田無校講師陣の浪人経験者に聞く! 辛い浪人生活のメンタルケア
皆さんこんにちは、武田塾田無校です。
大学受験は人生の中でも屈指の高ストレスイベントですが、その中でも特に浪人生活はストレスフルであり、メンタル面に不調をきたしてしまうケースが多くあります。一時的なスランプで済む場合もありますが、長く尾を引けば受験の結果にも影響しかねません。
そこで今回は、武田塾田無校に在籍している浪人経験者のスタッフに「浪人中にメンタル面で辛かったこと」と、「メンタルケアの方法」の2点を聞いてきました!! 講師として活躍している彼らが辛い浪人生活をどのように乗り切ったのか、一緒に見ていきましょう!
今まさに勉強の日々を送っている浪人生の方、一年間の浪人を決意した受験生の方、受かった大学に進学するか浪人するか迷っている受験生の方の参考になれば幸いです。
「気の持ちよう」ではないシステマチックな対処を田無校の講師と一緒に見ていきましょう!!
「そもそもまだ浪人するか決められていない」という方は、こちらの記事をご覧ください!!
【受験生必見】浪人するかどうかの基準はココ!【決定版】|武田塾田無校
小笠原先生の場合
小笠原先生についてもっと知りたい方はこちら:【武田塾田無校 講師紹介】東京農工大学 大学院 小笠原先生
浪人中メンタル面で辛かったこと
成績などの直接勉強に関わることでメンタルに来ることはなかったが、通っていた予備校での人間関係のいざこざに巻き込まれて、約1週間、勉強に集中することができなかったこと
メンタルケアの方法
・予備校の友達とご飯を食べたり息抜きで散歩したりキャッチボールしたりしていた(おそらくメンタルケア的に一番有益だったのはこれらのことだが、友達の邪魔になるタイミングで誘わないことや、自分が中途半端な状態で勉強を切り上げないことだけは意識していた)
・生活リズムをほとんど一年通して変えなかったこと。基本10時半就寝の4時半起床の6時間睡眠で、一時期3時起床の4時間半睡眠でやっていた時期もあったが、集中力の関係で結局6時間睡眠の時とやっている量があまり変わっていないことに気づいて6時間睡眠に戻した。
・一年の計画を立てるときに、出来るだけ綿密に立てたため、一日一日やることが自分の中で明確だった。
・成績などに関して悪かったときは「なんで成績が上がらないんだろう……?」と落ち込むのではなく、ただのデータとしてとらえて「前回と比べてどうだったか」や「どうすれば伸ばせるか」ということを考えていた。
・基本楽観的に考え、勉強続けていれば何とかなるだろうという精神のもとやっていた。
・日々の勉強に関しては、ただだらだらと同じことをやるというのではなく、たとえばネクステの文法範囲1周に掛かる時間とかをはかって、次に周回するときにタイムアタックみたいな感じで記録更新を狙うみたいな事や、自分の中でいろいろとルールを作ってゲーム感覚で勉強していた。
・模試などが終わった午後はカラオケに行き、思いっきり遊ぶようにしていた。
小笠原先生のメンタルケアのポイント①:計画的に息抜きを挟む
小笠原先生は予備校の友達との食事や散歩、キャッチボールや、模試の後のカラオケなど、息抜きを挟むことでメンタルを維持していました。
ここでのポイントは、息抜きと勉強をはっきりと分け、息抜きで勉強時間が減ってしまう事態を防いでいたことです。
「そろそろ疲れてきたし、この範囲が途中だけどちょっと息抜きを……」というように、思い付きで勉強を中断して息抜きに入ってしまうと、休憩が長引いて勉強への復帰が遅れてしまいますし、中断した範囲の定着が悪くなってしまいます。
友達の勉強の邪魔をしないという当然の配慮はもちろんのこと、「勉強をひと段落させてから息抜きをする」「模試の後にカラオケに行く」という条件を自分に課すことで、息抜きがずるずると伸びて勉強時間を奪ったり、「これくらいの量は後でやればいい」という後回しを避けることができます。
小笠原先生のメンタルケアのポイント➁:生活も勉強もルーティン化する
小笠原先生は生活リズムを一定に保ち、勉強量も一日ごとに自分で定めた量をこなしていくことで、安定したパフォーマンスを発揮していました。
特に注意してほしいのは、「睡眠時間を削って勉強時間を増やす方法には限界がある」ということ。必要な睡眠時間には個人差がありますが、寝不足はパフォーマンスを大きく低下させるため、睡眠時間を削れば削るほど結果が出せるということはありません。
また、深夜の方が家が静かで集中できるからといって昼夜逆転の生活を送っていると、たとえ1日7時間の睡眠を確保したとしてもパフォーマンスは低下し、日中に行われる受験本番で十分なパフォーマンスを発揮することができません。
重要なのは、自分が健康に生活するために必要な睡眠時間を確保し、起床している時間にいかに効率的に勉強を組み込んでいくかというプランニングです。起床・就寝時間を定め、1日当たりのタスクを定めることで、パフォーマンスを最大限にすることができます。
また、勉強をルーティン化することで、勉強に対する心理的な抵抗感(面倒くさい、やりたくない)を低減することができます。風呂や歯磨きといったルーティンワークを面倒くさがる人は少ないですよね。
すべての勉強をルーティン化することはできなくても、「朝起きたら英単語」「夜寝る前に一日の復習」「電車の移動中は世界史の一問一答」など、勉強の一部をルーティン化するだけでも効果はあります。
武藤先生の場合
武藤先生についてもっと知りたい方はこちら:【武田塾田無校 講師・教務紹介】横浜国立大学 武藤先生の自己紹介!
こちらもどうぞ:【武田塾田無校 講師紹介】横浜国立大学理工学部 武藤先生
浪人中メンタル面で辛かったこと
・一緒に浪人した同じ高校のメンバーの中で、浪人時点では私は一番成績が悪かった。しかし、夏の終わりに私の成績が伸びた結果、なんとなく友達と気まずくなり、友達のいない浪人時代を過ごした。
・予備校の休憩室にレンジがなくて、冷たい弁当を食べていたときに「私はなぜ……こんな状況に……」となった。
・なんとなく上手くいく気がしていたが、夜寝ようとしたときに猛烈な不安に襲われることがあった。
・高校の友達と久しぶりに会ったら、楽しそうにキャンパスライフを過ごしている情報が入ってきた。
メンタルケアの方法
・「自分は勉強する方の人生を歩む」と決めたのは自分なのだから、高校時代の友達と自分の現在地(の違い)を嘆く必要はないと切り替えた。
・あとよく考えたら私はそこまでキャンパスライフを楽しむタイプではなかったので笑、(大学生になった友人をみて辛く思うのは)隣の芝生が青い気がしているんだなあと思うことにした。
・予備校とその往復しか勉強しないことにして、家では好きなアイドルの動画を観た(1日1時間と決めて観ていたら、次第に見ないと寝られなくなったが……)
・いつもは親に作ってもらったお弁当だったが、毎週木曜日だけ予備校の隣のファミマでコンビニ弁当を買うことにして、温かい弁当を食べた。ファミマで買った弁当はファミマで温められるので、ホットでおいしい。結局寂しさや虚しさは寒さなので、温度で解決する。
・勉強を12時間した日は当時の好物だったグミを買って帰りの電車で食べることにした。短期的褒美戦略です
・私は受験のきっかけが母親との不和なので、「私の人生はお母さんとは違うんだ! 私は頭がいいんだ! 勉強ができるんだって証明するためには合格しかねぇ!!!」と思い込んだ。(お弁当を作ってもらっていた感謝のない浪人生活で、若干反省しています)
・毎日やった参考書を眺めて「これだけやったんだから合格できる」と思い込んだ(思い込みが激しいタイプ)。
・無思考でやれる勉強、英単語のチェックとか数学の既知の問題の解き直しとかをして、気持ちを切り替えた。
武藤先生のメンタルケアのポイント①:自分のつらさを客観視してうまく付き合う
武藤先生は「キャンパスライフを満喫している同級生の姿を見てつらくなる」「冷たいお弁当を食べている状況に虚しさを覚える」という自分のつらさを客観視することで、「そもそも自分はキャンパスライフを満喫するタイプではないのだから、自分には関係のないことだ」とか、「お弁当が冷たくて寂しさを覚えるなら、週に一度は温かい弁当を食べればいいんだ」というように、つらい状況との上手い付き合い方を見つけていました。
このように、漠然とした「つらさ」に押しつぶされそうになったときは、「自分は何に対して、どのようにつらく思っているんだろうか?」ということを客観的に考えてみることで、意外に簡単な対処法が見つかることがあります。
ただし、誰の手も借りずに自分の辛さを客観視して対処法を見出すことができるのは、ある程度メンタルが強くて客観的な思考が身についているメンタル強者に限られます。とくに一人で考え込んでずぶずぶとネガティブな思考にハマってしまう傾向がある人が自分のつらさを客観視しようとすると「自分はこんなにダメな人間だ……」という思考に沈んでしまう可能性があるので、信頼のおける家族や友人と対話するという方法で自分のつらさを形にしてみましょう。その相談を受ける人は、「お前はこうするべきだ」「だからお前はダメなんだよ」といった指示・批判をすることなく、当事者の語りに耳を傾けましょう。
なお、精神的なつらさや倦怠感などの身体的な不調で日常生活に支障をきたしている場合は精神科や心療内科の受診をお勧めします。内科を受診して身体的な不調が単なる体調不良か、心の不調からくるものか診断してもらうのも良いでしょう。
武藤先生のメンタルケアのポイント➁:自分に適切なご褒美を与える
武藤先生は「12時間勉強した日にはグミを買って食べる」「1日1時間まで家で好きなアイドルの動画を観ていいことにする」という形で、勉強に真剣に向き合った自分にごほうびを与えていました。
人間はごほうびがあると物事に積極的に取り掛かるということは非常によく知られていますが、自分で自分に与える場合でもごほうびは一定の効果があります。浪人生活においても、適度なごほうびを自分に与えることはモチベーションの維持に効果的です。
ただし、「今日は勉強を頑張ったから動画を好きなだけ観よう!」のように、突発的で無計画なごほうびは避けましょう。突発的で無計画にごほうびを自分にあげていると、次第にごほうびの基準が緩み、必要以上の甘やかしにつながってしまいます。「12時間勉強した日にはグミを買って食べる」というように、自分へごほうびをあげる条件とごほうびの内容をあらかじめ計画しておくことが重要です。
関口先生の場合
関口先生についてもっと知りたい方はこちら:【武田塾田無校 講師紹介】早稲田大学スポーツ科学部 関口先生
浪人中メンタル面で辛かったこと
現役受かった人たちの大学生活を見た時です。具体的には入りたかったサークルの活動をSNSで見た時や、自分が現役で受かった大学より下の大学に行き大学生活を満足している友人を見た時はつらかったです。
メンタルケアの方法
自分より学力が下の浪人生を見て心を落ち着かせてました。自分より下の人たちは勉強面でもっと不安に思っているのだから、俺はまだ余裕だと。上を見ると辛くなるので下を見ていました。
関口先生のメンタルケアのポイント:自分の上を見過ぎて不安にならないようにする。
関口先生は勉強面で不安になったときに「自分より上」の人を意識することを避け、不安を抑えていました。模試で全国一位を取っている浪人生以外は、どれほど自分の実力を高めたとしても自分より偏差値や模試の順位が高い受験生がいるので、勉強面で不安を覚えた時に「自分より上」を意識してしまうと、無力感や焦燥感ばかりが膨れ上がってメンタル的にドツボにハマってしまいます。
しかし、実際の受験では「自分より上」の受験生全員の点数を上回る必要はありません。上回る必要があるのはボーダーラインです。「自分より上」を意識するあまりメンタルを崩壊させてしまっては本末転倒ですよね。「自分より下」を意識することで冷静さを取り戻すことができることもあるでしょう。
ただし当然ながら、勉強面で不安を覚えていない時も含めて常に「自分より下」を見てしまうと、自分の立ち位置にあぐらをかくことにつながり、向上心を失ってしまいます。正確な自分の立ち位置の把握が必要です。
まとめ:浪人生活のストレスは「気の持ちよう」ではなくシステマチックな対処を!
「大学生活を満喫している同級生の姿を見てしまう」「模試の判定が芳しくない」「高校にも大学にも所属していないという宙ぶらりんの状況」……浪人生活には様々なストレス要因があり、メンタルケアが重要な課題になってきます。
これらのハードなストレスを「気の持ちよう」の一言で乗り越えることはほとんど不可能です。
そもそも「気の持ちよう」であらゆるストレスとつらさを克服できてしまうなら、そもそも私たちはそれらに悩まされることはないでしょう。気の持ちようを自分でコントロールできないから、私たちは物心がついてから死ぬまで頻繁に困っているのです。
これらのストレスに対処するために重要なのは、「気の持ちよう」の次元を超えて、自分のつらさを方法論的に解決していくことです。システマチックな対処が事態を好転させます。
浪人経験者の田無校講師が行っていたメンタルケアの方法は、大別して次の三つでした。
① 勉強や生活をルーティン化する
勉強のルーティン化によって勉強への心理的な抵抗感が軽減されるとともに、限られた時間を最大限活用することができます。また、規則正しい生活は心身の健康を保ちます。
➁ 計画的な息抜き・ごほうびを自分に与える
計画的な息抜きとご褒美によってモチベーションを維持することができます。「計画的」という点が重要です。
③ 自分の悩みを客観視したり、家族や友人に相談したりすることでストレスとうまく付き合う
自分の悩みやつらさを客観的に捉えてみたり、別の角度から考えてみることで、その悩みとの自分なりの付き合い方を見出すことができます。
※思い悩む傾向が強い人は信頼できる家族や友人、塾講師などと対話する形で行いましょう!
したがって反対に、次のような習慣は浪人中のメンタルを危機に陥らせるということができますから、次のような習慣に心当たりがある方は早めに改めた方が良いでしょう!
!注意!悪い習慣① 毎日のスケジュールを決めずに勉強し、不規則な生活を送っている
いつまでも勉強に対して精神的苦痛を覚えることになりますし、不規則な生活は心身の不調を引き起こします。
!注意!悪い習慣➁ 「自分へのごほうび」や休憩・息抜きの内容や条件を決めず、思いついたタイミングで実施している
思い付きで息抜きを実施していると勉強と息抜きの境界があいまいになり、息抜きの時間が必要以上に増えたり、勉強時間の質が低下したりします。
!注意!悪い習慣③ 一つの悩みをとことん一人で悩みぬき、延々と同じ思考にとらわれてしまう
一つの悩みを誰にも相談することなくとことん一人で悩みぬいてしまうと、つらさだけが募って心身の健康を損ない、時間も失われてしまいます。
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