こんにちは!
武田塾田無校講師の渡邉です!
今回は、
早稲田大学の文学部在籍中である僕が
早稲田文学部を内側から解き明かしていきます!
早稲田大学文学部についてよく聞かれる疑問である、
「文学部って何を勉強するところなの?」
「似ている文化構想学部の違いは?」
「入試対策はどうすればいい?」
等の疑問を解消していきますよ!!
早稲田大学文学部とは?
早稲田文学部の歴史は長く、
始まりは1890年の坪内逍遥が東京専門学校に設置した文学科です。
キャンパスの場所は、早稲田キャンパスとは違う「戸山キャンパス」です。
とはいえそこまで本キャンパスと離れているわけではなく、
わずか650メートル(グーグルマップの計算では徒歩2分)しか離れていない場所にあります。
戸山キャンパス内には、
主に人文系の図書を集めた「戸山図書館」、
入学式を行ったりできる広大な体育館「早稲田アリーナ」、
食堂である「戸山カフェテリア」、
生い茂る芝にややモダンチックなデザインを取り入れた「戸山の丘」、
そして、、
ほかのキャンパスにはない「スターバックス」もありますよ!
早稲田大学文学部では何を勉強するの?
早稲田の文学部で学べることはひとつだけではありません。
どこの大学でもそうですが、
一言に文学部といってもその専攻は様々です。
多くの大学ではその専攻を受験時・入学時に決めるのですが、
早稲田の文学部は入学時にはそのような専攻を決めないのが特徴の一つ。
1年時は全員「文学科」として勉強し、
2年時から「〇〇コース」にそれぞれ分かれて
専門分野を勉強していく形になります。
では、2年生から「〇〇コース」に分かれる際、
一体どのようなコースがあるのでしょうか??
早稲田の文学部には、なんと18種類のコース(=専攻)があるのです!!
基本的には希望通りに進めますが、
希望者が定員をオーバーしてしまった場合は成績順で決められてしまうコースもあります。
ともあれ、、
ここからそれぞれのコースについて特徴や内容、定員について
ご紹介していこうと思います。
哲学コース
「哲学」とありますが、やることは主に「西洋哲学」です。
取り扱うのは古代ギリシア~現代哲学までと幅広く、
さらには宗教学に近いことも勉強したりします。
年によってはやや人気になることもあります。
ちなみに僕(渡邉)は大学入学前はこの哲学コース志望でした!
【定員:30名】
東洋哲学コース
こちらは上記の哲学コースとは違い、
名前の通り東洋、主に中国、インド、日本の思想について勉強します。
しかしこの東洋哲学コース、例年あまり人気がなく、
他のコースに成績が足りなくていけなかった人がちょくちょくいます。
とは言えもちろん、東洋哲学ガチ勢もいたりしますので、
様々なバックボーンを持った人たちがいる環境と言えるかもしれませんね!
【定員:15人】
心理学コース
文字通り、心理学を学びます。
このコースは人気が高く、中にはこの語心理学をやるために早稲田に来たという人も。
心理学コースの教員の専門分野は多岐にわたり、
社会心理学、知覚心理学、認知心理学、神経心理学、臨床心理学、生理心理学、
犯罪心理学、ストレス心理学、健康心理学、言語心理学、心理統計学
などがあります。
【定員:75人】
社会学コース
社会学をやりますが、こちらも心理学コース同様人気が高いコースです。
純粋に「社会学をやりたい」という人から、
「やることが特に決まってないからなんでもできる社会学を選んだ」という人までいます。
社会学コースも、
社会システム論知識、社会学集団論、家族社会学、集合行動論、計量社会学
など様々な分野についての勉強ができます。
ちなみに、僕はこのコース在籍中です。
【定員:75人】
教育学コース
「教育学部と何が違うの?」と疑問に思うかもしれませんが、
教育学部は主に「先生」になるための勉強をする学部なのに対し、
文学部教育学コースは「どのような教育をすればよいか」という研究をするコースです。
つまりは、「先生」と「教育評論家」の違いのようなものですね!
【定員:30人】
日本語日本文学コース
万葉集から現代文学まで様々な日本文学を研究します。
「ザ・文学部」という感じコースで、かつては人気がありましたが、
近年では下がってきたのか、筆者の進級した年には定員割れをしていました。。
【定員:75人】
中国語中国文学、フランス語フランス文学、ドイツ語ドイツ文学、ロシア語ロシア文学コース
4つのコースを一つにして紹介させてもらいます。
この4つのコースでは、それぞれの国の文学を学びます。
文学部には1年時、第二外国語の授業があるのですが、
そこのクラスで仲がいい人が多ければ、
各文学コースに2年生で進級した際に同じコースに顔見知りがいるかもしれません。
しかしそれは逆に、その言語を1年時に履修しておく必要があるということなので、
これらのコースを希望する人は気を付けましょう。
【定員:フランス語フランス文学のみ30人、それ以外は15人】
英文学コース
英文学とありますが、
基本的に「英語圏の文化」を学ぶ(英語教育理念やモダニズムなど)ことが中心です。
募集人数は多いのですが、昨年度はあまり人気がなく、40人程度しか志望者がいませんでした。
【定員:75人】
映像演劇コース
この映像演劇コースも人気コースの一つです。
演劇や民芸といった伝統的なものから最新の映画の表象について、
とにかく演劇や映像系について幅広い研究ができます。
「演劇系」と「映像系」のどちらかに所属してその系統科目を中心に学んでいきますが、
もちろん逆の系統の科目も履修できます。
毎年、映像系の方が若干人気のようです。
【定員:45人】
美術史コース
「美術史」とありますが、東西美術の歴史を学ぶだけでなく、
現代視覚文化、例えばマンガやアニメ、映画なども研究対象とできます。
また、コースで美術館巡りなどもしたりするようで、
こういったジャンルに興味がある人にはぴったりなコースですね!
【定員:45人】
日本史、アジア史、西洋史コース
こちらも歴史系として一つにまとめました。
それぞれ、各地域ごとの細かい歴史を学びます。
どのコースにもその地域の歴史マニアの人が集まっている印象です。
(筆者のサークルの先輩は現在日本史コース在籍中なのですが、
高校時代日本史の全国模試で一位を取った人です!(笑))。
とはいえもちろん、
あまり知識はないが興味があるという人も多くいるのでご安心を!
【定員:日本史コース45人、アジア史コース15人、西洋史コース30人】
考古学コース
こちらは上記の歴史系コースと違い、
先史時代(文字のない時代)の歴史を中心に研究するコースです。
資料化からフィールドワークまで、
遺跡などから情報を得るための方法論や技術を学ぶことができます。
様々な地域が研究対象ですが、特にエジプト考古学が有名です。
【定員:30人】
中東・イスラーム研究コース
中東・イスラム研究コースは2017年にできた比較的新しいコースで、
イスラーム文化を中心に学びます。
日本全国を見ても、
大学の学部でイスラームを専攻できるのはこの早稲田文学部だけだと思います!
このコースへの進級者の多くは1年時にアラビア語を履修していた人が多いようですが、
もちろんそうでない人も専攻に選ぶことは可能です。
【定員:15人】
あそ文学部?
実は早稲田の文学部、
他の学部の人たちからは「あそ文学部」(遊ぶ文学部)なんて呼ばれたりします(笑)
文学部の時間割が他学部に比べてスカスカで、
しかも単位取得が楽な授業が多いということで、
「遊んでも単位が取れる学部」としてこういう愛称がつけられているのです…!
実際、出席して感想を毎回書くだけで単位が取れたり、
レポート一本で評価が決まる講義はいくつかあったりします。
ただ、教職を取っている人の時間割はスカスカではなかったり、
1年生のときの必修の第二外国語の授業で単位を落としてしまえば
留年の可能性も十分にあり得ます。
何より、、
「あそ文学部」の対義語として
「まな文学部」(学ぶ文学部)
という言葉も存在しているくらいには、
学んでいる人がいることもお忘れなく!!(笑)
早稲田大学文学部と文化構想学部との違いは?
ここまでお話してきて早稲田の「文学部」の内容はある程度わかったと思います。
しかし、同じ戸山キャンパスにある「文化構想学部」との違いは
あまり解明されていませんよね。
実際僕は、大学内で別の学部の人に
「あれ?お前文構(文化構想学部の略)だっけ?」
と言われることがよくあります(失礼な!!)。
ということでここからは、
早稲田大学の「文学部」と「文化構想学部」の違いをお話していきます!
まず基本的に、1年時にはその違いを実感できないと思います。
文学部と文化構想学部は、ブリッジ科目制といって、
片方の学部の講義をもう片方の学部生も受けることができるシステムがあります。
つまり、
文学部生でも文化構想学部の講義を受講でき、
文化構想学部生でも文学部の講義を受講できるということです。
また、週に4回ある必修の第二外国語のクラスは、
文学部生と文化構想学部生半分ずつで構成されています。
違いがでてくるのは2年生からです。
文学部がコースに分かれるように、
文化構想学部も「論系」と呼ばれる専攻分けが行われます。
こちらは文学部ほど種類はなく、
「多元論系」「複合文化論系」「表象・メディア論系」
「文芸・ジャーナリズム論系」「現代人間論系」「社会構築論系」と、
6種類しかありません。
それに、文学部のように専攻名をきいても
いまいちどんなことをするのかイメージがはっきりしないと思います。
これが大きな違いです。
文化構想学部は、いわば「広く浅く」学ぶというイメージです。
どの論系も様々な学問領域が含まれているため、
「これ」という名前を特定できず、わかりにくい印象になっています。
逆に考えれば、
どんな学問も基本的には触れることができるため、
様々な視点から物事を見る視野がつきます。
一方の文学部は「狭く深く」学ぶといった姿勢です。
ある程度やりたいことが決まっている人なら
上述の文学部のコースから選ぶことができますが、
特に決まっていない人にとっては文化構想学部の方がよいかもしれません。
ちなみに、、
文化構想学部も「あそ分構」「まな文構」と呼ばれていますので、そこは同じです(笑)
早稲田大学文学部の受験対策
では最後に、早稲田の文学部の入試対策法について、科目ごとに説明します。
英語
時間:90分
配点:75点
大問:5つ(①空所補充、②内容一致、③空文補充、④会体内話問題、⑤要約問題)
対策の有無で点数に差がでるのは、
①空所補充・③空文補充・⑤要約問題です。
①空所補充については、他の大学の過去問や問題集にも似た形式の問題で演習できますが、
③空文補充については早稲田文学部独自の問題形式です。
なので、対策法は早稲田文学部の過去問をやるしかありません。
過去問の演習を通して、どの順番で解くか、どうゆう選択肢がダミーになりやすいかなどを
しっかり自分で分析しましょう。
⑤要約問題についても早稲田文学部独自の問題形式ですが、
基本的に過去問演習をしていればここでの差はつかないと思います。
しかし、最低限の英作文の知識がないとここで足を掬われてしまいます。
ここで落とすのはもったいないので、その対策も怠らないようにしましょう。
英作文の基礎を学ぶには
「英作文 ハイパートレーニング 和文英訳編」(桐原書店)の使用をおススメします。
国語
時間:90分
配点:75点
大問数:4つ(現代文2つ、古文、漢文)
おそらく、早稲田文学部に必要な3科目の中では最も問題の難易度が高いです。
特に古文は文章と問題の両方が難しいので、問題集などでの多くの対策が必要となります。
とはいえ、古文は良問(文章をしっかり読めれば解ける問題)が多く、
他学部のような悪問が出題される確率は低いので、
もし古文で差をつけたい人は応用系の参考書を冬ごろにやっておくとよいですね。
また、近年は現代文と古文で記述問題も出され始めましたが、
現代文の問題の解き方自体はマーク問題と変わりません。
特別な対策は書く練習をしておくことくらいで十分です。
漢文については年によって難易度がかなり異なり、
合格者の点数はさほど変わらないと思います。
しかし、現代文や古文のように記述問題が追加される可能性もあるので、
記述問題を含んだ参考書で演習をしておきましょう。
例としては「漢文 入試精選問題集」(河合出版)などです。
また、
国語のみ文化構想学部とは大き形式が異なっているので注意しましょう。
日本史、世界史
早稲田文学部の歴史科目は一見難しそうに見えますが、
実際には他の学部より難易度は低く、高得点勝負となってきます。
また、文学部には上記に述べた通り、
「日本史コース」「西洋史コース」「アジア史コース」等の歴史系の専攻があるため、
それを目指すいわゆる「歴史マニア」のような人たちが一定数おり、
その人たちに歴史科目でアドバンテージを取るのは難しいかと思います。
なので、そんなマニアでもない人は7割5分~8割あたりを狙っていくのが現実的です。
また、日本史・世界史でも現古と同じように近年論述問題が出始めました。
歴史科目の論述問題は選択問題とは解き方が大きく異なるため、
独自の対策が必要となります。
出題内容についても、
歴史事実の内容からその出来事の影響の説明など様々であるため、
できるだけ多くの種類の論述問題に触れておきましょう。
論述対策の参考書としては、
日本史は「考える 日本史論述」(河合出版)、
世界史は「判る!解ける!書ける!世界史論述」(河合出版)
をおすすめします。
歴史科目は問題形式が文化構想学部とまったく同じなので、
演習量を積むのであれば文化構想学部の問題もやっておくとよいかと思います。
まとめ
早稲田文学部では様々な間学びをすることができます。
何を学びたいかが明確でない人は入学してからそれを決めることができますし、
すでに決まっている人も別の人文学の視点からそれを深める、
または変更したりすることもできます。
実は、僕(渡邉)はもともと哲学を学びたくて早稲田の文学部に入ったのですが、
社会学系の講義をとったことで興味が変わり、
最終的に社会学を専攻することにしました。
ですので僕と同じように、
新たな自分の興味関心分野を発見することができるかもしれません。
また、専攻がはっきりしているため、個性的な人もたくさんいます。
例えば、僕の文学部の知り合いには高校生クイズ出場者がいたりするのですよ!
そんな人たちとも関わりを持てるのも、魅力の一つかと思います。
是非、早稲田大学文学部を目指して勉強をしてみてください。
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