こんにちは、大学受験専門予備校 武田塾宝塚校です。
理系の学部・学科って何がいいかわかんないなー?そんな生徒さんも多いかもしれません。
最近は塾生の中でも「学部は決まってるけど、何がいいか分かんない」と言う生徒も増えてきました。
文系は学部を決めてしまえば後は結構どうとでもなったり、最近は学科も多岐に渡りますが、大枠である学部を決めてしまえば結構自分の中でも折り合いはつくものですが、工学部、理学部の中でも「何の学科にする?」と言うのを考えないといけないのではないか?と言う事があります。なぜ文系よりも学科で考えないと行けない事が多いのでしょうか?少し考えてみましょう。
文系に無く、理系が抱える不安な問題。
そこまで具体的にまだ決めれない。
そうなんですよね、若干18、19歳で自分の将来が決まるかもしれない決断を出来るか?と言われると難しいものがあります。
例えば建築学科に憧れて建築学科に入学しました。
でも、いざフタを開けてみたら、「思ってたのと違う」「こんなんやりたかったわけでは無い」となってしまった場合、もう大学に行く価値が無い、それくらいの重さが理系の学科選びにあるのではないか?と推測されます。
文系はそういう点では選択肢が広い、俗にいう「つぶしがきく」状態なので、理系よりも具体的でなくても、
「取り合えず法律に興味あるから法学部でいいか」
「文献を調べるのが好きだから文学部でいいか」
これくらいの気持ちで学部選びをし、入学し、仮にそこで、
「何か法律難しいな」
「文学って思ったものと違うかも」
と思う事があっても、将来糧になる仕事が法律に関わらないもの、文献に関わる仕事でなくても別に何の問題もありません。
ただ、理系だとそうはいかないのではないか?と思ってしまいがちです。
建築なら4年間でどう思おうが建築業界、情報工学ならば嫌な事を感じても絶対情報系に就職しないといけないというとてつもない制約が掛かってしまうのではないか?と言うのをどうしても感じがちですし、私立文系大学出身の校舎長でもそう感じる部分はあります。
実はそうでもありません。こういう関係の就職先になるだろうな、と思っている学科でも全く違う業種に就けます。
近畿大学建築学部の卒業の進路
建設業:56.4%
大学院に進学:20.6%
不動産業:8.2%
サービス業:4.7%
公務員:2.6%
卸売・小売業:2.1%
製造業:1.7%
情報通信業:1.3%
金融・保険業:0.9%
医療・教育:0.4%
運輸業:0.4%
電気・ガス・熱供給:0.4%
いかがでしょうか?大学院進学も合わせると確かに全体の75%以上の生徒が建築業に携わるのは確かですが、逆を返すと22%の生徒が建築業に携わらない選択をしてます。
この22%を多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれではありますが、ただ理系で学ぶ内容と言うのは文系に比べても凄く専門的な内容を取り扱います。それとはまったく関係の無い分野に挑戦すると言う事がどれだけ大きい代償か、と言うのは少し考えてみてもらってもいいかも知れません。極端に言うとあの手塚治虫のように医学部を卒業し、漫画家になるような、それくらいの覚悟は必要かも知れません。
ただ、18歳の時点で興味があるのであれば「挑戦する前に可能性を一つ無くす」よりは「挑戦してからやっぱり合わなかった」と感じる方がより確実かも知れません。
と言っても半数以上は関係ある業種なんですよね?
そうですね。なので決めれるのであれば決めた方がいいのはいいんです。
とはいうもののやはりそう簡単には決められない、だったら入ってから進路を決めたらいいんじゃない?と言う大学が近年増えています。
「ミスマッチ」と言う言葉も近年よく聞く言葉だと思います。主に就職してから本人の希望と就職先の希望が合わない事象をさしたりしていましたが、主に国公立大学の方ではこの「ミスマッチ」を防ごうという大学も出てきました。
一番有名な大学は「東京大学」ですね。入学時は「理Ⅰ、理Ⅱ、理Ⅲ」などと呼ばれていますが、特に具体的な「電気」「機械」と言った見慣れた用語はありません。最初は特に専門の分野を学ぶのではなく、3回時に専門の分野に分かれて研究するという感じになります。
東大に行けない人は最初から決めておかないとだめですか?
そんなことはありません。探せば理系学部で入学時から特定しなくてもいい大学はあります。見ていきましょう。
国立大学
山形大‐理
福島大‐理工学群
電気通信大‐情報理工学域(前期は学域一括募集、後期は類別募集)
新潟大‐理・農
京都大‐理
和歌山大‐システム工
岡山大‐農
広島大‐生物生産
徳島大‐理工[ 昼・夜]
香川大‐創造工・農
愛媛大‐理 5 → 1 学科(5コース)に統合。後期で「学科別募集→学部一括募集」に変更、A(数学)・B(面接)の2タイプで実施
工 6 → 1 学科(9コース)に統合。社会デザイン学科以外の前・後期で、学科別募集から「理型入試」として一括募集に変更
九州工業大‐工・情報工(工に「工学1~5類」、情報工に「情工1~3学類」を設け、「類別入試」を実施、2年進級時に所属学科を決定)
佐賀大‐理工 7 → 1 学科(12コース)に統合
農 3 → 1 学科(4コース)に統合
熊本大‐理
いかがでしょうか?今回理系について主に書いておりますので文系に関しては割愛いたしましたが、私立大学は文系でも学科を選ばなくていい大学もあります。特に西日本に多くあるイメージですね。ここまであれば、どこか選ばなくてもいい、いい大学が見つかりそうですね!
国公立で無いと学科選択が無い大学はありませんか?
現在の所目立って「ここにありますよ!」とご紹介できる大学はありません。もう少し時間が掛かるのかもしれませんが、「勉強時間割いてずっと学科の事考えてるけど決められないよ・・・」と言うのは非常にもったいないので、取り合えず勉強しましょう。高3の方であればご両親と相談し、浪人してもいいか聞きましょう。
いつから頑張れば選択が無い国公立大学に入れるの?
例として上の大学から隣の県にある、「岡山大学 農学部」を志望すると言う生徒がじゃあ「ここに行きたい!」となった時にいつから頑張ればいいか?ちょっと逆算して考えてみましょう。
高3の2月
二次試験が行われます。試験内容は「英語」「数学」「理科2科目」です。
武田塾ではこの岡山大学の二次試験に対応する力を身に付けるまでに
英語:33週
数学:27週
物理:27週
化学:38週
生物:25週
と設定されています。となると、1ヶ月4週とした場合、最低でも4月から一生懸命頑張ったら行けるんか、なんや、楽勝やんと思ってしまった方、ちょっと待ってください。
スタートはどこですか?
このスタートは「中学内容は完璧に点数がとれる学力がある」と言う所がスタートです。例えば「数学が苦手で中学内容から始めないと行けない」のであれば18週、4ヵ月半ほどさかのぼって先にやっておかないと到底間に合わないのです。
つまり、高2の11月位から始めておかないと間に合いません。中学レベルで止まってる科目があればあるほど、より多くの週数が掛かります。
何時間勉強出来る想定ですか?
例えば英語であれば「1日3時間やって33週で岡山大学の二次試験に対応できるレベル」に達するわけです。
でもちょっと待って下さい。二次試験の科目は全部で4科目です。仮に全てが1日3時間くらいの勉強量を使って課題を仕上げてこの週数なのであれば・・・一体いつ寝る事が出来るのでしょうか?高校3年生でこれだけのことをしようものなら、それはもう至難の業でしょう。部活もやりたいとなればなおの事です。
よって、早い段階からやっておかないと行けない。仮にクラブをやってない生徒が1日3時間毎日しっかり勉強出来るとしたら、高1の段階からしっかりやって高2の終了後には英語、数学、理科1科目は岡山大学農学部の共通テストボーダーである61%(パスナビ調べ)を越えている!
と言う状態で無いと残りの国語、社会、理科、二次試験対策を高3の1年間で消化出来るわけがありません。
授業理解出来てたら楽勝なんでしょ?
まぁ、極論を言ってしまうと大正解ですね。授業をしっかり聞いて理解できている、問題の解答を再現できる、受験科目で使う教科全て対応できる。
このような生徒さんは特に問題ないでしょう。高1からやっとかないと!と言う心配はありません。
高2でこの記事を読んでらっしゃるそこのあなた!
「授業聞いても全然わからんけど、定期テストは点数取れてるからいいねん」
「ちょっとどころか全くついていけてないけど、偏差値いい高校に行ってるし、やれば出来るから高3でも大丈夫でしょ」
と思ってる方は、本当に申し訳ないですが、多分無理です。なぜなら「私自身が経験者だから」です。
自分は偏差値62の高校に入学し、2年間全く勉強しなかった結果、私立文系にどうにか合格出来たくらいでした。もしあの当時に「国公立大学は受験科目がこんだけあって」とか「高2の段階でこれくらいないと難しい」等が分かっていればまだ違う結末が待っていたかも知れません。
が、自分の一生懸命やった1年間は苦手科目を2つ克服する程度のものでした。ここからやれ数学だ、理科だと言われても恐らく1年間では難しかったでしょう。
もちろん、偏差値63以上の高校に入ってる生徒は私よりもちろん賢い訳ですから多分大丈夫かも知れません。でも偏差値65ある高校で一定の大学で満足できますか?言われれば、やはりそれ相応の大学に行かないと行けないと思ってしまうものです。
そう考えると「受験科目において既にわけわかんない科目がある」と言う時点で、特に理系の生徒さんは要注意です!是非早急に対策を考えていきましょう!
「選ばないといけない」時代から「選ばない」時代へ
この武田塾に携わるようになってから今年で6期目に入ります。その年ごとに生徒への大学に求めるものが少しずつ変わってきているのかも知れません。
携わってきた当初は「早稲田に行きたい!」「神大に絶対行きたいんです!」と言うこちらが気圧されるくらいの熱を持った生徒が多かったように思いますが、近年「大学は行っとかないといけないと思う、でもどこに行きたいとかは特にない。行けたらそれでいい」と言う考えをもってらっしゃる生徒さんが凄く多くなりました。
色んな要因はあるかも知れませんが、自分の時代に比べ「やりたい事が格段に増えた」気がします。職業でも自分の時代にはそんなんなかったなー?と言うような仕事があったり、趣味の世界でもあったのかもしれませんが脚光を浴びたり、もはやゲームを極めて賞金がもらえる、自分の思いついたものを動画にアップして収入を得る時代になるなんて25年前誰が想像出来たでしょうか?
そう考えると「18年生きたくらいでは自分のやりたいことを見つけるには選択肢が多すぎる」と言うのはあるかもしれません。
とはいえ、今でも「大学で探そうと思ってる人には見つからない。自主的に自分がやりたいと思えるものが無いと見つからない」と思ってるのは変わらないですが、「そういった考え方をマイナスに捉えずもっと肯定的に考えていこう」と思えるようになりました。時代の流れもそれを感じ取ったのか、「学科決めなくても入ってから決めたらいいよ」と言う大学が出てき始めてます。
なので「選べない」のであれば「選ばなくても」いい。ただ、「選ぶ資格がある。そのポジションにいる事」はとても重要だと思います。なので、「選ばなくていい所を選べる準備」は今の内に始めておきましょう!
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