みなさん、こんにちは!
武田塾高槻校 校舎長の米澤です!
今回の記事は
「英作文の対策は何をすべきなのか?」「そのためのおススメの参考書は?」
についての解説の後編となります!
前編をまだ読んでいない、という方はこちらの記事から読んでください!
英作文で点を取るための勉強の仕方とは??(基本編)
勉強してほしい内容には、大きく分けて2つのステップがあります。
ざっくり言うと「暗記」と「練習」です。(当たり前やないかーい)
英作文における「暗記」とは?
先ほども言った通り、英作文の採点基準には大きな2つのポイントがあります。
「文法的に正確に書けているか」と「語法的に正確に書けているか」です(もちろんこれ以外にも採点基準は複数ありますが、まず最初に受験生が苦労するのはこの2つです)。
試験本番で、「文法的にこれは違うなぁ、こうやって書こう」「この単語の語法これであってたっけ?」などと考えていてはかなり時間がかかってしまいますし、英作文が書けても他で点が取れなければ元も子もありません。
これを解決するのが「暗記」、特に「例文の暗記」です。
おススメの参考書は、「大学入試 英作文 ハイパートレーニング 和文英訳編(桐原書店)」です。
この参考書は、「英作文で役に立つ基礎的な文法事項を66項目厳選し、各項目に2文ずつの例題とその解説、模範解答を載せている」という特徴を持つ参考書です。
これを何も考えずに「英文を書く、解説読む、答え見る」だけしていても、基本的に英作文はかけるようになりません。先ほど言ったように、「本番自分で考えて作り出している」ようでは時間も足りなければ正確性もそこまでなく、「点数もらえない」「時間もかかる」というダブルパンチを喰らってしまうからです。
この参考書の最も有効な使い方は「例文の答えの丸暗記」です。
66項目にそれぞれ2文ずつ例題があるので、計132文の日本語と英語の文があることになります。これらの英文を「一言一句違わずに」丸暗記してください。
英文をイチから作るのに時間もかかるし正確じゃないかもしれないならば、正確だとわかっている英文を丸暗記して、これらを組み合わせることで正確な文を時間をかけずに書く方が楽に安全に点数を稼げますよね?(人によっては、作るのではなく例文から表現を借りてくる、という意味で「英借文」と言っている人もいます。)
「パッと見ただけでどう書けばいいかわかる文を増やす」
「その文に使われている単語、構文それぞれの用法を具体例と一緒に覚える」
これによって、時間をかけずに文法的にも語法的にも正確な英文を書くための基礎が完成します。
英作文における「練習」とは?
どの例文を見せられても詰まることなく英文を書けるようになったら、実際に書く練習をしてください。(当たり前やないかーい)(2回目)
これだけは絶対やってほしいということがありまして、それは書いたものを必ず誰かに見てもらう、ということです。
いくら基本的な文法、語法を例文通りに再現できるようになったとしても、細かい文法のミス(三単現のsが抜けている、2つの動詞の時制がずれているはずなのに両方とも同じ時制で書いている、冠詞のa,theが抜けている、など)はちょくちょく出てしまうものですし、自分で気づいて訂正するのはなかなか難しいものです。
実際、先ほど登場してもらったRくんもそういう根本的なミスがなくなるまでかなりダメ出しをくらい続けてきました。
その結果、最初は支離滅裂な英文を書いていたRくんも、今では模範解答とほぼ同じ答案を出してくるほどになっています。
できれば自分の学校や塾の先生に、最悪でも自分の友達などに「自分の答案の粗探し」をしてもらって、毎回反省するようにしてください。
さらに難易度の高い英作文を出題する大学の対策としてすべきこと
※ここから先は難関国公立大学を視野に入れる人だけが読んでください!
ここまでのことができれば、基本的には出された日本語を正確な英語に書き換えることはできるようになっていると思いますが、実は一部の大学の過去問はこれだけでは高得点が狙えません。
次の具体例を見てください。
「彼が出てくるまで、誰もそんな日常の光景に焦点を当てなかったのよ(同志社大学)」
この文を文字通り受け取って素直に書くと、
Nobody focused on daily scene until he appeared.
となりますが、これを答案として提出すると点数は50%ももらえません。なぜでしょう?
その理由は大きく分けて2つあります。
文脈から読み取らないといけないこと
同志社大学の問題形式は先ほど言った通り「会話文の一部を日本語にして、その日本語を英訳させる」というものです。
つまり、このセリフを発するまでにいろいろ話があったわけで、もっと言うとこのセリフの後にも話は続くわけです。
実際に会話文を読んだうえでこの日本語の意味を丁寧に書くと、こんな感じになります。
「彼が(芸術家として)有名になるまで、誰もそんな日常の生活の光景に焦点を当てなかったのよ」
いかがでしょうか?先ほどのダメな答案の例では点数がもらえないのはわかってもらえたでしょうか?
ちなみに模範解答はこんな感じになります。
Nobody focused on spectacles of daily lives until he became famous.
このように、文の表面的な意味だけではなく文脈や前の人のセリフ、さらには文脈がなくともその文の言わんとするところを把握して、その意味を表現しなければならないような問題を出題する大学は、ほとんどが国公立大学、それも旧帝国大学と言われる難関大学です。
が、このような大学を目指す受験生のレベルを考えると、基礎的な文を正確に書けるだけでは周りの受験生に差をつけることはできず、「英作文ではあるもののもはや現代文の読解のような、もっと言うとその受験生の教養を確かめるような問題」をどの程度取れるか、が勝負の分かれ目になる、ということになります。
受験生が知っている英文法、知識では直接表せないこと
今回の同志社大学の問題では、そこまで難しいニュアンスを表現する必要はなかったのですが、場合によっては「こんな意味どうやって英語で書くねん」という問題が出ることがあります。
「同質な社会でばかり生きるデメリットは、その中の価値観にどっぷり浸かってしまい、知らず知らずのうちに、それ以外の価値観をなかなか理解できなくなってしまうことです。(大阪大学外国語学部)」
そこら辺の英作文の問題とは違い、そもそも書いてあることを理解するのに少し骨が折れますが、それ以上に理解したことを表現するのが至難の業です。ちなみに、模範解答はこんな感じです。
One of the demerits of living only in a homogeneous society is that you immerse yourself in its particular values and unknowingly become unable to understand those of other societies.
こうやって見ると書けと言われたらかなり難易度の高い文ですが、それぞれの部分はさほど難しい文法事項は使われていません。極端な話、「単語調べていいよ」と言われれば、よく勉強している中学生なら読めてしまいそうですね。
どれほど難しい文であっても、そのニュアンスを正確に捉え、文字ではなく概念的に意味を把握すれば、その概念を自分が知っている表現の組み合わせで表現することができます(大阪大学外国語学部の問題で要求される単語のレベルは国内屈指の難易度なので、ほとんどの大学では単語はここまで必要ありません)。
逆に言えば、自分が知っている表現を組み合わせたら書けるようになるまで、問題文が言わんとすることをかみ砕いて把握する必要がある、ということです。これはこれで相当練習が必要となりますし、英作文が難しいと言われる理由は主にここにあります。
正しく勉強すれば、英作文は得点源になる!!
いかがでしたでしょうか?
基礎的な例文を正確に覚えていない受験生にとっては英作文で点を稼ぐのはかなり難しいですが、しっかり勉強しさえすれば、たいていの大学で案外あっさり得点が取れてしまうものです。
どういう特徴があって、どういうことを勉強すれば確実に点数を稼げるようになるのかを把握して、本番で点数を取るために賢く勉強していきましょう。
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