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【富山大学と金沢大学】化学の難易度と対策方法を徹底解説!!

皆さんこんにちは!

武田塾高岡校講師の宮崎です。

早速ですが、

北陸在住の高校生の皆さんの中で、

地元の国立大学である、

富山大学や金沢大学を志望校に考えている方は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、

化学科出身の私が、

富山大学と金沢大学の入試で出題される化学の問題について、

特徴や難易度、その対策法を徹底解説していきたいと思います!

 

富山大学五福キャンパス(引用:富山大学ホームページ https://www.u-toyama.ac.jp/outline/pr/birds-eye-view/

 

金沢大学の魅力 | 金沢大学 受験生特設サイト

金沢大学角間キャンパス(引用:金沢大学ホームページ https://examination.w3.kanazawa-u.ac.jp/feature/

 

富山大学と金沢大学の化学 ~特徴~

まずは富山大学と金沢大学の化学について、

問題の特徴を述べていきたいと思います。

 

富山大学の化学

富山大学は前期日程、後期日程がありますが、

今回は前期日程について述べていきます。

近年では、大問4題(小問8~10題)の出題が続いており、

基本的にはこれを90分で解くことになります。

(理・工・都市デザイン学部は90分、

医(医)・薬学部は理科2科目で180分となってます。)

基本的には理論化学、無機化学、有機化学の各分野から出題されますが、

近年は無機分野の割合が減少傾向で、

有機分野の割合が増加傾向にあります。

有機分野では有機化合物の性質・反応性、分子式から異性体を推定し、

構造を決定していく問題が頻出で、

糖類・アミノ酸・タンパク質・脂質・酵素などの

天然有機化合物に焦点を当てた出題も多くなっています。

一部選択式の問題も見られますが、大部分は記述式の問題です。

計算問題のほか、論述問題、

化学反応式や有機化合物の構造式を書かせる問題、

空所補充問題など、多彩な問題形式をとるのが特徴で、

計算問題では計算過程の記述を求められること、

論述問題では30~200字程度の字数指定があることが多いです。

 

金沢大学の化学

近年では、大問6題~7題(小問5~8題)の出題で、

大問1つあたり約15分で解くことを求められます。

(理工学域は大問6問を100分で、

医薬保健(医・薬・医薬科)学域は、

大問4問を理科2科目合計120分で解かなければなりません。)

例年、理論化学、無機化学、有機化学の全分野から出題されていますが、

理論分野、有機分野の出題割合が多い傾向にあります。

理論分野では、原子の構造か物質の状態はほぼ必ず出題され、

反応速度、化学平衡、電池・電気分解が頻出となっています。

有機分野では、化合物の製法や性質・識別方法を問う問題や、

天然高分子に関する問題が頻出です。

出題形式は、富山大学と同様、記述式が大部分を占めており、

用語、化学式、数値、物質名などを書かせる問題が多いことが特徴です。

近年では、計算過程を記述させる計算問題や、

20字~60字程度の字数制限がついた論述問題も散見されるようになっています。

 

富山大学と金沢大学の化学 ~難易度~

次に、富山大学と金沢大学の化学について、

難易度の面から述べていきます。

 

富山大学の化学

基礎~標準レベルの問題が多いですが、

計算過程を求める計算問題や論述問題など、

かなり思考力を問う問題も出題されるため、

コンスタントに得点するためには、

高い記述力を必要とする問題となっています。

 

金沢大学の化学

標準的な問題が主となっており、

富山大学と比較すると記述量はやや控えめですが、

大問1問あたり15分という厳しい時間制約下で解くことを考えると、

高い問題処理速度を求められていると言えます。

 

富山大学と金沢大学を入試難易度という観点から見ると、

富山大学がやや易しいですが、化学の問題の難易度で言えば、

富山大学と金沢大学で大きく差はなく、

それぞれに特有の難しさを持っていることが分かりますよね。

富山大学と金沢大学の化学 ~対策方法~

最後に、

富山大学と金沢大学の化学を突破する(合格点を取る)ために、

私がオススメする対策方法について、

参考書ベースでご紹介します!

 

【富山大学・金沢大学共通】化学のおすすめ学習ルート

まずは富山大学・金沢大学ともに、

分野問わず、

基礎~標準レベルの問題は解けるようになっておかなければなりません。

そこで、基礎~標準レベルの問題を網羅的にインプットする参考書として、

「リードLightノート化学基礎」、「リードLightノート化学」をオススメします!

スクリーンショット (5)

この参考書は、問題数がやや多いことが欠点ではあるものの、

基礎的な確認問題から入試基礎~標準レベルの問題まで幅広く扱っており、

この1冊やり切ればかなり化学の土台となる部分はガッチリしてくると思います!

抜き打ちテストされても解けるくらいに完成度を高めていきましょう!

また、解いていく中で、どうしても理解できない、

イメージがつかめない問題が出てきたとき用に、

「二見太郎の早わかり化学」という講義系の参考書をオススメします!

スクリーンショット (13)

この参考書は、

網羅性が高く、より化学を基礎から学びたい人に向けた参考書になっています。

学校の授業の進行順に、

化学基礎→理論化学→無機化学→有機化学→高分子化合物

という流れで構成されています。

簡潔で、ポイントを押さえた解説が特徴的です。

問題の解説で理解しきれなかった項目をこの参考書でスッキリ理解しちゃいましょう!

 

リードLightノートをやり終えたら、

「重要問題集 化学基礎・化学」に入りましょう!

スクリーンショット (3)

この問題集は問題がA問題・B問題に区分されています。

まずは入試標準レベルである、A問題を優先的に解いていきます。

リードLightノートでインプットした知識を確実に使えているか、

ということを意識して問題を解いていきましょう。

 

富山大学・金沢大学いずれの化学に対しても、

使ってほしい参考書は以上です。

ただ、富山大学と金沢大学それぞれの入試問題に立ち向かうために、

問題集の解き方に注意してほしいと思います。

 

富山大学の化学対策

前半でも述べた通り、

富山大学の化学は応用力・思考力を問う問題が多く出題されます。

そのため、普段問題集を進めていく中でも、

ただ問題を解いて、丸付けをしていくだけでなく、

化学用語や現象の意味や、

「なぜこの実験を行うのか、なぜこの実験器具を使うのか」

といった実験原理・方法まで説明できるように、

深堀りする癖をつけておくことが重要です!

 

金沢大学の化学対策

金沢大学の化学は時間との勝負という要素が強いです。

従って、普段から時間を意識して問題を解いていくことが重要です。

例えば、実際の入試では、小問5~8問を15分で解かないといけないので、

問題集の問題5問を制限時間15分で解いてみる、とか。

時間的制約を設けて問題を解いてみましょう!

 

まとめ

ここまで、富山大学と金沢大学の化学について徹底解説していきました。

まとめると、

・富山大学の化学は応用力・思考力を求められ、

 金沢大学の化学は素早い問題把握能力を求められる!

・富山大学の化学対策として、問題を解くだけでなく、化学用語や現象の意味、

 実験原理・方法まで深堀りしていくことが重要 !

・金沢大学の化学対策として、日頃から時間的制約を設けて問題を解いていくことが重要!

 

今回紹介したように、

大学自体の入試難易度と各科目の難易度が一致していないことがかなりあります。

これを機に、皆さんも志望校の入試科目の特徴や難易度について調べ、

受験勉強のスタートダッシュをいい形で切ることができれば幸いです!

 

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