【受験相談Q&A】本番マーク試験だから、記述問題は解かなくてもいいですか?
こんにちは、武田塾田無校 の天野です(^▽^)/
武田塾 田無校では、年中、無料受験相談を行っています!
今回はその受験相談で回答した質問を一つ紹介いたします。
質問:本番マーク試験だから、記述問題は解かなくてもいいですか?
この質問、よく受けます! 特に時間のない受験生に多い気がしますね。
答えは、簡単!
現状のマーク対策できちんと結果が出ているのなら、解かなくてもいい!
ただ、結果が出ていないなら、記述問題にも挑戦するというアプローチが必要でしょう。
マーク試験 VS 記述試験:求められている形は違っても、求められているコトは同じ!
マーク試験と記述試験の違いを、いま一度整理してみましょう!
◆マーク試験の特徴
・絶対的な正解答が存在する
・選択肢がヒントとなり、問題を解く糸口になることもある
・断片的な知識でも解答できる場合があり、得点は高く出やすい(特に文系科目)
・ケアレスミスしやすいため、マーク慣れが必要(マークミス・転記ミスなど)
◆記述試験の特徴
・自分の考えを整理し、言語化(文章化)する能力が問われる
・完答できなくても部分点が貰える
・部分点を貰えることがあり、自分がどこまで模範解答に近づけたかを掴みやすい
・採点基準が明確に公表しておらず、自己採点がしずらい
マーク試験と記述試験、どちらがいいのか?
この答えは、完全に人によるでしょう。
たとえば、英語で英作文が得意な人であれば、記述がある方が部分点が貰えることもありますし、記述の方が得点が出やすいと感じることもあるでしょう。
数学などでも、マーク試験の場合、別の解答プロセスが浮かんでいても、指定された解答プロセスを辿って解かなければならないため、そこを苦痛に感じる人がいれば、それらを手掛かりに解答にたどり着く人もいます。
ただ、どちらにしても、訓練を積んで、志望校の出題形式に合わせて対策していく必要があります。
マーク試験でも記述でも、共通して重要となるのが確固たる基礎の構築です!
一見、選択肢があり、何となくで解答出来てしまう文系科目も、偏差値の高い大学になれば、四択だった選択肢が五択になったり、ひとつの問題の中で問われていることも2つ、3つとなり難しくなります。
マーク試験でよくある2つまでは絞れて、最後の選択肢で迷うという状況が、
難関大学のマーク試験になると、「3つ、4つすべて正解に見える」とか、「本文に書いていない表現が多くて全て不正解に見える」とかいう状況になってしまうのです!
試しに、実際の問題に挑戦してみましょう!
◆明治大学 2020年度 全学部 (英語)
downsideの意味に最も近いものは? ※実際の問題は英語長文の一部分として出てきます。
A)backdoor
B)drawback
C)drawdown
D)downturn
◆早稲田大学 2019年度 政治・経済学部 (日本史)
摂政や関白の職に就いたことがある人物の説明として誤っているものはどれか。
ア)藤原良房は、清和天皇の摂政となり、「続日本後記」の編纂にも従事した。
イ)「阿衡」に任じるとされた勅に抗議した藤原基経の行動により、関白の政治的地位が確立した。
ウ)藤原忠平は、醍醐天皇のもとでその摂政として延喜の治を推し進めた。
エ)藤原道長の日記は、彼が建立した法成寺にちなんでのちに「御堂関白記」と呼ばれた。
オ)藤原頼通は「末法の世」に入るとされた1052年、宇治の別荘を仏寺とし平等院と呼んだ。
さて、いかがでしたか・・・?
マークだとできるのに、記述だと苦手な人・・・
このケースに当てはまるあなたの状況を、もっと掘り下げてみよう!
~記述が解けない理由はなんだ!?~
ケース その1:
1行目から全く書けない!
→ マーク、記述の問題ではなく、そもそも基礎が欠けている!基礎レベルの参考書を完璧になるまでやりつくす
ケース その2:
答えが大体あっているけど、満点とはいかない
→ 基礎はついているし、問題とも格闘できている。ただ、純粋に演習不足の可能性あり。様々な問題に触れよう
ケース その3:
記述問題は一応、解答できるが、自己採点ができない
→たとえ、自分なりに問題に挑戦できたとしても、自己採点の段階で「問題で問われていること」・「解答で外してはいけない軸、ポイント」がおさえられているかどうかを自分で見極められないということは、そもそも基礎が欠けているという可能性があります。
この手の受験生に多いのが、文章を書いたり、考えをまとめて伝えることが元々得意な生徒です。
自分が分かった断片的な情報を繋ぎ合わせて何とか解答を紡ぐことができても、自己採点で解説を読んで問題の主旨が理解できなければ成績は上がりません。「遠足は家に帰るまで…」じゃないですが、「記述問題対策は自己採点が終わるまで…」と思って取り組みましょう!
記述だとできるのに、マークだと苦手な人・・・
このケースに当てはまるあなたの状況を、もっと掘り下げてみよう!
~マーク模試が解けない理由はなんだ!?~
ケース その1:
何となく答えはわかるけど、正解までたどり着けない…
→ 基礎力がない × マークの実戦経験不足のダブルパンチ…かも。参考書を基礎からやり直し、センター過去問や、共通テスト予想問題集などマーク試験の演習をやりつくそう!
特に、マーク試験でよくあるひっかけに引っかかってしまう受験生は要注意です!
演習を重ねると、選択肢のどこで問題作成者が迷わせようとしているのか自ずとわかってきます。
ここまで思考を磨くには演習あるのみ! ただ、それ以前に基礎的な知識が入っていないと元も子もないですね。
ケース その2:
問題によって、一見して正解が選べるときと、全然選べないときと差が激しい
→ 分野ごとに学習の成熟度が異なる受験生に多いです!選べるものは基礎ができていると考えていいでしょう。
ただ、選べない選択肢にぶつかった時、どこまで復習できていますか・・・?
解答の根拠をしっかりと確認して、正解を次回自分が解きなおしたときに選べるところまで理解を深めましょう。
正解した問題についても、たまたま自分にはまっただけで、似た形式の問題だと解けない可能性もあります。
正解の根拠もきちんと説明できますか?
ケース その3:
なんでかわからないけど、点数がとれないんです(´;ω;`)
→マーク試験慣れすることも大切です。マーク試験の場合、マークミスなども起きやすく、問題数比較的多いと言えます。
限られた時間の中で、問題をスピーディーにさばきつつ、見直しを随時行い確認していく・・・
模試や入試など緊張した環境の中でそれを行うには当然慣れも必要となってきます。
問題のせいで出来ないのか、出題形式のせいで上手く解けていないのか・・・?
立ち止まった時ほど、急がば回れです! 冷静に自分の原因が何なのか振り返ってみましょう。
記述問題と格闘した田無校の講師陣に聞く! ~記述問題のやる意義やコツ~
記述問題って、面倒くさいですよね。
解答にも時間がかかる。自己採点でも、どんな風に採点すればいいかわからない・・・(泣)そんな人も多いですね。
「記述のない私大志望だから、関係ないし!」と考える人もいるでしょう。
でも、記述問題こそ、あなたの今の実力を映す鏡なのです!
渡邉悠吾先生 早稲田大学 文学部
「実際の試験では本格的な記述が必要なわけではありませんでしたが、受験勉強の中で記述問題には積極的に取り組んでいました!
例えば、現代文。マークでも、記述でも、筆者の考えの根幹や、対比を読み取るなど本質は変わらないと思います。ただ、記述できるかどうかって、露骨に自分が文章を理解しているかが測れますよね。だからそのバロメーターとして使ってました。」
古舘先生 東京大学 教育学部
「国公立になると記述対策が自ずと必要になります。準備は骨が折れますが、記述問題を解くときだけでなく、その採点や復習のプロセスに真の成長があります!
たまに記述問題を自分で採点出来ない生徒がいますが、それって解答・解説がしっかりと読み込めていないということだと思います。
自分の答えと正解答との『ギャップ』をいかに吟味できるかが大事です。
また、同じ記述問題をやり直すときも、正解答の丸暗記ではなく、あくまで自力で正解答と同じポイントをついた記述を再現できるかがとても重要だと考えます。」
遠藤先生 東京工業大学 情報理工学部
「理系は・・・数学、物理、化学・・・基本的に解答は当たり前のように記述ですね。記述問題が煩わしいと思っちゃう人は、正直、理系はきついと思います!(笑)
他の科目でもそうだと思いますが、数学なんかもただ公式を覚えても解答って書けるようになりません。解答へ向かうストーリーを組み立てることが大事ですよね~」
記述問題って、どんな風に取り組めばいいの?
文系記述問題との向き合い方
問題に取り組む際はいきなり解答を書くのではなく、まず簡単なメモを作成して知識をまとめたうえで文章の構成を考えよう!字数超えしたり、文章の乱れを防ぐことができます。また、出題の意図に沿った解答をすることも大切です。特に、指定語句や何について説明するよう求められているのかに注目しましょう。
科目問わず記述問題で苦労するのが、自己採点をするとき!
「何となく模範解答に近そうだな~」、「同じキーワードを使えているし良いかな~」そんな曖昧な基準で採点していませんか?
理系記述問題との向き合い方
数学の基礎問などを進める際、まずは模範解答を丸暗記する気持ちで、解答を書ききれるようになろうと伝えています。それは、初学の段階では、様々な問題に触れ、自分が対処できる引き出しを増やすということが目的だからです!
しかし、参考書、1冊を完璧にするうえでの真のゴールは、もう一度解いた時、模範解答を忘れていても、自力で模範解答に近い解答プロセスを辿ることができ、自分なりの表現で解答が再現できるということです。
★解答の写しで終わらず、自分なりの解答を作り出すために・・・
・参考書を自分色に染めるべし!
→ 模範解答に自分が理解する上での補足説明を書きたそう
・答えが違っていた時、模範解答とのギャップを埋めるべし!
→ 解答にたどり着くために自分が選んだ素材は適切か吟味する
不要な公式・情報ないですか? 不足している公式・情報ないですか?
※ポイント※ 講師の先生に質問する際も、「この問題が分からない」ではなく、「どこまで解けて、どこからが分からないか」を具体的にしたうえで質問をするとより、自分の考えが整理できますよ!
さいごに・・・
質問:本番マーク試験だから、記述問題は解かなくてもいいですか?
解答:
結果が出ているなら解かなくてもOK! でも、健全な状態はマークでも記述でもある程度の点数が出せる状態です。
・マーク試験、記述試験など出題形式は様々だが志望校がある以上、そこに合わせて対策していくしかない
・マーク試験で結果が出ていなければ、基礎が抜けている可能性があるため、基礎の参考書をやり直した方がいい
・基礎の参考書の中にも記述形式で知識を確認する問題が出てくるが、そこできちんと得点が取れなければ、マーク試験でも結果はでない
・マーク試験も記述試験も、問われていることは同じだったりする
志望校に合格するために、学習を効率的に進める必要があります!
ただ、マーク試験だからマークしかやらないとか、記述試験だから記述問題しかやらないとか枠を決めず、
同じ範囲であればどんな問われ方をされても対応できる状態をつくることが理想です。
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