一般入試は英語が鍵
入試では文理問わず基本的に英語の配点率が高く、
特に文系に関しては英語が最高配点である場合がよくあります。
関西学院大学の文系学部でも全学部日程なら国語と並び、
学部個別日程なら英語が最も高配点です。
「落とせない」という意味では全ての教科が同様ですが「学習量」に関しては
よほど得意でなければ配点に比例して最も時間をかけるべき科目です。
学部別の配点や入試対策の詳細は以下記事で解説しておりますので併せてご確認ください。
また大学合格を目指すにあたっては単に学習量を増やすだけでなく、
「何を、いつ、どれだけ」学習するのかも重要な要素となります。
それでは関西学院大学に的を絞った具体的な勉強方法をご提案します。
英語学習のフレームワーク
これまでの関西学院大学の入試では半分が長文の問題でした。
そこでひとまずは「英語長文に強くなる」ことを念頭に進めるべきです。
ただ長文とはつまり「連続したセンテンスの集合」であるため、
前提として1センテンスを正確に読めるようになる必要があります。
さらに分解すると、文は文法や熟語のルールに則り構成された単語の集合でもあります。
つまり順序として
(英単語 + 英文法 & 熟語) → 英文解釈 → 英語長文
の流れで進めるのが最も理に適っています。
「長文から英語の知識を習得する」方法も確かに英会話なら有効ですが入試の場合、
単語の知識がなければ例えば
「ニュアンスで解いて初見の正誤問題に解答根拠が出せない」
など失点につながる危険性があり非効率的です。
1年間のスケジュールとしては
4月 受験勉強を開始
5月 基礎的な英単語と英文法を習得
8月 英文解釈の参考書が終了
8月 産近甲龍レベルの合格ライン到達
9月 過去問演習を開始
1月 合格点に届いた状態
となれば理想的です。
また受験直前は社会など知識要素の強い科目に時間配分を重くし、
英語はメンテナンス程度に絞る余裕も必要です。
お勧めの参考書と勉強法
英単語
英単語 TARGET 1900
システム英単語 2000
必携英単語 LEAP
の3冊が難易度順に掲載されているためお勧めです。
+速読英単語 上級編
を加えると単語で困ることはまずないでしょう。
英単語を暗記する際の注意点としては、
「1~2秒の間に和訳できるかどうか」
で、例えば関西学院大学に出題される長文の字数目安およそ2400字を読み解くには
英単語の平均文字数およそ4.5字に対し533.3単語相当となり1単語当たり3秒以上かかれば
試験時間90分のうち約1/3を「問題文を読むこと」のみに費やすこととなります。
加えて内容理解には文法や熟語、英文解釈の知識が必要となり、
そうなるとペンを持つ頃には時間が終わっています。
英文法
大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス1[標準レベル] がお勧めです。
高校で使用することの多い4択の英文法問題集 "Scramble" や "Vintage" などは
こちらを終えた後に取り掛かったほうがよさそうです。
入試で出題される英文法には
1. 長文→時制、仮定法、不定詞、関係詞など長文頻出の英文法
2. 文法問題→文法問題のみに出題される英文法
の2種類がありますが、単体で設問が成立するような複雑な英文法から開始するより
"基礎→応用" と習得するのが自然な流れです。
「英文法ポラリス」の使い方は、
1. 講義内容は誰かに説明できる程度に理解する
2. 問題演習では全ての選択肢に解答根拠を持つ
「自分の言葉で説明できる」「解答根拠を示す」ことが重要な理由は解答の丸暗記による得点を防ぐためです。
文法の解説ができるまで習熟すれば解釈に応用ができ、ひいては重要な長文の読解につながります。
ただし語法やイディオムなどに関しては理解よりも暗記が必要となります。
英文解釈
動画でわかる英文法
入門英文問題精講
こちらも文法と同様、丸暗記にならないように
「なぜその構文になるか」
説明できるようにしてください。
英語長文
関正生の The rules 英語長文問題集 1~3
大学入試英語長文対策はSolution 1~2 や追加演習でセンター過去問の "設問6" もお勧めです。
勉強法のポイントは
1. 正解率を意識して問題を解く
※ 一旦は解答時間は気にしないでよい
2. 添削前に "音読用のページ" など英文に SVOC を振り、一文一文精読
3. 解答と SVOC が正しいかを丁寧に確認
4. 間違えた問題の原因を確認
※ 間違えるパターンを抽出、次回は間違えないようにする
5. わからなかった単語を調べる
※ 単語帳の完成度の確認も兼ねる、また入試問題には類推すべき単語も存在するので原因究明も必須
6. 最低でも20回音読する。
英語の学習においてもっとも重要で、最も効率のよい学習法は音読です。
もっとも大きな声で音読する必要はなく、小さな声もしくは実際には発生していなくても構いません。
以下の手順を意識してください。
1. SVOC, 日本語訳を意識して5,6回音読する。
2. スピードを意識して音読
※ ただし内容理解が疎かにならないように
3. 音声データがあればシャドーイングして音読
※ 推奨されているスピードで音読できるかどうか
過去問演習
過去問演習は遅くとも10月から始めましょう。
関西学院大学の英語、関西学院大学の赤本などをご使用ください。
学習ステップは
1. 演習/ とりあえず問題を解く
まずは時間無制限で合格レベルの正解率になってから時間制限内で解けるようにしましょう。
2. 間違い直し + ミスノート作り
長文演習と同様です。わからなかった単語、熟語、文節などをノートにまとめましょう。
まとめとおくことで直前期の復習に活用できます。また、間違えた原因追及も行いましょう。
3. 音読
長文演習と同じステップで音読しましょう。
パラグラフリーディングなどテクニックによる時間短縮も大学入試においてある程度有効ですが、
全文を読めることが前提です。特に関関同立以上は誤魔化しが利きません。
しっかり基礎を固めて、徹底的に演習と音読を繰り返しましょう。
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