こんにちは!
先日、今年度の第1回武田塾模試を行いました!
共通テストは難しいですね・・・。
特に時間制限がきついです。
そこで僕だったら、「共通テストの英語に対してどう取り組むか」という話をしようと思います。
これは、
「共通テスト本番の試験時間中にどう取り組むか」です。
「共通テストに向けて学習するべき内容」ではありませんのでご注意ください。
※あくまで、今回の武田塾で実施した模試をベースに話します。
河合模試など他の模試とは内容が異なる可能性があります。
似た形式の大問がある場合は参考にしてみてください。
大学入学共通テストの解き方 英語編
解き方を考えるために、まず以下のことを整理します。
各大問にある情報
ここでは次のように表現します。
これはあくまでもそれぞれの箇所の「呼び名」です。
導入…本文の前にある状況説明の部分
本文…枠で囲まれている長文や表、グラフの部分
問…問1,問2などの各問題文
選択肢…各問の選択肢
これらを受けて、各大問に対して以下の内容を書いていきます。
各大問について記載する内容
本文の内容
問題文の形式(手紙なのか、記事なのかなど)や簡単な内容を書きます
問題で問われていること
各問で問われている内容を書きます。
読むべき順序と解き方
導入、本文、問、選択肢をどういう順序で読んでいくのかを書きます。
あとは、この大問の注意点や特徴等も併せて書きます。
それでは、いきましょう!
大問1A
【本文の内容】
友人からのメッセージ(携帯メール)
【問題で問われていること】
友人があなたに頼んでいること
友人の最後のメッセージへあなたが返すべき内容
【読むべき順序】
導入で状況を把握
→問を読む
→本文読む
→選択肢を見て選ぶ
問を見れば、何の情報を拾えばいいか容易に分かります。
頼み事なので、「Can you~?」や「Would you~?」等の表現に注目しましょう。
問2は全体の流れを踏まえて答える問題ですが、特にひっかけもないので、さらっと読んでおけば解けます。
ただ、本文も問も選択肢も優しいので、順番通りに読んでも問題ないです。
万が一これを順番に読んで解けないなら、たぶんこの後の問題も全部分かりません。
ケガをしないうちに引き返しましょう。
大問1B
【本文の内容】
不用品回収の案内に関する地域のHP
【問題で問われていること】
年に一度のチャリティーショップで何ができるか
特定の不用品を複数回収してほしいとき、何曜日に持っていけばよいか
チャリティーショップに関して正しい内容はどれか
【読むべき順序】
導入は読む必要なし
→問を読む
→本文を読む
→選択肢読む
→本文でチェックし、選ぶ
導入は飛ばしても分からなくはないです。
選択肢は見なくていいので問だけ先に見ましょう。
本文を読むときに必要な情報が拾いやすくなります。
本文は「ショップの説明」「回収スケジュール」「補足」の順です。
最初の段階で本文は「回収スケジュール」以外は読みましょう。
「回収スケジュール」部分は、何の情報が書いてあるのかだけ確認しましょう。
今回の場合は、「アイテムごとの回収可能曜日が載っていることを認識する」だけでOKです。
細かいところは選択肢を選ぶ段階で確認しましょう。
これも難しくはないので、ここまでは余裕をもっていきたいです。
ただし、意外ときちんと読んでいないと引っ掛かる問題があるので、主語述語の関係は正確に捉えましょう。
大問2A
【本文の内容】
英語スピーチコンテストに関する各ディベートの最終スコアと、各審査員のコメント、審査員の共通評価について
【問題で問われていること】
最終スコアによると、どのディベートが最も良い評価だったか
ある生徒のディベートについて、どんな特徴があったか
各審査員のコメントの中にある1つの事実を選べ
各審査員のコメントと、審査員の共通評価の中にある1つの意見を選べ
審査員の共通評価によると最終順位はどうなるか
【読むべき順序】
(導入)
→本文軽く読む
→問読む
→本文の該当箇所チェック、印つけておく
→選択肢読む
→チェック部分で確認し、選ぶ
導入は目を通してもいいですが、本文を見てどこに何が書いてあるかを把握しないと良く分からないので、本文優先でいいと思います。
構成は「各ディベートのスコア」「各審査員のコメント」「審査員の共通評価」です。
軽く本文の概要を把握したら、後は問と選択肢を見て、その都度本文の該当箇所を確認しましょう。
細かいところを聞いてくる可能性が高いので注意。
今回で言えば、各生徒ごとに「ここが良かった」「ここが足りなかった」みたいな話がされます。
「生徒ごと」に「良い点悪い点」等で分けて印をつけて確認しましょう。
事実と意見の問題について。
意見の問題の選択肢は、「それが意見だと状況的におかしいだろう」という判断で選べるものでした。
逆に、事実の問題については、そういう明らかな違和感はなかったので、しっかり確認が必要です。
本文の内容を見るまでもなく切れる選択肢は切っておきたいですね。
大問2B
【本文の内容】
留学プログラムの規則の変更点に関する、日本の学校の担当者からアメリカの責任者へのメール
それに対する、アメリカの責任者からの返信メール
【問題で問われていること】
日本の担当者は、規則の変更点についてどう考えているか
日本の担当者がメールで書いている一つの事実を選べ
アメリカの姉妹校の主な要望は何か
アメリカの責任者は、新しい規則の根拠としているものは何か
新しい規則に反対するために、調べるとよいこと
【読むべき順序】
導入読む
→問読む
→本文の必要な方のメールを読む
→選択肢読む
→本文でチェックし、選ぶ
問を見れば何の話か予想できなくもないですが、導入は読んだ方が無難かもしれません。
ただし、メールの文章形式を見慣れておけば導入はなくても理解できると思います。
基本的には「最初のタイトル」「誰から誰へ(From,Toのところ)」を確認しておきましょう。
問については、どっちのメール内に記載されていそうな内容かを考えておきましょう。
今回で言えば、問1,2は日本の担当者の話なので、おそらく一つ目のメールにあるだろうと予想できます。
問3は、アメリカの責任者の話です。
とはいえ、一つ目のメールに出てくる可能性もありますので、問1,2の内容をメインに、問3の内容も気にしつつ、一つ目のメールを読みましょう。
問4,5は二つ目のメールを読まないと分からない内容であると思われます。
問1,2とは分けて取り組みましょう。
大問3A
【本文の内容】
あるアーティストのコンサートに関するブログ上のQ&A
【問題で問われていること】
回答者について分かることはどれか
回答によると、コンサート会場のどこに警備員がいるか
【読むべき順序】
導入読む
→問読む
→本文読む
→選択肢読む
→本文でチェックし、選ぶ
ぱっと見では何か分かりにくいので、導入は読んでおきましょう。
ただし、本文が上下に分かれており、上が疑問文で終わっていて、下が「Answer」始まるので、何かの質問とその回答なんだろうなというのは分かります。
ここに注目できれば、そんなに導入は読まなくてもいいかもしれません。
文章自体はまだ易しめです。
大問1Aを長くしたイメージですね。
ただし、今回の問題は図上の場所を選ぶ問題だったので、これは頭に置いたうえで本文を読みましょう。
大問3B
【本文の内容】
ボランティア募集のメッセージ
【問題で問われていること】
出来事を予定順に並べる
このメッセージから何が分かるか
手伝いたい人は、まず何をすればいいか
【読むべき順序】
導入は読む必要なし
→問と選択肢を1のみ読む
→本文読む
→問読む
→選択肢読む
→本文でチェックし、選ぶ
今回に関しては、本文のタイトル見れば何の話かはわかります。
あた、問を見ても予想はつくでしょう。
問1の出来事は、選択肢の目印となりそうな単語に印をつけておきましょう。
問2の選択肢も、先にざっと見ておいた方がいいです。
あとは本文を読みながら、出来事が出てきたら問1を、問2で見た内容が出てきたら照らし合わせを行いましょう。
問3は年頭に置いたうえで、最後まで読み進めてから解きましょう。
単に手伝う、だけ認識していると途中で少しややこしそうな内容も出てくるので、最後まで確認が必要です。
大問4
【本文の内容】
ある観光ツアーガイドからもう一人のツアーガイドへの相談メール
それに対する返信メール
返信メールの添付資料として、モノレールの時刻表と、水族館のアトラクションごとの人気度のグラフ
【問題で問われていること】
ツアーガイドのアドバイスに従うと、モノレール搭乗時刻と目的の駅に着く時刻は何時か
スケジュールはどのようになるか、行き先を順に並び替え
歴史的な村の主な見どころはどこか
資料によると、ツアー参加者の若い世代に不人気なアトラクションはどれか
参加型の展示に関して正しいものを選べ
【読むべき順序】
導入読む
→問読む(問2は選択肢も読む)
→本文読む
→問の該当箇所にきたら、選択肢読む
→本文でチェックし、選ぶ
観光ツアーをどのように計画するか、という内容です。
ということは、大事なのは「場所」「時刻」です。
この二つは常に把握しましょう。
そのために、導入や問2の選択肢にある地名はチェックしておくとよいでしょう。
初めて聞く地名は正直頭に入ってきませんが、適当に頭文字だけでもいいので見て把握しましょう。
あとは、問で聞かれている箇所に来たなと思ったら、選択肢を見て、本文を見て、照らし合わせて選ぶだけです。
ただ、地名が多く出てきて混乱する可能性があるので、自分で場所が出てくるごとに図にしてメモを書いておくのもいいかもしれません。
図や表は、本文を読むときの最初に何のデータか確認しておく程度にしましょう。
問題を解くときにだけ詳細を確認すれば十分です。
大問5
【本文の内容】
ある偉人に関する話
その記事を読んで書かれたメモ(その偉人経歴や業績等)
【問題で問われていること】
偉人の経歴
偉人に関する出来事を並び替えろ
偉人の功績
ある化学物質に関して正しいものを選べ
偉人が後世に与えた影響
【読むべき順序】
本文のポスターを読む
→問2とその選択肢読む
→本文読む、メモしておく
→その都度年表完成させる
→問の該当箇所にきたら、選択肢読む
→本文でチェックし、選ぶ
問の内容は選択肢以外本文のポスターに書かれています。
よって問の問題文は読む必要なしです。
順序としては、
ポスターを読んでだいたいどんな人なのかを把握
問2の選択肢を見て、どんな出来事があるのか把握
その上で読み進めて、まず出来事の順序作成
あとは、該当箇所を照らし合わせながら解く感じです。
とは言え、後で読み返す可能性もあるので、本文のどこに何が書いてあったかだけは簡単にメモをしておきましょう。
大問6A
【本文の内容】
増加する女性の政治参加に関する記事
その記事を読んで書かれたポスター
【問題で問われていること】
2021年における不平等の現状
女性の政治参加が重要な理由
女性の政治参加が進んでいるいくつかの国の話
政治参加を望む女性が直面する障害
【読むべき順序】
導入読む必要なし
→本文のポスターを読む
→問は読む必要なし
→本文読む
→問の該当箇所にきたら、印つけておく
→本文最後まで読む
→選択肢読む
→本文でチェックし、選ぶ
導入は読まなくても本文のタイトルでテーマは分かります。
問で聞かれている内容が、本文の各所に散っている場合があるので、問ごとに順番に、本文をある程度読んだら解けるというわけではなさそうです。
よって、ポスターを元に、何を聞かれているのかを押さえたら、本文をいったん最後まで読み進めましょう。
その際、各問の内容に一致する箇所に、印をつけておきましょう。
問の中には「〇〇はなぜか」という理由説明もあります。
明確に記載されていないものもあるので、他の大問と比べて、より国語的な難しさがあるかもしれません。
大問6B
【本文の内容】
地球の先史時代に関する教科書の内容
【問題で問われていること】
本文内容をまとめた表の穴埋め(時代の並び替え)
古生物学者に関して正しいもの
本文の内容に合致するものを2つ
筆者は何を信じているか
【読むべき順序】
導入読む
→問読む
→本文読む、印つけておく
→選択肢読む
→本文でチェックし、選ぶ
まずは導入と問を見てテーマをつかみましょう。
そのとき、問1の表も見ましょう。
ここで、古い時代を区分して、その時代ごとの特徴の話をしているというのが明確になります。
大問6Aと比べると、理由説明ではなく状況説明問題です。
とは言え、わりと細かいことを聞いています。
問→本文を読むときに、該当箇所にチェックを絶対に忘れないようにしましょう。
今回で言えば、時代ごとに印をつけるのが最も簡単だと思います。
問1の並び替えでも使うので、印をつけつつ最後まで読みましょう。
大学入学共通テストの英語を解く上で、実際これらのことを考えながらやっているのか?
実際、試験中にこれらを厳密にはできてません。
本番では初見の問題形式が出ることもあるので、決めつけは危険だからです。
なので、少し考え方を書いておきます。
共通テストの英語を解く上での考え方
大問ごとの取り組み方は異なる
メールのやり取り、イベントの案内、Q&A、ツアーの計画、大会のスコア、ポスター作成など様々な問題形式がありますね。
これらすべて、どういう手順で見ていけば最低限の情報で乗り切れるかはそれぞれ異なります。
ばか正直に最初から最後まで順番通りに読まないようにだけ気を付けましょう。
見るべきポイント
「本文はどういう構成で書かれているか」
「本文ではどういう表現が使われやすいか」
「導入、本文、問についてどういう読み進め方をすればよいか」
「どうやって問題を解けばよいか(本文の一部か全体かなど)」
こういったことを、設問の種類ごとに自分でも考えてみて、練習しましょう。
感覚がつかめてきたら多少はやりやすくなると思います。
読み進め方について
例えば導入を読むか読まないか、というのは結局、それ以外の部分でテーマや概要がつかめるかどうか次第です。
問の選択肢まで読むか読まないか、というのは、
「それをあらかじめ知っておいた方が問題が解きやすい(出来事の並び替えなど)」
「本文を読む際にチェックできるようにしておく必要がある」
ような場合です。
これらは人によっても多少変わると思うので、自分に合ったやり方を考えてみましょう。
大学入学共通テストの解き方 英語編 まとめ
いかがでしたでしょうか?
大問1,3は易しめなので落としたくないですね。
大問2は、少し特徴のある問題なので、慣れないとやりにくいかもしれません。
大問4,5,6はどれもそこそこ重たいです。
大問4,5,6については、解きやすそうなところからやるのがいいかもしれません。
特に大問4と6はテーマによって読みやすさがけっこう変動しそうなので、少し見てやばそうなら他を解くといいかなと思います。
あくまで今回の武田模試を元にした話なので、本番で変わる可能性はあります。
しかし、よほどの実力がない限り、こういう戦略は大事です。
是非、自分なりに練習してみてください!
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