということです。
受験生の皆さん、確かな基礎力を基盤に、志望校を目指して日々励んでください!
最後に
今年もたくさんの生徒が逆転合格を果たし、新たな一歩を踏み出しました。
受験を通して、生徒一人一人が自分と向き合い成長してくれた結果です。
そんな生徒達を応援し続けることが出来てとても嬉しく思います。
あなたも武田塾で一緒に逆転合格を目指しませんか?
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